2006年

ユニホ?ム忘れた！「ヤギビッシュ」で１１連勝

　かっこよく決められないのもいかにも日本ハムらしい？　日本ハムが６１年の東映が記?した球?タイの１１連勝に?んだ。球?の?史に?る記念すべき試合のはずが、とんだハプニングが?生した。先?ダルビッシュ有投手（１９）がユニホ?ムを忘れる失態。ル?キ?八木から急きょ借りて登板するドタバタの中、７回１失点と好投した。首位西武とは０?５ゲ?ム差に肉薄。大型連勝で混パの台風の目に躍り出た。

　ピチピチのユニホ?ムでも、ピチピチの若さは忘れない。ダルビッシュが、任された使命も忘れなかった。自ら招いたハプニングを?り越え、球?史の１ペ?ジをつくった。ドタバタを?り越えての球?史上タイ記?、４５年ぶりの１１連勝。「勝ったから良かった。これで負けていたら最?だった」。借り物ユニホ?ムを?ぎ、ウオ?ミングアップ用に着替えて?史的なハイタッチの輪に加わった。右袖に刺しゅうされた背番?は「１１」。ヒ?ロ?は、紛れもないダルビッシュだった。

　勝たなければいけない「大失態」を犯した。チ?ムの大記?がかかった一?で、何とユニホ?ムを忘れてしまった。札幌から東京へと移動する前日６日。札幌ド?ムのロッカ?室で荷物を詰めていると、しわくちゃになった敵地用ユニホ?ムが目に付いた。ハンガ?にかけ、そのしわを「とり終わってから（バッグに）しまおうと思っていた」が詰め忘れた。で、そのまま?付かずに東京入り。幼少時から財布を何度もなくしている“常習犯”だけにこの日、バッグを開けた瞬間「嫌な予感がしたんです」と直感したという。荷ほどきをした時、?しい“現?”と向き合った。

　だが初回、堂?とマウンドに上がる。背番?は「２９」で、名前は「ＹＡＧＩ」だ。身長で１４センチも低い八木のものを急きょレンタル。「（サイズが）きつかった」。腕を振ると袖丈が短いため一瞬、ノ?スリ?ブのようになる右腕で力投する。最速１４５キロの直球にスライダ?とカットボ?ルなどいつも通り、多彩な?化球を織り交ぜていく。投球術は軟投派の「ＹＡＧＩ」ではなく、ダルビッシュだった。

　チ?ムの連勝記?に、痛恨の忘れ物…。いつも以上の重?を力に?えた。試合前には佐藤投手コ?チが、なぜか今日８日に先?する八木にまで“連?責任”を命じていた。「２日連?で（ＹＡＧＩが）負けたら罰金だからな」。この日の恩人、ル?キ?左腕のためにも負けられない。７回をわずか４安打、自責点０の快投で昨季に?ぶ５勝目。「２人力」で最後にはハッピ?エンドを導いた。今日８日に松坂と投げ合い、球?新の１２連勝を目指す八木にきっちりバトンを渡した。

　ユニホ?ムは札幌ド?ムに「１泊」しても、チ?ムの勢いは止めなかった。これで首位西武に０?５ゲ?ム、２位ソフトバンクにはゲ?ム差なしの３位に迫った。ヒルマン監督は「背番?２９が２連投になりますが、甲子園のような勝ち?きの試合だと思ってやりたい」と笑顔で、おとがめはなし。ダルビッシュの一夜限りの“?身ショ?”に負けじと、あでやかな浴衣姿の女性ファンが詰めかけた七夕の夜。２５年ぶりの優勝へ－。そう願いを掛けても恥ずかしくない、天の川のような白星が１１個、?んだ。

（０６年７月８日付、日刊スポ?ツ紙面北海道版から）