堤防
(ていぼう)とは、人家のある地域に
河川
や
海洋
の水が浸入しないように、
河岸
や海岸、
運河
に沿って土砂を盛り上げた
治水
構造物のことである。一部は、
土手
(どて)とも呼ばれる。
河川堤防
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]
??
[
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]
河川の堤防は主に
洪水
時の氾濫を防ぐ目的で設けられる。
堤防の構造
[
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]
堤防から見て河川のある側を
堤外
(ていがい)といい、その反?側を
堤?
(ていない)という。一般的な感?とは?外逆に思えるが、人家のある土地を堤防で?って護るという考え方から生まれた呼?である。
堤防の平坦になった頂部は
天端
(てんば)、もしくは馬踏(ばふみ)と呼ばれ、3m以上の計?高水流量により決められた幅にされている。この天端には河川管理のための人車が通行可能な河川管理用通路が設けられ、必要に?じて敷砂利やアスファルト??が施されている。
堤防も場所によっては、一般車?の通行可能な?道や都道府?道等の一般道と同等の「?用道路」とされているが、天端は洪水時において
水防活動
を?施する空間となるため、水防活動を妨げるガ?ドレ?ルや街?といった構造物は可能な限り設置が避けられる。
このため一般の道路は、天端を?分して平行に設けたり、斜面を1段下がった小段に設けることで、水防活動と一般交通路としての利用を分離している?間も多い。
天端の?端の法肩(のりかた)から下る斜面は
法面
(のりめん)といい、堤外側の法面を表法(おもてのり)、堤?側の法面を裏法(うらのり)という。法面の勾配は原則として50%以下
と定められている。
通常は法面には
芝
を生やすことで表面の崩落を防ぐが、水流が?くなることが予想される箇所の表法面は
コンクリ?トブロック
などで
護岸
が行われる。
大きな堤防になると(高さ3m以上)、法面の崩?を防ぎ、安定を?るため、中腹に水平な段が設けられる。これを小段といい、1.5m以上の幅で設けるよう定められている。ただし、小段に水が溜まることを嫌って、最近は流下?面に余裕がある場合、小段を設けずに緩傾斜とした1枚法で改修される場合がある。また、堤防の安定や非常用土砂の確保、環境保全において必要のある場合には、裏法に盛り土を行うことがある。これを側?という。側?はときに頂部を
公園
としたり、?木を植えるなどして利用されることもある。
日本では堤防を完成堤防と暫定堤防、暫?定堤防とに?分している。
完成堤防の定義は「計?高水位に?して必要な高さと?面を有し、さらに必要に?じ
護岸
(のり覆工、
根固工
等)等を施したものをいう」としている
[2]
。暫定堤防は計?高水位に?して必要な高さと?面(幅)を有し、さらに必要に?じ護岸等のうち、どれかは?たす?態の堤防で、暫?定堤防はそのどれも?たしていない堤防である。
前述の?面とは一般に堤防?面と呼ばれ、これは堤防を水流行方向ではなく、??面方向にカットした際の形??面である。
暫定堤防のうち、高さがあるが?面幅の?い堤防のことをかみそり堤と呼んでいる
[3]
[4]
。
特に
隅田川
に設置されているコンクリ?トウォ?ル製の高さがあるが?面幅の?い鉛直型防潮堤はカミソリ堤防と呼ばれる
[5]
[4]
。
また、計?高水位に?して必要な高さと?面を有する堤防?面を計?堤防?面としており、河川管理施設等構造令では河川の規模(流量規模)に?じて堤防高ほかが規定されているため、これに基づいて各河川の計?堤防?面が決定されている(形?規定方式)
。
- 特殊堤?胸壁
- 堤防の材料は土を基本とする。この場合、土は自立させるために?面を底面の?い台形に仕上げる必要があるが、都市部などで、通常の堤防を作るだけの用地が確保できない場合、主要部分にコンクリ?トや
鋼矢板
などを用いた壁?の堤防を造ることがある。これを特殊堤という。また、同?の理由で堤防高が十分に取れない場合、堤防上にコンクリ?トなどで壁を造り高さを補うことがある。この壁を胸壁という。
?、同?の特殊堤として、河川構造物に越流堤、?繞堤(いじょうてい)、背割堤及び道流堤がある。
堤防の種類
[
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]
- 本堤
- 洪水を防ぐ役割を主に?う連?堤のことを本堤という。
- 副堤、控え堤、二線堤
- 本堤の保護やバックアップの目的で設けられる小さい堤防のことを副堤、控え堤、二線堤という。
- ?堤
- 河道とほぼ直角に、本堤から河川に向かって設けられた堤防のこと。洪水の流れを受け止めて流速を落とし、
遊水池
のような?果も期待できる。河川敷を?く取った場所に造られ、普段は耕地として利用されている他、天端部を橋に接?する道路として使用されているものもある。
- 埼玉?
