アルペンスキ?では以下のような用具を用いて滑走する。
スキ?板
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アルペンスキ?のスキ?板は、2本の細長い板からなる。
スキ?板は、芯材、ソ?ル(滑走面)、エッジ、トップシ?ト、サイドウォ?ルなどから構成される。
芯材はスキ?板のもつべき剛性や?性を?現する中心的な素材である。?統的には
木材
が用いられてきたが、近年は?泡樹脂も用いられており、また、
ケブラ?
、
ガラス?維
、
炭素?維
、
ボロン?維
、
ポリエチレン?維
などの
化??維
や
チタン
合金や
マグネシウム
合金のような金?により?化することで天然素材そのままでは?現できない力?的特性を?現している。
ソ?ルは、スキ?板が雪面と接する部分である。現在のスキ?板では高密度
ポリエチレン
が用いられている。特に、上級モデルや競技モデルのスキ?板のソ?ルは
?結
ポリエチレンを用いることで、滑走時に塗布する
ワックス
がよりよく吸?されるようになっており、雪面に?する摩擦系?の低下による滑走性の向上を?っている。また、競技モデルを中心として、
グラファイト
粉末を混入して?電?の?生の低減を?ったものも用いられている。
エッジは、アルペンスキ?におけるタ?ンの?現に欠かせない部品である。硬い金?、一般には
鋼
を素材とする細長い形?のもので、ソ?ルに沿ってスキ?板の左右に、板の先端(トップ)から後端(テ?ル)まで配置される。現在はトップからテ?ルまで、ひと?きとなったエッジがほとんどだが、板の柔軟性を優先するために、?cmごとに切れ目の入ったクラックドエッジも一部で用いられている。エッジは90度、ないしそれよりやや?角に?がれているのが一般的であり、タ?ン時に雪面、ときにはアイスバ?ンを削ってタ?ン中の足場を確保する。
トップシ?トとサイドウォ?ルは、スキ?板の上面や側面を保護するための部材である。近年は、その形?や材質を工夫することで、スキ?板の性能向上につなげている場合が多い。また、スキ?板の構造は、もともとはソ?ル、芯材、トップシ?トを重ねて貼りあわせて側面にサイドウォ?ルを接着したサンドイッチ構造のものが多かったが、トップシ?トとサイドウォ?ルを一?化したボックス構造、あるいはキャップ構造を採用する板も近年は多い。そのほか、トップシ?トの上に振動吸?を目的とした小さな部材を取り付けた板も存在する。
アルペンスキ?のスキ?板は、タ?ン技術を用いた滑走に適した形?をしている。スキ?板のトップとテ?ルが太く、ビンディングを介してブ?ツと?がるセンタ?が細くくびれた形?となっている。滑走時にスキ?ヤ?がスキ?板を傾けて板の上から荷重を掛ける事でスキ?板はたわみ、エッジが雪面に食い?んで足場をつくることでスキ?板全?は雪面に?して弧を描いて接することとなり、その結果スキ?ヤ?はタ?ンする事が出?る
[2]
。
??からのスキ?板は、??でソ?ルを下にして水平面に置くとトップとテ?ルそれぞれの付近で水平面に接し、中央部分が浮いた弓なり?となっていて、この形?を
「キャンバ?」
と呼んでいる。キャンバ?形?のスキ?板は履いてから平らな雪面に立つことでソ?ル全?が雪面に接し、安定した直滑降を可能にしている。スキ?板のトップは上に持ち上がっていて、滑走時に雪面に刺さりにくい形?になっている。テ?ルはほとんど平らとなっている板が多い
[2]
。
近年、最初から反り返った形?となった
ロッカ?
と呼ばれるスキ?板も登場し、次の?分で呼?されている。
- スキ?板センタ?(ビンディング付近)のキャンバ?形?が最小で、トップからテ?ルにかけてほぼ全て反り返っているもの。
- スキ?板のトップとテ?ルに大きな反り返りがあるが、センタ?にキャンバ?形?も?されているもの。
- スキ?板のトップのみが大きく反り返り、それ以外はキャンバ?形?としているもの。
ロッカ?の長所として、スキ?板への荷重によらずに弧を描いている事からタ?ンしやすく、特に
山岳スキ?
や
バックカントリ?スキ?
のエッジが?きにくい新雪?深雪斜面においてタ?ンしやすい事が?げられる
[2]
。
フリ?スタイルスキ?
では、テ?ルもトップと同?に反り返った形?のチップ&テ?ルロッカ?を使う事で逆方向への滑走にも??している。チップ&テ?ルロッカ?は
ツインチップ
と呼ぶ事もある。
アルペンスキ?のスキ?板の長さは、
1980年代
までは2m前後のものが一般的であった。レジャ?目的の場合、その長さはスキ?ブ?ツではなく一般的な
靴
などの履き物を履き、または
素足
で直立し、腕を?上に上げ、
手首
を「へ」の字に曲げ、スキ?の先端が曲げた手首の下に納まるのが一般的とされ、素足の場合は靴底の厚さに相?するものを加えた長さと考えて良く、長さの許容差は1-1.5cm以?程度が身長に合った適切なものとされた。
1990年代
の
カ?ビングスキ?
の登場とその一般化という技術革新のもと、扱いやすい 150cm から 180cm 程度が一般的となり、2mを越える長さの板は高速系競技と一部の
ファットスキ?
でのみ見掛けるという?況になった。また、100cm から 130cm 程度の
ショ?トスキ?
や、70cm 程度の
ファンスキ?
または
スキ?ボ?ド
と呼ばれるものもあり、これらは滑走特性の違いから?自のジャンルとして位置付けられている。
スキ?板に?する用語と?連事項
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主にスキ?板の滑走性能に?する用語として、次の言葉がある。
コンベックス?コンケ?ブ
コンベックス(convex)
は
「
凸
型の?凸?の?凸面の」
、
コンケ?ブ(concave)
は
「
凹
型の?凹?の?凹面の」
という意味の言葉で、この場合、スキ?板のソ?ル(滑走面)の?面形?を意味する。
スキ?板のソ?ルは長期間の使用による?年?化や摩耗等でソ?ル?面が
コンベックス
や
コンケ?ブ
となってしまう事があり、一般的に、
コンベックス
だとソ?ルの膨らみがエッジを阻害してエッジの?きや引っ掛かりが?くなり、タ?ンが外側に膨らむ傾向となって、必要な小回りタ?ン半?を得るのに多大な力が必要となったり、あるいは思うようなタ?ン弧が描けなくなったりする。一方で
コンケ?ブ
だと極端にエッジが?いてしまう事があり、エッジの引っ掛かりが?すぎて、
スキッディングタ?ン(後述)
が難しくなったり、時に?倒の危?性が高くなったりする。そのためソ?ルはフラット(平面形?)である事が望ましい。
コンベックスやコンケ?ブとなってしまったソ?ルは、エッジの?磨等を含めたチュ?ンナップによってフラットにする。方法としては?種類の
サンドペ?パ?
を使ったベルトサンダ?を用いた
「サンディング」
[3]
と、
「サンディング」
を行った後にさらに
砥石
で平滑に仕上げる
「フィニッシュスト?ン仕上げ(スト?ンフィニッシュとも)」
[4]
とがある。それらのスキ?板ソ?ルチュ?ンナップは、アルペン競技用?技術選手?用?一般用など、その目的に?じた種類を選んで行われている。
ビンディング
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ブ?ツをスキ?板に固定させるための器具。爪先を固定するト?ピ?スと、踵を固定するヒ?ルピ?スからなる。
ビンディングの語源は英語の
Binding
(バインディング)とドイツ語の
Bindung
(ビンドゥング)との混同によるという?があり、スキ?ヤ?の間でも「ビンディング」と英語?みの「バインディング」の?方の言葉が使われている。なお、
全日本スキ?連盟(以下、SAJ)
の著書中では、
「日本スキ??程」
[5]
では「バインディング(binding)」の表記を、
「日本スキ??程『安全編』」
[6]
では「ビンディング」の表記をしていて、?語とも使われている。加えて、後述する
S-B-Bシステム
においては「ビンディング」の言葉が使われる。
ビンディングとスキ?板は、直接あるいは
プレ?ト
を介してト?ピ?スとヒ?ルピ?スがそれぞれ別に固定されるものが多いが、ト?ピ?スとヒ?ルピ?スが別の部品を介して一?のものとなっていて、その部品がスキ?板と固定される場合もある。これはスキ?板に直接取り付けた場合にト?ピ?スとヒ?ルピ?スの間にあるスキ?板部分のたわみが阻害されるため、取り付け位置をそれぞれ?立させてスキ?のたわみ性能を十分に引き出すためにあり、後述するプレ?トにも同?の役割を持つ物がある。また直接スキ?に取り付けない事でト?ピ?スとヒ?ルピ?スそれぞれの位置を動かす事が出?るビンディングも存在し、スキ?ブ?ツのサイズが?わった際の??や、スキ?板に載る位置を?えるなどが出?る。
1970年代以降のアルペンスキ?では、滑走中の?倒などによるけがを防ぐためブ?ツから一定以上の力が加わるとブ?ツを外すリリ?ス機構がついているセイフティビンディングが一般に用いられるようになった。ただし、おおむね1m未?のショ?トスキ?板の場合、板の重量が?いことや?倒時の脚への負荷の違いを考慮して、セイフティビンディングでない、簡易なものが用いられている。また、山岳スキ?では登行時にかかとが上がることが求められるため、リリ?ス機構がついていない、あるいはト?ピ?スのみにリリ?ス機構がついたものが長年用いられてきたが、2000年ごろから、ゲレンデスキ?におけるカ?ビングスキ?の流行やそれに伴う滑走速度の高速化を山岳スキ?においても?現したい人?の要望に?じるよう、ト?ピ?スとヒ?ルピ?スの?方にリリ?ス機構を有する、ゲレンデスキ?用のセイフティビンディングと安全性において匹敵するような山岳スキ?用ビンディングも普及するようになった。
セイフティビンディングでは、解放時にスキ?板が流れるのを防止するためのスキ?ブレ?キがヒ?ルピ?スに備えられているが、ショ?トスキ?用の簡易ビンディングでは存在せず、山岳スキ?用の場合はまちまちである。また
?際スキ?連盟(FIS)
におけるアルペン競技用のビンディングのスキ?ブレ?キは?着が義務となっている
[7]
。スキ?ブレ?キを備えていない場合は流れ止め(
リ?シュコ?ド
とも)と呼ばれる長いひもで身?とビンディングを結びつけて、外したスキ?板が流れ?けないようにする。山岳スキ?や
バックカントリ?スキ?
