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松木村

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出典: フリ?百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 この項目では、?木?にあった松木村「まつぎむら」について?明しています。岐阜?にあった松木村「まつのきむら」については「 松木村 (岐阜?) 」をご?ください。
松木村
旧・松木村（2005年）
??松木村（2005年）
?止日 1902年（法律上は1889年4月1日）
?止理由 足尾銅山?毒事件被害（1902年）、
新設合? 松木村外13村 → 足尾町 （1889年4月1日）
現在の自治? 日光市
?止時点のデ?タ
? 日本の旗 日本
地方 ?東地方
都道府? ?木?
郡 上都賀郡
隣接自治? ?? 久?村 、?? 仁田元村
松木村役場
所在地 ?木?上都賀郡松木村
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松木堆積場

松木村 （まつぎむら）は、 ?木? 上都賀郡 にあった 村 。 足尾?毒事件 によって 1902年 ?村 。正式には 1889年 の町村合?によって?に自治?としては消滅し「 足尾町 字松木」であったが、一般的にはほぼ無人化した 1902年 に?村とされている。現在は「 日光市 松木?谷」。アクセスは徒?のみ。

地理 [ 編集 ]

?木?西部。足尾14?の一 [1] 。ほぼ全村が山林である。中心部を川が流れる。この川は 渡良?川 の源流部に?たるが、ここを流れる川は?木??では一般的に 松木川 （まつきがわ）または 松木? （まつきさわ）と呼ぶ。村の名前は「まつぎ」だが、川の名は「まつき」である。なお、?土交通省では、この川の名を「渡良?川」と呼ぶ。役場および集落は、松木川の左岸 [2] のわずかな平地に存在した。

村名は文字通り松の木に由?し、天保14年3月（ 1843年 4月）の 宗門御改帳 に松の木立に?まれた山村であることが記されている [1] 。

現況 [ 編集 ]

?松木村の入り口には足尾環境?習センタ?があり、足尾銅山の?史や環境問題を映像や展示を用いて紹介している [3] 。同センタ?を運?するNPO法人足尾に?を育てる?は、松木村跡で植林活動も行っている [3] 。

足尾環境センタ?の先には一般車?の通行を禁止するためのゲ?トがあり、本項冒頭の石碑までは徒?で約30分かかる [4] 。道中には工事?係施設が見られる [5] 。日光市?光協?は松木?谷を「日本の グランド?キャニオン 」と?されていると記し、?光スポットとして公式サイトで取り上げている [6] 。

?史 [ 編集 ]

?承によれば、 700年 、 日光 を開いた 勝道上人 がこの地に入り、寺を建てた（方等寺）。勝道上人の弟子である慧雲は 766年 から 788年 まで方等寺を守護したとされる [1] 。

慶長 年間（ 1596年 から 1615年 ）に銅?脈が?見されるも?時の採掘技術は未熟であったため表面から?くしか掘られず、足尾?全?でも採掘?係者は親方38人と坑夫くらいで、多くは 農林業 に?事し、人口はほとんど?加しなかった [7] 。天保14年3月（1843年4月）の宗門御改帳によると、?時の松木村に住?は36?あり、 石高 は96石4斗3升7合、耕地は20町6反9畝17?で、足尾?では最大の生産量であった [1] 。 1853年 の調査によれば、37?178人が住んでいた。主な産業は農業で、 養? のほか、大豆や野菜がつくられていた [8] が、水田はなく、?作は行われていなかった。

明治に入ると、 足尾銅山 で銅が?産されるようになる。 安藤仲太? の描いた 1880年 （明治13年）の足尾本山の?には樹木が生い茂る松木?が描かれており、まだ「吹所」と呼ばれる?統的な精?法で、環境負荷が小さかったことが窺える [9] 。 1884年 （明治17年）以降、精?所からの「キラ」（ ?硫酸ガス とその固形物）により、 クワ の木が枯れ始め、次いで農産物に影響が及んだ [9] 。樹木の枯死は薪炭材の不足を招き、村民の生活に支障を?した [9] 。?いて精?に必要な木材が大量に伐採された [9] 。 古河市兵衛 の所有する足尾の山林はごくわずかであり、官有林?民有林を借用?買?して伐採を進め、伐採地は ?境 を越えて 群馬? にまで及んだ [10] 。

1887年 （明治20年）4月、村で?年この日に行われていた畦?きという畑の枯れ草を燃やす作業を行っていたところ、この火が山林に燃え移り、下流の赤倉、間藤付近までを?く大規模な山林火災に至った [11] 。この後、足尾の山はさらに荒?が進んだ [12] 。ただしこれは、?毒ガスにより立ち枯れていた木に火が移ったために大火事になったのであり、山がはげたのは足尾銅山が原因であるという主張もされている [11] 。また、本?に火災があったのかという火災の?生そのものを疑う意見や、延?範?が?山の煙害地域と一致することから、火災の原因が本?に村民によるものなのか、火災の規模が?初からこれほど大規模であったのか、という疑問を呈する人もいる [12] 。

