14型フリゲ?ト

出典: フリ?百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
14型フリゲ?ト
マルコム(HMS Malcolm)
マルコム( HMS Malcolm
基本情報
種別 フリゲ?ト
命名基準 イギリス海軍の軍人の人名
運用者   イギリス海軍
  インド海軍
建造期間 イギリス1953年 - 1957年
就役期間 イギリス1957年 - 1985年
前級 ロック級
次級 21型 (アマゾン級)
要目
基準排水量 1,180 トン
?載排水量 1,535トン
全長 94.5 m
水線長 91.4 m
最大幅 10.1 m
吃水 4.7 m
ボイラ? 水管ボイラ? ×2缶
主機 蒸?タ?ビン
推進器 スクリュ?プロペラ×1軸
出力 15,000 馬力
最大速力 27.8ノット
航?距離 4,500 海里 (12kt巡航時)
?員 140名
兵? ? 56口?40mm??機銃 ×3基
? リンボ? ??迫?砲 ×2基
?533mm2連? 魚雷?射管 ×2基
 [注 1]
レ?ダ? ?291型 ?空?索用×1基 [注 2]
?974型 ?水上?索用×1基
ソナ? ?174型 ?索用×1基
?162型 海底探査用×1基
?170型 攻?用×1基
テンプレ?トを表示

14型フリゲ?ト (14がたフリゲ?ト、 英語 : Type 14 frigate )は、 イギリス海軍 フリゲ?ト の艦級。「ブラックウッド」を ネ?ムシップ として ブラックウッド級 Blackwood -class )とも?される [1] [2]

?行して計?が進められていた 12型(ホイットビィ級) を補完する廉?で量産向きの2等艦として 1951年 ? 1952年 度で12隻が建造された [3] 。また 1954年 にはインド海軍も3隻を?注した [4]

?? [ 編集 ]

イギリス海軍は 大西洋の?い で莫大な出血を?いられたものの、1945年までに、浮上ないし露頂した?水艦は、もはや重大な脅威ではなくなっていた。しかし1943年ごろより、 ドイツ海軍 が新世代の水中高速?の建造を進めているという情報がもたらされはじめていた。 Uボ?トXXI型 は?航?態で15~18ノットという高速を?揮でき、 ヴァルタ?機? 搭載艦であれば26ノットの?揮すら可能であった。これに?し、「大?中のイギリスで最も成功した護衛艦」と評される ブラックスワン級スル?プ ですら最大速力20ノット弱であり、このような水中高速?に?しては??困難と考えられた。このことから、1943年中盤より新型フリゲ?トの?討が開始されており、これは後に 12型(ホイットビィ級) として結?することになる [5]

一方、 1940年代 後半にかけて、 ベルリン封鎖 などを通じて 冷? 構造が?在化しつつあり、ソ連に?する備えの必要性が叫ばれていたが、ソ連海軍は ズ?ル?型 ウィスキ?型 など、Uボ?トXXI型に範をとった水中高速?の配備を進めていたことから、新型??艦には高い優先度が?えられた。しかし1949年の時点で、有事にはフリゲ?ト182隻(??艦107隻、防空艦59隻、ピケット艦16隻)という膨大な?力が必要になると見積もられていた一方、この新しい高速フリゲ?トは、大出力 蒸?タ?ビン 主機の開?が?延したうえに、かなりの高コスト艦になることが予期されており、すべてをこの艦で充足することは困難であった [6]

このことから、まず1947年より、 ?時急造型?逐艦 を元に高速??フリゲ?トに改修する 15型 ? 16型 の計?が着手された。?いて1949年、小型?廉?な2等艦によって補完する計?が着手された。?略設計は1949年10月26日に認可され、若干の手直しを?て、1951年5月、建造計?は海軍本部委員?に提出された。これによって建造されたのが本型である [3]

設計 [ 編集 ]

「エクスマス」 英語版 、主機?換?後の1972年に撮影

船型は船首?型を採用した。凌波性向上の?、艦首部にはブルワ?クが付され、また前部船?は?せ型となっている。このような設計により、後にはアイスランド近海での活動を想定した船??化が必要となったものの、耐航性は高く評?され、 水産保護?隊 英語版 で好評を博することとなった [1] 。艦橋構造物は 15型 と同?の低い閉鎖式の設計になる予定だったが、?際には船首?上の全幅に及ぶ甲板室と、その上に載せられた小さな艦橋となった。また??指揮所(Operation Room)は艦橋直下に設けられた [3]

