メイズイ
品種	サラブレッド
性別	牡
毛色	栗毛
生誕	1960年 3月13日
死?	1978年 8月5日
父	ゲイタイム
母	チルウインド
母の父	Wyndham
生?	日本 （ 群馬? 片品村 ）
生産者	千明牧場
馬主	千明康
調?師	尾形藤吉 （ 東京 ）
競走成績
生涯成績	22?15勝
獲得賞金	3539万300円
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メイズイ は 日本 の 競走馬 。1963年の 皐月賞 、 東京優駿（日本ダ?ビ?） を?勝し、 クラシック三冠 確?と言われながらも 菊花賞 で敗れ、三冠を逃した。クラシック?線では グレ?トヨルカ とライバル?係を築き、一連の??はそれぞれの イニシャル を取り「MG?決」と呼ばれた。1963年度 啓衆社賞年度代表馬 および 最優秀4?牡馬 、 最良スプリンタ? 。

全兄 に スプリングステ?クス 勝ち馬の メイタイ 、全姉に 三冠馬 ミスタ?シ?ビ? の曾祖母メイワがいる。

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出生 [ 編集 ]

1960年、 群馬? 片品村 の 千明牧場 で生まれる。母 チルウインド は 日本?種馬協? の 石塚?五? が選定し、イギリス? アイルランド などから一括輸入した19頭の繁殖牝馬の?の1頭である。?時すでに第2仔メイコウが6勝、第3仔メイタイがスプリングステ?クスを含む7勝を?げており、名繁殖との評?を得ていた。父は 農林省 が イギリス から輸入した エリザベス2世 の所有馬 ゲイタイム で、こちらも活躍種牡馬として知られていた。

?時千明牧場に?養されていた牝馬はチルウインドを含めても4頭のみであったが、同馬以外は不受胎や流産となり、?年出生したのは本馬のみであった ^[1] 。幼名は「明瑞」 ^[2] 。7月に 調?師 の 尾形藤吉 が馬を見に訪れると、尾形は本馬を「チルウインドの傑作」と高く評?し、その場で尾形の管理と決まった ^[3] 。以後千明牧場で育成調?が積まれた後、競走年?の3?に達した1962年、 東京競馬場 の尾形??に入った。

?績 [ 編集 ]

「大器晩成」を望んだ千明牧場の要望で3?時は調?のみをこなしながら過ごし ^[4] 、明け4?となった1963年1月3日、 中山開催 の新馬?で初?を迎えた。尾形??の 主?騎手 である 保田隆芳 を鞍上にレ?スに臨むと、スタ?トからの逃げ切りで、2着に10馬身差を付けての?勝を?めた。翌月のオ?プン?では1400mを1分26秒0のレコ?ドタイムで勝利。次走も4馬身差で快勝し、3連勝を遂げた。

グレ?トヨルカとの?? [ 編集 ]

?く 東京記念 で、前年 最優秀3?牡馬 を受賞していた尾形??の僚馬? グレ?トヨルカ と初??する。同馬も保田が主?騎手を務めており、グレ?トヨルカの馬主?小野晃が馬房の前に座り?むパフォ?マンスを行うなど、保田を?らない意志を?く見せた ^[5] 。これを受け、保田はグレ?トヨルカに騎?、メイズイの鞍上には保田の弟弟子である 森安重勝 が配された。

それぞれのイニシャルを取って「MG?決」と呼ばれ ^[5] 、?日はグレ?トヨルカ1番人?、メイズイは2番人?となった。レ?スはメイズイが?馬機に顔をぶつけて立ち後れたが、向正面過ぎから位置を上げ、グレ?トヨルカを交わして先頭に立った ^[5] 。しかし最後の直線を逃げ粘れず、最後はグレ?トヨルカに交わされて同馬から1馬身3/4差の2着に終わり、初めての敗?を喫した。競走後には鼻出血が判明している ^[5] 。

