- １１月３０日の新日本プロレス後?園ホ?ル大?で「怖いファイト」を全開にしたオカダ?カズチカ
- チョ?ク?スリ?パ?で絞め落とした?藤哲也を見下ろすオカダ?カズチカ
１９１センチ、１０７キロの肉?が暴走すると、こんなに怖いものなのか。１１月３０日の新日本プロレス後?園ホ?ル大?で、そんなことを思った。
この日５試合目の６人タッグ。新日にカネの雨を降らせる「レインメ?カ?」ＩＷＧＰヘビ?級チャンピオンのオカダ?カズチカ（３０）がリングに上がった。
ウィル?オスプレイ（２４）、外道（４８）と組んでの試合。相手チ?ムには新日最大の大?、?年１月４日の東京ド?ム大?のメインイベントで自身の王座に挑?する今年のＧ１王者??藤哲也（３５）がいた。
オカダはゴングと同時に?藤を「?いよ、?いよ」と手招きして挑?。まだ、Ｔシャツも?いでいない?藤を場外にたたき落とすと、いきなり?柵に叩きつけた。その後も試合そっちのけで場外で?藤を痛めつけ?ける。
試合はオスプレイが必殺のオスカッタ?でＢＵＳＨＩ（３４）を葬り、３カウントも、オカダの標的は終始、?藤のみ。終了のゴングが鳴り終わっても、その首にかけたチョ?クスリ?パ?を解かず、?藤を失神?態に追い?む。札止め１７１７人の?客も?まり返る冷酷そのものの行動。ＩＷＧＰヘビ?のベルトを肩にかけ、倒れたまま全く動かない?藤をジッと冷たい目で見下ろした。
新日の最高峰?ＩＷＧＰヘビ?級王座を８度防衛中の絶?王者。新日入?時の先輩?中邑?輔（３７）に「身長１センチにつき１０００万円の?値があるぞ」と言わしめた日本人離れした巨?に５０メ?トル５秒台の身?能力。高角度のドロップキックに必殺のレインメ?カ?と、?さはお墨付きだが、その人柄の良さもまた周知の事?になりつつあった。新日は昨年、芸能プロダクション?アミュ?ズと業務提携。福山雅治、星野源らを擁する大手事務所が取材や番組出演の窓口になったことで、ルックス?群の絶?的エ?スのバラエティ?登場の機?も激?した。
しかし、??の番組で底?けの笑顔を振りまくたびに垣間見えてしまうのが、その「いいヤツ」「ナイスガイ」ぶりだった。
ＩＷＧＰヘビ?級王座８度目の防衛?目前の今年８月、７２分間に渡って、??インタビュ?する機?があった。その時感じたのも、こちらの質問を正面から受け止め、きちんと答え?ける頭の良さに加え、?面目さと律義さだった。
例えば「いろんな人に知ってもらいたいです。プロレスを、オカダ?カズチカを。こうやって一生懸命?っている中で見てもらえないと、?っている意味もないですし。見てもらうんだったら、みんなに興奮してもらいたいですし。一生懸命６０分?っても地球上で１０人しか見てなかったら、たまらないじゃないですか」という答え。どうだろう？ 最後の「たまらないじゃないですか」あたりに２９?（?時）の好?年がまとう柔らかな空?感が?わってこないだろうか。振り返って見ても、そんな肩ひじ張らない自然?の答えの連?で、あっと言う間に?持ち良く時間が過ぎたのを?えている。
このインタビュ?が?載された直後、ＳＮＳで時折、連絡を取り合っている大?の後輩から連絡があった。友人にオカダの大ファンが?人いるという彼女は「みんな、あの、ちょっとアカ?けないイモ兄ちゃん的な一面が、かえって魅力的と言ってます」と綴っていた。
そう、徐?に?がる「オカダいいヤツ?」―。?くて格好良くて、性格も良くて―。そんな世間が作り上げつつある姿に１１月８日に３０?になったばかりのス?パ?スタ?は抗いつつあるようにも見える。
俺は怖い?いもできるぞ！ そんな熱い思いが噴出したかに見えたのが、この日のリングでの?いぶりだった。リングを下りた後も「（?藤は１?４への準備は）まだか？ まだなのか？ 俺は焦っている。ガンガン行かせてもらうぞ！」と汗まみれの顔で言い放つと、「レインメ?カ?は?るだけじゃないんだよ。俺はジャベ（メキシコの間節技）だけじゃないし…。ジャベ、ジャベ、うるせえよ。?悟しとけよ」。興奮のあまり、後半部分はやや意味不明だったが、その迫力は十分に?わってきた。
１０月１０日の?藤とのＩＷＧＰ王座??表?見でオカダは前を見据えて、こう言っていた。「いい試合をしようなんて、全く思ってないです。このベルトを守ることが第一なんで」―。そう、ベルトを守るためには、どんなダ?ティ?なファイトも?さない―。そんな、オカダの新機軸が一ファンとして見てみたいと、その時思った。
ナイスガイの?顔を?ぎ捨てた、なりふり構わぬファイト。それを目にした時、１月４日、東京ド?ムを埋めた２万人以上のプロレスファンはオカダ?カズチカという日本マット界が生んだ最高傑作の本?の魅力に出?うはずだ。（記者コラム?中村 健吾）