主機としては、12型(ホイットビィ級)で採用されたY.100型 ギア?ド?タ?ビン 機?を片軸分搭載し、1軸推進艦とされた [3] 。推進器も12型と同?の大??低回??プロペラを採用している(12フィ?ト (3.7 m)?、220 rpm )。 ボイラ? バブコック?アンド?ウィルコックス (B&W)社製 水管ボイラ? 、蒸?性?は、?力550  lbf/in 2 (39  kgf/cm 2 )、?度850  °F (454  °C )であった [2] 。なお、本?ならY.100型機?1セットでは ボイラ? も1缶となるはずだが、これでは冗長性が不足であると見做されたことから、2缶の搭載となった [3]

その後、1966年から1968年にかけて、「エクスマス」は試?的に、主機を ガスタ?ビンエンジン に換?し、これにより同艦はイギリス海軍初の全ガスタ?ビン推進??艦となった [2] 。この際には、巡航用の ブリストル プロテュ?ス10M 英語版 (3,500 shp )2基と高速航行用の ブリストル オリンパスTM1 (23,200 shp)1基の COGOG 構成が採用された。ただし高速航行に適合した船?設計になっていなかったため、最大速力は28ノット止まりであった [1]

?備 [ 編集 ]

??兵器 は12型(ホイットビィ級)に準じた構成が予定されており、 ??迫?砲 は同型と同じ リンボ?Mk.10 2基、また長射程のMk.20「ビダ?」??誘導 魚雷 のための 魚雷?射管 も、同型より多少減じたものの旋回式の連??射管2基を搭載予定であった。しかし1953年にビダ?の開?は頓挫したことから、魚雷?射管の搭載は「ブラックウッド」「エクスマス」「マルコム」「パリサ?」のみとなり、これらも1960年代初頭に撤去された [3] ソナ? も12型(ホイットビィ級)と同構成で、中距離?索用として174型、海底?索用として162型、攻?用として162型が搭載された [1]

一方、砲?兵器は極めて簡素なものとなった。?時、イギリス海軍は盲目射?可能な中口? 艦砲 は1等艦にこそ相?しいものと見做しており、2等艦たる本級には搭載されなかった。近距離用の ?空兵器 としては、 56口?40mm連?機銃Mk.5 とSTD機銃用方位盤(Simple Tachymetric Director)が予定されていたが、後にはこれすら削減され、56口?40mm??機銃Mk.9のみ3基の搭載となった [3]

このように水測?備???兵器は充?していた一方で他の?備が簡素なものであったため、本級の?員たちは ??? の訓練に注力することができ、???演習では大型で?力なフリゲ?トよりも好成績を叩き出すのが常であった [1] 。一方で、艦型が小さいために新?備の追加搭載が難しく、?張性に乏しいという問題もあった [3] [注 3]

同型艦 [ 編集 ]

一?表 [ 編集 ]

