?浪郡

?浪郡
各種表記
繁?字：	樂浪郡
簡?字：	?浪郡
?音：	Lelang Jun
注音符? ：	?????? ????
?音：	ロ?ランジュン
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?浪郡
	3世紀頃の朝鮮半島
各種表記
ハングル：	樂浪郡(南) / 樂랑群(北)
漢字：	樂浪郡
?音：	らくろうぐん
日本語 ?み：	ナンナングン(南) / ランナングン(北)
2000年式： ; ; MR式：	Nangnang-gun(南) / Rangnang-gun(北) ; Nangnang-gun(南) / Rangnang-gun(北)
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?浪郡 （らくろうぐん）は、漢朝によって設置され、紀元前108年から西? 313年まで存在した朝鮮半島の郡である ^[1]。 ?番郡、臨屯郡、玄?郡と共に漢四郡と?される。東方における中華文明の出先機?であり、朝鮮や日本の中華文明受容に大きな役割を果たした。 ?浪郡の住民は王氏が多く、韓氏がこれに次ぎ、この2氏でかなりの率を占めていた。

?代太守 [ 編集 ]

劉憲（更始帝 23年）
王遵（光武帝 30年）
崔理（光武帝 30年）

?史 [ 編集 ]

前108年（元封 3年）、前漢の武帝は朝鮮半島に軍を派遣し、?時朝鮮半島西部を支配していた衛氏朝鮮を征服した。その後、 ?番郡、臨屯郡、玄?郡、そして?浪郡が設置され現地の統治にあたった（漢四郡） ^[2]。ただし、漢の支配?制は主要?点と交通?路を支配する点と線の支配であり、支配領域の均質な統治は不可能であった。このため四郡の支配領域は必ずしも隣接しておらず、特に遠隔地の?番?臨屯郡の支配は困難であったものと見られる ^[3]。

この結果、四郡の?制は短期間しか??せず漢本?から見て遠方にあった?番?臨屯郡は前82年（始元 5年）には?止され臨屯郡北部の6?が玄?郡に編入された。そして前75年にはこの6?と玄?郡の1?が玄?郡から?浪郡に編入された ^[3]。?浪郡の下、遠隔のこれらの?を支配するため嶺東七?を管轄する東部都尉、および南部の?を管轄する南部都尉が置かれた ^[4]。玄?郡はその後段階的に縮小移?している。

この時に編入された七つの?を嶺東七?（領東七?）といい、?浪郡は漢でも有?の大郡となった ^[3]。この?大した?浪郡を?史?では「大?浪郡」ともいう ^[3]。『漢書』地理志によるとその??は6万2,812?、口?は40万6,748人あった ^[5]^[3]。平?郊外の貞柏洞364?墳で?見された「?浪郡初元四年?別?口簿」によると、25?の初元 4年（紀元前45年）の??は4万3251?、人口は28万0361人であった ^[6]。

王莽による新朝が成立すると?浪郡は ?鮮郡 （樂鮮郡）と改?され、諸?も名??更された ^[7]。その後の新末後漢初の混?期に、土着漢人の王調が反?を起こして一時的な?立勢力を樹立した。これを契機に後漢は現地の豪族を?侯に任命し一部は侯?として自治を認めた ^[8]。

?方郡の分割 [ 編集 ]

後漢末期の混?期になると、遼東地方で台頭した公孫氏が?浪郡にも勢力を伸ばし、その支配下に?めた。

3世紀初頭には公孫氏の2代目、公孫康が郡南部の荒地を分離して再開?し、 ?方郡を設置している。ただし、名目上は?浪郡から?方郡を分置したといっても、?際には?方郡のほうが大きく?浪郡はそれに比べて主役の座を?った格好になった。

末期 [ 編集 ]


朝鮮の?史
考古?	朝鮮の?石器時代（朝鮮語版）櫛目文土器時代 8000 BC-1500 BC 無文土器時代 1500 BC-300 BC
??	檀君朝鮮
古朝鮮			箕子朝鮮
					燕
	辰?		衛氏朝鮮
原三?	辰韓	弁韓	漢四郡
			馬韓	?方郡	?浪郡	濊貊		沃沮
三?		伽耶 42- 562	百?		高句麗
	新羅
南北?			唐熊津都督府 ? 安東都護府
	統一新羅 ?林州都督府 676-892				安東都護府 668-756		渤海 698-926
後三?	新羅 -935		後百? 892 -936	後高句麗 901-918			遼	女?
統一王朝	高麗 918-						金
					元遼陽行省（東寧 ? ?城 ? 耽羅）
	元朝
	高麗 1356-1392
	李氏朝鮮 1392-1897
	大韓帝? 1897-1910
近代	日本統治時代の朝鮮 1910-1945
現代	朝鮮人民共和? 1945 連合軍軍政期 1945-1948
	アメリカ占領?				ソビエト占領?
					北朝鮮人民委員?
	大韓民? 1948-				朝鮮民主主義人民共和? 1948-
朝鮮の君主一? 大韓民?指定?? 中?朝鮮?係史
Portal:朝鮮

