9月20日、東京?後?園ホ?ルで川名“TENCHO”雄生(Y&K MMA ACADEMY)をTKOで?破し、修斗の世界ライト級王座を奪取した西川大和(西川道場)には3つの初めてがあった。
ひとつは西川は北海道出身で、いまだ生まれ育った札幌を練習の?点にしているということだ。同?で19?まで札幌にいた筆者は知っている。北海道で格?技をやろうと思ったら大きなハンディがあるということを。
いまでこそ点在するようになったが、少なくとも20年前まで札幌市?には?合格?技やキックボクシングをきちんと?えるジムや道場は皆無だった。筆者が高校生の頃などプロボクシングの興行は忘れた頃にやってくる程度。キックボクシングの興行は札幌にそのジムもなかったので開催されるはずもなかった。
定期的にやってくるものといえば、プロレスの興行しかなかった。少なくとも「プロ」がつく格?技をやろうとしたら、東京に出て行くしかなかった。
「大和は高校の柔道?ボクシングの選手と練習を」
そういう?況は少しずつ改善されているとはいえ、大きな流れは?わっていない。ハッキリいうと、北海道は明らかに格?技後進都道府?なのだ。幼少の頃から西川をマンツ?マンで指導してきた父で西川道場を主宰する武彦氏は「野球やサッカ?でも、やはり東京と北海道には差がある」と嘆く。
「中?で優秀な選手は高校から、高校で優秀な選手は大?から東京に行く。結局、地元には人材が?らない」
格?技も環境は似たり寄ったり。いまも西川の練習相手はアマチュア、しかも高校生が多い。
「大和はプロの?合格?家とは練習しないで、高校の柔道やボクシングの選手と練習している」(武彦氏)
武彦氏には戴冠直後に話を聞いたが、息子の快?に「そういうことを考えたら、ちょっと今回の王座奪取は考えられない」と本音を漏らした。
【次ペ?ジ】 木登りを1日100本、20kgを背負って裸足で……