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尾崎三良

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尾崎三良（1897年）

尾崎 三良 （おざき さぶろう、 天保 13年 1月22日 （ 1842年 3月3日 ）- 大正 7年（ 1918年 ） 10月13日 ）は、 日本 の 官僚 。 男爵 。 諱 は盛茂、別名? ?田 雅? （とだ うた）。 陶磁器 ?究家の 尾崎洵盛 は長男、??家の 英子セオドラ尾崎 は娘。「憲政の神?」と呼ばれた 明治 ?大正? 昭和 にわたって活動した 政治家 ? 尾崎行雄 は 女? にあたる。孫に 相馬雪香 、 尾崎盛光 などがいる。

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尾崎盛之の三男 [注? 1] として 山城? 葛野郡 西院（現在の 京都市 右京? ）で生まれた [1] 。尾崎家は 京都 郊外の西院村で代? 里長 を務める?士の家系であったが [2] 、父と兄は 仁和寺宮 に仕える 諸大夫 であった [3] 。幼くして?親と死別したが、家督を相?した異母兄との折り合いが?く、?斗目織の秦平次?のもとに養子に出されたが入江御所（ 三時知恩寺 ）に寄せられ、家司の中村主馬から?育を受ける [3] 。 西本願寺 の?臣山本?左衛門の養子となったが、ここも折り合いが?かった。 安政 5年（ 1858年 ）から主馬の紹介で 烏丸家 に三石の俸給で仕えるが、 文久 元年（ 1861年 ）7月に出奔し、儒?者 ?藤拙堂 の弟子になろうとしたが?られ、無一文で?京する [3] 。そして 冷泉家 に仕えた後、 三??美 に?に入られて、 文久 2年（ 1861年 ）4月、三?家家人の?田造酒（みき）の養孫となって、?田雅?（のち?田三?）と名のる [3] [4] 。

文久 2年（ 1862年 ）、 孝明天皇 の 勅使 となった三??美に??して 江? に赴き、翌年の 八月十八日の政? で三?ら尊皇攘夷派公卿が京都を追放された 七卿落ち では三?に?行し、 長州藩 へ落ち延びた。 慶? 元年（ 1865年 ）、三?に?って 大宰府 に移った。この間、????馬を習い、?書を積んだ [2] 。「?田雅?」の別名で、三?の名代として 西?隆盛 など 尊皇攘夷派 との連絡役をつとめたのもこの時期である。大宰府では、公卿の臣下や諸藩の人士との交流によって攘夷論から開?論へと?向した [5] 。

慶? 3年（ 1867年 ）、三?の諒解を得て見物の名目で 長崎 に赴いた際にアメリカ領事や 坂本龍馬 ? 中島信行 らと親交を結び、 大政奉還 の策を協議して 岩倉具視 に建策する。その際に出されたのが、後の 三職 制度であるとされている。坂本? 陸?宗光 らとともに 土佐 へも赴き、ついで京都にむかい、そこで坂本と同席しているあいだに京都 二?城 で ?川慶喜 により大政奉還がおこなわれた [6] 。そこで急遽西?隆盛らと同船して大宰府に?り、事態を三??美に報告した [6] 。維新後、?家の尾崎姓を?ぎ「尾崎三良」と?した。

龍馬の死後、三?は 朝廷 に復?するが、尾崎は龍馬から聞いた海外の話に?心を持って 留? を志す。これは 伊藤博文 にも支持され、三?は嫡男? 公恭 とともにその?者として イギリス 留?することを命じた [6] 。慶?4年（ 1868年 ）3月、公恭、 中御門?丸 、 毛利元功 およびその?者の一行8人で神?港から渡英した。長崎からは62日間の船旅となった [6] 。イギリスでは 河??孝 に 英語 を?んだが、のちに オックスフォ?ド大? ?講生 として イギリス法 を修得するまでになっている。後に 河??文 のイギリス留?の世話もしている。

ロンドンでの英語?習中の明治4年（ 1871年 ）、 岩倉使節? の アメリカ 到着を知って渡米し、 木?孝允 や岩倉と?見して ?約改正 の時期?早を?策し、 寺島宗則 などとともにロンドンに?った [6] 。ロンドン留?中、三良は英語?師のウイリアム?モリソンの家に同居し、その一人娘のバサイア?キャサリン?モリソン（Bathia Catherine Morrison）と明治2年（ 1869年 ）に 結婚 し、三女をもうけた（1881年に 離婚 ） [注? 2] 。

