?川御三家 （とくがわごさんけ）は、 江?時代 において ?川氏 のうち宗家たる ?軍家 に次ぐ 家格 を持ち、?川の名字を?することを認められていた3つの分家。?に 御三家 （ごさんけ）、 三家 （さんけ）とも呼ばれる。一般的には、 江?幕府 初代 ?軍 ?川家康 の男子をそれぞれ始祖とする 尾張?川家 （尾張家）、 紀伊?川家 （紀伊家）、 水??川家 （水?家）を指すことが多い。ただし、?初からこの3つの家が明瞭に「御三家」として扱われていたわけではない（ 後述 ）。

?要 [ 編集 ]

御三家はいずれも 江?幕府 初代 ?軍 ?川家康 の男子を始祖とし、家康の血を引く 親藩 （一門）の最高位にあり、?軍家や 御三卿 ^{[注? 1]} とともに?川姓を名?ることや 三つ葉葵 の家紋使用が許された別格の 大名家 であった。?軍家を補佐する役目にあったとも言われているが、制度?役職として定められたものではない。なお、 室町幕府 においても「 御一家 」と?された 吉良氏 ? 石橋氏 ? ?川氏 の3氏は、具?的な職掌はないものの 足利?軍家 の後嗣が絶えた時に?承する?利を有しており、御三家はこれを?考にして設けられたとする見方もある ^[1] 。

「?軍家に後嗣が絶えた時は、尾張家か紀伊家から養子を出す」ことになっており、?際に7代?軍 家? が8?で死去して宗家が?絶した際、8代?軍として紀伊家から 吉宗 が養子に迎えられ、以降14代?軍 家茂 までは紀伊家の血筋である ^{[注? 2]} 。尾張家は3代藩主 綱誠 が3代?軍 家光 の外孫だったこともあり ^{[注? 3]} 、綱誠の嫡男である4代藩主 吉通 が6代?軍 家宣 の後?になりかけたものの、 新井白石 らの反?にあい、尾張家の家訓通り?軍位を?わず吉通自身が身を引き、幼い家?が7代?軍となった。後年には御三卿の 一橋家 の血統が?軍となったため、尾張家は結果的に?軍を輩出する機?を失った。

水?家は ?房 が 駿河家 ?絶後の 1636年 （ ?永 13年）に?川氏を?するのを許可されるまで、名字が定まっていなかった。そうした?緯もあって他の2家より位階?官職が低位であったが、朝廷に?して次期?軍家の奏聞をし、また江?常住（ 定府 ）であることなどから、5代?軍 綱吉 のころから他の2家と共に「御三家」と呼ばれるようになった。なお、水?家からは最後の15代?軍 慶喜 が御三卿の一橋家へ養子に入った後に?軍家を?承することになったが、あくまでも一橋家からの?軍?承であり水?家からではない。慶喜は女系ながら秀忠の血 ^{[注? 4]} も引いている ^[2] 。

幕末 期に御三家の各家は??な政治的立場をとることとなったが、いずれの家も 朝敵 扱いとなることはなかった。 明治政府 で作成された?爵?規では、「?川?御三家」は特に 侯爵 相?とされ、 華族 に?する?爵の時点でもその扱いは別格とされていた ^{[注? 5]} 。

「御三家」?念の成立?緯 [ 編集 ]

江?時代初期には、?軍家?尾張家?紀伊家の??として「御三家」を用いることもあった。尾張家初代?川義直?紀伊家（?時は駿河領有）初代?川?宣は、慶長15年3月5日に駿府から江?へ?る秀忠に家康が、自身が死去した際には?者を特に引き立てることを求めており、家康生前から特別な地位にあった。また尾張家と紀伊家に 駿河家 （ ?川秀忠 の三男 忠長 1代に終わった）を加えた3つの大納言家（水?家は中納言家）を指して「御三家」とした時期もあり、その頃の水?家は尾張?紀伊?家に較べてやや家格が劣ると見られていた。また?軍家の分家としては、上記3家および駿河家以外にも、3代?軍家光の子を分封した 甲府家 （ ?川綱重 ? 綱豊 の2代、松平左馬頭家）および 館林家 （ ?川綱吉 、松平右馬頭家）が、石高?家格ともに匹敵する家（御?典）として存在した。しかし、駿河忠長が改易され（後に自害）、館林綱吉が5代?軍に、?いて甲府綱豊が6代?軍（家宣と改名）に就いて?軍家を?ぎ、これらの?川家が消滅したため、結果的に水?家が格上げされて尾張?紀伊?水?の3つの?川家を「御三家」と呼ぶことが定着したようである。

