?家?軍 （せっけしょうぐん）は、 鎌倉時代 中期に 鎌倉幕府?軍 のうち、 ?家 である 九?家 から迎えられた ?軍 のこと。 源氏?軍 が絶えた後を?いだ第4代? 藤原?? と、その 嫡男 の第5代? 藤原?嗣 の2人がこれにあたる。 藤原?軍 あるいは 公卿?軍 とも呼ばれる。

?要 [ 編集 ]

建保 7年（ 1219年 ）、第3代?軍 源?朝 が暗殺された。?朝には?子が無く、?嗣も定めていなかったため、これにより、初代 源?朝 、?朝の嫡男である第2代 源?家 、?朝の次男である第3代源?朝と、?朝の血統の 源氏嫡流 が 征夷大?軍 を?いだ?軍家は?絶した。この3代の?軍を 源氏?軍 と呼ぶ。 鎌倉幕府 執? の 北?義時 と、?朝の正室で?家??朝の母であり幕府の指導的立場にもあった 北?政子 を中心として、後?の 鎌倉殿 （鎌倉幕府の長）たる?軍の選定を進めた。それ以前の建保6年（ 1218年 ）に政子が病がちな?朝の平癒を願って熊野を?詣した際に、京で 後鳥羽上皇 の乳母の卿局（ 藤原兼子 ）と?面し、?朝の後?として後鳥羽の皇子を東下させることを相談した。卿局は養育していた ?仁親王 を推して、2人の間で約束が交わされたという。それもあってか幕府は?仁親王か 雅成親王 を後??軍として迎える 親王?軍 を望んだものの、後鳥羽に拒絶された。ただし後鳥羽は、皇子でさえなければ ??家 の子弟であろうと鎌倉殿として下して構わないと??ながらも妥協案を示したため、幕府はやむなく親王?軍をあきらめ、名門の 公家 である 藤原氏 の 九?家 より、?朝の妹の曾孫にあたる2?の三寅（後の 藤原?? ）を鎌倉殿として迎えることとした。

もともと?戚?係にあったとはいえ、3代にわたり源氏?軍を主宰者とした鎌倉幕府で、藤原氏の?軍は前代未聞のことであり、 嘉? 2年（ 1226年 ）に??の?軍宣下要請のための使者が京に派遣された際に、幕府は??の 源氏 への 改姓 を求めて 藤原氏 氏寺 の 春日大社 へ赴き、その可否を問うたが、 春日大明神 は改姓を許さず、??の源氏改姓は?現しなかった ^{[注? 1]} 。??の曾祖母である 坊門? は源?朝の同母姉妹であり、

• 坊門?―某（?名不詳? 九?良? 室）― 九?道家 ―藤原??
• 坊門?― 一?全子 （ 西園寺公? 室）― 西園寺?子 （九?道家室）―藤原??

と?親ともに女系ながら河?源氏の血を引いていた。加えて、??の出身の九?家は、公家の頂点にあたる ?家 の 家格 を有しており、 近衛家 （後に形成される 五?家 の筆頭）に次ぐ家門で、 一?家 ? 西園寺家 と共に親幕府的な家門とみなされていた。こうして、いまだ物心もつかぬ幼?であった??が?軍として推戴され、第2代?軍 ?家 の娘である 源鞠子 をその室とした。?家から迎えられた?軍は、3代の源氏?軍と?別して、 ?家?軍 と呼ばれる。

?時の血族?念として 源平藤橘 といった「氏」の下位?念として「家」「苗字」という?念も生じ、同じ氏族の者が後?者となることを「 家督 を?ぐ」、異なる氏族の者が後?者となることを「 名跡 を?ぐ」といった ^{[注? 2]} 。源氏?軍から?家?軍に替わる一連の流れは、藤原氏（「氏」）に?する九?家（「家」）を出身とする藤原??が、源氏（「氏」）に?する鎌倉?軍家（「家」）を相?して、名跡を?いだものといえる。