比企郡
吉見町
から
?田市
にかけての荒川に
荒川?堤
が設けられた。
岐阜?
、
愛知?
の
木?川
流域の
猿尾堤
では河道とほぼ直角に設けられているが遊水機能はない。また遊水機能がない河道にほぼ直角に設けられている堤防を「突堤」
[8]
と表記して?提と?別している本
[9]
もある。
- ?繞堤、周?堤、越流堤
- 遊水池を設けて氾濫した水の受け皿とする場合、遊水池と川を隔てる堤防を?繞堤(いじょうてい、いにょうてい、いぎょうてい)、遊水池と人家のある土地を隔てる堤防を周?堤とよぶ。また、遊水池へ水を導くためわざと堤防を低くしてある部分を越流堤(別名:洗い堰)とよぶ。越流堤には流水により浸食されない?固な構造が要求される。
- 背割堤
- 河川の合流部に、二つの流れを分けるように設けられた堤防。一方の河川で?水があったとき、もう一方の河川への
背水
(逆流や堰上げ)による影響を小さくするために、互いの河川の水位に大きな差がある場合に設けられる。
- 導流堤
- 河川の分流?合流地点、河口などに設置される堤防。流れと土砂の移動を望ましい方向に導くために設けられ、背割堤は導流堤の役割を兼ねていることが多い。
- 霞堤
- 堤防が不連?となっており、上流側堤防の終端部の堤?側に平行して下流側堤防が始まる構造の堤防。堤防が折り重なる?子を霞に見立ててこの名がある。
- 『霞堤』という?語自?は、明治時代に常願寺川のある急流河川の不連?堤を形容して作られたものであった。?語が普及していくにつれて豊川の緩流河川にある鎧堤、羽衣堤と呼ばれていた不連?堤防も『霞堤』と呼ばれるようになった。
- 尻無堤
- 集落や耕地を上流から水が流れてくるのを防ふせぐために上流側に設けられた堤防。その後、水が下流から入りこむことを防ぐために下流側に「懸廻堤(かけまわしてい)」といわれる堤防をつくるようになり、それらが輪のような形となり「輪中堤」となりました。
[10]
- 輪中堤
- 集落や耕地の周?をぐるりと?うように設けられた堤防。堤に?まれた部分は
輪中
とよばれる。
木?川
、
長良川
、
揖斐川
の合流する
濃尾平野
につくられたものが有名。
三重?
桑名市
長島町などに見られる。
- 山付堤
- 山の尾根など、地形の高まりに接?するように造られた堤防。河川から氾濫した水が、山や台地?にある低地(開析谷など)に入って起きる?水氾濫を防ぐため設けられている。
堤防の整備
[
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]
日本において河川堤防は、
河川法
に定める河川管理施設の一つとされ河川?域に含まれるため
[11]
、私有地?にあったとしても工作物の設置や土地の掘削、竹木の植栽?伐採などには河川管理者の許可が必要となる。ただし、高規格堤防特別?域(後述)では規制が緩和される。
設計
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]
堤防の大まかな設計は、位置と高さ、幅より構成される。以下では日本の事情について記述する。
- 位置
- 多くの河川では、過去に氾濫した時の堆積土砂である自然堤防が堤?として利用できるため、堤防の設置位置はこういったものの形?と量に左右される傾向が?い
[12]
。また、人工河川では用土確保の他にも周?の交通路への影響や無理のない河川の流れも考慮される。
- 高さ
- 堤防の高さは「計?高水位」に基づいて決められ、安全に流せる最大の流量「計?高水流量」から導かれる。
- 計?高水流量は、河川流域の「?象降雨量」に、設計に用いる最大の雨量が?生する確率「計?確率」
[13]
