後宮小?

出典: フリ?百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
後宮小?
著者 酒見賢一
イラスト 安野光雅 ?丁
?行日 1989年 12月1日
?行元 新潮社
ジャンル ファンタジ?
? 日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ペ?ジ? 252
コ?ド ISBN   978-4-10-375101-4
ISBN   978-4-10-128111-7 文庫
ウィキポ?タル 文?
[ ウィキデ?タ項目を編集 ]
テンプレ?トを表示

後宮小? 』(こうきゅうしょうせつ)は、 酒見賢一 のデビュ?作となる ファンタジ?小? [1] [2] 1989年 (平成元年)の第1回 日本ファンタジ?ノベル大賞 を受賞 [1] 。1989年12月1日に 新潮社 より ハ?ドカバ? で刊行され、1993年4月25日には 新潮文庫 より 文庫 版が??された。1990年にはこの小?を原作に『 雲のように風のように 』のタイトルで テレビアニメ スペシャル が制作され、 日本テレビ 系列局で放送された [3] [4]

?要 [ 編集 ]

中?哲?や 中?史 に依?した?特の記述法は、『素乾書』?『乾史』?『素乾通鑑』に依?して?史事?を記載した小?という?裁を採用し、ファンタジ?ノベル大賞選考?では 井上ひさし により「 シンデレラ 三?志 金?梅 ラストエンペラ? の魅力を?せ有す、奇想天外な小?」と高く評?された。

恩田陸 千葉ともこ ?水朔 などの作家が、本作に影響を受けたと語っている [5] [6] [7]

あらすじ [ 編集 ]

現代の?で見れば1607年のこと、素乾?で 皇帝 腹宗の崩御に伴い?位する新皇帝の 後宮 整備が行われることになった。宮女募集が行われた?陀?で、14?の銀河がこれに?募し、後宮の?育機?である女大?に?ぶこととなった。銀河を含む一行は都城である北師へと旅立つ。その道中で義賊である平勝と厄?に出?うこととなり、これが後に物語の重要な伏線となる。

北師に到着し、宮女としての?育を受けることになるが、天?爛漫であり、 儒? の思想にとらわれない銀河は、仲間や師となる??角人と出?い、その中で 房中術 に基づいた奇?な後宮哲?を?んでいくこととなる。

その時期、宮廷では新皇帝に?位した?槐樹に?し、異母弟である平菊を?位させようという琴 皇太后 一派による皇帝暗殺計?が進められる。そのような?況の中、銀河は?槐樹と??角人の遠謀によって正妃として立后される。

宮廷?の陰謀が渦?く中、銀河が北師に向かう道中で出?った平勝と厄?が、退屈しのぎという理由で?兵を行った。この反?軍を利用して、平菊擁立を目指す琴皇太后は??角人の弟子である菊凶と通じ、反?軍を宮廷に導こうとする動きが?生する。

渾沌(厄?より改名)はこの琴皇太后の陰謀を退け、幻影達(平勝より改名)は北師攻?を?行する。反?軍を過大に評?した宮廷?では、もはや武力で反?軍に?抗する術もなく、?百人の宮女達が住まう後宮もその略奪?象として攻?を受けることになる。

後宮を守るべく、銀河は宮女や宦官と協力し、幻影達の軍勢に?抗していくことになる。

主な登場人物 [ 編集 ]