の場合は、深雪での?倒時に外れたスキ?板を紛失したり、深雪のために外れたスキ?板の場所まで移動が困難や不可能となってスキ?板の回?も困難や不可能になる事があり
[8]
、スキ?板の回?を容易にする目的と遭難防止の点から、以前よりスキ?ブレ?キを備えたスキ?板でも流れ止めを使う山岳スキ?ヤ?は多く、かつ命を守るための必須アイテムとなっている。
セイフティビンディングは、現在の主流はステップイン式とタ?ンテ?ブル式に二分される。
どちらもト?ピ?スは同?の機構となっていて、ブ?ツの爪先のコバを前上左右から固定する。固定部材は上下軸によって左右に動くのだが、左右の力に?しては
ばね
の?性で一定の力までは耐えるが、それを越えると解放する。上方向や斜め方向の力については、とくに考慮していないものと、解放するものとがある。
ヒ?ルピ?スは、ブ?ツのかかとのコバを上から抑えつけて固定する。ステップイン式は、ブ?ツを固定している部材が左右軸によって前方向に倒れることでブ?ツのかかとのコバを上から固定し、またヒ?ルピ?スの位置によって後方からも固定する。固定された部材はばねの力で引っ張られており、指定された?度を越える力がかかることで解放する。タ?ンテ?ブル式は、ヒ?ルピ?ス全?が上下軸で動くタ?ンテ?ブルの上に?っていて、左右に少し動くことが特?となっている。ブ?ツを固定する部材は左右軸によって動くが、ステップイン式とは異なり、部材を持ち上げた?態で上後方から?縮されたばねの伸長力で固定する。
?方式について、タ?ンテ?ブル式のほうが正確に解放するとも言われるが、ステップイン式のほうが扱いやすさに優るため、市場のシェアはステップイン式のほうが大きい。しかし上級者を中心としてタ?ンテ?ブル式にも根?い支持があり、?方式とも用いられている。なお、現在タ?ンテ?ブル式は準競技用モデルが?るのみとなっている。
セイフティビンディングについては安全性やブ?ツとの互換性のため、ブ?ツのコバ高や、個?のビンディングで設定する解放?度に??する解放力や解放モ?メント、スキ?ヤ?にとって適切な解放?度の算出方法などが規格化されており、先行して規格化を行った
DIN
になぞらえてDIN規格と呼ぶことが多いが、現在は
ISO
で規格化されているものを各メ?カ?とも用いている。
詳細は
S-B-Bシステム
を?照。
プレ?ト
編集
スキ?板とビンディングの間に取り付けられる板。材質は
ステンレス
や
アルミニウム
合金などの金?、
プラスチック
、あるいは
木材
であり、長さはビンディングの固定場所より前後に少し長い程度のものが多く、幅はスキ?板と?うものが一般的である。厚さは、目的によりさまざまである。
スキ?におけるプレ?トの利用は比較的新しく、1990年代からである。高速系競技での振動吸?を目的とした金?製プレ?トが最初となる。このプレ?トはスキ?板とは前後の2ヵ所で固定され、その上にビンディングが取り付けられた。主な目的は、振動吸?にあった。高速系競技では雪面の細かい凸凹とスキ?板がぶつかったときの細かい振動がスキ?ヤ?に返ってくることがあり、それはスキ?ヤ?の操作ミスを引き起こして事故や速度低下の要因となる。そのような滑走に有害な振動を低減させる工夫のひとつとしてプレ?トが考案され、利用された。この時点でのプレ?トはもっぱら本格的な競技スキ?ヤ?のみのためのものであった。
しかし、ほどなくして、プレ?トの高さがカ?ビングタ?ン(後述)にとって有?であることが見出された。その有?性のひとつは雪面とスキ?ブ?ツの接?抑止である。カ?ビングタ?ンでは脚をタ?ンの?側に大きく傾けることになるが、このときプレ?トをつけていないスキ?板を利用していると、ブ?ツの側面が雪面とぶつかることになる。これはスキ?ヤ?にとって減速要素となるとともに、スキ?操作を誤らせる要因ともなるが、プレ?トを利用するとスキ?ブ?ツが雪面から遠くなるために、雪面との接?を防ぐことができ、より大きく脚をタ?ン?側に傾けることができるようになる。もうひとつの有?性は、
てこ
の原理により雪面に板を食い?ませやすくなることである。硬いアイスバ?ンを含む雪面にスキ?板を食い?ませようとした場合、力点となるスキ?ヤ?の足裏がエッジから遠くなるほど、大きい力をかけることができるようになる。こうした知見とカ?ビングスキ?の一般化に伴って、プレ?トの利用も一般スキ?ヤ?にまで?がることになった。一方、プレ?トを高くし過ぎることは、?倒や操作ミスの際に本?とは異なる場所を支点としたてこでの?力がスキ?ヤ?の脚にかかることにもつながり、?際に事故も起きている。そのため、現在ではアルペン競技ではプレ?トの高さについて、雪面からの高さで制限を設けて規制している。この規制は?初はスキ?ブ?ツの裏にプラスチック板を貼ることで高さを稼ぐ、という?け穴の?明を促したが、現在ではスキ?板にブ?ツを取り付けた?態でのインソ?ルまでの高さも規制?象とすることで?け穴は塞がれている。
技術系競技用のプレ?トや高速滑走用以外の一般スキ?ヤ?向けのプレ?トは、振動吸?に求める?容が異なり、あるいは重視しないため、重い金?製のプレ?トではなく、?いプラスチック製、あるいは複?の素材を複合したプレ?トが用いられる。また、1990年代後半に流行したエクストリ?ム?カ?ビングのような、カ?ビングタ?ンのみを目的とした滑走では、高さを稼ぐことを主眼として木製のプレ?トが使われることもあった。これは、加工や成型が容易であり小規模な企業や個人でも製作が可能であったからである。
プレ?トとスキ?板の固定方法は多?で、前後2ヶ所で固定する場合、中央あるいは前後のいずれか1ヶ所のみを固定する場合、前後のビンディング付近のみにプレ?トを付ける場合などがあり、さらに2ヶ所固定の場合でも、片方は完全な固定ではなくスキ?板のたわみにあわせて可動するものもある。これらの取り付け方法は、スキ?板のたわみを阻害しないためのさまざまな工夫において行われている。
プレ?トの利用が一般化するにつれて、スキ?板の各メ?カ?も設計段階からプレ?トの利用を前提とした設計をし、プレ?トを取り付けた?態でスキ?板を販?するようになった。これには、プレ?トが完全にスキ?板と一?となっている場合も含む。こうした一?販?は、技術的な長所の追求とともに、スキ?板メ?カ?以外のサ?ドパ?ティのプレ?トを買わせない、という販?政策の面も伴う。?際、一?型プレ?トにあらかじめビンディング取付用のビス穴を備えておき、そのビス穴は自社、あるいは提携先のビンディングのみ??する、というメ?カ?も多い。ときとして、自社製品であっても古いモデルとは互換でないビス穴を用いることでスキ?板よりも製品?命が長いビンディングの再利用を拒む場合すらある。
なお、次の場合ではあえてスキ?板にプレ?トを付けないケ?スがある。
- 滑走中、
てこ
の原理の活用の裏返しとして、タ?ンに必要な脚の動作が大きくなる事から、早い切り返しを多用した細かいタ?ンが要求されるモ?グル競技に不向きであるため。
- 山岳スキ?
- 登攀
時などでスキ?板を?いで、肩にかつぐ?ザックに括り付けて背負うか引きずるなどして持ち?くことがあり、少しでも荷物を?くしたい?況においてはプレ?トによって重量が?える事が不利となるのが最も重要な理由。
- ファットスキ?
や
セミファットスキ?
など幅?のスキ?板で滑走する場合、すでにスキ?板の幅がスキ?ブ?ツの幅よりも?くなっていれば、プレ?トが無くても雪面とスキ?ブ?ツが接?しない事が多く、プレ?トの意味を持たないために、ただ重量が?えるだけとなるプレ?ト?着が敬遠される。
- 上記2に通じるが、?雪整地された
ゲレンデ(ピステ)
よりも、深雪や新雪などの自然のままでほとんど?雪されていない柔らかい雪が多いゲレンデ外(オフピステ)の斜面を滑る事が多いので、エッジよりもスキ?自?のたわみ(特に
ロッカ?やツインロッカ?