??が鎌倉に遷ってから ?軍宣下 を受けるまでの?軍空白期には、後鳥羽上皇により 承久の? が起こされ、朝廷と幕府との?係は??となった。 尼?軍 として幼い??の後見役を務めた北?政子が主導して、??は幕府の?勝に終わったものの、朝廷から?軍に任命される武家政?という幕府の性格上、朝廷との?係は依然として重要であった。?家?軍は、朝廷における人臣最高の家系である?家から?軍後?を招くことで、朝幕?係の紐?としての役割も期待された。さらに、?家?軍とその後に?く 宮?軍 の時期には、 後見役 の影響力を行使しやすい幼い間のみ?軍として擁立し、成人してからは都に返されて、また新たに幼い?軍を立てるということが慣例となった。それはあたかも ??政治 全盛期のように、政治的に無力な最高?威（天皇＝?軍）の下に、政治的??を持つ有力者（??＝執?）が臣?するという?制であった。?軍は?家の家格を持つ九?家の一門のままにしておくことで、京都への?還を容易にすることも、?家?軍を擁立する思惑の一つであった。

??、?嗣2代の?家?軍は、 官位 こそ源氏?軍と大差ないものの ^{[注? 3]} 、??に上る可能性を秘めた人物だけに、鎌倉?軍をより高貴な位置へ、しかも、 武家の棟梁 という性格から遠ざけるという意味で大きな意味を持った。4代執? 北??時 と、5代執? 北?時? は、いずれも?軍藤原??の 偏諱 （名前の一部）を受けているが、鎌倉幕府の?威として執?政治を安泰たらしめるという意味でも、?家?軍の意義は大きかったといえよう。

??、?嗣2代の?家?軍の在任期間は、それぞれ藤原??が18年間（ 1226年 - 1244年 ）、藤原?嗣が8年間（ 1244年 - 1252年 ）と比較的長期間ではあったものの、幼いころから成人するまでの期間であって政治的な力はほとんどなく、幕府の??は北?氏が完全に掌握していた。このため、?軍とは名ばかりの 傀儡 であった。特に??は成人後は傀儡であることを嫌い、 名越光時 ? 三浦光村 ら有力な 御家人 と結びついて幕府?紛を導く兆しもあったため、執??北?氏への「謀反」を疑われ、 ?元 4年（ 1246年 ）の 宮?動 で鎌倉から京に追放された。こうしたことも幕府が高貴で幼い鎌倉?軍を擁立し?ける大きな要因となった。

建長 4年（ 1252年 ）、第5代?嗣の後の?軍には、 後嵯峨天皇 の皇子である 宗尊親王 が迎えられ、鎌倉幕府は 宮?軍（皇族?軍） を戴くことになる ^{[注? 4]} 。幕府が?初は上皇の皇子を?軍に望んだことからも窺えるように、??なき象?として王家? 皇族 に勝る存在はない。結果的に?家?軍は、宮?軍を擁立する上で大きな布石としての役割を果たした。

脚注 [ 編集 ]

注? [ 編集 ]

出典 [ 編集 ]

?考文? [ 編集 ]

• 岡野友彦 『源氏と日本?王』（講談社、2003年）
• ?口崇史 「知られざる源?朝後の「非源氏?軍」の系譜」（ 日本史史料?究? 監修??口崇史編『征夷大?軍?究の最前線 ここまでわかった「武家の棟梁」の?像 』 洋泉社 ?史新書y、2018年）

表 話 編 ? 鎌倉幕府?軍
源氏?軍	源?朝 1192-1199 源?家 1202-1203 源?朝 1203-1219
?家?軍	藤原?? 1226-1244 藤原?嗣 1244-1252
宮?軍	宗尊親王 1252-1266 源惟康（惟康親王） 1266-1289 久明親王 1289-1308 守邦親王 1308-1333
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