銀河(ぎんが)
本作の主人公。素乾???陀?に生まれ育った十四?の少女。
好奇心旺盛で天?爛漫な少女として描かれており、「三食??付き」の?につられて宮女候補に?募する。
儒? の規範に捉われない自由な?想で後宮での?育を受け、正妃としての地位を確立する。
幻影達の?でも中心的な役割を果たし、後宮を守るために宮女たちによる軍を結成する。後に?槐樹の間に一人息子の?耀樹をもうけた。
??角人(セト?カク?ト)
素乾?西域に存在した西都?の王家末裔。後宮?育である『後宮七典』を編纂した父の??隆?(セト?ル?カン)の後を?ぎ、後宮?司に就任した老?者。通?は「 角先生 」。『後宮七典』の?容を要約した『女大?』なる書籍を著し、それを元に銀河達に後宮に?する?育を??した。
自由闊達な銀河に?して好意的に接しており、?槐樹と相談の上で彼女を正妃に据えた。後宮哲?の?明として銀河に自らの思う?理の成就を托している。
?槐樹(コリュ?ン)
素乾?最後の皇帝?槐?帝。 1608年 (槐?元年)6月、17?で?位した。?母である琴皇太后の?子である平菊擁立の陰謀により暗殺の危?性のために、?位前は後宮などに身を?していた。銀河が北師に到着して間もなく宮廷?に入る垂?(たると)と?すトンネルの中で初めて?者が?面している。?初は「都合のいい女」として銀河を利用するつもりでいたが、次第に本心から彼女を愛するようになっていく。
幻影達の?では王朝を守るべく奮?するが、風紀が弛緩しきった中で?抗する術はなく、死を?悟の上で姉の玉?樹と共に投降する。銀河とたった一度の契りを結んだ後、最終的には幻影達側に?返ったかつての臣下により毒殺された。
江葉(こうよう)
女大?の宿?である娥?で銀河と同室となった女性。茅南州出身。沈着冷?な性格で感情がほとんど顔に表れない。後に才人となり、後宮軍の結成に際しては指揮官となっている。素乾朝滅亡後は銀河と共に茅南州に?り、そこで銀河と?槐樹の子である後の?耀樹の養育を行った。
世沙明(セシャ?ミン)
娥?での銀河の同室人。貴族出身で古典的な?養を有す人物として描?される。官職は嬪妃。素乾?滅亡後は沚水で世明妓館という妓?を設け娘?(にゃんる、女?)になった。
出自由?の?位の高さ故最初は銀河の事を見下していたが、打ち解けた後は?心彼女を認めており、別離後も(?わぬ夢と知りながらも)再?を望んでいた。
玉?樹(タミュ?ン)
娥?での銀河の同室人。?槐樹の?姉であるが、弟に ?慕の情 を抱いており、宮女候補の一人として娥?に?り?んだ。その?慕は銀河への嫉妬として描?される場面もある。?槐樹が反?軍に投降した際に同行し、幻影達により陵辱された後に自害している。
琴皇太后(きん-こうたいごう)
先帝である腹宗正妃。?槐樹の母である前皇后が死去したため皇后の地位に就いた。第二次宮女募集で入宮したのでまだ二十八?と若い。
?子である平菊を皇帝に擁立すべく?槐樹の殺害を謀り、幻影達の反?に際しては密通するが、陰謀は失敗し、平菊と共に服毒自殺をする。
平徹(へいてつ)
先帝腹宗と琴皇太后の第一子。?初皇太后は彼を帝位に就かせるべく?策していたが?槐樹の地位を守るため、前?閣首輔らの進言によって茅南州の王に封じられる。
平菊(へいぎく)
先帝腹宗と琴皇太后の第二子とされているが、その?は皇太后と通じた菊凶との子。
菊凶(きくきょう)
??角人の助手。艶かしい容貌により多くの宮女候補生の人?を有す。宮廷?の政治にも深く容喙し、琴皇太后と私通し平菊の皇帝擁立を策動し、更に多くの宦官や宮女をも?絡して皇帝?立に動く野心家である。幻影達の反?に際しては密使として交?に?るが、渾沌により斬首されている。
幻影達(イリュ?ダ)
原名は平勝(へいしょう)。瓜祭山で無?者の首領をしていたが、改心して自警?を結成、北師に向かう銀河の一行を警備している。後に丙?で?生した農民反???に協力し、山北州都司である磁武の?養子となり、山北州都司侍?の地位を得ている。その後退屈しのぎに?兵、いつしか玉座を望むようになり、最終的に素乾朝を滅亡させ新周朝を開いた。しかし簒奪王朝であったこともあり、その後?生した??の反?に??できず、王朝は2年で滅亡、瓜祭に逃亡したところを地方蜂起軍に捕らえられ、刑死した。
渾沌(こんとん)
原名は厄?(やくたい)。幻影達の義兄弟として作品に描?される。韜晦でありながら、自らの信念を貫く性格でもあり、?初は退屈しのぎに?兵した反?であるが、王?美という?軍に出?ったことで、その敵討ちとしての反?を指導して行く。
後宮攻?に際して反?の中止を主張し、幻影達との?係に?裂が入る。銀河が後宮軍軍使として反?軍側に接?した際に??し、銀河と?槐樹の再?を手助けしているばかりか、その後の宮女?出の策略を行うなどをしている。
末路に?しては幻影達の刺客に殺害された、若しくは地方蜂起軍の建州王杜?の軍師である?威(なんい)になったと描?されている。
?野(まの)
自分の出身地??陀?で宮女募集をかけ、銀河を見出した宦官。道中銀河が呼んで護衛を?んだ平勝(後の幻影達)らに?う報酬を惜しんだ吝嗇家。
銀河が自分のもくろみ通りに正妃になったことで?力を握ろうとしたが、幻影達の?が勃?、その渦中で?刑された。
王?美(おうさいび)
?槐樹の忠臣であり、??角人の師弟。幻影達の?に際しては幻賊撫に任命された。正義派官僚であったことより、琴皇太后派である栖斗野や?野といった宦官により煙たがれ、刺客が放たれた。しかし渾沌は王?美と?う以前に投降、??中の殺害が不可能となった刺客は北磐?で殺害されてしまう。渾沌は人物を見?まれた王?美が殺害されたことで、反?の性格を王?美の仇討ちという性格に?化させていく。
栖斗野(せいとの)
琴皇太后側近の宦官。反皇太后派である忠臣らを次?に讒言によって左遷?殺害するなど辣腕を振るうが、槐帝?位後反栖斗野派によって一族もろとも誅滅された。

設定 [ 編集 ]

架空の史料 [ 編集 ]

小?中で?げられる史料は下記の通り。

  • 『後宮七典』
  • 『女大?』
  • 『素乾書』
  • 『乾史』
  • 『素乾通鑑』(天山遯)
  • 『素乾城の思い出』(エリサレム?ジャコメル著)
  • 『箕松先生?文』?3

架空の皇帝 [ 編集 ]

小?中で名前の現れる素乾?の皇帝は下記の通り。

  • 衒宗 (げんそう) - 腹宗の6代前
  • 狄宗 (てきそう) - 腹宗の4代前
  • 腹宗 (ふくそう) - ?槐樹の父、後宮で腹上死したという??が?っている
  • 槐宗 (かいそう) - ?槐樹
  • ?耀樹 (こくようじゅ) - 槐宗と銀正妃(銀河)の子、後に 乾朝 を建?、 神武帝 と?される

架空の紀年法 [ 編集 ]

小?中で使用される素乾?の元?は下記の通り。

  • 腹英 :1573年 - 1607年
  • 槐? (かいれき):1608年

書誌情報 [ 編集 ]

テレビアニメ [ 編集 ]

1990年 3月21日 に日本テレビ系で放送された。テレビアニメ化されるにあたり、人物設定などが大きく?更されている箇所もある。

脚注 [ 編集 ]

出典 [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]