となっている板)自?でタ?ンする事が有?
[9]
とされ、プレ?トによるエッジに?する
てこ
の原理の?果が得られにくく、さらに柔らかい雪の滑走下ではスキ?板やスキ?ブ?ツも雪中に?ってすでに雪と接?している事も多く、プレ?トによるスキ?ブ?ツと雪面との接?防止?果も得られにくいゆえに、このケ?スでもプレ?トの意味を持たない。
- アルペン競技
- アルペン競技についてはFISやSAJによる規定
[7]
[10]
があり、2019/20シ?ズンのものでスキ?板+プレ?ト+ビンディングの厚さ合計が50mm以下と定められている。そのため、
前述
したト?ピ?スとヒ?ルピ?スが別の部品を介して一?となっているビンディングである場合、すでにその部品によって高さが付いて、プレ?トを付けると厚さ制限を超えてしまう場合では取り付けない事がある。
- そのほか、一般のスキ?でも、プレ?トが導入される以前からのスキ??が長いスキ?ヤ?の場合、プレ?トを付ける事による滑走感?の?化を嫌って取り付けない事がある。
スキ?ブ?ツ
編集
スキ?の際に人が履く
履物
。スキ?
靴
とも呼ぶ。スキ?ブ?ツはビンディングを介してスキ?板と接?される。1930年代以前は
登山靴
などが用いられていたが、ビンディングでよりしっかりと固定可能な?用靴として開?されたものである
[11]
。
アルペンスキ?のスキ?ブ?ツは、
ブ?ツ
としては脛までを覆う長さ、膝下というにはやや短い程度となっている。
足首
から脛にかけての?範?が柔軟性に乏しいスキ?ブ?ツに覆われることによって、スキ?ヤ?は足首
捻挫
を起こすことなく、スキ?板からの力を受け止め、あるいは積極的にスキ?板へ?力をかけるべく運動することができる。スキ?ブ?ツのソ?ルの形?はISOで規格化されており、どのセイフティビンディングとも互換性が保?されている。
1970年代前半までは
皮革
製が一般的であったが、1960年代後半に登場した
プラスチック
ブ?ツが1970年代後半には一般的となった。ほとんど全てのスキ?ブ?ツは、外側を覆うシェルと、足が直接?れるインナ?ブ?ツの二重構造になっている。シェルの素材としては、
ポリウレタン
が
?性
などの力?的特性の良さから好んで用いられている。なかでも、ポリエ?テルポリオ?ルを原料とするポリエ?テルポリウレタンが上級者モデルでは好まれるが、ポリエステルポリオ?ルを原料とするポリエステルポリウレタンも?く用いられている。ポリウレタンは
加水分解
などにより徐?に分解するため、長期間の利用によりスキ?ブ?ツは割れたり崩?することがある。?際にどれくらいの期間で破損に至るかは組成や利用頻度?保管?件などによりまちまちだが、
全日本スキ?連盟(SAJ)
?
日本プロスキ??師協?(以下、SIA)
[6]
では、製造から5年程度を目安として、滑走中の破損による事故を防止するためにチェック項目を含めて?報している。なお、初級者モデルでは、より柔かい
ポリエチレン
などが用いられる場合もある。インナ?は、シェルと足の間を埋め、適度なクッション性と保?の?果をもたらすために存在する。主な素材は
合成樹脂
による?泡フォ?ムであり、足と接する?側には起毛や
パイル地
などの保?性の高い柔かい布が、シェルと接する外側にはすべりのよい合成?維の布や薄いプラスチック板が用いられていることが多い。
現在のアルペンスキ?のスキ?ブ?ツの構造は、フロントバックル型と呼ばれるものがほとんどとなっている。このほか、フロントバックル型の派生として3ピ?ス型やミッドエントリ?型と呼ばれるもの、あるいはソフトブ?ツといったものがあり、また、全く異なる構造のものとしてリアエントリ?型が存在する。以下、フロントバックル型の構造について?明し、ついで他の型についても?明する。
フロントバックル型は、プラスチックブ?ツに移行する前の皮革製のころからのスキ?ブ?ツの基本型で、甲と脛にあるバックルでシェルを締めて足をブ?ツに固定するのが最大の特?である。シェルは、多くのものは
ソ?ル(靴底)
と一?となってくるぶしまでを覆うロワシェル(Lower Shell)と、くるぶしからすねにかけてを覆うアッパ?シェル(Upper Shell)の2つに?分され、?者が
ビス
で接合されている。シェルは、ロワシェルとアッパ?シェルの?方とも前になる部分が開き、かつ左右から重ね合わさる形?となっていて、そこにバックルとバックル受けが取り付けられている。このような形をとることで、バックルを締めることで足を固定できる。バックルはロワシェル部分、アッパ?シェル部分それぞれに1?3つ存在するが、多くの物は各2となっている。子ども用の物はブ?ツの大きさの?係で各1の物が多い。また近年は、アッパ?シェルのバックルの上、ブ?ツの最上部に
ベルクロテ?プ
つきのベルトを備え、これでさらに足を固定するものが多い。ロワシェルの下部はソ?ルが一?となっている。ソ?ルはセイフティビンディングにハメ?むためのコバがトゥとヒ?ルの前後?側に大きく張り出している。一部のメ?カ?のソ?ルは、摩耗時の?策として、ビス留めのトップリフトをトゥとヒ?ルの?方に備え、交換可能。ロワシェルの?部では、安?な初級モデルを除いて硬質プラスチックや金?製によるミッドソ?ルが入っており、インナ?ブ?ツを載せる台の役割を兼ねている。硬いミッドソ?ルは
革靴
におけるシャンクと同?に?い力がかかったときにソ?ルがゆがむことを防ぐ。これは滑走時に大きな力がかかるスキ?ブ?ツではビンディングの誤解放を防ぐ意味でも重要である。なお、革靴のシャンクと異なり、アルペンスキ?のスキ?ブ?ツでは足指にあわせてソ?ルが、屈曲するようにはならない。山岳スキ?用の兼用靴や
テレマ?クスキ?
用のブ?ツでは足指にあわせてソ?ルが曲がるように作られている。一方で、アルペンスキ?では?行やテレマ?ク姿勢を考慮する必要がないためである。フロントバックル型のブ?ツのインナ?ブ?ツは、インナ?ブ?ツ本?とタンから構成される。インナ?ブ?ツ本?は通常は、甲から脛の部分が大きく開いていて、タンが下部で固定されている。タンにはインナ?ブ?ツ本?よりも、固い素材を用いることが多い。なお、インナ?ブ?ツ?には、通常、インソ?ルが入っていて、足裏とフィットするようになっている。
フロントバックル型のバリエ?ションのひとつは、3ピ?ス型と呼ばれるものである。これは、シェルをロワシェルとリアシェルとフレックスタンの3つから構成する。ロワシェルとリアシェルが通常のフロントバックルのシェルに??するが、前部が大きく開いた形?となる。そこに、
蛇腹
?に成形されて柔軟性を高めたプラスチックのタンが覆いかぶさり、これをワイヤのみ、あるいはワイヤとバックルの?方で締めて固定する。インナ?ブ?ツは通常のフロントバックル型とほぼ同?である。特許や金型の問題から、製造は1社のみだが、根?いファンが存在している。
フロントバックル型のバリエ?ションのもうひとつは、ミッドエントリ?型と呼ばれるものである。これは、快適性を重視したもので、フロントバックル型のシェルのアッパ?シェルが前後に分かれて開くものである。フロントバックル型のブ?ツは、前述のようにオ?バラップしたシェル素材で覆われているため、足を出し入れする際にはブ?ツを手などで押し開く必要があり、この手間はスキ?初心者などには受け入れがたいものだとされることが多い。また、一般にフロントバックルブ?ツのアッパ?シェルは、滑走時の姿勢を重視した角度でロワシェルに取り付けられているが、これは休憩時などに立ったままでいたり?くのに不便である。ミッドエントリ?型はこうしたフロントバックル型の欠点を取り除くために開?されたものだが、性能面の問題で熱心なスキ?ファンを引きつけるものとならなかったこともあり市場に定着できていない。
いまひとつのバリエ?ションは、ソフトブ?ツである。フロントバックル型のスキ?ブ?ツが快適でないのは、足入れのしにくさとともに、シェルが固いことそのものにもある。そこで、スキ?を滑るのに必要な剛性を確保するフレ?ムのなかに柔かいインナ?ブ?ツを固定するという形でスキ?におけるソフトブ?ツが2000年代初頭に?現され、市場に出た。性能面の問題から市場に定着せず、2007年現在は新モデルとしてみることはなくなっているが、レンタルスキ?用具としては使われている場合がある。
最後に、フロントバックル型とは全く異なるリアエントリ?型である。リアエントリ?型は、シェルがフロントシェル(Front Shell)とリアシェル(Rear Shell)の2つに大きく前後に分かれる。リアシェルは脹脛から
踵
にかけてのブ?ツ後方の部分となっており、そこが下部を
ヒンジ
として大きく開く。ソ?ルは全てフロントシェルに?している。リアエントリ?のブ?ツでは、リアシェルを開いた?態でインナ?ブ?ツも後方が大きく開口していて、そこに足を入れ、リアシェルを閉じて脹脛のバックルで締める(リアシェルの?側にはインナ?ブ?ツの蓋がついているため、足に直接接する部分はインナ?ブ?ツである)が、製品によってはフロントシェルとリアシェルを
ワイヤ
で?ぎ、リアシェルに取り付けたダイヤルでワイヤを?いて締め付け、解放はボタンを押してワイヤを緩めるタイプもあった。フロントバックルやそのバリエ?ションのブ?ツでは、足はシェル全?の締め付けで固定される。それに?して、リアエントリ?のブ?ツのバックルで締め付けられるのは、脛と脹脛のみとなる。スキ?滑走では足全?がブ?ツに固定される必要があるので、リアエントリ?ブ?ツでは、固定用のプレ?トをシェルに??し、足首はプレ?トを介してワイヤで締めつけてブ?ツに固定し、足の甲に?してはプレ?トを
ねじ
を用いて押しつけるように固定するものが多い。過去にはシェルとインナ?の間にエアバッグを??し、シェルに取り付けたエアポンプで履いた後に空?を出し入れして調節する物もあった。リアエントリ?は1980年代に席?し、一時はトップスキ?ヤ?までもが用いるモデルが登場したが、1990年代になってその利用が衰退した。リアエントリ?ブ?ツは足首を曲げづらく、スキ?技術において足首を使えないのは致命的であるためである。ただ、構造上、スキ?ヤ?の足に細かくフィットした形?でないと不快感が出やすいフロントバックル型と異なり調整範?が極めて?いことや、容易に?着できること、
爪先
や甲が浸水してぬれることがないことから、初級スキ?ヤ?向けのレンタル用品としては?り?けている。
一時的なリアエントリ?型の爆?的普及の要因として以下のことが考えられる。?初のフロントバックル型ブ?ツはシェルに取り付けられたバックルとバックル受けの位置が完全に固定され、そのために締め付け調節が限られた範?でしか出?ない。?格差により、特に脹脛が太い人はバックルが全く?かなくて締め付ける事が出?ない場合があり、何とかバックルを締めたとしても極端な締め付けとなるために?烈な痛み?
