出典: フリ?百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワ?ルドミュ?ジック
(
英
:
World music
) とは、
アフリカ
、
ラテンアメリカ
、
アジア
、
バルカン半島
、
ケルト
、
ロマ
ほか世界の各地域と民族の、多?な音?を包括する音?用語である。
定義
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ワ?ルド?ミュ?ジックの定義としては、以下のような例を?げることができる。
- 1.世界中の音?文化を??する意味
- 西洋の自文化中心主義を?包する「民族音?」という語に代わって、民族音??の?究?象(全世界のすべての音?)を指す語として、1970年代後半にアメリカの民族音??者を中心に?まった
[1]
。最初はウェズリアン大?の民族音??者のロバ?ト?エドワ?ド?ブラウンが1960年代前半に造語した
[2]
[3]
。
- 2.非西?諸?のポピュラ?音?という意味
- 19世紀前後から始まった世界のグロ?バル化と音?メディアの?達の影響から、ヨ?ロッパ音?の要素を取り入れて非ヨ?ロッパ地域で作られた新しい音?群を、民族音??者の
ブル?ノ?ネトル
は1985年の自著において「ワ?ルドミュ?ジック」と呼んだ
。
- この意味のワ?ルドミュ?ジックは世界の音?を?き手に?けるためのジャンル名として用いられるようになり、やがて意味を?げて?統的な宗?音?や民?、ヨ?ロッパ周?部や少?派の民俗音?なども含まれるようになった。80年代後半から90年代前半にかけてこうした音?がブ?ムとなり、この意味が定着した。「
ワ?ルドビ?ト
」などとも言う
[5]
。
?要:アカデミックな使用
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]
この用語は
民族音?
?者の
ロバ?ト?エドワ?ド?ブラウン
(
英語版
)
が
1960年代
前半に造語したものである。?時彼は
ウェズリアン大?
で?部生の?育?訓練を行っており、?果的に?習させるために、
アフリカ
や
アジア
の演奏家たちを10人以上招いて一連のワ?ルドミュ?ジックコンサ?トを開催したのである
[2]
[3]
。また、民族音??者の
ブル?ノ?ネトル
は、
1985年
の自著において、
19世紀
前後から始まった世界の
グロ?バル化
と音?
メディア
の?達の影響から、ヨ?ロッパ音?の要素を取り入れて非ヨ?ロッパ地域で作られた新しい音?群を「ワ?ルドミュ?ジック」と呼んだ
。
詳細:レコ?ド業界での使用
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]
「ワ?ルド?ミュ?ジック」は最初、?術の世界で非?西洋の音?を指すために用いられた側面がある。もうひとつは、
ピ?タ??バラカン
や
北中正和
が共通して紹介している、
イギリス
のレコ?ド店から分類が困難なレコ?ドがあると意見が寄せられ、
1987年
に同?で始まったという?
[6]
である。また輸入盤通販店「
タムボリン
」の店主で、元?音??誌「包(Pao)」の編集長の船津潔は「ワ?ルドミュ?ジックという音?用語は1987年のイギリスの音??誌『フォ?ク?ル?ツ』(のちに『エフル?ツ』と名?を?更)に見ることができる。『フォ?ク?ル?ツ』は11社11枚のCDを ”World Music” の名の下に?告を打った。これを機にワ?ルドミュ?ジックというジャンルが世界規模で始動した」と指摘する
[7]
。ワ?ルド?ミュ?ジックは80年代後半には音?界やレコ?ド業界での流行語になっていた
[8]
。
フランス
では、?年、夏至の
6月21日
、フランスのさまざまな地域で "Fete de la Musique"
[9]
(音?祭)が開かれており、ここでは特定の地域の音?に限定することなく、世界中の音?の演奏家たちが?加しフランス全土で演奏する音?祭である。また、この Fete de la Musique の日以外でも、世界各地の演奏家を招いて、フランスの音?家と世界の音?家の共演が見られる。
- ヨ?ロッパ
では、夏場のバカンスシ?ズンに、各地(多くの場合、リゾ?ト地)で、ワ?ルドミュ?ジックのフェスティバルが開催されている。ヨ?ロッパ各?だけでなく、中?など他の地域でも「World Music Day」という名のワ?ルドミュ?ジックの祭典が開かれている
[10]
。インド、ドイツ、イタリア、ギリシア、ロシア、オ?ストラリア、ペル?、ブラジル、エクアドル、メキシコ、カナダ、アメリカ、イギリスなどでの祭典がこれに?たる
[11]
[12]
。
- 1982年
に
ピ?タ??ガブリエル
がイギリスで
ウォ?マッド
(WOMAD, World of Music, Arts and Dance)
[13]
という音?祭を主宰し、やがてこの音?祭は、
ヨ?ロッパ
各地、
アジア
、
アフリカ
の
カナリア諸島
などに?がった。
?史
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]
第二次世界大?後
には、
マンボ
[14]
や
チャチャチャ
、
ルンバ
[注 1]
、タンゴといった
ラテン音?
