森田 芳光
(もりた よしみつ、
1950年
1月25日
-
2011年
12月20日
)は、日本の
映?監督
、
脚本家
。
1981年
に『
の?ようなもの
』で、長編映?監督デビュ?した。以降、シリアスなドラマから
喜劇
、ブラックコメディ?、
アイドル
映?、
?愛映?
、
ホラ?映?
、
ミステリ映?
と幅?いテ?マを意欲的に取り扱い、話題作を?多く?表した。
生涯
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生い立ち
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母親の?家のある
神奈川?
茅ヶ崎市
にて生まれ、
東京都
?谷?
円山町
で育つ。?家が料亭で、芸者や客を見ていて、子ども心に「人間っていうのは?裁ばかりなんだ」と思っていたという
[1]
。小さい頃から祖母に連れられて
寄席
に通った。落語評論家の
安藤鶴夫
に心?し、落語を演じるのではなく、論じたかった
[2]
。?校時代は
東?芸能?校
に所?し、
子役
としてテレビ番組(
フジテレビ
「
長屋の諸君!
」)や舞台(
日劇
「
三橋美智也
ショ?」)などに出演。同期に
鷲尾?知子
がおり、?時人?子役だった
江木俊夫
や
中山千夏
とも交流があった。
日本大?櫻丘高等?校
では新聞部に在籍。映?評を??することになって見た
デヴィッド?リ?ン
監督の『
ドクトル?ジバゴ
』に感動し、映?の魅力に開眼。新宿文化やアメリカンセンタ?などに通い、?時隆盛だった
??映?
の洗?を受ける。
自主映?の製作
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日本大?芸術?部
放送?科に進?し、自主映?製作を開始する。自主制作の作品としては『映?』(1971年)
[3]
、『遠近術』(1972年)
[3]
、『水蒸?急行』(1976年)
[4]
、『ライブイン茅ヶ崎』(1978年)
[4]
があり、『ライブイン茅ヶ崎』は
第2回自主製作映?展1978
一般公募部門の入選作品に選ばれている
[5]
。
その一方で、
全共?
運動に?加するほか、落語?究?に所?(同?究?の先輩には、のちに放送作家となる
高田文夫
とプロの落語家となった
古今亭右朝
がいた)。
日芸を卒業してから、?前の?居ビルにある名?座でアルバイトしていたが、26?の時に友人の紹介でひとつ年下の三?和子とクリスマスの日にめぐり?う。その日のうちに離れがたい絆を感じ、1週間後には円山町の?家の料亭の空き部屋で同棲していた。いわば「直感婚」だった。
?井?
の??で結婚式を?げるのにかかった5万円の費用は森田が競馬で稼いだ
[6]
。
商業映?の監督へ
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1981年
、若い落語家を主人公とした『
の?ようなもの
』を、?家を抵?に入れた借金で製作してデビュ?した。題名は、
3代目三遊亭金馬
の落語『居酒屋』に出て?る「のようなもの」というフレ?ズから採られた。?く『
シブがき隊 ボ?イズ & ガ?ルズ
』は、初の大手配給作品ではあるが、予算、期間、?容とも?しい枷がはめられたアイドル映?であり、これをきっちりとやり終えたことでプロの監督としてのスキルと評?を獲得する。
1983年
、
松田優作
主演の『
家族ゲ?ム
』を?表する。家庭をシニカルに、暴力的に描いた、出色のブラックコメディ?である。家族全員が長い食卓に、?面に向かって?一列に?んで座る何とも奇妙な食事場面など、何?無い日常の風景を非日常的に描?した、人を食った演出が評判となった。
キネマ旬報ベストテン
1位など同年の主要映?賞を多く受賞、一部の高評?にとどまっていた前作から大きく飛躍して、新世代の鬼才として?く注目を集める。
1984年
、
丸山健二
原作、
?田?二
主演の『
ときめきに死す
』を?て、
?師丸ひろ子
主演の『
メイン?テ?マ
』が大ヒットした。
1985年
に、松田優作主演で、
夏目漱石
『
それから
』を映?化した。再びその年の主要映?賞を?占し、それまでの異色作路線とは異なって格調高い文芸大作であったこともあり、幅の?さを示して映?界での地位をさらに高めた。
1986年
、『それから』から一?、
とんねるず
主演で?告代理店を描いたコメディ?の怪作『
そろばんずく
』を?表した。
バブル時代
を色濃く描いた作品となった。
1989年
に、
吉本ばなな
原作の『
キッチン