?くスプリングステ?クスでは、 不良馬場 の中をメイズイがスタ?トから逃げ切り、グレ?トヨルカに4馬身差を付けて勝利。前走の雪辱を果たすと共に、兄メイタイとの同一重賞兄弟勝利を?げた。次走にクラシック初?? 皐月賞 を迎えたが、直前に ?務員 組合 が ストライキ を起こした影響で、開催場が正規の 中山競馬場 から、直線の長い東京競馬場に移された。これが 逃げ馬 のメイズイには不利と受け止められ ^[6] 、?日はグレ?トヨルカに1番人?を?る。レ?スはメイズイがレ?スを先導、グレ?トヨルカがこれを見る形で3、4番手を進んだが、最後の直線もメイズイのスピ?ドは鈍らず、グレ?トヨルカに2馬身の差を付けて優勝。クラシックの一冠目を獲得した。走破タイム2分2秒6は、10?不敗の トキノミノル の記?を12年ぶりに更新するレ?スレコ?ドであり、日本レコ?ドからも0.1秒差という好記?であった。

MGダ?ビ? [ 編集 ]

前述のストライキの影響により、2週間後には 東京優駿（日本ダ?ビ?） を迎える。メイズイとグレ?トヨルカの?力が他馬を?倒しているとの見方から、?前から「MGダ?ビ?」と喧?され、?馬の ?番連勝式 オッズは1.7倍という低さで「銀行ダ?ビ?」とも言われた ^[6] 。?勝オッズではメイズイが1.8倍を付け、2.1倍のグレ?トヨルカを抑えて初めて1番人?の支持を受けた。

スタ?トが切られると、メイズイが4番?から先頭に立って逃げを打ち、グレ?トヨルカは第2コ?ナ?を?けた時点で8番手に付けた。レ?スは1000メ?トル通過が1分1秒という?時としてはかなり速いペ?スで推移したが、森安メイズイは第4コ?ナ?手前からスパ?トを掛けると、そのまま直線を?走態勢で逃げ切って優勝。クラシック二冠を達成した。直線手前で馬群に包まれた ^[7] 2着グレ?トヨルカとは7馬身の差が付いており、優勝タイム2分28秒7は コマツヒカリ が保持した2400mの日本レコ?ドを0.1秒更新する新記?。ダ?ビ?としては??のレ?スレコ?ドを一?に1.5秒縮める、初めての2分20秒台の記?となった。このタイムは1972年に ロングエ?ス に破られるまでの9年間、ダ?ビ?レコ?ドとして保持された。また、生産者の千明康は1938年度の優勝馬 スゲヌマ を生産した父?賢治に?き、これも日本競馬史上初となる父子二代でのダ?ビ?優勝を果たしている。

クラシック三冠成らず [ 編集 ]

ダ?ビ?の後は夏場を休養に充て、秋は セントライト 以?史上2頭目の三冠が懸かる菊花賞を目標とした。10月に中山競馬場のオ?プン?で復?、重賞4勝の古馬トウコンを破って勝利を?げた。その後菊花賞に備えて?西入りし、前哨?として出走したオ?プン?を?勝。 11月17日、菊花賞を迎えた。

グレ?トヨルカは秋??の セントライト記念 をレコ?ドタイムで制していたが、後に肩を痛めて前哨?に予定した 京都杯 を使えず ^[8] 、メイズイのクラシック三冠は確?視された。?日の?勝支持率は菊花賞史上最高の値となる83.2%を記?。主催者の 日本中央競馬? も三冠達成記念の くす玉 を用意していた ^{[注 1]} 。しかしレ?スでは、?時「三冠キラ?」の異名を取った ?見?一 騎?の コウライオ? に絡まれて馬が引っ掛かり ^{[9] [注 2]} 、3000mという長距離にもかかわらず、800m、1000mのラップタイムをそれぞれ11秒7、11秒5というハイペ?スで飛ばした ^[10] 。その後は向正面で後?に30馬身差を付けて逃げ?けたが、周回2周目の第3コ?ナ?で早?に失速、クラシック初制覇を果たしたグレ?トヨルカの後方で6着に終わった。

入線後、グレ?トヨルカに騎?していた保田隆芳は、後方からメイズイが?るのを待って、森安に「このバカヤロ?!」と怒鳴ったとされる ^[11] 。また、尾形も?然とした?子で、引き上げてきた保田に「先生、勝ったんです」と言われるまで、グレ?トヨルカの勝利に?付かなかったという ^[12] 。後に保田は、「宿命のライバルといわれたメイズイが、いま目の前で?滅しようとしているのを見ては、やはり暗い?持ちにならざるを得なかった」と競走中の心境を回想している ^[13] 。敗?の原因には距離適性の限界などが?かれたが、特に森安の騎?は激しい批判に?された。たとえば尾形は自著の中で次のように指?している。