も流行した。
1960年代
、
1970年代
には、
ミリアム?マケバ
の「パタパタ」、
ヒュ??マセケラ
[15]
の「グレイジング?イン?ザ?グラス」
[注 2]
がヒットした。マヌ?ディバンゴや
オシビサ
[注 3]
[16]
も活躍した。また、ミリ??スモ?ルの「マイ?ボ?イ?ロリポップ」
[17]
やデスモンド?デッカ?の「イズラエライツ」(「イスラエルちゃん」1969年)がイギリス?信でヒットした。さらにラテンでは、ホセ?アルベルト、ピ?ト?ロドリゲス、
ジョ??バタ?ン
、
ジョ??ク?バ
、レイ?セプルベダ、ファニア?オ?ルスタ?ズ
[18]
らが活躍した。アメリカ白人の
サイモン?アンド?ガ?ファンクル
[注 4]
の「
コンドルは飛んでゆく
」が70年にヒットしている。この曲で
フォルクロ?レ
の存在を知らしめた
ポ?ル?サイモン
は、
1972年
に「母と子の絆」で
レゲエ
のリズムを紹介し、ワ?ルド?ミュ?ジックと?わったミュ?ジシャンの先?けとなった。ポ?ル?サイモンは、
1980年代
に入ってからもワ?ルド?ミュ?ジックに?心を持ち?け、
1986年
にアルバム「グレイスランド」をヒットさせた。1960年代の
ヒッピ?
?ム?ブメントやヒンズ??、瞑想、?、ブッディズムなどの影響を受けた
ビ?トルズ
や
ロ?リング?スト?ンズ
などのロック?ミュ?ジシャンたちは、インド音?に傾倒した。インドの
シタ?ル
奏者、
ラヴィ?シャンカル
は、
ウッドストック?フェスティバル
にも出演したことは、こういった時代背景があった。
1973年
には、
マヌ?ディバンゴ
(
カメル?ン
)の「ソウル?マコッサ」
[19]
がアメリカでヒットしている。
2000年代
以降には、
マヌ?チャオ
や
フェルミン?ムルグサ
、
バルカン半島
の
タラフ?ドゥ?ハイドゥ?クス
、
ファンファ?レ?チョカルリア
、
ノ??スモ?キング?オ?ケストラ
らも紹介された。
「ワ?ルド?ミュ?ジック」が含みうる要素としては、
音階
組成や
旋律
のパタ?ン、?統的な
リズム
、
和?
など
作曲
技法に?わるものと、
?器
の種類や
??
などシステムの要素の融合によって形成される。また、
ギタ?