うっ血
?
?出血
などの外傷を起こし、とても履いていられなくなるという致命的欠点を抱えている。一方で、脹脛の太さに合わせるとくるぶしより下のか足全?が緩くなってしまい、フォ?ミング(?泡樹脂をインナ?ブ?ツに充?して足の形に合わせるチュ?ンナップ)等を行わなければならない。その点、リアエントリ?型は可動範?が?い事で脹脛の太さの??範?にかなりの余裕があり脹脛が太い人を中心に好まれた。特にトップアスリ?トとなると必然的に脚全?の筋肉が?達してふくらはぎも太くなるため、その点でも好まれたという事である。その?時であっても、スキ?ショップによってはフロントバックル型ブ?ツのシェルに別穴を開けてバックルやバックル受けを付け直すケ?スも見られたが、シェルの?度の低下が懸念されるためにその後は?められなくなった。なお、現在のフロントバックル型ブ?ツのシェルは、最初から、あらゆる脹脛の太さに??出?るよう、あらかじめ?用の工具でバックルの取り外し?再取り付けをして位置調節が可能なビス穴がいくつか付けられた設計となっている物もあり、?況が改善している。
S-B-Bシステム
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S-B-Bシステムとは、S(スキ?)-B(ビンディング)-B(ブ?ツ)システムの事で、この3つの組み合わせと、それにともなう、最も安全に重要なビンディングの解放にともなう調整値算出に?連した規格である。
解放調整値の算出は身長??重?年??ブ?ツソ?ル長?スキ?ヤ?タイプ(技量)の情報により、「?際規格
ISO
10088:スキ??ビンディング?ブ?ツ(S-B-Bシステム)の組み立て?調整」に準?して行わなければならない。なお、このISO規格は日本でも
1997年
に
JIS
化し、「JIS S 7028」
[12]
としている。
ISOおよびJISにより制定される以前は、ビンディングの調整はスキ?ショップ以外でも「外れやすいから」という理由で自分で調節するケ?スもあったが、適切ではないビンディングの調整は必要時に解放されなくて事故となりやすい事と、現在はスキ?ショップにおいての取り付け?調整作業は「加工」という?念にあたるために
PL法
の?象となる事もあり、規格を準?して、上記の情報を基に適正な解放調整値にしてもらう事が、事故を防ぐという点でも必要である。
ストック(ポ?ル)
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アルペンスキ?におけるストックの役割は山スキ?やクロスカントリ?スキ?の使用目的と若干異なる場合がある。
初中級スキ?ヤ?がレジャ?スポ?ツとして?しむ場合、リフト?降場において身?を前進させるための手がかりや待機時にバランスをとる杖代わりという認識が多い。しかしストックは、スキ?スク?ルにおいて一般的に?わるタ?ン始動のきっかけを作るストックワ?ク以外に、左右前後のバランスを取るために重要な役割を果たしている。簡?に言うとやじろべえの左右の腕の役割をストックが?っており、ストックを握っている手の位置によって前後のポジショニングがほぼ決まると言える。特にコブ斜面でのバランスはストックによる影響が大きいためストック自?のバランス、振りやすさ、および長さが重要なポイントとなるが、上級者は更なるバランス感?を磨くためにあえてコブ斜面をノ?ストックで滑る事がある。
また山岳スキ?やクロスカントリ?では新雪での?行が伴うためバスケットも比較的大きいが、新雪や深雪斜面であっても滑り降りるだけのアルペンスキ?では大きさの大小は特に?にする必要はない。しかし新雪で?倒した場合、小さいバスケットでは?ってしまう事もあり、自身のスキ?スタイルと技量によって選?する必要がある。なお、新雪で?倒して、ストックを突いても?ってしまい、立ち上がれない場合には、ストックを手から外して×形にクロスさせて雪面に置き、雪面からの支持力を高めて、クロスしたストックの中心に手をついて立ち上がる手段がある
[13]
。
アルペン競技におけるストック
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競技用バ?ン(斜面)は水や硫安??カリ等の凝固?の散布によってスケ?トリンクのように硬いアイスバ?ンとなるため、ストックの石突は?利で硬質となっている。
ストックのシャフトはアルペン競技の?容によって目的が違い、
回?
(スラロ?ム/Slalom)では、ストック本?の使用方法以外に可倒ポ?ルから自身の?を守りつつポ?ルを倒すプロテクタ?の役割もはたす。また、その目的でストックのグリップ部分にナックルガ?ドを取り付ける事が多い。一方で高速系競技の
滑降
(ダウンヒル/Downhill)?
ス?パ?大回?
(ス?パ?ジャイアントスラロ?ム/Super Giant Slalom, Super G)に使われるストックのシャフトは、滑走者が
クロ?チング
姿勢を取りやすいように?型に合わせて屈曲している物が多い。
アルペン競技用に使われるストックのバスケットは主に空?抵抗減少を目的として非常に小さいものが?着され、特に高速系競技(滑降?ス?パ?大回?)に使われる物は空?抵抗がシビアになるために円錐形やピンポン玉形?として、バスケットと呼ぶのが難しい物が付いている事もある。
ワックス
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ワックスはスキ?の滑走性の向上と滑走面の保護のために使用するもので、主に固形のもの(アイロンで溶かして塗りこむ)、液?のもの(スプレ?タイプとリキッドタイプ)、パウダ?タイプのものがある。
固形のハイドロカ?ボン(パラフィン)、フッ素などでできたワックスは、?用のアイロンで溶かしてスキ?の滑走面に垂らしてからアイロンを動かしてまんべんなく塗りこむ。冷えて固まった後、スクレ?パ?と呼ばれる厚い定規のようなプラスチック板で余?分を削り落とす。この一連の作業を
「ホットワックス」
という。滑走面に浸み?んだ汚れがワックスで浮き出るクリ?ニング?果もある。雪?に?じてフッ素の配合率が違う複?のタイプを使い分ける。春先など雪?が高くなるほど水分が多くなるので高雪?用はフッ素配合率が高い。
固形タイプのワックスは、種類によっては時に固形のまま直接スキ?の滑走面に塗り?む事があり、これは主に
「生塗り」
と呼ばれている。ホットワックスに比べると持?性に欠けるが、携?しやすい事から雪質の?化等で滑走性が?くなった時にそのつど行える利点がある。また、生塗りを行った後でワックスコルクや?用のブラシで磨き?む事もある。
スプレ?タイプとリキッドタイプのワックスはホットワックスに比べて手?だが、持?性に欠ける事が多い。滑走面にスプレ?するかリキッドを塗った後、ワックスコルクや?用のブラシで滑走面を磨くようにして塗り?むと良い。なお、リキッドタイプは小型容器やペ?パ?に染み?ませた物など携?しやすい物があり、そのつど塗る事も出?る。またリキッドタイプ等の携?タイプの容器に小型のワックスコルクや、ワックスコルクの代用となる
フェルト
が取り付けられている事もある。
スプレ?タイプやリキッドタイプを主に使用している場合のスキ?シ?ズン終了後は、保管中の滑走面やエッジの保護を目的にワックスを塗っておき、シ?ズン始めにワックスリム?バ?と呼ばれるワックスの?離?を塗るなどして古いワックスを落とし、再度新しいワックスを塗り?んで滑走性を良くする事を行うケ?スもある。
パウダ?タイプのワックスは主にスタ?トワックスとも言われ、アルペン競技などのスタ?ト直前に滑走面にふり、スプレ?タイプやリキッドタイプと同?にワックスコルクで磨いて塗り?む。持?性はなく、スタ?ト直後、最初の1?2タ?ンしか保たない。フッ素100%配合であるため通常のワックスよりも非常に高?である。スタ?トワックスは固形タイプ?リキッドタイプ等の物もある。
コンマ1秒を競うアルペン競技の場合はその日の雪の?況や雪?を調べ、それに最も適したワックスを塗る。
初心者などの間では「ワックスを塗るとスピ?ドが出て危?だ」という誤解が生じがちだが、むしろワックスを塗らなければスキ?の板に雪がくっついてしまい、滑らなくなるばかりか?倒する危?もある。そのために初心者でもスキ?板の表面にワックスを塗ることはとても大切であり、特にインストラクタ?は初心者に「?く」「滑る」「止まる」「回る」のスキ?の要素から
[5]
[14]
「滑っても止まれる」事を?え、ワックスの必要性と合わせて知ってもらう事が大事である。
スキ?ヤ?は、以下のような服やアクセサリ?を身につけるのが一般的である。
スキ?ウェア
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防寒具としてはもとより、一般のスキ?ヤ?の間では
ファッション
としての要素も?せ持つ。かつては?光色や原色などの、雪の白に?して映える色使いが主だったが、近頃は
スノ?ボ?ダ?
