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東京奠都

出典: フリ?百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

東京奠都 （とうきょうてんと）とは、 明治維新 に際して 武?? 江? が 東京 に改?され、 都 （ 首都 ）として定められたこと。 京都 （ 平安京 ）との 東西?京 としたうえで、慶?4年7月17日（ 1868年 9月3日 ）に江?が東京に改?され、同年9月に 元? が明治に改められ、同年10月13日に 明治天皇 が東京に入り、 明治 2年（ 1869年 ）に 政府 が京都から東京に移された。 遷都 と 奠都 の用語の違いについては後述する（ #奠都と遷都の語義 ）。

東京奠都までの?緯 [ 編集 ]

遷都の?運 [ 編集 ]

幕末 の京都は、 大政奉還 や 王政復古 により、政治の中心地となっていったが、京都の新政府?部から、新たに天皇 親政 を行うにあたって遷都を行おうという?が上がっていた。しかし、この時点では江?の情勢が未だ安定しておらず、主に 大坂 がその地として意識されていた [1] 。

大久保利通の大坂遷都案 [ 編集 ]

鳥羽?伏見の?い 直後の 慶? 4年（ 明治 元年）1月17日（ 1868年 2月10日）、??? 大久保利通 は、?裁? 有栖川宮熾仁親王 に?して、 明治天皇 が 石?水八幡宮 に?詣し、?いて大坂 行幸 を行って、その後も引き?き大坂に?在することを提言した。これにより、 朝廷 の?習を一新して外交を進め、海軍や陸軍を整えることを?るとする。さらに同年1月23日には、 太政官 の?議において 浪華遷都 （大坂遷都）の建白書を提出するに至った。その中で宮中の「?百年?一塊シタル因循ノ腐臭ヲ一新」するために遷都が必要で、遷都先としては大坂が適していると主張している [1] 。しかし、大坂が京都に隣接しているとは言え、遷都を行えば千年の都である京都を放棄することとなるとして、これに抵抗の大きい 公卿 ら保守派の激しい反?を受け、同年1月26日に?案となった。?いて大久保は、副?裁? 岩倉具視 を通して、保守派にも受け入れられやすい 親征 のための一時的な 大坂行幸 を提案し、同年1月29日これが決定した。

大坂行幸と江?城の開城 [ 編集 ]

大坂行幸の?表により、これが遷都に?がるのではないかと捉えた公家や宮中?平安京の人?から、反?の?が高まった。そのため、太政官も同時に移すという?初の計?は取り下げられた。慶?4年3月21日（1868年4月13日）、天皇が京都を出?。副?裁? 三??美 ら1,655人を伴い、同年3月23日に大坂の本願寺津村別院に到着、ここを行在所とした。天皇は 天保山 で軍艦を??するなどして、40日余りの大坂?在の後、同年閏4月8日京都に 還幸 した。同年4月11日には 江?城 が 無傷で開城 されるなど、注目が大坂から江?に移っていった。

この江?開城の直後、 薩摩藩 洋?校 （ 開成所 ）の?授である 前島密 による「江?遷都論」なる建白書が大久保に?けられた。その建白書によると「遷都しなくても衰退の心配がない浪華（大坂）よりも、帝都にしなければ市民が離散して寂れてしまう江?の方に遷都すべき。（?際に幕末の 江? は求心力の低下に伴い市民らがそれぞれの故?へ??するものが?加していた。)帝都は?の中央にあるべきで、大坂は道路も?小、江?は諸侯の藩邸などが利用でき官?などを新築する必要がない」などを江?遷都の理由としている [2] 。

後に、大久保も?川氏を駿府に移し「江?を東京とすることが良策」であるとし、東京遷都を支持していくことになる [3] 。

尊攘??藩浮浪問題 [ 編集 ]

遷都 計?には、公卿や保守派、京都の住民などから反?の?が?がった。 戊辰?? がいまだ??されている中、維新直後の混?した政情の下、政府?外での各藩閥や派閥による意思決定過程に不?をもつ不平分子がこの課題を政治問題化し、とくに久留米や肥後の尊攘派や?藩浮浪が一部公卿と結びつき（この動きは後に知られる 佐賀の? や 神風連の? など九州?山口を舞台とする 士族反? に?展する）、明治新政府による天皇行幸（東行）すら新政府中?による政治の壟?として反論が噴出する?態であった [4] 。

江?から東京へ [ 編集 ]

大木?江藤の東西?都案 [ 編集 ]

