한국   대만   중국   일본 
能登半島沖不審船事件 - Wikipedia コンテンツにスキップ

能登半島沖不審船事件

出典: フリ?百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

能登半島沖不審船事件 （のとはんとうおきふしんせんじけん）は、 1999年 （ 平成 11年） 3月23日 に?生した [1] [2] [3] 、 北朝鮮 の 不審船 による 日本 への 領海侵犯 事件と、その逃走時に生起した 海上自衛隊 および 海上保安? による追跡行の一連の行動を指す。 日本海不審船追跡事件 とも?される [4] 。

事件の推移 [ 編集 ]

端? [ 編集 ]

最初に特異な兆候が?生したのは1999年 3月18日 のことであった。北朝鮮の 諜報員 が使用する無線局「 A-3 」に?化が?生。この兆候は、電波による情報活動（ シギント ）を任務とする 自衛隊 の 情報本部 電波部、 警察?警備局 の 外事技術調査官室 （通?「ヤマ」）、また日本や 韓? に駐留する アメリカ軍 の 情報機? などによって傍受されたものとみられている [5] 。

端?は他にもあった。翌日の 3月19日 には北朝鮮? ?津 にある 工作船 基地から工作船が出航した旨の衛星情報が 在日米軍 司令部?由で情報本部に寄せられた [6] 。また、北朝鮮が「日本にある重要なブツを持ち?む」との情報が韓?の情報機? ?家情報院 （NIS）から 公安調査? （PSIA）に寄せられたともいわれる [5] 。

事態が急展開したのは 3月21日 であった。この日の22時ごろ、 日本海 の 能登半島 東方沖の海上から不審な電波?信が?けられているのを各?係機?が一?に傍受した。さらに、深夜には「A-3」にも異常がみられたという。これらの情報を踏まえ、 3月22日 15時に海上自衛隊 舞鶴基地 から 護衛艦 「 はるな 」（ 第3護衛隊群 ? 直轄艦 ）、「 みょうこう 」（第3護衛隊群所?）、「 あぶくま 」（ 舞鶴地方隊 所?）が緊急出港した。法的根?は 防衛?設置法 に基づく「調査??究」とした。同時に 警察? 警備局 外事課 から日本海側各?の 警察 に?して沿岸部の警戒?化を呼びかける「KB（KOREAN-BOAT）?考情報」が?せられた [5] 。

不審漁船の?見 [ 編集 ]

海上自衛隊 八?航空基地 から飛び立って海上を?索していた P-3C??哨戒機 が、翌3月23日6時42分、 佐渡島 西方18キロの日本領海?に「第一大西丸」と記された船を?見 [7] 。9時25分、能登半島東方64キロに「第二大和丸」と記された船を?見した [2] 。

などの不審点があったことから [3] 、これらの船名を 漁協 に問い合わせたところ、第一大西丸は?に?船、本物の第二大和丸は兵庫?沖で操業中である事が判明し [1] 、海上自衛隊による追跡が始まった。また、 航空自衛隊 が情報?集のため、 三?基地 所?の E-2C早期警戒機 を海域上空に派遣した [3] 。

追跡 [ 編集 ]

11時30分に 海上保安?新潟航空基地 を飛び立った S-76Cヘリコプタ? 「らいちょう1?」は、 不審船 を??撮影するとともに 船舶電話 を使って 朝鮮語 、 英語 、 日本語 による呼びかけを行ったが、不審船からは何の反?もなかった。海上保安?では、 特殊警備隊 （SST）を 大阪 からヘリコプタ?で「ちくぜん」に搬送し、待機させた [8] 。巡視船艇が威?射?した際、SSTは不審船を停船させて小型ボ?トで突入し、 工作員 を逮捕するなどして制?する計?だったという [9] 。日?前には「はるな」艦載ヘリが不審船を撮影し、 航空自衛隊小松基地 に着陸して 防衛? へ?像を?送。