』を映?化した。大ベストセラ?小?を原作としたにもかかわらず、興行的に大敗する。しかしビデオの?り上げは好調で、?れた名作として愛されている
[7]
。『キッチン』が興行的に失敗したことについて、「(原作がベストセラ?小?であるので)あんなに(客が)入らないと思わなかったよね(笑)」
[7]
「修羅場」
[8]
と後に回想している。
映?づくりへの迷い
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1990年代
前半は、監督するよりもシナリオ執筆や競馬エッセイの連載などの活動を優先した。映?づくりに迷いを感じており、競馬評論家への?身も考えたと後年のインタビュ?で回想している
[7]
。競馬では
社台レ?スホ?ス
の?員でもあり、リアルバ?スデ?(1989年
東京優駿
2着)の
一口馬主
でもあった。
作品?表の再開
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1996年
に、?年の沈?を破って、
パソコン通信
による男女の出?いを描いた『
(ハル)
』を?表する。興行的には不入りだったが、評?は高かった。
1997年
5月に、
渡?淳一
『
失?園
』を、
役所?司
、
?木瞳
の主演で映?化した。人生に疲れた中年男女が不倫の果てに心中するというスト?リ?で、
R-15
指定を受ける。結果的に?客動員?が200万人を超える大ヒットとなり、「失?園(する)」という言葉はこの年の
流行語年間大賞
[9]
にもなった。
1999年
に、『
39 刑法第三十九?
』、
貴志祐介
原作の『
?い家
』と、自身のキャリアにおいて初のサスペンスを?表する。
2002年
に、
宮部みゆき
の大ベストセラ?小?を原作とした、
中居正?
主演のミステリ?『
模倣犯
』を撮った。興行的にはヒットしたが、全編にわたって?自の
メディア論
を展開したため、純?なサスペンスを期待した原作者および原作ファンの怒りを買った
[7]
。
2003年
11月に、
向田邦子
脚本のテレビドラマ『
阿修羅のごとく
』を映?としてリメイク、4人姉妹のそれぞれの複?な色?を描いた。
大竹しのぶ
、?木瞳、
深津?里
、
深田恭子
、
八千草?
、
桃井かおり
と豪華な女優陣が結集している。
2004年
11月に、
伊東美?
主演の『
海猫
』を?表した。北海道の田?の漁師の家に嫁いだ女が、夫の弟との密通の果てに自殺するという、破滅的な?愛を描いた作品である。伊東の演じた激しいベッドシ?ンをはじめ激しい性描?など?少年に有害な表現が多?指摘され、R-15指定を受けた。
2007年
12月1日に『
椿三十?
』が公開された。
?澤明
監督のオリジナル版(1962年)を、同じシナリオを使ってリメイクした作品である。
死去
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]
2011年
12月20日
、
C型肝炎
による
急性肝不全
で死去した
[10]
。61??。墓所は文京?
善仁寺
。法名は「常然院釋芳映(じょうねんいんしゃくほうえい)」。
2012年
3月24日に公開された、
瑛太
と
松山ケンイチ
主演の『
僕達急行 A列車で行こう
』が森田の遺作となった。幼少の頃から好きだった?道を題材に、オリジナル脚本でメガホンを執った作品で、使用された車?20路線80車?は「邦?史上最多」であるという
[11]
。
2021年、『そろばんずく』以外の全監督作品を??した『生誕70周年記念 森田芳光 全監督作品コンプリ?ト(の?ようなもの) Blu-ray BOX』が日活から??された。
エピソ?ド
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]
- 影響を受けた作品?書籍
- 作品へのスタンス
- 自身の映?づくりのスタンスについて、「何を描いたのではなく、どう描いたかが大事だ」と
[13]
。
- 映?のテレビ放映が時間?の都合でカットされることを嫌い、かつて『家族ゲ?ム』がテレビ初放映された際
[14]
には、一番の見どころであり、視?者も期待していたであろうクライマックスの食卓バトルのシ?ンを丸ごとカットしてこれに抵抗した
[7]
。
- 人間?係
- 音?の
大島ミチル
とは、『失?園』『模倣犯』『阿修羅のごとく』『
間宮兄弟
』など多?の作品で組んでいる。森田によると、大島とのやり取りは?回「人に見せられないようなシビアな?い」であるという
[15]
。
- 漫?『松田優作物語』(
宮崎克
?