から?形した
チャランゴ
のように、
?器
自?が?質した音?も含められる。
日本とワ?ルドミュ?ジック
[
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]
日本では、
1980年代
以降に、
キング?サニ??アデ
、
ユッス??ンドゥ?ル
、
サリフ?ケイタ
、
レディスミス?ブラック?マンバ?ゾ
、
オフラ?ハザ
などが話題となった。
ウォ?マッド
は、日本でも
1991年
から5年間開催された。
細野晴臣
が1989年にワ?ルドミュ?ジックをテ?マにしたアルバム『
オムニ?サイト?シ?イング
』を?表。また、日本の音?グル?プで、ワ?ルドミュ?ジック風の?曲を演奏するグル?プも登場した。日本の
三味線
の演奏家や
琴
の演奏家や
和太鼓
の演奏家が外?から招かれて現地に飛び、?地の音?家と、土着の音?と日本の音?を融合させた音?を演奏する活動も行われている。
2000年
4月
から
2013年
3月
まで、
NHK-FM
で『ワ?ルドミュ?ジックタイム』が放送された(DJ:
北中正和
)。
2012年
4月2日
から、NHK-FM『
音?遊?飛行
』の「エキゾチッククル?ズ」で、ワ?ルドミュ?ジックが紹介されている(DJ:サラ?ム海上)。
地域別のワ?ルド?ミュ?ジック
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]
アフリカ
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]
ナイジェリア
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]
アンゴラ
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]
南アフリカ
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]
インド洋の島
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]
大西洋の島:カ?ボ?ヴェルデなど
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]
ラテンアメリカ
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]
メキシコ
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]
コロンビア
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]
ブラジル
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]
カリブ海
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]
ジャマイカ
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]
キュ?バ
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]
アジア
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]
東アジア
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]
- 朝鮮半島の音?
- 台?の音?
- 中?の音?
- モンゴルの音?
- ロシア連邦
トゥバ共和?
の音?
- 日本の音?
東南アジア
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]
南アジア
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]
西アジア
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]
ユダヤ系音?
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]
ヨ?ロッパ
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]
フランス、イタリア、スペイン、東?、ロマなど
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]
ロシア/トゥヴァ
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]
北アメリカ
[
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]
アメリカ
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]
カナダ
[
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]
オセアニア
[
編集
]
* 英語?によるもの
脚注
[
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]
注?
[
編集
]
- ^
ザビア?クガ?トの「マイアミ?ビ?チ?ルンバ」が有名である。
- ^
マサケラとミリアム?マケバは親しい間柄であった。
- ^
「サンシャイン?デイ」が有名。70年代には?日したこともある。
- ^
「ミセス?ロビンソン」「サウンド?オブ?サイレンス」など、ヒット曲が多い。
出典
[
編集
]
- ^
平凡社『世界大百科事典』の「民族音?」の項および音?之友社『新編 音?中?典』の「ワ?ルド?ミュ?ジック」の項。
- ^
a
b
Williams, Jack. “
Robert E. Brown brought world music to San Diego schools | The San Diego Union-Tribune
”. Signonsandiego.com.
2010年4月24日
??。
- ^
a
b
“
World Music and Ethnomusicology
”. Ethnomusic.ucla.edu (1991年9月23日).
2013年4月22日
??。
- ^
Microsoft『Encarta2005』の「ワ?ルド?ミュ?ジック」の項。
- ^
「?日ワ?ルドミュ?ジック1998-2004」北中正和著、p.8、晶文社
- ^
『ミュ?ジック?マガジン』2020年1月?。コラム"Points Of View"「ワ?ルドミュ?ジック?ブ?ムの立役者、英?の音??誌『エフル?ツ』?刊に寄せて」
- ^
“
What Is World Music?
”. people.iup.edu (1994年12月).
2019年12月11日
??。
- ^
http://jp.france.fr/ja/events/87081
- ^
http://beijingmusicday.com/
- ^
http://makemusicla.org/
- ^
“
Around The World
”.
Make Music ? 21 June
.
2015年4月26日
??。
- ^
http://womad.org/
- ^
http://www.allmusic.com/style/mambo-ma0000002709
- ^
http://www.allmusic.com/artist/hugh-masekela-mn0000830319
- ^
http://www.allmusic.com/artist/osibisa-mn0000492611
- ^
http://www.billboard.com/music/millie-small
- ^
http://www.allmusic.com/artist/fania-all-stars-mn0000795130
- ^
http://www.allmusic.com/album/soul-makossa-mw0000234058
?考文?
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編集
]
?連項目
[
編集
]
フォ?ク?ミュ?ジック
|
---|
|
サブジャンル
| |
---|
融合ジャンル
| |
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地域別
|
|
---|
?連項目
| |
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?連用語
| |
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