の影響からか、ストリ?ト系、ル?ズファッションと呼ばれる街着に近い型が流行している。また
ユニフォ?ム
としての側面から、アルペン競技のジュリ?等?係者?
基礎スキ?
大?の
公認スキ??定員
によるイグザミナ?等?係者?公認スキ??校の
スキ?指導者
?スキ?パトロ?ル?その他のチ?ムや??等では統一デザインとしたスキ?ウェアとなっている事もある
[15]
。ウェアによっては硬い雪面等から身を守れるよう、堅牢な作りとなっている物や、プロテクタ?が組み?まれた物もある。
近年のスノ?ボ?ダ?用ウェアの普及でデザインの共通化も見られる事から、スキ?ウェアとの?別が付きにくくなりつつあるが、通常のスキ?ウェアのパンツ部分については一般的に、?の?側に皮革やプラスチック等で出?ている
エッジガ?ド
と呼ばれる、その名の通りスキ?のエッジでウェアの?が切れない構造となっているものが取り付けられている。なお、特に?にならなければスノ?ボ?ダ?用のウェアを着用するケ?スもある。
レ?シングス?ツ
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レ?ス時に着用されるウェアである。
空?抵抗
を減らすため、
ポリウレタン
混紡等の薄い伸縮性生地を用い、身?に密着するように製作される。表面は
カレンダ??理
等の方法で高い平滑性を持たせたり、空?の流れを整えるためのパタ?ンが着用時に浮き出るような特殊な加工が施されることもある。テレビジョン中?等、各種メディアへの露出度が高いことから、各チ?ムの個性を演出すべく目立つデザインのプリントがされている場合が多く、選手の
スポンサ?
企業のロゴなどがあしらわれることもある。通常上下一?のワンピ?ス型であり、レ?シングワンピ?スとも呼ばれる。その保?性はスキ?が行われるような環境で着用するには全く不十分であり、スタ?トの直前までは防寒用のスキ?ウェアをレ?シングス?ツの外側に重ね着しておくことが普通である
[16]
。ス?パ?大回?、大回?、回?競技用のス?ツには、ポ?ルへの衝突から身?を保護するプロテクタ?を組み?んだものもある
[17]
。1970年代には表面をビニルコ?ティングしたス?ツが用いられていたが、スピ?ドが出すぎて危?なこと、また汗が?部から蒸散せず、皮膚障害の原因になりかねないことから、
?際スキ?連盟(以下、FIS)
により通?性
[18]
[7]
の素材を用いなければならないル?ルが制定された。重要な公式大?の滑降、ス?パ?大回?、大回?競技では、あらかじめFISによる通?性等のテストを受け、プロンプと呼ばれる合格?を取り付けたス?ツでなければ着用できない。プロンプが不要の回?競技では、ツ?ピ?スタイプのレ?シングス?ツを着用する場合もある。
ゴ?グルまたはサングラス
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速度が出るごとに威力が?す降雪や?流、雪面から照り返す?い太陽光から目を守るために?着する。吹雪などで前方の視界が確保できないことは危?であるし、また?い太陽光は目を傷める可能性がある。
ゴ?グルの中にはレンズが着色されていて、サングラスの機能を兼ねるものも多くある。ただ、安?なゴ?グルやサングラスの中には、色つきでも紫外線を遮?しないものがあり、その場合、可視光が遮られて
瞳孔
が?大するが紫外線量は?化しないために、かえって目を傷める事があるので注意を要する。
紫外線は水平方向から目に入る以外に、雪面(海ならば海面)からの
照り返し
と呼ばれる反射によって斜め方向から目に?く事があり、偏光サングラスおよび偏光グラスのゴ?グルは斜め方向から入射される紫外線から目を保護する。
サングラスの場合、ゴ?グル程の冷?や雪の吹き?みなどを防ぐ?果は無いが、逆に通?性の良さから、大汗をかきやすいためにゴ?グル?部が汗による水蒸?で曇りやすい人には割と好まれている。この場合、ベンチレ?タ?(換??置)付きのゴ?グルでも曇りが取れないとか、曇り止めを使うと防げるが、水蒸?がレンズ全面に貼り付いて水膜を生じ、視界が?化するというケ?スもあって、後述する特別な事情がない限りは特に好まれる。さらに
山岳スキ?
?
バックカントリ?スキ?
において、
登攀
時はその運動量の多さから特に汗をかきやすいため、登攀時にはサングラス、滑走時にはゴ?グルという使い分けをする事が多い。また、その場合で雪まみれになったり破損するなどした時に備えて予備のレンズまたはゴ?グルの用意をする事もあり、それらの方法が?められている
[19]
。
SAJでは、事故の際に割れたサングラスで顔面を負傷する事例がある事からゴ?グルの着用が?められていて
[6]
、義務では無いものの、SAJの安全方針を認識している
スキ?バッジテスト
?
SAJスキ?指導員及び準指導員
?定(?技)などの受?者やアルペン競技?
全日本スキ?技術選手?大?
などの選手はほぼ全員ゴ?グルを着用している。
スキ?グロ?ブ
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低?下でも指先の感?を失わないよう、分厚い作りになっている。手のひら側には革や樹脂などの滑り止めが施され、ストックを安定して?むことができるよう工夫されている。
帽子またはヘルメット
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一般のスキ?ヤ?では無帽の者も珍しくないが、?倒したところへ他のスキ?ヤ?が衝突し、エッジで頭を切ったり衝突時の衝?を受ける等で頭部から出血する事もあるため、怪我の予防から帽子をかぶる事が望ましいが、なるべくならヘルメットを着用する事が、後述する点からも特に望まれている。
一般的に、海外からのスキ?ヤ?に比べ、日本のスキ?ヤ?のヘルメット着用率は低く、?米における一般スキ?ヤ?着用率が80%と言われているのに?し、日本におけるスキ?ヤ?の事故?生受傷時のヘルメット着用率は37%
[6]
[20]
となっており、前述のゴ?グル同?にSAJでは一般のスキ?ヤ?に?してヘルメットの着用を?めている。アルペンスキ?用のヘルメット規格は、SAJがFISに準じて「CE EN1077」または「ASTM F2040」が推?されている
[6]
。前述した安全面からのSAJ等によるヘルメット推?の理由から、これまでも
SAJスキ?指導員?準指導員
やその?定受?者等は安全方針を認識している事もあり、ヘルメット着用率は高い。ヘルメット使用者はいずれの場合でも、サイズがフィットする物でゴ?グルと相性が良いものを選ぶのが良く、使用前の点?は欠かせない。
スキ?用に限らず全てのヘルメットに言える事だが、一度でも衝?を受けたヘルメットは衝?吸?力が損なわれている事から使用しない方が良い。また、安全上分解?切削?加工等の改造を行ってはならない
[6]
。
アルペン競技?全日本スキ?技術選手?大?におけるヘルメット
編集
アルペン競技においては安全面から、FISでは
【アルペン】競技規則(ICR)606.4
の規定によって全ての競技においてヘルメットが義務化されている
[7]
。またSAJでは
スキ?用具に係る??運用規定
によって滑降?ス?パ?大回??大回?においてはヘルメットが義務化されていて、回?においては推?としている
[10]
[21]
。
アルペン競技用のヘルメット規格はFISの規定により、全ての競技において2018年度
[22]
までは「CE EN1077」
[6]
のみ認められていたが、2019年度
[22]
からは規則改定により「FISステッカ?RH2013」
[21]
のみ認められている。なお、SAJは滑降?ス?パ?大回??大回?についてはFISに準じて同規格と定めているが、回?については推?であるために「CE EN1077」及び「ASTM F2040」の規格品も使用出?る。そのため、この場合において他競技にはないヘルメット耳部分のソフトパッド使用が認められている。
高速系競技となる滑降?ス?パ?大回?では時に時速100kmにも達する速度で滑走するため、?倒時などに頭を守るためと、?の空?抵抗を抑える役割があり、その点から義務化以前より着用が?められていた。回?では可倒式ポ?ルとのコンタクトが?く、時に腕やストックで?いきれなかった可倒式ポ?ルが顔面に?たる事もあり、顔面保護の目的でチンガ?ドが付くヘルメットもある。
前述した、安全面からのSAJなどによるヘルメット推?の理由から、これまでも
全日本スキ?技術選手?大?