高岩ヨシヒロ
作、『
ヤングチャンピオン
』連載)によると、『家族ゲ?ム』以?の森田&松田の次回作の企?段階で、映?の題材のアイデアがなかなか出ず、苛立った松田が森田に言いがかりをつけた際、森田は「お前なんかピストルで?ち殺してやる!」と絶叫し、その言葉があまりにもナンセンスだったことで松田は吹き出してしまい、イザコザが?まったという。
作品
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監督
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製作?指揮
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オ?ディオドラマ「?のない映?」
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]
- ?のない映?「いいわ」(1984年4月21日??) - 脚本?演出
- ?のない映?「だって」(1984年5月21日??) - 脚本?演出
- ?のない映?「そんな」(1984年6月21日??) - 脚本?演出
※
EPICソニ?
からカセットテ?プとLPレコ?ドでそれぞれ脚本入りで??された企?アルバム
脚本
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映?
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オリジナルビデオ
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テレビドラマ
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- 東芝日曜劇場
(
TBS
)
- 週末物語-シンデレラ?エクスプレス-(1986年、
?日放送
)
- 僕といつまでも(1988年、?日放送)
- お目にかかれてうれしいわ (1993年、?日放送)
- 花王ファミリ?スペシャル
『森田芳光ドラマ 今夜だけのお遊び』(
?西テレビ
)
- ペットがおジャマ(1990年)
- 留守番電話にご用心(1990年)
- アブナイ??はどうする?(1990年)
- マコトノハナシ(1992年、
NHK
)
出演
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映?
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テレビドラマ
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ラジオ番組
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受賞?
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- 1978年 - 『ライブ?イン?茅ヶ崎』で、第2回自主製作映?展1978(現?
PFFアワ?ド
) 一般公募部門入選
[5]
。
- 1982年 - 『の?ようなもの』
- 1984年 - 『家族ゲ?ム』
- 1986年 - 『それから』
- 第59回キネマ旬報賞日本映?監督賞。
- 第10回報知映?賞最優秀作品賞、最優秀監督賞。
- 第9回日本アカデミ?賞
優秀作品賞、優秀監督賞。
- 1987年 - 『ウホッホ探?隊』と『そろばんずく』
- 第60回キネマ旬報賞脚本賞(『ウホッホ探?隊』のみ)。
- 第8回ヨコハマ映?祭脚本賞。
- 第10回日本アカデミ?賞
優秀脚本賞。
- 1997年 - 『(ハル)』
- 1998年 - 『失?園』で、
第21回日本アカデミ?賞
優秀監督賞。
- 2000年 - 『39 刑法第三十九?』
- 第54回?日映?コンク?ル監督賞。
- 第21回ヨコハマ映?祭作品賞、監督賞。
- 2004年 - 『阿修羅のごとく』
?連書
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]
- 『東京監督』(1985年、角川書店)
- 『思い出の森田芳光』(1985年、キネマ旬報社)
ISBN 9784873760223
- 『森田芳光組』(2003年、キネマ旬報社)
ISBN 9784873762449
- 『キネマ旬報臨時?刊 映?作家 森田芳光の世界』(2012年)
- 『森田芳光祭<まつり> 全員集合! モリタ監督トリビュ?ト! 』(2012年、
ぴあ
MOOK)
- 『夢の時間』(2012年、角川書店)
- 『森田芳光全映?』(2021年、
宇多丸
,
三?和子
編著、リトル?モア)
脚注
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- 注?
- 出典
外部リンク
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受賞年は表示年の翌年。「※」は??賞。
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