なお、?軍家から直接の分家で高い家格を有したものには、家康次男（秀忠の兄）の 結城秀康 を祖とする 越前松平家 や、秀忠の子（家光の弟） 保科正之 を祖とする ?津松平家 などもあり、それらは 御家門 と呼ばれたが、?川姓の使用は許されなかった。

御三家の領地 [ 編集 ]

名古屋藩は、 江? から 上方 に向かう 東海道 （江?時代初期に 五街道 の東海道に再編）および 東山道 （江?時代初期に五街道の 中山道 に再編）が通る地に位置した。和歌山藩は、上方と江?との間を 太平洋 ?由で行き交う 菱垣廻船 などが通過する 紀淡海? に面する地に位置した。水?藩は、江?から 陸?? 方面に向かう東海道（江?時代初期に 水?街道 ? 岩城街道 などに再編）の途上に位置した。

系譜 [ 編集 ]

御三家の待遇 [ 編集 ]

御三家の?主の官位は、尾張?紀伊?家は ?二位 ?大納言 を 極官 とし、水?家は正三位?中納言を極官とした。世子は?四位下に?任されるのが通例であり、近衛少?や常陸介（紀伊家）等を初官とした ^{[注? 6]} 。

江?城 における 伺候席 は最上級の大廊下で、他には親藩、 加賀藩 前田氏 などが伺候した。また、御三家?主の 正室 は、特に 御簾中 と?された ^{[注? 7]} 。

御三家の家臣?一族 [ 編集 ]

御三家の家臣は、基本的に?軍家と同?に、 三河 以?の 譜代 の家臣を祖とする者が多かった。その中でも御三家の ?家老 である 御附家老 は藩政目付役の重責を負って幕府から派遣された?軍直?の扱いで、大名の家臣が通常 陪臣 扱いだったのとは一線を?した。例えば、御三家の重臣は、陪臣には本?許可されないはずの ?爵 が特別に認められ、大名や大身旗本と同じく 諸大夫 に?されていた。御附家老はいずれも?万石を知行していたので、 明治維新 時に 立藩 して諸侯に列した。

また、?軍家の血筋の予備としての性格上、御三家自身も無嗣?絶による 改易 を避けるべく、各家とも血統保持策として 御連枝 と呼ばれる分家（ 支藩 ）を持った。尾張家御連枝の 高須松平家 は4代、紀伊家御連枝の 西?松平家 は3代、水?家御連枝の 高松松平家 は2代の御三家?主を出した。たとえば、紀伊家?主だった吉宗が8代?軍に就任した際、西?松平家から ?致 （?川宗直と改名）が紀伊家に入り?主を?いでいる。幕末の尾張家?主 慶勝 も高須松平家から養子に入っている。

しかし時代が下ると、尾張家と紀伊家では御連枝による?主?承も?絶し、財政の貧窮や御附家老による運動で、御三卿を含む吉宗以降の?軍血統より?主の?承がなされるとともに、幕府への依存度が高まる一方で幕府財政を?迫した ^[3] 。

脚注 [ 編集 ]

注? [ 編集 ]

出典 [ 編集 ]

?考文? [ 編集 ]

• 谷口雄太「足利氏御一家考」佐藤博信編『?東足利氏と東?社? 中世東?論:5』岩田書院、2012年
• 藤野保『江?幕府崩?論』?書房、2008年

?連項目 [ 編集 ]

• 御三卿
• 御家門
• 門葉
• 御一家