(以下、技術選)等の
基礎スキ?
の選手は安全方針を認識していてヘルメット着用率は高いが、技術選や全日本ジュニアスキ?技術選手?(以下、ジュニア技術選)においては現在の規則にヘルメットの着用義務が明記されていて、ヘルメットは必ず着用する事になっている
[23]
[24]
。なお、それ以外の基礎スキ?大?でも、?加者の安全方針認知や、安全面から運?側で技術選やジュニア技術選に準じた規則とする場合などもあって、選手のヘルメット着用率は高い。
プロテクタ?
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主に競技用。?倒時の硬い雪面や、タ?ンする際のポ?ルから?を守るために?着する。すね?て、臀部、大腿部、下半身全?を防護するもの、全身を防護する鎧のようなものまで??。ウェアの下に?着し、外見ではプロテクタ?が目立たないタイプも普及している。
一般向けには初心者や小?の怪我防止に簡易な膝?てなどが使用されることがある。
滑走技術
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?考資料:日本スキ??程/
全日本スキ?連盟
?著
[5]
に?載されている順に表記する。
よく使われる用語
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スキ?の滑走の際は、基本的に次の用語がよく使われている。
1)山?谷
スキ?においては、ゲレンデなどの斜面上部や山頂に向かう側を
「山」
、逆に斜面を下る側を
「谷」
と呼ぶ。斜面の
山
から
谷
に向かう方向の最大斜度となる方向が
フォ?ルライン(最大傾斜線)
と呼ばれる。
主に?止または斜滑降の?態にあるスキ?の位置で
「山脚」「谷脚」
?
「山スキ?」「谷スキ?」
という言葉や、タ?ン時の方向で
「山回り
[25]
」「谷回り
[26]
」
という言葉で使われる。
2)??外
一つ目は、プル?クの?勢を取った時などに、自分の身?の中心側を
「?」
、逆に外側をそのまま
「外」
と呼ぶ。主にスキ?のエッジで身?の中心側にあるのを
「?エッジ」
、反?側を
「外エッジ」
と呼んだり、股?節を中心に下肢(脚)を?側にひねる事を
「?旋」
、逆を
「外旋」
と呼んだりする。
もう一つは、タ?ン時にタ?ン弧の中心に向かう側が
「?」
、逆にタ?ンの外側がそのまま
「外」
と呼ばれる。主にタ?ンにおいて
「?脚」「?スキ?」「外脚」「外スキ?」
という呼び方をする。
3)「ハ」の字?V字
スキ?のトップを閉じてテ?ルを開いたプル?ク?勢を取った時のスキ?の形が
片?名
の「ハ」の形になっている?態から
「『ハ』の字」
と呼ばれる。また、開脚登行?山回りの方向?換?スケ?ティング(いずれも後述)を行う際に、プル?クとは逆にスキ?のトップが開いてテ?ルが閉じている形が
アルファベット
の「V」の形になっている?態から、こちらは
「V字」
と呼ばれる。
「『ハ』の字」
は片?名ゆえに日本??においてのみ通じる呼び名で、英語では
「Wedge stance(ウェッジスタンス)」
と呼ばれている
[5]
。
4)「く」の字
タ?ン時、身?の上半身をタ?ン外に屈曲させた?勢の事を指し、正面から見た身?が
平?名
の「く」の形になっている事から
「『く』の字」
と呼ばれる。「く」の字?勢の姿勢は、プル?クスタンスから上半身を固定したままで脚をパラレル(平行)に持ってきた?勢を基本としている
[5]
。外脚荷重を積極的に行うために??から取られてきた姿勢だが、SAJでは一時期、カ?ビングスキ?が普及し始めた頃に「く」の字姿勢ではなく身?をほぼ一直線にしてカ?ブの?側に倒す(「?倒」と呼ばれる)?勢として?な滑り方を採用?指導していた事があった。その後、カ?ビングスキ?であっても外脚荷重を重視する目的で再び「く」の字姿勢を採用?指導する方針に?し、現在に至っている
[5]
。
「『く』の字」
は平?名ゆえに日本??においてのみ通じる呼び名なので、海外においては
「Like a bow(弓のような?弓なり)」
と表現すると通じる事が多い。
滑降時以外の技術
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スキ?初心者に、主に初?動作として?える技術だが、??な?況で使える技術となっている。
スキ?ブ?ツは構造上足首が固定されていることから、初心者は?行時に?惑う事があるため、まずはブ?ツを履いた?態での?行になれる必要があり、主に次の2つがある。いずれの場合でも、初心者はストックも使ってバランスを取りながら行うと良い。
1)踵?爪先をつけて?く
雪面を踵 → ブ?ツ底面 → 爪先の順につけて?く方法で、普通の?き方に近い。なお、氷結面やタイル床等の滑りやすい場所ではかかとをつけた段階で滑って?びやすい事があり、注意が必要。
2)ベタ足で?く
氷結面等の滑りやすい場所で?きやすい?き方である。ブ?ツの底を雪面や氷結面と平行に置きながら、爪先は前に向けた?態として、小さい?幅で?く。スキ?ブ?ツを履かない段階で意識して練習する方法もある。余談だが、この?き方は普段の生活で積雪路面や凍結路面等の滑りやすい場所を?く時にも有?で、一部の地域では「ペンギン?き」と呼ばれる事もある。
スキ?を履いた?態の?行は、2)と同?にベタ足で?いたり、スキ?を前後に滑らせながら?く方法となる。スキ?を履いての?行はリフト?車時などでよく使われるため、基本技術となっている。
推進滑走
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スキ?を履いた?態で、?ストックを雪面に突いて前から後に押し?んで推進力を得て滑る技術。?くよりも速く移動出?る。また、「?く」から「滑る」へのスキ?の本質に?れる技術でもある。
スケ?ティング
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スキ?をV字にして、左右交互に踏み出して滑る技術。平地で行う時はストックによって押し出す推進力も合わせて使う。初心者にはエッジの役割と荷重の移動を?えるのに有?な技術であるほか、上級者、特にアルペン競技においては加速を得るための重要な技術である。
方向?換(トップ開き?テ?ル開き)
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最も簡?に向きを?える方法である。また、エッジの引っかかりを利用して前方または後方に滑らないように出?る事から、同時にエッジの役割も習得出?る。
1)トップ開き
スキ?のテ?ルを支点にして、ゲレンデの山側にV字に大きく開く → 反?側のスキ?を平行に?える(平地または緩斜面の場合)か少しだけV字に開いた?態(傾斜が?い場合)にスキ?を移動させる事をくり返し、ゲレンデの山側を向く方向に回り?む。
2)テ?ル開き
スキ?のトップを支点にして、ゲレンデの山側に「ハ」の字(プル?ク)に開く → 反?側のスキ?を平行に?える(平地または緩斜面の場合)か少しだけ「ハ」の字に開いた?態(傾斜が?い場合)にスキ?を移動させる事をくり返し、ゲレンデの谷側を向く方向に回り?む。
キックタ?ン
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斜面で?止?態で方向?換するための技術。いくつかの方法があるが、
日本スキ??程/全日本スキ?連盟?著
に記載されている主な方法を中心に記述する。
1)
?方の板をフォ?ルラインに?して垂直方向に?えてエッジを立てて?止している?態から、谷脚スキ?板のトップを上にするように持ち上げ、板のテ?ルを前方に出して立てる。その?態から板のトップを谷側を?由して倒しながら後方に持っていき、山側の板と逆方向で平行になるように着地させる。これによって、脚は極端な爪先開きの?勢となる一方、上?は谷を向く方向となる。?けて山脚を持ち上げて身?の捻れを解くように谷側に移動させて?方の板が平行になるように着地させる。これによって方向?換が完成する(動?「キックタ?ン-1」?照)。キックタ?ンの中では一番行いやすい方法とされる。
2)
谷脚のスキ?を持ち上げてそのままトップを谷側かつ後方に回?させつつ山側にそろえ、脚が極端な爪先開きの?勢、かつ上?が谷を向く方向となったところで、入れ替わって谷側となったスキ?のトップを谷側から逆方向に回して同方向に?える、前述の方法とほぼ逆の動きをするキックタ?ンもある(動?「キックタ?ン-2」?照)。
上記の?用で、谷側のスキ?を後方に回?させた後で、入れ替わって谷側となったスキ?のテ?ルを立てて雪面に突き、それを支点として板のトップを谷側を?由して倒しながらスキ?先端を同じ方向に?える方法もある(動?「キックタ?ン-3」?照)。
急斜面や?い場所、スキ?レッスンなどにおいて安全な方向?換のためには欠かせない技術で、初心者の段階から習得を求められるものである。なお、子ども?筋力不足やバランスが上手く取れない初心者などでは、1)のキックタ?ンをする際にスキ?板を前に立てる事が出?ない人もいるため、板を立てる事が出?るかどうかを確認してから指導する方が良い。
?び方?起き方
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?倒時は傷害の?生が多い事と、初心者においては不慣れや恐怖心から?ぶ事が多いという点から、安全な?び方を習得する事も必要である。
?倒する時は、安全面から
「1)腕をつかない」「2)膝をつかない」「3)出?るだけ山側におしりをつく」
事を心掛けると良い。通常は山側に?倒れに?ぶ方法が安全とされている。また上級者や競技者に多いが、高速時にジャンプしてスキ?のテ?ルから着地した際、身?が後ろに倒れているのをリカバリ?しようとして、逆に「
膝前十字??(ACL)損傷
」という傷害を起こすケ?スがあるため、この場合は無理に立とうとしないでそのまま後ろに倒れたまま?んだ方が安全とされる
[6]
。