明治6年（ 1873年 ）には木?の要請で??、 太政官 に出仕して法制整備の任にあたる。明治7年（ 1874年 ）に養祖父??田造酒の孫の?田八重と結婚した。明治11年（ 1878年 ）、尾崎の英?での結婚を知った上司の伊藤博文はモリソン家に一時金を渡すよう井上馨に依?、明治13年（ 1880年 ）にはモリソン家からも井上に相談があり、尾崎が八重を離?し英?妻バサイアとの婚姻?けを井上に提出したことにより三??美にも知れ、?美を激怒させた [4] 。バサイアから尾崎の?州赴任の嘆願もあり [4] 、同年、 ロシア 駐在 一等書記官 として、 公使 柳原前光 とともに サンクトペテルブルク に入る。翌年、バサイアとの離婚約定書を英?で交わし [4] 、??後 太政官 大書記官 、 ?務大丞 などを?任。明治18年（ 1885年 ）には 元老院議官 として 大日本帝?憲法 の審議にあたった。政治家?法務官僚としての尾崎は急速な?化政策に反?し、 井上馨 の ?約改正 交?、 山田?義 主導のフランス流 民法 導入などに?く反?した [3] 。また三?の支持者でもあり?け、三?が??から遠のくことになる ?大臣 就任や ?田?閣 での?理大臣兼任等に?く反?している [3] 。一方で?地下官人や諸大夫など、京都の朝廷の下層にあった人?への支援にも動き、授産を目的とした 産業誘導社 や 第百五十三?立銀行 、?育を目的とした平安義校の設立などを行っている [3] 。

明治23年（ 1890年 ）の 帝?議? ?足とともに同年9月29日 貴族院 議員に勅選され [7] 、翌年成立した 第1次松方?閣 においては 法制局長官 に就任した。明治23年12月に出版された 『??傍? 議場の奇談』には「尾崎三良氏の演?は中?上出? 三浦安 氏の弁舌は流暢なり共に老練??」と記されている。明治25年（ 1892年 ）8月には 伊藤博文 から 福島?知事 を打診されるも、これを左遷と受け取り政府から去った [3] 。

後に 田口卯吉 の 帝?財政革新? の結成を支援する。明治29年（ 1896年 ）6月5日には維新と法制の功が認められ 華族 に列し、 男爵 に?された [8] [9] 。明治40年（ 1907年 ）には 宮中顧問官 。晩年には 文部省 維新史料編纂委員、 京釜?道?社 常務取締役を務めた。墓所は ?山?園 (1イ4-22～24)。

家族 [ 編集 ]