を適用した上で、流出計算を施すことで「基本高水流量」を求め、これからダムや遊水地での「洪水調整量」を引いたものである。計?高水位は計?確率で用いた雨量時に?生する高水位のことであり、計?高水流量など時間による?化で表したハイドログラフなどを用いて決定される
[12]
。
- 幅
- 堤防の幅は、越水?浸透?浸食に?する十分な安全性が保たれるように考慮されて提?の?面幅が決められる
[12]
。
流水部を含めた計???面は定規?面と呼ばれるが、堤防定規?面は
、河川工事で盛土や切土を行う際に定規となる堤防の最小限必要となる
つまり計?高水流量を流すために必要な河川?面
。?面は堤?地側の形?を含め描?される。大河川ではおよそ200メ?トルピッチなどを目安に定期??測量にて定期的に計測され、都度形?が調整される。
定規?面についても堤防は河川管理施設等構造令に堤防頂部の平坦部である天端の幅や法面の勾配等が規定されているため、これに基づき河川ごとまたは河川?間ごとに河道計?上定規?面が定められている。
こうした一連?間において高さ、天端幅、のり勾配などを構造令などから定めた堤防の基本的な?面の「形?」を基本?面形?という
。そして定規?面は不可侵とされ、附?物等は基礎であっても、定規?面?に設置しないことが基本となっている
。
改修工事に?たっては、各地点で堤防と護岸も含めた「標準?面」を定めて工事の?施に?たるが、日本の河川では計算を根?とする定規?面形?をほぼそのまま標準?面として使い?際に施工することが常習化している。ただし堤防定規?面とはあくまで河川整備計?で定められた流量確保などを確認するためのもので、河道計?では計?高水流量を計?高水位以下の水位で安全に流下させる
河積
を確保することが第一義的となっており、
死水域
や
粗度係?
などの河道や沿川に有する自然環境や、堤防背後の土地利用?況等を勘案しつつ河道?面の設定を行う必要が生じる場合がある。
堤防と水位
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]
堤防の整備上の水位として計?高水位がある。
- 計?高水位
- 計?高水流量が河川改修後の河道?面(計??面)を流下するときの水位。危?水位ではない。
- 計?高水流量
- 河道を建設する場合に基本となる流量で、基本高水を河道と各種洪水調節施設に合理的に配分した結果として求められる河道を流れる流量。
防災上の水位として、はん濫危?水位(氾濫危?水位)、避難判?水位、はん濫注意水位(氾濫注意水位)がある
[19]
。水防法10?及び11?に基づき水位等の予測が技術的に可能な流域面積の大きい河川で、洪水により?民??生活上重大な損害等を生ずるおそれのある河川として?土交通大臣や都道府?知事が指定するものを洪水予報河川という
[19]
。また、水防法13?に基づき洪水予報河川を除く河川のうち洪水により?民??生活上重大な損害等を生ずるおそれのある河川として?土交通大臣や都道府?知事が指定するものを洪水予報河川という
[19]
。
- はん濫危?水位(氾濫危?水位)
- 洪水による氾濫で相?の家屋に浸水等の被害を生じるおそれのある水位
[19]
。はん濫危?水位(氾濫危?水位)は堤防から水があふれだす水位から住民が避難等にかかるとみられる時間に相?する水位上昇分を考慮して決定される
[19]
。市町村長が避難?告を判?する目安となる水位とされている
[19]
。
- 避難判?水位
- 住民に氾濫?生の危?性に?する注意喚起を開始する水位
[19]
。市町村長が避難準備?高?者等避難開始を判?する目安となる水位とされている
[19]
。
- はん濫注意水位(氾濫注意水位)
- 洪水時に
水防?