日本海側の各警察に出されていた「KB?考情報」は、さらに重要度が高い「KB情報（例の不審船は明らかに北朝鮮工作船である。警察は沿岸地域を?重に警戒せよ）」に?更される。警察は、人?のない海岸での 工作員 の 密入? や、「 土台人 」が工作員を待ち受けたりしないよう、海岸沿いの警戒を?化した。

威?射? [ 編集 ]

海上保安?は、 巡視船 艇 15隻および 航空機 12機を動員し [1] [2] 、追跡は夜までおよんだが不審船は停船せず、挑?するように逃走を?けた。18時10分には 首相官邸 別館にある 危機管理センタ? に官邸?策室が設置された [10] 。

19時になると不審船は24 ノット に?速、19時30分には28ノットとなったため、巡航速度が不審船に比べて?いPC型の「 はまゆき 」「 なおづき 」が引き離され始めた。その報告を受けると、 川崎二? 運輸相 は威?射?を許可し、 第九管?海上保安本部 （新潟）に通知した。

20時過ぎ、第九管?海上保安本部長が 海上保安?法 第二十?に基づく威?射?を指示。「みょうこう」から照らされたサ?チライトが光る中、20時頃より「 ちくぜん 」が「第二大和丸」の傍の海上に向かって 20mm機?砲 で 曳光? 50?を?砲 [2] 、 1953年 の ラズエズノイ?事件 以?46年ぶりとなる威?射?を行った。20時24分と21時1分ごろには、「はまゆき」も 13mm機銃 で計195?を射?した [2] 。また、「第一大西丸」に?しても、「なおづき」が9丁の 64式小銃 で1,050?（うち曳光?が500?）もの威?射?を行った [2] 。不審船は威?射?に反?したためか、35ノットに?速して逃走。燃料不足もあって「はまゆき」「なおづき」は追跡を?念、また、速力差もあり、20時14分には「第一大西丸」、21時12分には「第二大和丸」が巡視船の レ?ダ? 探知距離外に離?した [2] [11] 。

特に「第一大西丸」は護衛艦「はるな」のみの追跡となった。官邸?策室ではこれを受けて 海上警備行動 ?令へと傾いたが、再?討の結果、官邸は追跡打ち切りの方向へと向かっていた [12] [13] 。

謎の停船 [ 編集 ]

「第一大西丸」は、一時的に追手との距離が開いたために、日本側が追跡を?念したと見たのか、23時47分に突然停止 [3] 。その報告を受けて 野呂田芳成 防衛?長官 は海上警備行動の?令を決?した。

手?きとして、翌3月24日0時30分に川崎運輸相より野呂田防衛?長官に「海上保安?の能力を超えている」との連絡があり [3] [7] 、0時45分に持ち回り 閣議 が開かれて 海上警備行動 を承認、0時50分、 自衛隊法 第82?に基づく初の海上警備行動が野呂田から 自衛艦隊司令官 および各 地方?監 あてに、海上における警備行動に?する海上自衛隊行動命令（海甲行警命第16?。11.3.24 0050）として?令された [1] [3] 。

初の海上警備行動 [ 編集 ]

吉川榮治 第3護衛隊群司令（後に 海上幕僚長 ）に現場指揮が命令され、第2航空群に 爆? 投下命令が出された。「みょうこう」をはじめとする各護衛艦は、海上自衛隊?足以?初のROE（ 交?規定 ）となる野呂田防衛?長官名の命令書「部隊の取るべき措置標準」を受け取り、はるな及びみょうこうは2隻に?して無線及び?光信?にて停船命令を?施 [7] 、その後1時19分から4時38分にかけて搭載 速射砲 で25回35?（みょうこうが第二大和丸に?し13回13?、はるなが第一大西丸に?し12回22?、砲側射?）の警告射?を?施した [3] [7] 。3時20分から5時41分にかけ、上空から八?の P-3C 3機が、巨大な水しぶきにより水の壁を作り、水の力で不審船を停船させるため、150キロ ??爆? 12?（のべ3回各機4?ずつ）を投下する警告 爆? を行った [3] [7] 。上空には 海上自衛隊岩?航空基地 所?の EP-3電子?機 と 在日米海軍 のP-3CとEP-3も飛?していたが、航空自衛隊には警備行動への?加が?令されず、P-3Cと監視中だった E-2C早期警戒機 は、護衛の ??機 無しで不審船上空を飛びまわった。そのため、爆?を搭載したP-3Cが現場に到着すると、不審船からの 地?空ミサイル による攻?を防ぐため、現場判?で、爆?投下を行うP-3Cと不審船の間に、監視目的で飛行していた無防備のE-2C僚機が割り?み、命懸けで盾となる飛行を行うなどの混?が起きた。