  • 妻
    • バサイア?キャサリン?モリソン（Bathia Catherine Morrison, 1843年11月17日 [10] - 1936年12月30日 [11] ）- ロンドンでの尾崎と三?公恭の?在先であり英語を習っていたウィリアム?モリソン（William Mason Morrison）の娘。父親はケンブリッジ大?中退後、地方の?校で?師となり、その後ロンドンで個人?師業と下宿屋を?んでいた（父方の伯父は アレキサンダ??ウィリアムソン (宣?師) ） [4] [12] 。尾崎と1869年に英?で結婚したが（日本での?け出は1880年）、1873年に妻子を置いて尾崎が??したまま放置されたため [13] 、 井上馨 に書面で尾崎の?州赴任を懇願、1880年に外務一等書記官としてペテルスブルクに赴任した尾崎と再?するも翌年離婚 [14] 。離婚理由は、??中に尾崎が日本人妻を娶ったことを知ったバサイアが日本への同行を拒否したためとされる [14] 。長女の英子は義弟の洵盛に「父は母を捨てて??した」と語ったという [13] 。1885年に父ウィリアムが亡くなると金?的に困窮し、駐ロンドン日本領事の 園田孝吉 に親子の窮?を訴え救いを求めたことから、この?動が日本でスキャンダルとなったが、バサイアは離婚後もオザキ姓を名?り?け、尾崎の?口を聞くと怒ったという [14] 。93?まで長らえ、次女に看取られ亡くなった [14] 。バサイアと尾崎が署名した同意書は英?法では離婚でなく別居合意書であったため [13] 、死亡?は日本の外交官の妻バサイア?オザキとしてなされた [14] 。
    • 八重(1855-1943) - 滋賀の本行寺住職?藤山澤證と妾の千代浦（尾崎の義祖父??田造酒の娘。千代浦の妹??田玉井は尾崎の義母にあたる）との三女 [15] 。尾崎が留?する前に許嫁となり、??した半年後の1874年3月に入籍したが、1880年にバサイアを入籍するため一旦離?され、のちにパサイアと尾崎が離婚後再び入籍 [4] 。尾崎が妾を迎えたのちの1886年に一女をもうける。
    • ミチ（? - 1902年） - 士族?藤木行?の娘。1879年に妾となり、長男はじめ14人の子を産む [4] [15] 。美知、道、道枝、道?とも [4] 。
  • 子供
    • 英子（Yei Theodora Ozaki） - 1870年生まれ。16?で?日。慶應義塾幼稚?の?師のほか、駐日英?公使夫人の秘書などを務める。タイムズ特派員のオ?ストラリア人と?愛?係にあったが、 尾崎行雄 と結婚 [14] 。日本の昔話の英?で知られる。子に品江と雲香。
    • 政子 (Masako Maude Mary Harriett) - 1872年生まれ。フランス造船?校を出た松岡右左松との?談のため1899年に?日するも破談となり?? [13] 、1906年に英?人Alfred james Herwittと結婚し、母のバサイアを看取る [14] 。娘で元女優のMuriel Herwittは俳優の ラルフ?リチャ?ドソン と結婚した [13] 。
    • 君子 (Kimie Florence Bathia Alexandra) - 1873年生まれ（尾崎??後に誕生）。尾崎が?月バサイアに生活費を仕送りする代わりに君子を日本に送るという?親の生活援助協定により1889年に?日したが、日本の生活に馴染めず1年後に??、1904年に再?日して?浜のフレイザ?商?で?く [13] 。1909年に スウェ?デン 人商人のHenrich Ouchterlony（1882年 - 1948年）と日本で結婚 [14] 、スウェ?デンで一女をもうけた [16] 。夫は1906年に?日し、Ouchterlony & Co Ltdを 大阪 で開業し、 フィンランド ? パルプ の代理人を務めるほか、 神? と大阪でフィンランドとスウェ?デンの領事館に勤務したのち、1940年にはフィンランド?領事となる [17] 。夫とともに1946年にスウェ?デンに?り、1964年に ヨ?テボリ で? [16] 。
    • 洵盛 - 1880年生まれ。外務省 ?事官 。中?陶磁器?究者として著書もある。
    • 盛貞 - 1883年生まれ。
    • 昌盛 - 1884年生まれ。
    • ?子 - 1886年生まれ。八重の子。 小野義一 と結婚
    • 望盛 - 1887年生まれ。
    • 繁盛 - 1890年生まれ。子に 尾崎盛光
    • 雄盛 - 1891年生まれ。
    • 元子 - 1895年生まれ。 物部長? と結婚
    • ??子 - 1896年生まれ。

?典 [ 編集 ]

位階
?章等

人物 [ 編集 ]

  • 尾崎は立身しても三?の?恩を忘れず、 ?閣 制度?足時に三?を ?大臣 として祭り上げ、 伊藤博文 を初代 ?閣?理大臣 にしようとした際は最後まで反?した。以後も 東久世通禧 らとともに三?の政治的復?を?策している。?大臣そのものも無用の官職とみなしている。
  • イギリス留?を共にした三?公恭が、後年、 花柳界 での遊びで浪費を重ねるようになると、友人としてやめるよう忠告。しかし行?は改まらず、?美に ?嫡 を提言するに至っている [28] 。
  • 新聞紙?例 、 讒謗律 （ともに 1875年 ）の起草にあたったことから、新聞界などから恨まれて「酷吏」などと非難された。
  • 明治20年（ 1887年 ）の 保安?例 の起草者も尾崎とされているが、これによって?友の 中島信行 が捕らえられて 東京 から追放されてしまう。同じく追放された尾崎行雄は、のちに尾崎三良の娘? テオドラ を後妻とした。テオドラからは昭和54年（ 1979年 ）に 難民を助ける? を設立した 相馬雪香 が生まれている。
  • 邸宅は 世田谷? の 豪?寺 にあり、明治21年（ 1888年 ）に建築されたと考えられている。 2020年 、取り?しの危機にあったが、 漫?家 の 山下和美 が保存運動を起こし、 クラウドファンディング によって保全された。その?過は山下の エッセイ漫? 『世田谷イチ古い洋館の家主になる』（ 集英社 、2021~23年）に描かれている。