火災ではげた山は、2005年現在もそのままである。これに?しては、?なる山林火災で山が100年以上も再生しないとは考えられず、足尾銅山の?毒ガスがはげ?けている主原因だという主張もかなりなされている [13] 。

この大規模山林火災のあと、村では産業がたちゆかなくなり、多くの村民は村を出た。（ 1892年 〔明治25年〕の???人口が40?267人に?し、 1897年 〔明治30年〕は30?に減少している [14] 。） 1895年 （明治28年） 10月24日 に古河の代理人と村民ら30人との間で示談契約が交わされ、地?の3倍半に相?する300円を?山側が支?う代わりに、村民は今後一切、子孫に至るまで煙害に?する損害を請求しないと明記された [15] 。この時代、足尾銅山側は、精?に使用する材木を伐採するために松木に林道をつくることを計?。予定地を購入しようとしたところ、?留村民らは全村?渡でなければ?じないと主張した。 東京日日新聞 は?山側支持の論陣を張り、 ??新聞 は村民側を擁護した [14] 。1897年（明治30年）、日本政府は ?本武揚 農商務大臣の地位と引き換えに「予防命令」（?毒予防工事命令）を出し、古河は100万円を投じて?硫塔を建設し、煙突を1か所に集約した [16] 。これによって煙害はなくなるはずであったが、?際には?範?に煙害を?める事態となった [17] 。

?留村民らは、 田中正造 が?長を務める足尾?毒被害救??に救?を求めて、田中正造本人も村民代表らと面?をした。 1901年 （明治34年） 3月13日 に 宇都宮地方裁判所 で行われた裁判では、?業?例第48?（ 土地?用 規定）により原告（村民側）の敗訴判決が?された [18] 。救??は 控訴 を村民に?めるも、村民側は固?し、足尾銅山側と賠償金による示談の道を探ることになった [18] 。救??の仲介で村民と銅山の交?が持たれたが、村民側が7万5千円での買い取りを提示し、銅山側が3万円を主張するなど議論は平行線をたどり、 ?直彦 を仲裁人に立て、1901年 7月12日 にようやく村民と銅山の直接?面が?現した [19] 。1901年12月に行われた銅山側との交?で、?留村民25名（24?）全員が、全村を銅山側に4万円で?却し一年以?に移?することで合意が成立した。救??が仲介を行ったのは、松木の荒?が?毒被害であるというように銅山側が事?上認めたためであるとされている。

松木の不動産の 所有?移?登記 が行われたが、村民の星野金治?は別の用があり、?日、登記に?加できなかった。これに?し、銅山側は登記日が同一ではないと困ると苦情を申し立てた。これに?し星野は激怒。移?登記は行わず、死ぬまで絶?に松木から出ないと宣言した。星野とその息子の2名を除く?留村民23名は、足尾?毒被害救??に感謝?を贈り、村を出た。なお、星野以外の不動産所有?移?登記は主に 1901年 12月27日 に行われ、1902年1月までに完了した。

星野は宣言どおり村に住み?け、立ち退こうとしなかった。移?登記が行われなかったため、銅山側も合法的に星野を?村外に移?させることができなかった。銅山側は、たまたま星野宅付近に銅山施設で使用する水の取水口があったことから、星野は取水口の水番として雇っているということにして、それ以上星野に立ち退きを求めなかった。

銅山側は買?した松木の土地を堆積場とし、?石くずなどを次?に捨てはじめた。しかし、堆積場に行くためには、星野の土地を通らなければならなかった。星野は銅山側が土地を通ることを認めなかったため、ここでも紛?がおきてしまった。この紛?は後に星野が移?するまで?いたという。

最終的に、?松木村の下流部に足尾ダムができると、1951年ごろ（1949年?あり）、星野親子は村を出て完全に無人化、約1200年にも及ぶ?史にひっそりと幕を下ろした。

松木村に隣接する 久?村 、 仁田元村 も、同?に煙害で?村となったが、いつごろだったのかは不明である。恐らく、松木村とほぼ同時期だったと考えられる。ただし、久?には日光 中?寺湖 方面に?ける道があったため、その後も完全には無人にはならず、茶店などが?っていた。また、?村後の1922年までは銅山の社宅もあった。茶店も社宅がなくなった頃に?業し、この頃無人化したと考えられる。

