出典: フリ?百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紀行
(きこう)は、
旅行
の行程をたどるように、??した?容を記した
文
。
紀行文
、
旅行記
、
道中記
、
トラベルライティング
などともいう
[1]
。
?史
[
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]
『
古事記
』『
日本書紀
』に主人公が旅をしていくモチ?フや、『
万葉集
』に地名と感情を?み?んだ歌群がある他、平安初期の旅行記として
円仁
『
入唐求法巡?行記
』や
円珍
『
行?抄
』、
成尋
『
?天台五台山記
』がある。これらは紀行の前身と位置づけられる
[2]
。
一般的に、日本の紀行は
平安時代
の
紀貫之
『
土佐日記
』に始まる。同時代の紀行的な?容を含む作品として、
熊野?詣
を含む
?基
『
いほぬし
』のほか、『
??日記
』『
更級日記
』にも紀行的な?容が含まれている。
鎌倉時代
に入ると、社寺?詣の流行を背景にして、源通親『高倉院?島御幸記』、藤原定家『後鳥羽院熊野御幸記』、
鴨長明
作と思われる『伊勢記』などの
漢文?
紀行が出現する
[2]
。また、京都と鎌倉を往復する文化人が?えたことで、『
海道記
』『
東?紀行
』といった
和漢混淆?
の紀行が出現する
[2]
。その後、
南北朝時代
?
室町時代
に入ると、社寺?詣や歌枕を訪ねる風流漂泊の旅のほか、??や地方大名の勃興による文化人の移動が盛んになり、50編近くの紀行が誕生する
[2]
。
江?時代
に入ると、旅行が比較的容易になった影響で旅行者が?大し、おびただしい?の紀行が生まれた。江?時代の紀行を?門とする
板坂耀子
によれば、江?時代の紀行は2500点以上の作品が存在するが、そのほとんどが
くずし字
から活字になっていないとされる
[3]
。また板坂は、江?時代の紀行文の特?として、「旅行先の土地や旅の?態、見聞した事物とそれに?する知識、また旅によって?化する自己の?面を、できるだけ多く?者に?えようとする姿勢」「感傷的にならず積極的に旅の困難に??し、時には笑い飛ばす主人公の造形」「自己の?面も外部の風景も、常套句や共通の常識、?成の?式によりかからず、具?的で的確な語句を用いて確?に?えようとする工夫」の3点を特?として?げている
[3]
。あわせて、江?時代の紀行の代表作は、
松尾芭蕉
『
おくのほそ道
』ではなく、
貝原益軒
『木?路記』と
橘南??
『東西遊記』と
小津久足
『陸?日記』と述べている
[3]
。
江?時代以降、交通網の?達や中産階級の?大に伴い、膨大な?の紀行が生まれた。紀行の舞台となる場所も、日本だけでなく、世界各地に及んでいる。
日本の紀行文
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古代
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中世
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]
近世
[
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]
近代
[
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]
現代
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海外の紀行文の例
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]
紀行の種類
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紀行
は?容により、緩やかではあるが、以下のように類型化ができる(紀行と旅行記は同義とされているが、ここでは?別。後述の「補足」も?照のこと)
- 旅行記型
- 紀行の本流と言えるタイプ。主に著者自身の旅程中の出?事、現地の人?との交流といった「??」を「時系列」に記述したもの。
?木耕太?
氏の「
深夜特急
」、
森村桂
氏の「
天?にいちばん近い島
」などが典型例。
- テ?マ型
- 旅行記型の一種。旅行記的要素に加え、ある特定の「テ?マ」を切り口に訪れた?を??する手法をとる紀行。
?史
(
司馬遼太?
「
街道をゆく
」)、
食文化
(
?見庸
「もの食う人びと」、
渡??里奈
「?里奈の旅ぶくれ -たわわ台?-」)、
芸術
(
和?哲?
「イタリア古寺巡?」)、
建築
(
陣?秀信
「南イタリアへ!―地中海都市と文化の旅」)、
宿
(
池波正太?
「良い?いのする一夜」、
?葉なおと
「まだ見ぬホテルへ」)をテ?マにする作品が多い。古くは
?田百閒
をはじめ、
宮脇俊三
などの?道系紀行も多く存在するが、?道を交通手段の一つとしているものは
旅行記型
、?道に?する造詣の深い記述が多いものは
テ?マ型
に含めても良い。
- ガイド型
- いわゆる、?用的な
ガイドブック
とは異なり、その?、都市に?し深い造詣を持つ著者が特定の都市、街を紹介するタイプ。その都市、?と?く?わりを持つか、或いはその都市に在住??のある著者によるものが多い。旅程の記述が主目的では無いものの、著者自ら?察し、??したことを記述されることが多く、
旅行記型
の範疇とすることもできる。書店では「ガイドブック」のコ?ナ?に配置されることが多い。
- 文?型
- 紀行自?、
文?
の一つのカテゴリとして位置づけられるが、本?的にはノンフィクションの領域である。しかし紀行の中にも文?的要素が?い書籍もある。このような紀行を「
紀行文?
」と表現する出版社もある。事?を表現する、その表現手法が文?的色彩が濃いという点に特?がある。最も線引きが難しいタイプであるが、
エリアス?カネッティ
の「マラケシュの? - あの旅のあとの?想」などが典型例。
- ?術型
- テ?マ型
の一種ではあるが、「?光的」要素が無いことで
テ?マ型
と?別できる。主に「
フィ?ルドワ?ク
」という?術的な「?地調査、?究」をテ?マとしている。フィ?ルドワ?クは??な?問領域でとられるが、
文化人類?
、
民俗?
、
言語?
等をテ?マとするものが多い。『
悲しき熱?
』(
クロ?ド?レヴィ=ストロ?ス
)などが典型。
補足
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]
いずれの紀行も特定の型におさめることは困難である。
?木耕太?
氏の「
深夜特急
」も
エリアス?カネッティ
の「マラケシュの? - あの旅のあとの?想」を意識をしたという?言もある(「coyote No.8/特集『深夜特急』ノ?ト?木耕太? 旅がはじまる時」にて記載)。また紀行の多くは、上記の型を複合している。
旅行記型
+
テ?マ型
、
テ?マ型
+
ガイド型
というパタ?ンが比較的多い。
脚注
[
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]
- ^
舛谷, ?、マスタニ, サトシ、Satoshi, Masutani「
トラベルライティングを考える
」2019年3月、
doi
:
10.14992/00017699
。
- ^
a
b
c
d
日本古典文?大?典編集員?『日本古典文?大?典 第2?』岩波書店、1984年1月、122-123頁。
- ^
a
b
c
板坂耀子『江?の紀行文』中央公論新社、2011年1月。
- ^
Schoff, Wilfred Harvey
, ed. (1912),
The Periplus of the Erythraean Sea: Travel and Trade in the Indian Ocean by a Merchant of the First Century
, New York: Longmans, Green, & Co.,
ISBN
978-81-215-0699-1
,
http://depts.washington.edu/silkroad/texts/periplus/periplus.html
p.16
?連項目
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]
外部リンク
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]