情なくて?も出ないという言葉があるが、無理をしいられたメイズイがかわいそうでならなかった。特に押さえることはない、自然にゆけという私の指示が、?引に行く結果となって、見るに堪えない負け方をした。?く押さえてゆけば、たとえ負けるにしても、いい勝負になったものを、この敗?は、だらしない?り方の一語に?きるものだった ^[14] 。

森安は競走前に「何が相手（?敵）と思うか」との質問に?して「何が相手って、時計（レコ?ドタイム）が相手だよ」と?言するなど、勝って?然という態度を示しており、競馬評論家の 大川慶次? はこうした姿勢も敗因の一端にあったとしている ^[15] 。また、尾形はこの頃の森安について、「ダ?ビ?をとったらのぼせて不良に落ちた」とも述べている ^[16] 。

菊花賞以後 - 引退 [ 編集 ]

菊花賞の後、メイズイは保田を背に態勢立て直しを期した クモハタ記念 を快勝。年末にはファン投票1位で 有馬記念 （ グランプリ ）の出走馬に選出され、?日は1番人?に支持された。しかし前走 天皇賞（秋） をレコ?ドタイムで制していた リュウフォ?レル の2着に終わった。秋は精彩を欠く結果となったが、春のクラシック二冠が評?され、翌1月には?年の年度代表馬にリュウフォ?レルと同時選出された。

5?となった翌1964年は、春の天皇賞を目標に アメリカジョッキ?クラブカップ から始動するも、5着と敗れる。しかしその後のオ?プン?、前哨? スワンステ?クス を連勝して天皇賞に臨み、1番人?に推された。しかし最後の直線を先頭で逃げ粘るも、前走で4着に退けていた?西馬 ヒカルポ?ラ にゴ?ル寸前で差し切られ、3/4馬身差の2着に終わった。

休養の後、秋の天皇賞を目標に10月の復??から3連勝。しかし本番の天皇賞は ヤマトキョウダイ の8着と大敗。年末の有馬記念には、?年にクラシック三冠を達成した シンザン を押さえて1位で選出されたが、ヤマトキョウダイの3着に終わった。この競走を最後に引退の予定だったが、負けたままでは格好が付かないとして年明け1月5日のオ?プン?に出走し ^[17] 、ここを勝利して引退。同月24日、千明牧場出身の天皇賞優勝馬 コレヒサ と共に、東京競馬場で 引退式 が行われた。

引退後 [ 編集 ]

引退後は、日本中央競馬?に種牡馬として買い上げられ、 北海道 浦河町 の荻伏種馬場に?養された。良血と優れたスピ?ド能力が評?され、2年目まで50頭前後の交配相手を集め、?時輸入種牡馬に?されていた??産馬としては一定の人?を集めた ^[18] 。しかしその中からはオ?プン特別の中京4?ステ?クスを制したスノ?ド?タ?の他に?頭の 地方競馬 の重賞勝ち馬を出した程度 ^[19] と産駒の成績が振るわず交配頭?は激減。三石種馬場に移されて アラブ馬 ?用の種牡馬として供用された後、1977年からは ?森? の浜中牧場に移動した。なおアラブの種牡馬としては タマツバキ記念 の勝ち馬ブイセブンを送り出している。

その後種牡馬としての活動はなく、翌1978年8月5日、持病であった 神?痛 の?化により、馬房?で死亡した ^[20] 。19?（現表記18?）。父として中央競馬の重賞を勝ったサラブレッド競走馬は出せなかったが、 ブル?ドメアサイア? （母の父）として重賞3勝を?げた ハシコトブキ （父シンザン、母コウセキ）を出している。その死後、曾姪孫（全姉の曾孫）に?たる千明牧場生産馬? ミスタ?シ?ビ? が1983年にクラシック三冠を達成。千明牧場はメイズイから20年越しでの雪辱を果たしている。

競走成績 [ 編集 ]

• 競走名 太字 は 八大競走 。
• タイム欄の R はレコ?ド勝ちを示す。

評? [ 編集 ]