脚注 [ 編集 ]

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注? [ 編集 ]

  1. ^ 次男と紹介されることもある。 伊藤（2001）p.103
  2. ^ ウイリアム?モリソンが英語を?えた日本人には ジャ?ナリスト の 末松謙澄 や 井上馨 の養女 井上末子 （のちの 井上勝之助 夫人）がいる。 伊藤（2001）p.104

出典 [ 編集 ]

  1. ^ 尾崎春盛 1979 , p. 109.
  2. ^ a b 伊藤（2001）p.103
  3. ^ a b c d e f g h 下川雅弘 & 中外日報 .
  4. ^ a b c d e f g h 小山騰「「第4章 明治14年のスキャンダル」」『?際結婚第一? : 明治人たちの?婚事始』講談社〈講談社選書メチエ ; 63〉、1995年、117-144頁。 ISBN   4062580632 。 全?書誌番? : 96032305 。  
  5. ^ 伊藤（2001）pp.103-104
  6. ^ a b c d e 伊藤（2001）p.104
  7. ^ 『官報』第2182?、明治23年10月6日。
  8. ^ 『官報』第3880?、明治29年6月6日。
  9. ^ 千田稔『華族??』講談社現代新書、2009年7月、279頁。 ISBN   978-4-06-288001-5 。  
  10. ^ “ Bathia Catherine (Morrison) Ozaki (1843 - 1936) ”. 2020 3 5??。
  11. ^ 『Britain and Japan: Biographical Portraits, Vol. IV, 第 4 ?』Routledge、2002年。  
  12. ^ 『?堂自?』尾崎行雄、1937年、p261
  13. ^ a b c d e f 長岡祥三、「 尾崎行雄夫人セオド?ラの半生 」『英?史?究』 1995年 1996? 28? p.57-71, doi : 10.5024/jeigakushi.1996.57 日本英?史??
  14. ^ a b c d e f g h 小山騰「 明治前期?際結婚の?究 : ?籍事項を中心に 」『近代日本?究』第11?、慶應義塾福澤?究センタ?、1994年、121-173頁、 CRID   1050001338949786368 、 ISSN   0911-4181 。  
  15. ^ a b 『尾崎三良自?略傳』中央公論社,1976
  16. ^ a b Bathia Kimiko Alexandra Ouchterlony (Ozaki) Geni.com
  17. ^ Henrik Wilhelm Arvid Ouchterlony Geni.com
  18. ^ 『官報』第1003?「?任及?令」1886年11月1日。
  19. ^ 『官報』第1911?「?任及?令」1889年11月9日。
  20. ^ 『官報』第2932?「?任及?令」1893年4月12日。
  21. ^ 『官報』第150?「?任及?令」1913年1月31日。
  22. ^ a b 『官報』第1861?「?任及?令」1918年10月15日。
  23. ^ 『官報』第1928?「?任及?令」1889年11月30日。
  24. ^ 『官報』第2322?「?任及?令」1891年3月31日。
  25. ^ 『官報』第5964?「?任及?令」1903年5月22日。
  26. ^ 『官報』第7272?「?任及?令」1907年9月23日。
  27. ^ 『官報』第1310??付?「?令」1916年12月13日。
  28. ^ 千田稔『華族??』講談社現代新書、2009年7月、238頁。 ISBN   978-4-06-288001-5 。  

刊行著作 [ 編集 ]

  • 『尾崎三良自?略傳』上中下、中央公論社、1976-77年／ 中公文庫 、1980年
  • 『尾崎三良日記』上中下、中央公論社、1991-92年。伊藤隆?尾崎春盛編

?考文? [ 編集 ]

?連項目 [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]

日本の爵位
先代
?爵 		男爵
尾崎（三良）家初代
1896年 - 1918年 		次代
尾崎洵盛
貴族院 懲罰委員長
日本の旗 法制局長官 日本国政府の紋章(1891年 - 1892年)
法制局長官
法制長官（ 法務? ）
法制意見長官（法務府）
法制局長官
?閣法制局長官
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?田雅? に?する カテゴリ :
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