防空識別? 境界が近づくと、 ロシア 政府から不審船追跡におけるロシア側海域通過の許可が下りた。同時にロシア側による不審船追跡が開始され [11] 、ロシア側からも停船命令が?せられた。後にロシア側の責任者は「この不審船が、もしもロシア領海に侵入していれば、?座に ?沈 するつもりだった」と語っている。

命がけの突入計? [ 編集 ]

護衛艦「みょうこう」では、不審船に接近し立ち入り?査を行うこととなった。艦長命令により、航海長 伊藤祐靖 （?時 1尉 ）を指揮官とする 臨? 部署（ ?時?際法 の海?法規に基づく行?）が臨時に?令され、臨?要員を選出、艦?に備え付けの 64式7.62mm小銃 と 9mm拳銃 が配られた。 海上自衛官 は、全員が 小銃 や 拳銃 の射?訓練を受けているが、 テロ ?策に必須の技術である CQB （近接??）や CQC （近接格?）に精通する者は皆無であり、また護衛艦には 防?チョッキ すらなく、代わりに隊員の持ち?んだ漫?本を胴?に ガムテ?プ でぐるぐる?きにして??するほかなかった [14] 。また、護衛艦「はるな」に於いても臨?部署が?令される中、第1 分隊 （砲雷科）が、不審船の進路上に割り?んで網（??航海時の?色の?落防止ネット）を投下し、海面に漂わせて不審船のスクリュ?に絡ませようとしたが、回避され失敗した [3] 。

逃走 [ 編集 ]

不審船 はその後も高速で逃走し、3時20分に「第二大和丸」が、6時6分に「第一大西丸」が防空識別?を越えたため追跡を?念した [1] [2] [3] [7] 。7時55分に、 E-2C が北朝鮮からの MiG-21??機 2機の出?を確認。このため、各護衛艦では?空??に備え、空自からは通常の スクランブル 任務として小松基地から F-15J??機 2機が?進した [3] 。

2隻はロシア側海域を逃走していたが、途中から南西方向へ?進し、?船の位置が入れ替わった。25日の朝7時ごろに ?津 への入港が確認され、15時30分をもって海上警備行動は終了した [2] [3] 。

事件の影響 [ 編集 ]

この事件は、自衛隊における2回目の武器使用事案（1回目は 1987年 の ソ連空軍偵察機による沖?本島領空侵犯時の威?射?事件 ）、すなわち????という点で、隊の?史上重要な事件である。この事件の後日、海上自衛隊?に?襲?臨?を任務とする 特別警備隊 （SBU）と、護衛艦ごとに臨?を任務とする 立入?査隊 （立?隊）が編成され、防?チョッキ等の?備も整えられた [15] 。「 みょうこう 」航海長 伊藤祐靖 は、初の臨?部署?動という??を買われて、特別警備隊準備室に異動した [16] 。

追跡の際、海上保安?の船艇の速力が不審船や護衛艦に比べて大幅に劣り、有事に??できないことが判明したため、海上自衛隊との連携?化に加え、以降に新造される 巡視船 艇の能力が大幅に向上されるようになった [17] 。また、海上自衛隊も高速艦艇の整備を行った [15] 。