起き上がる際は、スキ?をなるべくフォ?ルラインと垂直に、かつ谷側に置き、身?は山側に置く?勢を取る。そして山側に持ってきた身?の方にストックを突いて、ストックを補助にして腕の力で立ち上がる。急斜面ならば手をつくだけで立ち上がれる場合もある。なお、新雪でストックが?ってしまう場合は
前述
の方法もある。
?倒時、スキ?が交差してどうしても立ち上がる?勢が取れない場合、ためらわずにスキ?を外してから立ち上がる手段を取った方が良い。
階段登行?開脚登行
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斜面を?いて登るための技術。いずれもエッジを利用する事から、初心者にエッジの有?性を知ってもらう事にも役立つ。
階段登行
は、まず?方の板をフォ?ルラインに?して垂直方向に?え、山脚を山側(斜面の上)へ一?踏み出して、山側のエッジを立てて食い?ませ、ついで谷脚を山脚に?える事を繰り返して登っていく。子どもの初心者には「カニ?き」や「??き」という呼?にするとイメ?ジしやすい事もある。?用として、山脚を山側の斜め前に一?踏み出して登る
斜登行
と呼ばれる斜め方向への階段登行もあり、ゲレンデの形?に合わせたり、目的地が斜め上側にある時などに使われる
[5]
。
開脚登行
は、斜面を上に見る方向で正面を向き、爪先を開いたV字の?態で?方の板の?エッジを雪面に食い?ませることで足場を確保し、?方の脚を交互に前方に出すことで登っていく。
?方の技術が可能な場所では開脚登行のほうが大きく踏み出すことができるために?率的に登ることができるが、主に子どもや脚の筋力が足りない初心者の場合、開脚登行は斜面が急になってくると登るための力が足りず安全に行うことが難しくなるため、階段登行のほうが有?な技術となる。
現?のゲレンデでは、初心者がリフト等の利用すら困難だったり、滑走中に?倒したり物を落としたりして止まって引き返す必要がある事から斜面の登り返しが必要となる場所もあり、こうした技術は滑走を?けるために初心者の段階から習得を求められる必要不可欠なものである。
なお、階段登行の技術を?用して斜面を下る事もあり、初心者が急斜面で滑走困難になった場合などで有?な事もある。
板を平行に保ち、斜面をフォ?ルライン方向にまっすぐ降りていく技術。アルペンスキ?に限定されない全てのスキ?運動の基本となる。緩斜面において初心者が初めに?ぶ滑降技術でもある。斜度がきつくなりスピ?ドが高速になるにつれ、直滑降を維持して滑走するのは高度な技術となる。高速系種目では?スキ?の外エッジを足場として安定した直滑降を行っている。?に降りるとも言う。板を平行にする事を二の字、またはパラレルと言う。
初心者の直滑降の練習時は、緩斜面の終端が平坦に近くなって自然に止まれる地形を利用する事が望ましいが、地形が利用出?ない場合はプル?クによる制動(停止)を合わせて行う。また、直滑降とプル?ク制動を連?して行う練習法もある。これは昔からある直滑降習得時に合わせて行う事が多い技術と練習法の一つで、現在のSAJにおいては
「プル?クでの制動と滑降の連?」
と呼?しているが、スキ??が長い人は古くからの呼?である
シュテムファ?レン
と言う事もある。シュテムとは本?制動を意味するドイツ語であるが、板を平行から「ハ」の字に動かす動作そのものもシュテムまたはシュテム動作と呼ぶ。それのファ?レン(
後述?照
)であるので、直滑降に始まり、テ?ルを開いたり閉じたりする運動となる。これにより迎え角(進行方向に?するスキ?の角度)を調整でき、スピ?ドコントロ?ルに?がる。
?開きが難しい場合に片開きを行う場合があり、その場合は片開き?片シュテム?片制動?レの字と呼ぶ。滑走時にプル?クの?用として使う事もあり、?開きが難しい場合に片側に?重を掛けて雪を退かせる技術で、初心者レッスン?シュテムの導入?山岳スキ??スキ?パトロ?ルなどで使われる事もある。片開きなどは日本スキ??程には記述がないが、特にスキ?パトロ?ルにおいて、アキヤボ?ト(傷病者搬送に使う、前後にスキ?パトロ?ルが?まって方向等の操作をするハンドルを取り付けた
そり
)などでの傷病者搬送をする際に行う事が多いため、
「日本スキ??程『安全編』」
[6]
中に
公認スキ?パトロ?ル
の滑走技術として記述されている。
直滑降を習得する段階において、膝と上?を屈伸させる上下運動を習得させる方法があり、その補助として3本のストックを組み合わせてゲ?トを作るか、インストラクタ?がストックを1本水平に持ち、その下をくぐらせて練習する事がある。
クロ?チング
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主に高速滑走時にとる姿勢。アルペン競技の大回?以上の高速系で用いる事が多い技術だが、緩斜面でスピ?ドを落とさない滑走技術としても使われるので、現在は初期段階から?えている。板は平行に肩幅かそれより若干?く開き、足首と膝を屈曲して腰を落とし、上半身は前に倒す。腕を曲げてたたんだ?態で拳を前方に向け(あるいは拳と腕を突き出すスキ?ヤ?もいる)、手の平を上に向けてストックを握り、ストックは脇から身?に沿わせるように後方に出す。顔は前方を見る。直滑降か、脚を左右に傾けて行うクロ?チングタ?ンと呼ばれる?いタ?ンが基本的な滑りとなる。
クロ?チングは基本的に、?勢を低くすればするほど空?抵抗が減少する事が科?的に?明されており、中腰姿勢に比べて最も低いクロ?チング姿勢は空?抵抗が60%程度低くなる。なおかつ、最も低い姿勢でも腕をたたんだ?態に比べて腕を?下に伸ばした?態だと空?抵抗が45%程度上昇する
[27]
。
プル?クファ?レン
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板を「ハ」の字にして直滑降する技術。ファ?レンとは?り物に?って進むと言う意味のドイツ語。「ハ」の字とは、板のトップがくっついていて、テ?ルが開いているスタンスの事で、これをプル?クと呼?し、時に?開きや全制動、あるいは?に「ハ」の字とも言う事がある。
緩斜面から平らになる地形がない場合、初心者は直滑降に加えこれを習得する。股?節の捻り(?旋と呼ばれる)によるテ?ルの押し出しのテクニックが必要なので、補助として、トップを合着させる「トライスキ?」の器具使用や、トップを手で摘まみながら滑らせる方法を取ると良い。停止する時以外はあまり無?な力を入れない方が上手く滑る事が出?るとされる。停止の際はスキ?のテ?ルを思いっきり開き出して踏み?み、時には膝を?側に入れてエッジを立てて止まる。
慣れてくるに?って、テ?ルを開く幅を小さくしたり大きくしたりする事を繰り返してスピ?ドに緩急をつける手法も取り入れる。
プル?クファ?レンが上手く出?ない場合、特に初心者で用具に?する知識不足や劣?なスキ?用具の使用(主に左右スキ?のエッジの?ぎ方?立て方が違っている事があるなど)によるケ?スも多いため、問題がある場合は用具の?更やチュ?ンナップ等での??も視野に入れた方が良い。
プル?クボ?ゲン
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?にボ?ゲンとも呼ばれる。プル?クスタンス(
前述?照
)を取り、荷重と迎え角による制動を掛けながら、曲がるための外スキ?(カ?ブの外側に位置するスキ?)にかける荷重を交互に?えながらタ?ンする技術である。プル?クスタンスを作ることにより次のタ?ンの迎え角ができているため、安全のための制動系技術のひとつとなっていて、?況に?じて全てのスキ?ヤ?が用いる基本技術である。
板を平行に保ち、フォ?ルラインに?して板を斜めに位置させ、そのまま斜め方向に滑走する技術。
トラバ?ス
とも言う。
滑走プル?ク
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プル?クボ?ゲンからの?展で、現在ではパラレルタ?ンに移行する段階で習得する技術の一つとなっている。過去には
プル?クタ?ン
とも呼ばれていた。
タ?ン開始時にプル?クボ?ゲンから外脚をさらに外に踏み出して外スキ?のカ?ビングを?め、フォ?ルラインから先は外スキ?のエッジングを?めてカ?ビング運動を行うタ?ン技術である。プル?クボ?ゲンでの脚と雪面が二等?三角形を描いているのに?し、滑走プル?クでは雪面?垂直となった?脚(カ?ブの?側にある脚)?斜めとなった外脚で直角三角形を描いている。その過程上、?脚をパラレル(平行)にする動作につながる。
板を平行に保ち、フォ?ルラインに?して板を直角ないし斜めに位置させ、腰(骨盤)と上?の向きを?えて進行方向に向けつつ姿勢を「く」の字にすることでエッジを緩めて、板の長手方向に?し?または斜め方向に滑走する技術。方向はフォ?ルライン?斜め前?斜め後ろと3通りある。また、短距離の移動程度ならば膝を谷側に倒してスキ?の角度を?かせる(雪面の角度に近くする)事だけをして滑らせる事もある。
?滑りの技術のうち、フォ?ルラインに近い?い斜滑降から谷回り(フォ?ルラインに向かって回る事)して行う?滑りは、結果的に自然と弧を描く軌道になるため、
スキッディングタ?ン(後述)
の技術習得につながる。
一時期、SAJ1級の試?科目がゲレンデシュプルングから?滑りに?わった事がある。20mほど斜めに?滑りをしてキックタ?ン後、今までとは逆方向へ20mほど斜めに?滑りをしてゴ?ルするだけの?純なものであったが、センタ?ポジションに?れていない人や?脚の微妙なコントロ?ルが出?ない人は苦?していた。しかし1級を受?する技量のスキ?ヤ?にとってはボ?ナス種目でもあった。
その?滑りは現在、改めて1級の種目において行われている。斜滑降でスタ?トし、外向傾姿勢を取りながら斜め前?滑りをし、ピボットにて向きを?える事を4回繰り返す。
現在のSAJ公認スキ?指導員?準指導員?定(?技)の種目では、急斜面?ナチュラル(ある程度の滑走跡が?るが、不整地(コブ)ほどではない斜面)にて、?滑りを行うスペ?スが指示された上で行うこととなる
[28]
。
[29]
アルペン競技
?