等が適切な巡視活動を?施するために出動する目安となる水位
[19]
。
高規格堤防
[
編集
]
通常の堤防は越水が起こると土砂が削られ、破堤につながり甚大な被害を招く。万一の越水でも急速な崩?を招かぬよう、裏法面を3%以?の緩やかな勾配としたものを
高規格堤防
または
ス?パ?堤防
と呼ぶ
[20]
。高規格堤防においては水が堤防高を越えても堤?に緩やかに流れ落ちるため被害が小さくなるとされる。
1987年
に建設省(現在は
?土交通省
)が事業として
利根川
から工事を始め、ほかに
江?川
、
荒川
、
多摩川
、
淀川
、
大和川
の5水系6河川?間約873
km
の整備を?象とした
[21]
。
高規格堤防の裏法面上は高規格堤防特別?域とされ、大規模な地面の掘削等に許可が必要となるものの、通常の土地とほぼ同?に建築や耕作に利用することができ、堤防上に街?が作られる。たとえば堤防高10mの高規格堤防では裏法面の幅は30倍の約300mを必要とする規格であるが、この部分の用地買?は行わず、一時移?や再建築の費用を?が負?した上で所有者に土地が返還されることとなる。この際に街?整理も?せて行われることがある。
高規格堤防計?の延長が縮小される前は、100年から200年に一度の大洪水を防ぐための?延長すべての建設に約400年の膨大な時間と12兆?千億円の費用が必要とされ
[22]
、また堤防全?を高規格化するまではその治水?果を十分には?揮できない
[
要出典
]
ことから批判があった。
ス?パ?堤防事業は民主?による事業仕分けで無?と脚光を浴びたが、
2011年東北地方太平洋沖地震
を契機に災害への意識が高まり、規模の大幅な修正を?たものの、現在も建設が行われている。
破堤(決?)と欠?
[
編集
]
破堤(決?)
[
編集
]
堤防が崩?することで川の水が堤防から流れ出すことを破堤(決?)という
[23]
。
- 洪水により水位が堤防を越えて水があふれ、堤脚部(堤防の下部)が削り取られることで土塊が崩落して決?するもの
[24]
。堤防の破堤(決?)の原因の多くは越水破堤である
[24]
。
- 越水だけであれば堤防の高さを?せば?純に防げるが、費用??果や堤?の?合的な耐力を考慮すれば現?的な高さには上限が生じる。ここでいう越水?策とは天端や川裏側の浸食に?する備えであり、越流水で生じる浸食作用から堤?を護ることである。越水?策では、越水された場合であっても容易には流水で堤?を侵食されないように、天端の川裏側角や川裏の法尻部分にはそれぞれ法肩保護工と法尻工が行われ、天端や法面という平面部は遮水シ?トや保護マットを覆うといった?策が行われる。
- なお、越水では破堤の有無に?わらず漏れ出た水によって「超越洪水」が起きる場合がある
[12]
。
- 洗堀破堤
- 河川の流水が直接堤防を削り取り決?するもの
[24]
- 表法面をコンクリ?ト製などの護岸工事を行ったり、水制(すいせい)を設けるといった?策が行われる。適切に管理された斜面の芝もある程度有?である。
- 浸透破堤
- 河川の水位が上昇するとともに堤防?の水位も上昇して浸透し、土の粒子間の接?が弱まることで?部から堤防が削り取られ決?するもの
[24]
。堤?側地盤との水頭(水?)差により生じる堤防?の
間隙水?
が大きくなった場合に、川表側からの河川の浸透水による水みちが形成されることで、裏法側や堤?基盤に漏水を生じさせる。
- 鋼矢板製の止水壁を川表側の土中に打?んだり、透水性の低いブランケットと呼ばれる土で川底を覆う工法や、遮水シ?トやブランケットで表法面を覆う工法を採る。また、川裏側にドレ?ン工と提脚水路を設けて堤??に浸透した水をできるだけ早期に排水できるようにするといった?策が行われる。大量の雨水が堤??に浸透するのも避ける。
- パイピング破堤(
パイピング現象
)
- 河川の水位の?外差により河川側から浸透流が?生し基礎地盤の土砂が流出して??するもの
[24]
。パイピング破堤は堤防から水があふれていなくても生じることがあり予測が難しいといわれている
[25]
。堤防付近の地盤から水が噴き出すといった前兆現象がみられることもある
[25]
。
なお、浸透防止策、浸食防止策、越水?策などの?策を施された堤防は「難破堤堤防」と呼ばれる。
欠?
[
編集
]
欠?とは堤防が激しい川の流れや波浪などで削り取られたり、雨の浸透により堤防の一部が崩れることをいう
[23]
。
決?した主な災害
[
編集
]
- 天文
3年(
1534年
) - 大洪水で井水口が破堤して井川(現
長良川
)を形成
- ?文
12年(
1673年
) - 5月水害
吉井川
堤防の決?