三?時代には魏が 238年に?浪??方郡を接?し、翌年（一?には同年）倭女王卑?呼も?方郡を通じて魏と通交した。 265年魏に代わった晋が引き?き支配したが、八王の? 以後は衰退の一途を?り、 313年には高句麗に滅ぼされ、後に高句麗は?浪郡の跡地に遷都した。高句麗が?浪郡を征服した後、漢人の記?は正史に記?されていない。高句麗が漢四郡と遼東を征服した後、遼東と?浪、大方郡には漢族は?絶し、漢族式墓が?見されない。その後、高句麗の積石塚だけ?見されるようになる。高句麗が征服した中?地域には朝鮮民族の子孫が?がることになった ^[9]。そして高句麗が現在の北京と天津地域である維州地域を征服し、朝鮮民族が遼東と幽州地域を運?することになる ^[10]。

社? [ 編集 ]

?浪郡には漢人豪族である王調が太守を殺害して「大?軍?浪太守」を自?したように、郡?統治に抵抗する勢力も?生していた ^[11]。一方、この王調を殺害した王? は八代祖先が山東半島からの移住者であり、この王調や王?の他にも王光や王旴などのように?浪郡治に土着化した漢人勢力一族がいた ^[11]。

?浪郡と?方郡の故地には、 5世紀まで土着の漢人や新移住者の漢人が住み?けた ^[12]。

?浪郡の考古? [ 編集 ]

?浪郡治は衛氏朝鮮?の都「王?」改め「朝鮮?」を郡治とし、現在の平?直轄市付近の大同江北岸（現在の平?市街）に郡治が所在したと考えられている。

平?市街一?には?浪漢墓と呼ばれる?時の墳墓が?り、その?は2,000以上と言われる。?浪漢墓の多くは郡の下級役人たちのもので、墓制は前期の木槨墓から後期の塼室墓に移行している ^[13]。?前の日本統治時代に?掘が始まり、腐朽消滅していない漢代の木槨墓が初めて?術的に?掘された。墓からは大型の木馬など、大量の木製品、漆器などが出土した。特に年??製造部署が刻された漆器は重要で、前漢始元2年から後漢永平14年に至る長期間の遺品が出土している。多くが現在の四川省で制作された漆器である。その中で、南井里第116?古墳から出土した「漆?人物?像文?」は特に有名である。他にも銅鏡や官印、玉器、土器、漢?などが出土した。これらの出土品にみえる人名は王氏ついで韓氏を姓とするものが多く、王氏は ?浪王氏と呼ばれ、もとは山東半島系の移民と考えられている。また王氏についで多い韓氏は河北省方面からの移民と考えられている。

日本の ?岐市の原の?遺跡では?浪郡の文物と一?に ?生時代の出雲の土器が出土しており、これは、?浪郡と ?岐、出雲の間の交流を示すとされる。 ?原西遺跡や西谷墳墓群がある出雲平野には、?大な?があったと思われ、出雲が?浪郡と深い?係を持ちながら、山陰を支配していた可能性があると指摘されている。

?浪郡の存在に?する異? [ 編集 ]

北朝鮮の?界と韓? の在野の?者 ^[14]^[15]は、朝鮮半島には古代から自主?立の?があったとする?自の?史?を?げるため、?浪郡が朝鮮半島にあったことを否定し、中?の遼東半島 ^[16]にあったものとしている ^[17]。

この話では、?浪郡が存在したとされる地域にあったのは「 ?浪? 」であるとする。これは中?の郡とは無?の、朝鮮民族による?立?家であるとも、馬韓を構成する?の一つだったとも?定し、?前に北朝鮮で?掘された中?系の文化を示す出土品は、?浪?が中?から攻め取った?利品なのであるという。同時に?浪?王の姓は「崔氏」という中?風の姓（『三?史記』に?浪?王崔理が登場する。通常は?浪郡太守のことと解される）だったともいう。『三?史記』によると、 30年の後漢による?浪郡の接?はなく、支配者が王調から崔理に代わっただけで、引き?き?浪郡は?立していて「?浪?」となっていたとする。高句麗は 37年に?浪?を滅ぼして?合したが 44年に後漢が水軍を派兵して奪還、?浪郡を再建したという。