運用者 艦名 艦番? 艦名の由?となった人物 起工 進水 就役 退役
  イギリス海軍 ブラックウッド
HMS Blackwood
F78 ヘンリ??ブラックウッド 1953年
12月14日
1955年
10月4日
1957年
8月22日
1976年
ダンカン
HMS Duncan
F80 アダム?ダンカン 1953年
12月17日
1957年
5月30日
1958年
10月21日
1985年
ダンダス
HMS Dundas
F48 ジェ?ムズ?ダンダス 1952年
10月17日
1953年
9月25日
1956年
3月16日
1983年
エクスマス
HMS Exmouth
F84 エドワ?ド?ペリュ?
(エクスマス子爵)
1954年
3月24日
1955年
11月16日
1957年
12月20日
1979年
グラフトン
HMS Grafton
F51 ヘンリ??フィッツロイ
(グラフトン公爵)
1953年
2月25日
1954年
2月13日
1957年
1月8日
1971年
ハ?ディ
HMS Hardy
F54 トマス?ハ?ディ 1953年
2月4日
1953年
11月25日
1955年
12月15日
1971年
ケッペル
HMS Keppel
F85 オ?ガスタス?ケッペル 1953年
3月27日
1954年
8月31日
1956年
7月6日
1979年
マルコム
HMS Malcolm
F88 パルティニ??マルコム 1954年
2月1日
1955年
10月18日
1957年
12月12日
1978年
マレイ
HMS Murray
F91 ジョ?ジ?マレイ 1953年
11月30日
1955年
2月22日
1956年
6月5日
1970年
パリサ?
HMS Palliser
F94 ヒュ??パリサ? 1955年
3月15日
1956年
5月10日
1957年
12月13日
1983年
ペリュ?
HMS Pellew
F62 イズラエル?ペリュ? 1953年
11月5日
1954年
9月29日
1956年
7月26日
1971年
ラッセル
HMS Russell
F97 トマス?マクナマラ?ラッセル 1953年
11月11日
1954年
12月10日
1957年
2月7日
1985年
  インド海軍 ククリ
INS Khukri
F149 1955年
12月29日
1956年
11月20日
1958年
7月16日
1971年12月8日
??
キルパン
INS Kirpan
F144 1956年
11月5日
1958年
8月19日
1959年
7月
1978年
コ?ストガ?ドへ移管
クタ?ル
INS Kuthar
F146 1957年
12月19日
1954年
12月10日
1959年
11月

運用史 [ 編集 ]

朝鮮?? 直後、 第三次世界大? の危?が急迫していると判?されたことから、本級は「第三次世界大?型コルベット」と?されて、建造が急がれた。しかし?際には第三次世界大?の危?は遠のいたため、1954年?1955年度計?で予定されていた建造分は削除された。 1950年代 後半に海軍?略が?換され、?るべき第三次世界大?での船?護衛よりも第三世界での限定??が重視されるようになると、本級のような????能艦は適さないものと看做されるようになった。しかし一方で、上記のように耐航性に優れ、小型で小回りが利くため、皮肉にも タラ?? では重?されることとなった [3]

イギリス海軍では1970年より 21型フリゲ?ト によって更新されて退役を開始し、1985年までに運用を終了した。インド海軍においても、1978年までに沿岸警備隊に移管されて退役した。なお、インド海軍の運用していた3隻のうち、「ククリ」は、 第三次印パ?? の1971年12月8日、パキスタン海軍の ダフネ級?水艦 ハンゴル 」によって?沈されており、1945年以降世界初の??艦となった [4]

脚注 [ 編集 ]

注? [ 編集 ]

  1. ^ ブラックウッド、エクスマス、マルコム、パリサ?のみ?備。後日撤去
  2. ^ 後日撤去
  3. ^ 事?、14型フリゲ?トにおいては シ?キャット PDMS エグゾセMM38 艦?艦ミサイル 中距離魚雷投射ヘリコプタ? (MATCH)や アイカラ 英語版 ??ミサイル など、その後のフリゲ?トで標準?備となった新型兵器の追加?備は一切行われていない。

出典 [ 編集 ]

  1. ^ a b c d e Gardiner 1996 , p. 515.
  2. ^ a b c Moore 1975 , p. 343.
  3. ^ a b c d e f g h i Friedman 2012 , pp. 234?236.
  4. ^ a b Gardiner 1996 , p. 173.
  5. ^ Friedman 2012 , p. 196.
  6. ^ Friedman 2012 , pp. 218?221.

?考文? [ 編集 ]

  • Friedman, Norman (2012). British Destroyers & Frigates: The Second World War & After . Naval Institute Press . ISBN   978-1473812796  
  • Gardiner, Robert (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995 . Naval Institute Press. ISBN   978-1557501325  
  • Marriott, Leo (1983). Royal Navy Frigates 1945-1983 . Littlehampton Book Services Ltd. ISBN   978-0711013223  
  • Moore, John E. (1975). Jane's Fighting Ships 1974-1975 . Watts. ASIN   B000NHY68W  

外部リンク [ 編集 ]

ウィキメディア?コモンズには、 14型フリゲ?ト に?するカテゴリがあります。