全日本スキ?技術選手?大?
等の
基礎スキ?
大?のコ?スや、
スキ?バッジテスト
?
SAJ公認スキ?指導員?準指導員?定(?技)
の?定?場となる斜面において、コ?スの下見やゲレンデ表面を均して整える目的での?滑りを行う事があり、これは
「インスペクション」
または
「デラ掛け」
と呼ばれている。「デラ」は
「デラパ?ジュ(Derapage
:スキ??滑り
)」
というフランス語の略である
[30]
[31]
。インスペクションとは本?はコ?スそのものの下見という意味で、アルペン競技においてのジュリ?や?定等においての
公認スキ??定員
による許可と指示によってコ?ス?を?滑りする行?を指すが、それから派生して、コ?ス?での下見?整地を伴う?滑りそのものを指して呼ばれる事もある。インスペクションを行う際のル?ルは?密に定められていて、コ?ス上ではやむを得ない時以外は全て?滑りのみで行い、コ?ス上で?際の滑りを再現する事を行ってはならず、行った場合は失格となる
[32]
[33]
。
シュテムタ?ン
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タ?ンの切り替え時に?スキ?(次の外スキ?)を山側に踏み出してスタンスを「『ハ』の字(プル?ク)」とした後、外スキ?に?り?んでからスキ?を平行(パラレル)にしてタ?ンする技術。プル?クボ?ゲンからパラレルタ?ンに移行する段階で行う技術の一つである。シュテムとは「
制動
」の意味であり、通常はプル?クスタンスでの制動に加え、タ?ン中は
スキッディングタ?ン(後述)
とした制動も行う。
SAJでは、上記の滑走プル?ク??滑り?シュテムタ?ン(シュテム動作)は、基礎パラレルタ?ンに移行するための「3本の矢」という一?の物として扱った指導を行っている。
パラレルタ?ン
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板を平行にしたままタ?ンする技術。プル?クボ?ゲンから、滑走プル?ク??滑り?シュテムタ?ンを?て習得される技術である。タ?ン前半からの外脚荷重により、?くなった?脚の膝を返してエッジを外し、?脚を同調させて平行のままタ?ンする。後述する制動要素の多いスキッディング(?ずれ)と推進要素の多いカ?ビングに分類される。?際の滑走では?者の中間的なものが多く見られる。
スキッディングタ?ン
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パラレルタ?ンの一種であり、山スキ?に踏みかえた後に、スキ?板をずらして制動しながら回旋してから山まわりに移行することでタ?ンする技術。タ?ンの外脚が滑走プル?クやシュテムタ?ンと近い動きをするため、パラレルタ?ンの中では易しい技術であり、前述の「3本の矢(滑走プル?ク??滑り?シュテムタ?ン〔シュテム動作〕)」から展開?移行して至る技術の「基礎パラレルタ?ン」の一つにもなっている。スキッディングタ?ンは制動性が高いことから、安全を重視して滑る技術でもある。
カ?ビングタ?ン
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パラレルタ?ンの一種であり、タ?ン開始時に脚をタ?ン?側に傾けて、意?的な荷重や外力を利用した荷重によってスキ?板をたわませて曲面を作り、これを雪面に食い?ませることで足場を作ってタ?ンする技術。スキッディングタ?ンと異なり板の制動要素が少ないため、高速滑走が可能となる。かつては難しい技術であったが、
カ?ビングスキ?
の登場により一般スキ?ヤ?にも可能な技術となった。カ?ビングとは「彫り?む(CARVE)」の意味であって「曲がる(CURVE)」の意味ではない。
ステップタ?ン
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ステップタ?ンはステッピングタ?ンとも呼び、踏み出しと踏み蹴りの二つがある。
- 踏み蹴り
- タ?ンの切り替え時に外スキ?を踏み蹴って?スキ?(次の外スキ?)に?り?んで行き、減速せずにタ?ンすることができる。
- 踏み出し
- 切り替え時に?スキ?(次の外スキ?)を山側に踏み出し(重心は外スキ?と?スキ?の間)、?り?んでスキ?を押しずらしていく。スタンスを「『ハ』の字」(プル?ク)にして踏み出したシュテムタ?ンもステップタ?ンの一種である。
前者の踏み蹴りはかつてアルペン競技でポ?ルをクリアしていく時に多用されたが、サイドカ?ブのあるカ?ビングスキ?の普及により、踏み蹴らなくともエッジ角度を?めるだけでスキ?が切れ上がるようになったため軌道を?える必要がなくなり、以前よりは使わなくなってきている。また、現在のSAJの指導項目ではシュテムタ?ンのみ?っているが、ステップタ?ンを使ってはいけないという?では無い
後者の踏み出しにおけるシュテムタ?ンの場合は初級者が外スキ?の踏み換えを?える際やレベルに?わらず斜面?況が?い場合に安全に滑り降りるための技術として多用される。
ジャンプタ?ン
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極端に?い斜面や極端な不整地(コブ斜面)等の?況でタ?ンする際にジャンプして板を浮かしながら板の方向を?える技術。SAJの日本スキ??程には記述が無いが、
山岳スキ?
等においてこの技術が使われる事がある。
SAJ バッジテスト?SIA 技術?定
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山岳スキ?技術として誕生したアルペンスキ?は、次第に如何に速く斜面を滑り降りるかという競技に?展した。現在ではヨ?ロッパを中心に非常に人?の高い競技
スポ?ツ
となっており、特に
オ?ストリア
、
スイス
などアルプスの??では
?技
であり、勝者は?民的英雄である。
第4回
冬季オリンピック
から正式競技として採用されている。
山を滑り降りる速さを競う競技であるが、コ?スには
旗門
と呼ばれる2本1組の旗またはポ?ルが?べられ、その旗門を順番に通過しながら滑り降りる。旗門を通過できなかった場合は失格となる。種目によって、旗門?、旗門のインタ?バル、コ?ス長、標高差が大きく?わってくる。
1回の滑走または2回の滑走の合計タイムで順位を競う。
- 滑降
(Downhill)
- ス?パ?大回?
(Super Giant Slalom, Super G)
- 大回?
(Giant Slalom)
- 回?
(Slalom)
- 複合
(Combined, CB)
- 滑降1本と回?2本の合計タイムを競う。基本的に2日間に分けて行う。
- ス?パ?複合
(Super Combined, SC)
- 2004-2005年シ?ズンのワ?ルドカップからの新種目。1日で滑降1本と回?1本を行い、その合計タイムを競う。
- アルペンスキ??ワ?ルドカップ
では、CBよりも主流になっており、オリンピックでも、
2014年ソチオリンピック
からCBに代わって採用されている。
世界第一線級の?際大?は次のようなものがある。
自然の山の地形を最大限に活かすアルペンスキ?のコ?スは、それぞれに特?がある。コ?ス長、標高差、最大斜度はコ?スによって??であり、旗門のセットは?回違うため、
陸上競技
のような
世界記?
というものは存在しない。ただし、
滑降
競技のように?回ほぼ同じコ?スレイアウトでレ?スが?施される場合、?史あるコ?スでは
コ?スレコ?ド
というものが存在する。
世界的に有名なアルペンスキ?のコ?スとしては、
オ?ストリア
の
キッツビュ?エル
、
スイス
の
ウェンゲン
、
ア?デルボ?デン
などがあり、
日本
にはオリンピックや世界選手?の舞台となった、
八方尾根
や
?石
、
志賀高原
などがある。
チェアスキ?
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下肢等に障害のある競技者においては、座席とスキ?板をサスペンション等で連結したチェアスキ?を使用して行う。
著名なプレイヤ?
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ウィキメディア?コモンズには、
アルペンスキ?
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