北朝鮮が挑?するまでは、?浪郡は紀元前108年に古朝鮮を破った後に漢の武帝が確立した郡であったことは「普遍的に認められていた」 ^[18]。北朝鮮の?者は、漢王朝の墓を扱うにあたり、それらを古朝鮮や高句麗の遺跡として再解?している ^[19]。中?の漢に見られる物との否定できない類似性を持つ遺物のために、彼らは、それらが貿易と?際的な接?を通じて導入されたか、または ?造だとし、「決して遺物の朝鮮的特性を否定する根?として解?すべきではない」と提唱する ^[20]。

北朝鮮はまた、?浪は2つあったとし、漢は?は遼東半島の遼河の?浪を治めており、一方、平?は紀元前3世紀から2世紀まで存在した「?立した朝鮮の?家」?浪だったと言っている ^[18]^[21]。彼らによると、?浪の?統的な見方は、中?の中?至上主義者と日本帝?主義者によって?大された ^[18]。

詳細は「漢四郡#漢四郡否認論」を?照

その他 [ 編集 ]

438年前後の高句麗長?王の官爵は「使持節?散騎常侍?都督?平二州諸軍事?征東大?軍?高句麗王??浪公」であった。?浪公は自?領以外に?浪郡の故地を支配することを認められたことを意味する ^[22]。南朝宋は?浪郡地域を名目的にはまだ中? の土地であるとみなし、そのうえで?質的に支配している高句麗に?浪公の官爵を授けることで名目と現?を調整していた ^[22]。
現在の平?市には「 ?浪?域」という行政?や「 ?浪線」という?道の路線がある。

脚注 [ 編集 ]

^ 田中 2000 , p. 34
^ 田中 2008 , p. 52
^ ^a ^b ^c ^d ^e 田中 2008 , p. 53
^ 田中 2008 , p. 54
^ 班固『漢書〈3〉志(下)』筑摩書房〈ちくま?芸文庫〉、1998年7月1日、413頁。 ISBN 978-4480084033 。
^ 木簡?? 編『木簡から古代がみえる』岩波書店〈岩波新書〉、2010年6月19日、136頁。 ISBN 978-4004312567 。
^ 『漢書』「地理誌下」
^ 井上 1972 , p. 38
^ Samguk Yusa: Legends and History of the Three Kingdoms of Ancient Korea by Ilyon tr Grafton Mintz, Ha Tae-Hung pub Yonsei University Press (1972)
^ Samguk Yusa: Legends and History of the Three Kingdoms of Ancient Korea by Ilyon tr Grafton Mintz, Ha Tae-Hung pub Yonsei University Press (1972)
^ ^a ^b 浜田耕策 (2005年6月). “4世紀の日韓?係” (PDF). 日韓?史共同?究報告書（第1期） ( 日韓?史共同?究 ): p. 48. オリジナルの2015年10月18日時点におけるア?カイブ。
^ 田中俊明編『朝鮮の?史―先史から現代』昭和堂、2008年5月、57頁。 ISBN 978-4812208144 。
^ 高久健二 (1995年6月). “?浪古墳文化?究” . ??文化社考古?叢書 ( ??文化社 )
^ チュ?ワンチュン (2006年11月11日). “「中?の東北工程への反論、丹?先生が70年前に準備」” . 朝鮮日報 . オリジナルの2007年9月30日時点におけるア?カイブ。
^ “朝鮮史をわい曲する「新しい?史?科書」” . 朝鮮新報 . (2006年3月25日). オリジナルの2007年9月30日時点におけるア?カイブ。
^ 正確には遼河を?んだ流域。この場合、古代の「遼水」とは今の遼河ではなく大凌河のことであるとする。?然、?時の遼東郡とは今の遼西のことであり、李址麟は?? 遼西郡とされてきた地は正しくは右北平郡であるとしている。こういう具合に次?と西へ西へと修正を加え、朝鮮民族史? の祖申采浩は?時の上谷郡とは今の代?（大同市）のことであるとする。
^ 渡?延志 (2009年3月19日). “紀元前1世紀の?浪郡木簡?見” . 朝日新聞 . オリジナルの2010年2月17日時点におけるア?カイブ。
^ ^a ^b ^c Ch'oe, Y?ng-ho『An Outline History of Korean Historiography』 4?、1980年、23-25頁。
^ Pai, Hyung Il『Constructing "Korean" Origins: A Critical Review of Archaeology, Historiography, and Racial Myth in Korean State Formation Theories』Harvard University Asia Center、2000年、127-129頁。
^ Ch'oe, Y?ng-ho『An Outline History of Korean Historiography』 4?、1980年、509頁。
^ Armstrong, Charles K.『Centering the Periphery: Manchurian Exile(s) and the North Korean State』 19?、University of Hawaii Press、1995年、11-12頁。
^ ^a ^b 河?春人『倭の五王 ? 王位?承と五世紀の東アジア』中央公論新社〈中公新書〉、2018年1月19日、78頁。 ISBN 4121024702 。