慶?4年（1868年）閏4月1日、 大木喬任 （ 軍務官 判事）と 江藤新平 （東征大?督府監軍）が、 佐賀藩 論として「東西?都」の建白書を岩倉に提出した。これは、?千年王化の行き?かない 東日本 を治めるため江?を東京とし、ここを?点にして人心を捉えることが重要であるとし、ゆくゆくは東京と京都の東西?京を?道で結ぶというものだった。

?川氏の移封と東京の誕生 [ 編集 ]

慶?4年（1868年）5月24日、 ?川氏 が江?から 駿府 70万石に移されることが決まると、大木?江藤の東西?都案も決され、政府は同年6月19日、??? 木?孝允 と大木に江?が帝都として適しているかの調査にあたらせた。2人は有栖川宮?三??大久保?江藤らと協議の上、同年7月7日に京都へ?り、奠都が可能であることを報告した。これを受けて同年7月17日、 江?ヲ?シテ東京ト?スノ詔書 が?せられた。この詔書では、天皇が日本をひとつの家族として東西を同視するとし、江?が 東? で第一の大都市?要所であるため天皇がここで政治をみることと、そのために江?を東京と?することが?表された。保守派や京都の住民への配慮から、東京奠都を明確にはしなかったものの [注 1] 、東西?京の方針通り東京が誕生した。

東幸と万機親裁の宣言 [ 編集 ]

明治天皇 の東京行幸（ 聖?記念??館 壁?「東京御着輦」）

天皇は慶?4年（1868年）8月27日、政情の激しい移り?わりにより?れていた ?位の? を執り行い、明治元年9月20日 [注 2] に京都を出?して 東京に行幸 した。岩倉、議定? 中山忠能 、外?官知事? 伊達宗城 らを伴い、警護の 長州藩 、 土佐藩 、 備前藩 、 大洲藩 の4藩の兵隊を含め、その??は3,300人にも及んだ。天皇は同年10月13日に江?城へ到着、江?城はその日のうちに東幸の皇居と定められ 東京城 と改?された。?いて同年10月17日には、天皇が皇?一??東西同視のもと?外の政を自ら裁決することを宣言する詔（万機親裁の宣言）を?した [5] 。

東西?京の?間で [ 編集 ]

早期還幸の?重論 [ 編集 ]

東幸に?いて京都への還幸となったが、この還幸にあたって三?は?り?成せず、今すぐに京都に?れば?東の人心を失するとして早?の還幸を牽制する意見書を提出した。三?はこの中で、天皇に?千年も親しく?みを受けてきた京都?大坂の人?の動?と、?川氏に300年恩?を受けてきた?東の人?に恨みや失望を?えることの利害得失を比べ、?東の人心に京都?大坂の盛衰や?の興?がかかっているのであり、京都?大坂を失っても地勢に優れる東京を失わなければ天下を失うことはないと述べた [6] 。

三?の意見により還幸の日が延びていたが、先帝（ 孝明天皇 ）の三年祭と立后の?を行う必要があるという岩倉の意見もあり、明治元年（1868年）12月8日、天皇はひとまず京都に還幸し同年12月22日に到着した。この還幸にあたり、東京の人?に不安を?えないよう再び東京に行幸することと、?本丸跡に宮殿を造?することが?表された。

東京への再幸 [ 編集 ]

明治2年（1869年）1月25日、東京への再度の行幸を前に岩倉は、天皇の意向を知らずに政府や民間で遷都があるかのように思っている者が少なからずいるために、京都や大坂の人?の動?が大きくなっているとし、?東諸?は王化が行き?いていないため新政を施すための再幸である旨を十分に分からせるための諭令を出すよう求める建議を行った。また、政府?でも遷都論を唱えるものがいるとし、天皇の考えによる遷鼎（遷都）の沙汰もなく、臣下の身でこれを唱えることは決して承知しないと遷都論に釘をさした [7] 。

同年3月7日、翌年の3月には京都に?り冬に 大嘗祭 を行なうこととして、三?らを?えて再び東京への行幸が行われた（2度目の東幸、再幸）。天皇が同年3月28日東京城に入り、ここに?在するため東京城を「皇城」と?することとされた。このとき「天皇の東京?在中」とした上で太政官が東京に移され、京都には 留守官 が設置された。ついで同年10月24日には 皇后 も東京に移った。こうしてこれ以降、天皇は東京を?点に活動することになった。