- ?永
5年(
1708年
) - 6月21日(8月7日)から翌日に及んだ豪雨
酒?川
では大規模な土石流が?生、大口堤が決?し足柄平野を火山灰交じりの濁流で埋め?くした
- ?保
2年(
1742年
) - 江?洪水により利根川上流部の舞木?赤岩?北河原及び新川通が破堤
- ??
7年(
1757年
) - 伊勢?岸新田大打?
海老江川
決?など
尾張?
の堤防決?1361箇所に及ぶ
- 天明
9年(
1789年
) - 吉井川?水による氾濫。邑久郡福井村長船町の堤防が決?。
- 安政
6年(
1859年
) - 現在の千曲市の
信濃川
?倉大西堤防、千本柳下河原堤防が決?。
- 明治
5年(1872年) -
8月1日
、信濃川?五十嵐川大洪水
- 明治15年(
1882年
)9月、10月に信濃川堤防決?、浸水700?。
- 明治18年(
1885年
) -
明治十八年の淀川洪水
枚方市
岡新町の
天野川
他の堤防が決?
- 明治37年(
1904年
) - 明治37年7月豪雨
庄?川
志段味(名古屋市守山?)、大留(春日井市)、?佐(春日井市)、勝川、?古地?で破堤。
- 明治43年(
1910年
) -
明治43年の大水害
- 利根川などが決?。死者行方不明者約1000人。
- 明治44年(
1911年
) - 明治44年9月豪雨 庄?川高?寺地?で破堤。
- 大正
2年(
1914年
) - 8月27日、台風による豪雨
栖吉川
と福島江で破堤して長岡市?の大半が浸水
- 大正7年(
1919年
) - 7月の台風により
佐波川
堤防が決?して3,451?が浸水した
- 大正15年(
1926年
) - 7月28日:諏訪?曲?切れの水害。
五十嵐川
左岸の諏訪?曲?で破堤
- 昭和
13年(
1938年
) -
阪神大水害
集中豪雨に見舞われ阪神方面だけでなく、?東各地でも決??氾濫?水害が?生し甚大な被害を齎した。また大水害からほぼ1か月後の7月28日~8月1日には同?の集中豪雨で決?が多?
- 昭和16年(
1941年
) - 7月10日豪雨 高須村高須地先で
小貝川
左岸の堤防が決?。
- 昭和20年(
1945年
) -
阿久根台風
加古川
水系の河川では堤防決?6か所、
喜?川
では河原山池の堤防が決?、下流域が浸水した。
明石川
では本流?支流をあわせて決?23ヶ所
- 昭和22年(
1947年
) -
カスリ?ン台風
東北地方のほか、首都?特に利根川や荒川などの堤防が決?したため、埼玉?東部から東京都23?東部にかけての?い地域で家屋の浸水が?生
- 昭和24年(
1949年
) - 8月10日集中豪雨
那珂川
が氾濫し、一の井手が決?
- 昭和24年(1949年) -
キティ台風
、
信濃川
長野市丹波島と須坂市村山など各地で破堤
- 昭和25年(
1950年
) - 8月2日豪雨 小貝川高須村神浦地先で堤防が決?
- 昭和25年(1950年) -
ジェ?ン台風
- 昭和26年(
1951年
) -
7月梅雨前線豪雨
佐波川
堤防17ヶ所が決?して浸水家屋3,397?に及んだ
- 昭和26年(1951年) - 10月
ル?ス台風
堤防決?1263カ所。
- 昭和28年(
1953年
) - 6月
昭和28年西日本水害
堤防決?で
浮羽町
役場をはじめ町?すべてを水?させ、さらに浮羽郡各所に流入、支流の
巨?川
の洪水と合流し巨?川の堤防を決?
- 昭和28年(1953年) - 8月15日
南山城水害
京都府南部に?生した集中豪雨により、天井川堤防の決?、河川氾濫
- 昭和28年(1953年) - 9月
昭和28年台風第13?
による集中豪雨
?高川
北?高村?の堤防が決?。同日、高?川の堤防も決?したため村?約100?が水?他。淀川洪水
小畑川 (淀川水系)
など破堤。女?川との合流点付近で破堤。
芥川 (大阪府)
右岸の堤防が約150mにわたって破堤。
- 昭和33年(
1958年
) - 7月豪雨、?雨量700mmに達し、
飛?川
下呂大橋下流左岸が破堤、
六角川
洪水は本川上流部で氾濫の後、現
武雄市
の潮見、大日付近の?か所で破堤
- 昭和34年(
1959年
) - 9月
伊勢?台風
山崎川
は下流域を中心に破堤が?生、
長島町
を?む堤防が15ヶ所で破堤。町域のほとんどが水?