樹木のない荒?とした風景は「日本のグランドキャニオン」と呼ばれることもあった [5] が、現在は、?滓除去や森林?地再生などの治山?治水活動が行われ、徐?に植生が回復しつつある。2016年（平成28年）7月には特定非?利活動法人WE21の主催により、 フィリピン ? ベンゲット州 で?山跡地の植生回復に取り組んでいる?係者を?象とした植林再生?植生回復の技術習得?修が松木で開かれた [20] 。

生物 [ 編集 ]

?山開?によって失われた植生を回復すべく、 クロマツ 、 ヤシャブシ 、 ニセアカシア などの植樹が行われてきた [21] 。さらに コナラ 、 ミズナラ 、 ブナ 、 イヌブナ などの在? ?葉樹 を斜面に植える取り組みは徐?に成果を?げ始め、 2005年 （平成17年）から松木の臼?で植林活動を行っている 特定非?利活動法人 森びとプロジェクト委員?は在??葉樹を複?樹種混合して高密度に植栽し、9年で高さ8mの樹林を育成することに成功した [21] 。 2010年 （平成22年）に ?木淳一 らは臼?で調査を行い、32種の ササラダニ 類の生息を確認した [22] 。臼?は森びとプロジェクト委員?が植樹する以前から ?木? が植林してきた地であり、 有機物 を分解するササラダニが多く確認されたことにより、長年の植樹に自然回復?果があったことを?明した [22] 。

松木?には、 シカ 、 サル 、 イノシシ 、 アナグマ 、 ノウサギ 、 ツキノワグマ などが生息し、特にシカやサルは人間との遭遇率が高い [23] 。臼?では 2017年 （平成29年）秋に カモシカ がネットに絡まっていたことがあり、カモシカが生息していることが確認された [24] 。

脚注 [ 編集 ]

[ 脚注の使い方 ]
  1. ^ a b c d 田村 1976 , p. 32.
  2. ^ 川の上流側から下流側を見て左側の岸のこと。『 ??苑 第五版』（ 岩波書店 、1998-2001、 シャ?プ 電子?書 PW-9600 に??）より。
  3. ^ a b “ 足尾環境?習センタ? ”. ?光??部足尾?光課足尾?光係 (2020年6月18日). 2020年10月27日 ??。
  4. ^ ?原 2017 , pp. 74?75.
  5. ^ a b ?原 2017 , p. 75.
  6. ^ “ 松木?谷 ”. 日光旅ナビ . 日光市?光協?. 2020年11月1日 ??。
  7. ^ 田村 1976 , pp. 32?33.
  8. ^ 田村 1976 , pp. 33?34.
  9. ^ a b c d 田村 1976 , p. 34.
  10. ^ 田村 1976 , pp. 34?35.
  11. ^ a b 田村 1976 , pp. 35?36.
  12. ^ a b 田村 1976 , p. 36.
  13. ^ 田村 1976 , p. 35.
  14. ^ a b 田村 1976 , p. 37.
  15. ^ 田村 1976 , pp. 36?37.
  16. ^ 田村 1976 , pp. 38?40.
  17. ^ 田村 1976 , pp. 39?40.
  18. ^ a b 加藤 1998 , p. 54.
  19. ^ 加藤 1998 , pp. 54?55.
  20. ^ 矢ケ崎 2016 , p. 3.
  21. ^ a b 矢ケ崎 2016 , p. 1.
  22. ^ a b 高橋 2018 , p. 26.
  23. ^ 高橋 2018 , p. 24.
  24. ^ 高橋 2018 , pp. 26?27.

?考文? [ 編集 ]

  • ?原昭生『?村と過疎の風景（9） ?村?校を訪ねてI（?東）』HEYANEKO、2017年9月23日、99頁。 ISBN   978-4-9903475-9-8 。  
  • 加藤?次（著）、?報編集委員? 編（編）「松木村（6）―?材?究―」『足尾を語る??報』第8?、足尾を語る?、1998年4月20日、54-55頁。   全?書誌番? : 00082218
  • 高橋佳夫「松木?に春が?た! 足元では小さな友だちが?きだす」『しもつけの心』第49?、井上?合印刷、2018年5月7日、24-27頁。   全?書誌番? : 01024864
  • 田村紀雄「松木村略史―?硫塔完成まで―」『季刊田中正造?究』第1?第2?、わらしべ書房、1976年9月1日、32-37頁、 ISSN   03853918 。  
  • 矢ケ崎朋樹「 足尾における植生?究と荒?地植生回復に向けた民際事業の協? 」『JISE Newsletter』第74?、?際生態?センタ?、2016年8月、1-3頁、 ISSN   1341-1888 。  

?連項目 [ 編集 ]

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