メイズイはその馬?に?する評?が高い。競馬評論家の大川慶次?は、「柔らかくてしなやかな、それはもう本?に惚れ惚れするほどいい馬でした」と回想し、一?下の三冠馬シンザンと比較して「"垢?けたサラブレッド"ということで言えば、メイズイはシンザンの比ではなかったと思います。それぐらい、メイズイという馬は素晴らしかったのです」と評している ^[21] 。また、詩人の 志摩直人 は菊花賞の?子を描?した「華麗なる?滅」という一篇の中で、「エキゾチックな肢?の美しい馬」としており ^[22] 、競馬記者の 橋本邦治 は「美しい姿態。胸のすくようなフットワ?クで逃げるメイズイ。誰が見ても"一目惚れ"する馬と言えた」と述べている ^[23] 。

2年連?で有馬記念のファン投票1位を獲得しているように人?も高く、2000年には日本中央競馬?が?施したファン投票による名馬選定企?「 20世紀の名馬大投票 」において第99位に選出された。?施時点に近い年代の馬が?多くランクインした中、同年代以前に競走生活を送り、 JRA?彰馬 以外で100位以?に入ったのはメイズイのみであった。また、競馬?の機?誌『 優駿 』において識者5名が選定を??した「20世紀のベストホ?ス100」にも名を連ねている。

競走成績から見た場合、2600m以上の距離での?績は2着2回3着1回着外3回で未勝利であるのに?して、2400m以下では16?15勝、敗?は東京記念の2着だけという?群の安定感を誇る。血統にも造詣が深かった志摩直人は、有馬記念と天皇賞で敗れたリュウフォ?レル、ヒカルポ?ラ、ヤマトキョウダイの3頭に着目し、「負けたその相手馬はいずれも ヒンドスタン 産駒であるところに、メイズイの血の秘密があばかれたように思われる。父のゲイタイムは、ダ?ビ?二着の馬であるが、このダ?ビ?の後にエリザベス女王の服色でレ?スに出たが、十七?六勝、勝ったのは何れも二千米以下のレ?スであった ^[24] 」と、メイズイが短?中距離向きの馬だったことを示唆している。また、ライタ?の今井昭雄は、「結果論だが、同馬（メイズイ）は二千四百メ?トル以上の距離には一度も勝てなかった。（中略）メイズイは、典型的な中距離ランナ?だったのだ」と評している ^[25] 。

血統表 [ 編集 ]

近親には全姉メイワの孫に重賞3勝の シ?ビ?クイン がおり、その産駒が前述のミスタ?シ?ビ?である。ほか4代母ベスオブハ?ドウィックの半兄に ケンタッキ?ダ?ビ? などを制した オマ?ルカイヤ?ム がいる。また、6代母リズマから連なる同 牝系 の出身馬にイギリス チャンピオンステ?クス などを制したハニ?ウェイがおり、その全妹フェアハネ?はメイズイの母チルウインドとともに日本に輸入され、東京優駿を制した フエア?ウイン を産出している（フエア?ウインの父は、メイズイと同じゲイタイム）。

脚注 [ 編集 ]

注? [ 編集 ]

出典 [ 編集 ]

?考文? [ 編集 ]

• 尾形藤吉『馬ひとすじ - 私と馬の六十年史』（?間書店、1967年）
• 白井透 編『日本の名馬』（サラブレッド血統センタ?、1971年）ASIN B000J93LLC
• 中央競馬ピ?ア?ル?センタ? 編『日本の名馬?名勝負物語』（中央競馬ピ?ア?ル?センタ?、1980年） ISBN 4924426024
• 中央競馬ピ?ア?ル?センタ?編『日本の騎手』（中央競馬ピ?ア?ル?センタ?、1981年） ISBN 4924426059
• 今井昭雄『ダ?ビ?馬の履?書』（1987年、保育資料社） ISBN 4829302178
• 志摩直人 『風はその背にたてがみに（文庫版）』（廣?堂文庫、1991年） ISBN 4331650944
• 藤野?一?『?かしき名馬たち - ちょっと昔の名馬物語』（コスモヒルズ、1992年） ISBN 4877038094
• 岩川隆 『?く天下の優駿を求む』（プレジデント社、1994年） ISBN 4833415364
• 大川慶次? 『大川慶次?が選ぶ「個性派」名馬18頭』（ザ?マサダ、1999年） ISBN 4915977994
• 大川慶次?ほか『サラブレッド101頭の死に方（文庫版）』（?間書店、1999年）ISBN ISBN 4198911851

?連項目 [ 編集 ]

• 高橋勝四?

外部リンク [ 編集 ]

• 競走馬成績と情報 netkeiba 、 JBISサ?チ