出典: フリ?百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?格
(ぞっかく、
英
:
genitive case
、
羅
:
casus genitivus
、
露
:
родительный падеж
)は、
名詞
?
代名詞
の
格
の一つで、主に
所有
を表す。
英語
では
所有格
(
possessive
)、
ドイツ語
では
2格
(
der zweite Fall
)とも呼ぶ。
スラヴ語派
については
生格
(せいかく)と呼ぶが、これは?語の違いにすぎない。
日本語
では主に
格助詞
「
の
」で表される(日本語では
?言
を修飾できる格はこれだけなので
連?格
とも呼ばれる)が、
インド?ヨ?ロッパ語族
の?格は、それだけでなく以下のような幅?い用法がある。
- 所有
- 所有およびそれに類する?係を表す。もっとも一般的な機能である。ただし、多くの言語では
人?代名詞
の所有を表す時に?格でなく、
所有限定詞
が用いられる。
- 意味上の
主語
?
目的語
- 動詞
的な意味を持つ名詞を修飾し、意味上の主語?目的語を示す。
- 神
の
怒り(神
が
怒ること)
- ??
の
追求(??
を
追求すること)
- 日本語では連?修飾
節
の中の主語も、?格で表される:神
の
怒った日
- 部分の?格
- 全?の一部分であることを示す。
- He is the tallest
of
the three.(彼は三人
のなかで
一番背が高い)
- He is
of
noble birth. (彼は高貴な生まれである)
- また、物質(不可算)または多?のものの一部を指して、主格または?格の代わりに用いる用法として、スラヴ語の部分生格??量生格などがある。
フランス語
?
イタリア語
の部分
冠詞
?不定冠詞複?(下記)も同?に用いられる。
- Я выпил(а) немного
воды
.
(私は水を少し?んだ。)
- Два
молодых студента
разговаривают. / Пять
молодых студентов
разговаривают.
(2人/5人の若い?生が話している。)
- Я прочитал(а) две интересные
книги
. / Я прочитал(а) пять
интересных книг
.
(私は2冊/5冊の面白い本を?み終えた。)
- 分離の?格
- 奪格
に由?する。
- He is independent
of
his parents. (彼は?親
から
?立している。?親については、彼は?立している。)
- rob 人
of
物(人
から
物を奪う。物について、人から奪う。)
- Я вернулся с
почты
.
(私は郵便局から?って?た。)
- 同格の?格
- 同じものを?明したり言い換えたりする。
- The concept
of
right ?利
の
?念
- 副詞的?格
- 名詞の?格を
副詞
的に用いる用法。
- 英語のalways、sometimes、backwardsなど語尾に-sのついた形や、otherwise(-waysに由?)、once(one-s)などの副詞はこれに由?し、スラヴ語でもよく用いられる。
- 形容詞的用法
- 形容詞的な抽象名詞で修飾することで、
形容詞
と同等のことを表現する。
- A man
of
importance (重要
な
人)
- ?家的
の
事(現在は
形容動詞
で「?家的
な
事」と言うのが普通だが、明治から昭和?前期まではこの言い方が普通だった)、?
の
洋服、裸
の
人
- 否定の?格
- リトアニア語
などでは否定文の直接目的語が
?格
でなく?格となる。フランス語では不定冠詞?部分冠詞を伴う直接目的語は否定文では基本的にはde(英語のof)という形となり、現在の扱いとしては冠詞であるものの、同?の傾向が見られる。
ロシア語
でも同?に否定、あるいは不存在を表す際に
生格
が用いられる。
- У меня нет
брата
.
(私には兄弟がいない。)
英語では、このうち所有は所有格として名詞(-'s)および人?代名詞に格形が?存しており、また意味上の主語も所有格で表す場合があるが、それ以外の?格の用法は前置詞ofに置き換えられた。なお近年は、's および my, your などの所有形は格ではないという?が有力である。例えば the girl next door's cat (隣の少女の猫) では、's は the girl next door という
句
にかかり、door という語にかかっているのではない。したがって 's を
接語
と見なす言語?者が?えている。
ドイツ語では、??男性名詞、??中性名詞で「-s」を付け女性名詞、複?形では無?化であるが、どちらも冠詞や形容詞が?格に伴う?化を行う。他の名詞を修飾する場合には被修飾語のあとに付けるのが原則であるが、前に付けることもあり、その場合被修飾語の冠詞は省略される。現代語では「von」+
三格(?格)
で代用するのが普通である。人?代名詞の?格は所有?係には使われない。また、英語の人?代名詞の所有形に?たる?きをするものが別にあり、所有代名詞という。
ロマンス語
(フランス語、イタリア語、
スペイン語
など)では基本的に格?化が消失したため、?格はすべてde/diといった前置詞に置き換えられた。
なお、英語の人?代名詞の所有格に相?する機能は所有形容詞によって表す。
- フランス語の部分冠詞(du, de la)と不定冠詞複?(des)、およびイタリア語の部分冠詞(del, della, dei, delle etc.)は、部分の?格がde/di+定冠詞で置き換えられ、それが冠詞として定着したものである。
- フランス語とイタリア語には、中性代名詞en/neというものがあるが、これは?格相?語句(de/di+名詞類、部分冠詞+名詞類など)を指し示す「?格代名詞」とでもいうべきものである。通常の人?代名詞?指示代名詞に欠けている?格をこれにより補っている。
星の名前
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恒星
の
名前
は?際的に、また英語?でも、固有の名前がある場合以外は、通常ギリシャ語のアルファベット一字と?格形のラテン語星座名を合わせたものによって表される。
こと座
(Lyra) の?格は Lyrae であり、こと座で最も明るい
ベガ
は「 α Lyrae 」(こと座
の
α星)と表される類である。この命名法は?案者の
ヨハン?バイエル
にちなんで
バイエル符?
と呼ばれる。