- 昭和41年(
1966年
) - 7月17日
下越水害
加治川
や支流の堤防が決?。
- 昭和42年(
1967年
) - 7月7-12日かけての梅雨、
桂川 (淀川水系)
堤防の破堤?小畑川などの支流の破堤や桂川からの逆流による水害が多??生している
- 昭和42年(1967年) - 8月28日
羽越豪雨
前年に
加治川
の堤防が決?した箇所などが再度決?。
- 昭和49年(
1974年
) -
多摩川水害
9月1日から3日にかけて、台風16?のもたらした豪雨で、多摩川が?水し、?江市では左岸の堤防が260メ?トにわたって決?
- 昭和56年(
1981年
) -
昭和56年台風第15?
24日未明に利根川の水位上昇に伴い、支川小貝川の左岸、利根川合流点からおよそ5 kmの地点で破堤し、茨城?龍ケ崎市や利根町、河?村などにおいて浸水被害が?生
- 昭和61年(
1986年
) - 8月4日から5日までにかけて?生した集中豪雨(
8.5水害
)
吉田川 (宮城?)
?和田、?ノ浦など4箇所で破堤。
- 平成6年(
1994年
) -
足羽川
がカ?ブ外側の堤防が水?によって破堤した。
- 平成7年(
1995年
) -
7.11水害
?川流域では新井市(現?妙高市)月岡の?川と?江川の合流点付近など複?箇所で破堤が?生
- 平成11年(
1999年
) - 9月15日
台風16?
長良川上流部(郡上郡白鳥町、?時)で堤防決?
- 平成14年(
2002年
) - 7月10日
台風6?
長良川上流部(郡上郡白鳥町、?時)で堤防決?
- 平成16年(
2004年
) - 7月13日
平成16年7月新潟?福島豪雨
信濃川水系の五十嵐川?刈谷田川?中之島川の堤防が11ヶ所で決?
- 平成16年(2004年) - 7月18日
平成16年7月福井豪雨
福井市春日付近が決?し、甚大な浸水被害をもたらした
- 平成16年(2004年) - 10月
平成16年台風第23?
- 平成23年(
2011年
) - 3月11日
東北地方太平洋沖地震
(
東日本大震災
) 1958年に決?した源五??堆積場が再び決?。
足尾銅山
?毒汚染物質が
渡良?川
に流下し、下流の農業用水取水地点で基準値を超える鉛が?出
- 平成23年(2011年) -
平成23年7月新潟?福島豪雨
新潟?では河川の堤防が2ヶ所決?するなど大きな洪水被害をもたらした。
五十嵐川
右岸(江口)の堤防が150 mにわたり決?。
- 平成26年(
2014年
) -
平成26年8月豪雨
芽室町上美生地?の
美生川
堤防が決?。
- 平成27年(
2015年
) -
平成27年9月?東?東北豪雨
鬼怒川
が決?。
- 平成28年(
2016年
) -
平成28年8月北海道豪雨
空知川
南富良野町?2カ所で破堤
- 平成29年(
2017年
) -
平成29年台風第18?
3年前に決?した美生川の再決?
- 平成30年(
2018年
) -
平成30年7月豪雨
岡山??では河川の氾濫や堤防の決?による浸水、土砂災害が相次いだ。全半??浸水家屋の?は19日時点で少なくとも14,000棟にのぼり、??の風水害による被害としては?後最?。倉敷市?備町では7日朝までに
小田川
と支流の高馬川などの堤防が決?
- 令和
元年(
2019年
) -
令和元年東日本台風#決?
この台風により浸水面積は?管理河川だけでも約2万5,000ヘクタ?ルに達した。
海岸堤防
[
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]
津波
?