天皇?皇后の東京への行幸啓の度に、公卿?諸藩主?京都の政府役人?京都の住民などから行幸啓の中止?反?の?が上がり、政府は「これからも四方へ天皇陛下の行幸があるだろうが、京都は千有余年の帝城で大切に思っておられるから心配はいらない」とする諭告（『告諭大意』）を京都から出させ、人心の動?を?めることに努めた。東京再幸の反?運動の?動の際には、時の情勢に?じて 名古屋 遷都を?策するものまで現れた。

首都機能の移? [ 編集 ]

京都では 京都御所 （ 京都御苑 ）を後に?して、明治4年（1871年）までに 刑部省 ? 大?省 ? 兵部省 などの京都留守?出張所が次?に?され、 中央行政機? が消えていった。また留守官は明治3年5月に京都府から宮中に移され、同年12月に京都の宮?省に合?、明治4年（1871年）8月23日には?され、東京への 首都機能 の移?が行われた。

京都還幸の延期 [ 編集 ]

明治3年（1870年）3月14日、東北の平定が未だに行き?かないこと、諸?の凶作、?費の欠乏など諸?の理由で京都への還幸を延期することが京都の人?に?表された。翌明治4年（1871年）3月になって、結局大嘗祭は東京で行うことが?表され、同年11月17日に東京で行われた。

その後 [ 編集 ]

奠都三十年祭祝賀行列を描いた 錦? （ 周延 、1897年）

奠都と遷都の語義 [ 編集 ]

「 複都制 」および「 留守官 」も?照

「東京奠都」と「東京遷都」の語の使い方を巡っては議論がある。一義的には「奠都」は都を定める事を表すのに?して「遷都」は都を移すことをいうが [注 5] 、天皇や政治中?の移動を伴えば?質的にはほぼ同じ意味であり、この場合、?都を?することを含んでいるかどうかが論点となる（「遷都」の場合は?止の語義を含む）。

もともと奠都の語は、明治28年（1895年）に京都市が延?13年（794年）の平安遷都を「平安 奠都 千百年記念祭」と?して祝っているように?く用いられる言葉である。明治31年（1898年）に東京奠都30周年を記念して出版された『奠都三十年』（『太陽』第4?第9?臨時?刊）のなかでは、東京も京都も帝都であるとしつつ東京遷都という表現も同時に見られ、京都は依然帝都で、政治上の必要から江?にも帝都を定めたのだから遷都と言うことは妥?ではないとする?（ 井上?? ）も紹介された。

その後、 大正期 に入った大正6年（1917年）、東京奠都の本格的な?究を 岡部精一 が初めて著し、そのなかで「東京の奠鼎（奠都）は遷都にあらず」とし、遷都の?表はなく、今日に至るまで都を東京に遷されたのではなく、東京は京都とともに?立して帝都の首都であることは明らかであるとした。?いて大正8年（1919年）、東京市役所の?行した『東京奠都』も、東京奠都は京都留守居官の?止で完了したが、「その名義に於ては、いつまでも東西?京の?立で、遷都といふ事は、つひに公然?表せられたことはなく」、「京都も一の帝都であるが、事?に於て遷都の事はいつのまにか行はれてゐた」とした。これらの考え方によると、東京奠都に?しては 都 を移す「 遷都 」の語を避け、京都と2つ帝都としたのだから都を定める「奠都」と?すべきであるとされる。

現代では一般に「遷都」の語は 首都 移?の意味にも使われ、「首都が東京に移った」などとも表現される。『京都の?史』第七?は、2度目の東幸（明治2年3月）の際の太政官を東京に移す?表を事?上の遷都宣言とし、 事?上 の首都の座を東京にわたしたとしている。 佐?木克 （2001年）は、「遷都」より「奠都」が?態を適切に表現するものであったかもしれないとし、京都は都であることを否定されなかったとしながらも、京都が政府機?の置かれる帝都（首都）として復活しなかったため、「奠都」よりも「遷都」が?態を正確に表現しているとしている。また、第二次世界大?後に定められた ?用漢字表 （現? 常用漢字表 ）において「奠」の字が含まれなかったこともあり、?後の公文書やマスメディアなどにおける表現においては、「遷都」を「奠都」の代用語としても用いるようになったという事情もある。

もっとも、奠都?遷都論は「みやこ」の設置?止についての議論であるにもかかわらず 首都 の問題と絡めて論じられることが通例であるが、法令上「首都」と「みやこ」との?係（とりわけ皇居との?係）の規定はなされておらず [11] [注 6] 、日本における??の「みやこ」（都?京）と「首都」との?係について定かになっているわけでない。