本事件において、 海上保安官 が武器を使用して人に危害を加えた場合の 違法性阻却事由 （免責要件）が「 警察官職務執行法 第7?」に定められた要件 [18] のみという?況では、不審船事案に有?に??できないことが判明したため [17] 、 2001年 に海上保安?法の改正が行われた。この改正では第20?2項において、一定の?件に限って [18] 、巡視船などが、停船命令を無視して逃走?抵抗する船舶に?して射?し?員に危害を加えても、海上保安官の違法性が阻却されることが明定された。

?事件後の2001年に?生した 九州南西海域工作船事件 においては、不審船の現認位置が日本の領海外の EEZ ?であったため、改正された第20?2項の要件を?たすことができず、??と同じく船?射?で被疑者が死傷した場合は違法性を問われる恐れがあったが、 RFS 機能のついた 機?砲 で被疑者に危害を?えずに船?射?を行えると判?して攻?を行った結果、不審船は自爆し沈?した。

この事件で北朝鮮の工作船が日本の領域で暗躍していることが?民の間にも知られるようになった。この事は、前年（ 1998年 ）の テポドン事件 と合わせ、日本の世論に大きな影響を?えている。 佐藤秀峰 の漫?『 海猿 』の第5?において、設定場所を?えてはいるが、本事件とほぼ同じ設定の物語が描かれている。また、 日本財? と 海上保安協? が中心となって、海上保安?公認のボランティア??として「 海守 」が結成されるきっかけとなった。

脚注 [ 編集 ]

  1. ^ a b c d e 平成11年版海上保安白書
  2. ^ a b c d e f g h i 海上警察機?による?力行使,廣?肇,周?諸?との新秩序形成に?する調査?究事業報告書 －海上保安?際紛?事例の?究 第１?－
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 能登半島沖の不審船事案と防衛?の??
  4. ^ 北朝鮮?日謀略白書 | ?谷治
  5. ^ a b c 麻生幾 『文芸春秋』1999年5月?
  6. ^ 共同通信 1999年3月26日
  7. ^ a b c d e f 防衛ハンドブック 2008,朝雲新聞社,P188-189
  8. ^ 岩尾克治 『?う!海上保安?』 光人社 、2008年、P.124。 ISBN 978-4-769-81387-3 。
  9. ^ 不審船事件で海保が特殊部隊による突入計? （朝日新聞1999年3月31日）
  10. ^ 過去に官邸?策室を設置した事例一?
  11. ^ a b ?立???書館 (1999年3月25日). “ ?議院?議?情報　第１４５回??　外交?防衛委員?　第８? ”. 2013年9月6日 ??。
  12. ^ 瀧野（2002）
  13. ^ 瀧野（2005）
  14. ^ 鶴岡弘之 (2020年7月12日). “ 自衛隊特殊部隊、現場の隊員が心から思っていること ”. JBpress . 2020年7月12日 ??。
  15. ^ a b 「不審船???連事業」平成14年度　政策評?書（?合評?）
  16. ^ 伊藤祐靖　『「お世話になりました。行ってきます」北朝鮮工作母船追跡事案』
  17. ^ a b 不審船事案における?訓?反省事項について（?討要旨）　平成12年防衛白書
  18. ^ a b 海上保安?法 を?照

?考文? [ 編集 ]

  • 伊藤祐靖　『「お世話になりました。行ってきます」北朝鮮工作母船追跡事案』（コラム、1-11話）、予備役ブル?リボンの?公式サイト、2012年
  • ?井文太?　『日本の情報機?』、講談社〈講談社プラスアルファ新書〉、2007年
  • 瀧野隆浩『自衛隊指揮官』講談社、2002年1月。 ISBN   4-06-211118-7 。  
  • 瀧野隆浩『自衛隊指揮官』講談社〈講談社+α文庫〉、2005年8月。 ISBN   4-06-256958-2 。  

?連項目 [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]

出?事
工作機?幹部
工作員
組織
侵入基地
手段手法
?連
日本における北朝鮮スパイ事件
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代 以降
?連項目
「 https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=能登半島沖不審船事件&oldid=100704940 」から取得