餓死 （がし、 英 : starvation ）とは、 食物 の?取を絶たれる（絶つ）ことにより、著しい ?養失調 から 死亡 することを指す。

人間の餓死 [ 編集 ]

成人 では 基礎代謝 量のキロ カロリ? 値は、?重のキログラム値の25倍から30倍、すなわち、?重60kgの男性なら1500 キロカロリ? から1800キロカロリ?程度である。ヒトは日?の活動のエネルギ?源として、 肝? と 筋肉 に グリコ?ゲン を蓄えているが、これは、 絶食 後約1日ですべて 血糖 （ グルコ?ス ）となり、全身で使い果たされる。

グリコ?ゲンを使い果たした結果、血中グルコ?スが低下すると、肝?中で 脂肪酸 の分解?路である β酸化 回路が活性化され、肝?中の脂肪がβ酸化を?て ケトン? （ β-ヒドロキシ酪酸 、 アセトン 、 アセトアセチルCoA ）に?化し、血流中に流出する。アセトンを除くケトン?は、全身でグルコ?スに代わるエネルギ?源として利用される。

したがって、?養が欠乏するとまず肝?や筋肉中のグリコ?ゲンが、ついで肝脂肪がエネルギ?源として使われる。飢餓?態が更に進むと、?脂肪や皮下脂肪など肝?以外の脂肪が血流に?って肝?へと運ばれ、これもまた、肝?でβ酸化されてケトン?に?わり、同?にエネルギ?源となる。これにより、ヒトは、理論上は 水分 の補給さえあれば絶食?態で2か月から3か月程度は生存が可能であり、この限界を越えれば餓死に至ることになる。

たとえば、?重70kg、 ?脂肪率 20%と?定したうえで、脂肪の カロリ? を9kcal/g、絶食によって運動?度が下がった結果として低下する基礎代謝量を1200kcal/日とすると、70 kg × 0.2（?脂肪率）× 9 kcal/g / 1200 kcal/日 = 105日、となり、この計算だと、ヒトは絶食後3か月半ほど生存できることになる。ただし、これはあくまでエネルギ?の計算上というだけで、?際には健康な?態を維持することは不可能に近い。

その理由は、ヒトの??ではタンパク質、核酸、無機?類、そのほかの??な生理活性物質が緩やかに代謝回?しており、それらの新規合成のため、必須アミノ酸や必須脂肪酸、ミネラル類や、??なビタミンなどを食物より?取する必要があるからである。逆にこれらの?取がない場合は筋肉などが分解し、別のタンパク質の合成のためのアミノ酸源として使われることになる。

食糧事情の?い場所や時代において、心ならずも餓死する例は?史上?多く見られる。また、 ハンガ??ストライキ の結果として餓死する場合もある。

日本における餓死 [ 編集 ]

千葉? 松?市 の 本土寺 に保管されている『本土寺過去帳』には、300年に渡る?東における死者?の推移が記?されている ^[1] 。その推移をグラフにすると、極端に死者?が?加し「山」や「峰」を形成する時代が散見される ^[2] 。こうした「山」や「峰」が形成される年代は、他の史料から 飢餓 のあった年代と一致していることが判明しており ^[2] 、 飢饉 による餓死が極めて多かった可能性が示唆される ^[3] 。こうした日本中世の飢餓の多さの原因の一つとして、農業基盤の脆弱さが指摘される ^[3] 。

この 過去帳 に記?される、中世における餓死は季節において一定の差異を見せる ^[4] 。餓死者が最も多くなるのが、??の春から初夏にかけてである ^[4] 。春から初夏にかけての端境期が、食料が底をつく季節であることがその理由である ^[4] 。そして、それは「中世の地域に生きる人の一般的なあり方」でもあった ^[4] 。 夏? の?穫季節である5月を越えると、餓死者の?は劇的に減少している ^[4] 。夏?の?穫により飢えが緩和されることが餓死者減少の理由である ^[4] 。中世の日本は寒冷化と飢餓に襲われた社?であり ^[5] 、春になると?年のように?著な食料不足に?り、慢性的な飢餓に襲われていた ^[6] 。

日本 では 第二次世界大? を通して、?死者よりも多い?の餓死者が?生した。 太平洋?? における日本兵の死者は250万人だが、この?、7割もが?義での餓死者であり、 太平洋 ?線において?域が?大し過ぎ、 兵站 が絶たれたため、これらの餓死者が?出することになるが、別の地域（??や遊兵）では、配給上、食料過多におちいる兵士も出ている ^[7] 。

終?直後には、 法令遵守 の立場から ヤミ米 を拒否し、 配給 だけで生活しようとして餓死した 判事 、 山口良忠 が有名となった。 食糧管理法 を遵守して餓死した者として、山口の他には東京高校 ドイツ語 ?授の ?尾英四? ^[8] 、 ?森地方裁判所 判事の 保科?太? ^[9] の名が?えられている ^[10] 。

一方?時と比べ、飽食とも言われる世であるはずが、 生活保護 を受けず、あるいは 受けられず に餓死する例、子供が保護者から虐待を受け食事を?えられずに餓死する事件、 拒食症 が原因で餓死する事例が?生している。前者の例は格差の?大の例とされることもあり、拒食症の事例では、拒食症患者全?の2割が 自殺 も含め、最終的には 死亡 に至っている。

また、2022年 人口動態統計 によると ^[11] 「食糧の不足（X53）」の死亡者?は15人（男性：12人、女性：3人）である。

主な餓死事件?人物 [ 編集 ]

日本??に?しては?名を省く。

• 伯夷?叔? （古代中?? 殷 代末期）
• 良?丸遭難事故 （1926年）
• グスタフ?フラト? （1945年、 ナチス?ドイツ ） - ホロコ?スト によるもの
• ?尾英四? （1945年）
• 山口良忠 （1947年）
• ?民防衛軍事件 （1951年、韓?）
• 伊勢崎市同居女性餓死事件 （2001年）
• 門司餓死事件 （2006年）
• 大阪2?餓死事件 （2010年）
• 大阪元資産家姉妹孤?死事件 （2011年）
• 篠栗男?餓死事件 （2020年）

餓死を含む事件 [ 編集 ]

• 貰い子殺人 （ 太平洋?? 以前 - 1955年頃?）
• ?産院事件 （1946年 - 1948年）
• 尖閣諸島?時遭難事件 （1945年）
• マルク?デュトル?事件 （1995年）
• 西淀川?女?虐待死事件 （2009年）

餓死寸前で保護された事件 [ 編集 ]

• ?鴨子供置き去り事件 （1988年）
• 岸和田中?生虐待事件 （2003年）

脚注 [ 編集 ]

?考文? [ 編集 ]

• 湯?治久 「 ???? 」( 中公新書 ) ISBN   978-4-12-101983-7

?連項目 [ 編集 ]

ウィキメディア?コモンズには、 餓死 に?連するメディアがあります。

• 自殺
• 飢饉
• 飢餓
• ?食
• 拒食症
• ダイエット
• ネグレクト
• ルイセンコ論?
• お役所言葉
• 成果主義
• 南北問題