詳細は「 日本の首都 」を?照

?前から?後しばらくまで「首都」という語はその地方での主だった町（主都?主邑? プライメイトシティ ）をも指しており、必ずしも天皇の常住する帝都のみを指していたわけではないのである。

脚注 [ 編集 ]

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注? [ 編集 ]

  1. ^ 『東京百年史』第2?では、政府が明治3年京都還幸を延期し、その後京都に立ち寄った際に「還幸」ではなく「行幸」と表現し、更に皇居の炎上で新たに造?された新宮殿を「宮城」と?したことによって、奠都の詔はなくとも「事?上の奠都」が行なわれたとしている。
    　『江?が東京になった日』では、後の詔書で「新置東京」との表現があり、?なる「改?」ではなく「江?を東京と定めた」としている。
  2. ^ 9月8日に改元。
  3. ^ このとき、東京で行われた二回目の大嘗祭の?田は、 新潟? ? 長野? ? ?岡? の線で日本を東西に分け、この3?を含む東方が悠紀、西方が主基の地方とされた（ 鎌田純一 『平成大禮要話』）。
  4. ^ 2021年 （令和3年）4月時点で、上皇は、 高輪皇族邸 （東京都 港? 高輪 ）を「仙洞?御所」として住居として使用している。
  5. ^ wikt:奠 は「定める」「供える」「祭る」などの意味であり「 香奠 （こうでん＝香典）」は香を供える意。 wikt:遷 は「移す」「場所をかえる」「?わる」「改める」「取りかえる」「都を移し?える」などの意味。ko字源「奠」「遷」
  6. ^ 1950年から1956年まで存在していた 首都建設法 第12?では「東京都が?の首都であることにかんがみて」とあり、行政?域としての東京都が首都であることは明文化されていた。また 首都?整備法 （現行法）では東京都の?域及びその周?を首都?と定義している。

出典 [ 編集 ]

  1. ^ a b “ 明治元年、幻の大阪遷都論 大久保利通に前島密が反論 時を刻む ”. 日本??新聞 (2019年8月8日). 2024年5月21日 ??。
  2. ^ 『東京遷都の?緯及びその後の首都機能移?論等』日本開?構想?究所
  3. ^ 『東京百年史 第２? 首都東京の成立(明治前期) 』東京百年史編集委員?
  4. ^ 佐?木克『東京「遷都」の政治過程』
  5. ^ 御東幸万機御親裁ノ詔書 （法令全書、明治元年第852。 近代デジタルライブラリ? ）
  6. ^ 宮?省編『三??美公年譜』 （ 近代デジタルライブラリ? ）
  7. ^ 多田好問編『岩倉公?記』 （近代デジタルライブラリ?）
  8. ^ 「祝賀?の?起」 、東都沿革調査?編『最新東京案?記 春の?』、?育?。1898年。
  9. ^ 東都沿革調査?編 『最新東都の?』 。?育?。1898年。
  10. ^ 京都事務所の所掌事務を定める?閣府令及び宮??組織規則の一部を改正する?閣府令 （上段部分?照） - 官報
  11. ^ （ 第142回??衆議院特別委員? ）

?考文? [ 編集 ]

  • 岡部精一 『東京奠都の?相』 仁友社、1917年。
  • 喜田貞吉 「帝都」『喜田貞吉著作集5　都城の?究』所?、 平凡社 、1979年。
  • 京都市 編 『京都の?史』第七?、京都市史編さん所、1979年。
  • 佐?木克 『江?が東京になった日 明治二年の東京遷都』 講談社 、2001年。
  • 東京都 編 『都史紀要1 江?から東京への展開 東京奠都の??史的意義』 東京都、1953年。
  • 東京百年史編集委員?編 『東京百年史』第二?、東京都、1979年。
  • 藤野敦 『東京都の誕生』 吉川弘文館 、2002年。
  • 文部省 維新史料編纂?編 『??維新史』 維新史料編纂事務局、1940年。
  • 文部省維新史料編纂?編 『維新史』第五?、維新史料編纂事務局、1941年。
  • 若一光司 『大阪が首都でありえた日 遷都をめぐる明治維新史』 三五館、1996年。
  • 佐?木克『東京「遷都」の政治過程』（人文?報1990.03） [1] [2]
  • 佐賀?立佐賀城本丸?史館編『東京をつくった佐賀人たち』、佐賀 [3] [4] ?立佐賀城本丸?史館、2019年。

?連項目 [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]

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