?考文? [ 編集 ]

班固『漢書〈3〉志(下)』筑摩書房〈ちくま?芸文庫〉、1998年7月1日。 ISBN 978-4480084033 。
井上秀雄『古代朝鮮』 NHK出版、1972年11月。 ISBN 978-4-14-001172-0 。
- 井上秀雄『古代朝鮮』講談社〈講談社?術文庫〉、2004年10月。 ISBN 4-06-159678-0 。
田中俊明著「古朝鮮から三韓へ」、武田幸男編『朝鮮史』山川出版社〈新版世界各?史2〉、2000年8月、13-48頁。 ISBN 978-4-634-41320-7 。
田中俊明著「古朝鮮から?浪へ」、田中俊明編『朝鮮の?史』昭和堂、2008年4月、48-61頁。 ISBN 978-4-8122-0814-4 。

?連項目 [ 編集 ]

[田中2000p34-1] 田中 2000 , p. 34

[田中2008p34-2] 田中 2008 , p. 52

[田中2008p53-3] 田中 2008 , p. 53

[田中2008p54-4] 田中 2008 , p. 54

[5] 班固『漢書〈3〉志(下)』筑摩書房〈ちくま?芸文庫〉、1998年7月1日、413頁。 ISBN 978-4480084033 。

[6] 木簡?? 編『木簡から古代がみえる』岩波書店〈岩波新書〉、2010年6月19日、136頁。 ISBN 978-4004312567 。

[漢書地理誌-7] 『漢書』「地理誌下」

[井上1972p38-8] 井上 1972 , p. 38

[9] Samguk Yusa: Legends and History of the Three Kingdoms of Ancient Korea by Ilyon tr Grafton Mintz, Ha Tae-Hung pub Yonsei University Press (1972)

[10] Samguk Yusa: Legends and History of the Three Kingdoms of Ancient Korea by Ilyon tr Grafton Mintz, Ha Tae-Hung pub Yonsei University Press (1972)

[浜田耕策48-11] 浜田耕策 (2005年6月). “4世紀の日韓?係” (PDF). 日韓?史共同?究報告書（第1期） ( 日韓?史共同?究 ): p. 48. オリジナルの2015年10月18日時点におけるア?カイブ。

[12] 田中俊明編『朝鮮の?史―先史から現代』昭和堂、2008年5月、57頁。 ISBN 978-4812208144 。

[13] 高久健二 (1995年6月). “?浪古墳文化?究” . ??文化社考古?叢書 ( ??文化社 )

[14] チュ?ワンチュン (2006年11月11日). “「中?の東北工程への反論、丹?先生が70年前に準備」” . 朝鮮日報 . オリジナルの2007年9月30日時点におけるア?カイブ。

[15] “朝鮮史をわい曲する「新しい?史?科書」” . 朝鮮新報 . (2006年3月25日). オリジナルの2007年9月30日時点におけるア?カイブ。

[16] 正確には遼河を?んだ流域。この場合、古代の「遼水」とは今の遼河ではなく大凌河のことであるとする。?然、?時の遼東郡とは今の遼西のことであり、李址麟は?? 遼西郡とされてきた地は正しくは右北平郡であるとしている。こういう具合に次?と西へ西へと修正を加え、朝鮮民族史? の祖申采浩は?時の上谷郡とは今の代?（大同市）のことであるとする。

[17] 渡?延志 (2009年3月19日). “紀元前1世紀の?浪郡木簡?見” . 朝日新聞 . オリジナルの2010年2月17日時点におけるア?カイブ。

[#2-18] Ch'oe, Y?ng-ho『An Outline History of Korean Historiography』 4?、1980年、23-25頁。

[#1-19] Pai, Hyung Il『Constructing "Korean" Origins: A Critical Review of Archaeology, Historiography, and Racial Myth in Korean State Formation Theories』Harvard University Asia Center、2000年、127-129頁。

[20] Ch'oe, Y?ng-ho『An Outline History of Korean Historiography』 4?、1980年、509頁。

[21] Armstrong, Charles K.『Centering the Periphery: Manchurian Exile(s) and the North Korean State』 19?、University of Hawaii Press、1995年、11-12頁。

[河内春人78-22] 河?春人『倭の五王 ? 王位?承と五世紀の東アジア』中央公論新社〈中公新書〉、2018年1月19日、78頁。 ISBN 4121024702 。

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