高潮
?高波の被害を防ぐために海岸に沿って設けられる堤防は海岸堤防とよばれる。海岸堤防の高さは計?高潮位(異常潮位の際に想定される潮位)に波の影響を考慮した高さを加えたもの以上に設定される。波による浸食や越波に耐えうるよう、河川堤防よりも?固な構造となっている。また、海岸堤防には浪波による越波を減少させ、
侵食
による土砂の流出を防止するという役割も備えている
[26]
。
また、津波等に備えて特に高く頑丈に造られた堤防を「津波防波堤」または「防浪堤」と呼ぶ。高さ5 - 7 mメ?トル程度のものが一般的であるが、
岩手?
宮古市
田老地?(?田老町)の
田老の防潮堤
は特に高く、その高さは10 m、長さは2.4 kmに及び、別名「田老万里の長城」として?光名所にもなっていた。この田老地?の堤防は
1960年チリ地震
の津波をはじめとする幾つもの津波被害を防いできたが、
東日本大震災
を引き起こした
東北地方太平洋沖地震
の津波を防ぐことはできなかった
[27]
。2011年3月11日に起こったこの地震により、被災6?(?森? - 千葉?)の約300 kmの範?で多くの被害をもたらした。それにより、「海岸保全施設等の施設については、設計?象の津波高を超えた場合でも施設の?果が粘り?く?揮できるような構造の技術開?を進め、整備していく必要がある」という『粘り?い構造』の考えが導入された。この考えは河川堤防にも導入されている
[28]
[29]
。
海岸堤防は一般的に、盛り土の表面を
コンクリ?ト
で被覆して造られている。さらに近年竣工された海岸堤防の一部には、
植栽
のために盛り土がされている。このような造りは費用がかかりすぎるというが問題も?生している
[30]
。
一方で岩手?の
下閉伊郡
普代村
や
九?郡
洋野町
においては、東北地方太平洋沖地震においても高さ15.5 mの
普代水門
(1984年完成)や
太田名部防潮堤
(以上普代村)、高さ12 mの防潮堤(洋野町)が決?せずに津波を大幅に減衰させ、集落への人的?物的被害を最小限に抑えることができた
[31]
[32]
[33]
。普代村では東北地方太平洋沖地震において被災した民家は無く、死者はゼロである
[34]
。
堤防を故意に破?する行?
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]
日本
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]
日本では、堤防を決?させた者は、
刑法
第123?により2年以下の
懲役
?
禁錮
または20万円以下の罰金(
出水及び水利に?する罪
)、さらに出水させて現住建造物、電車などを浸水させた場合には、第109?により
死刑
または無期若しくは3年以上の懲役が科せられる(
現住建造物等浸害罪
に項を?照のこと)。?際に適用された例は確認されないが、住民などが堤防を破?する行?は記?されている。
- 1947年
7月 - 東北地方一?に集中豪雨により水害。特に被害の大きかった宮城?下では、堤防の決?は180箇所以上に及んだ。この中には、豪雨の最中に?水する河川から自らの町を守るため、故意に隣町の堤防を破?して水を流し?む行?が少なからず見られた(例:
迫川
支流の夏川など)
[35]
。
- 1947年9月 -
カスリ?ン台風
により
利根川
の堤防が決?。埼玉?、東京都に向けて濁流が流れ始めた。
東京都知事
安井誠一?
は
?務省
?土局河川課などに掛け合い、江?川右岸提を
爆破
して江?川に濁流をそらす事を決定。
アメリカ陸軍工兵隊
の協力を得て、同年9月20日、葛飾橋上流約300m地点の堤防が爆破、開削された
[36]
。
- 1995年
7月 -
長野?
豊野町
(現
長野市
)では集中豪雨の際に堤?水位が堤外水位を上回ったことから、?時の町長が排水を目的に堤防の破?を決?、被害の?大を防ぐことに成功した
[
要出典
]
中?
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]
中?では、
1938年
6月、
?民革命軍
が日本軍の進?を食い止める目的で
?河
の堤防を破?した(
?河決?事件
を?照のこと)。
アメリカ合衆?
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]
1972年
、北ベトナムは、アメリカが
紅河デルタ
地?の堤防や
水門
を意?的に爆?、同年7月までに149ヶ所の堤防と7ヶ所の水門が破?されたと非難した。アメリカ側は
リチャ?ド?ニクソン
大統領自ら爆?を否定、後に?務長官が偶?的な被?が12ヶ所あったことを追認したが、??外から堤防の爆?に?する非難の?があがった。
エドワ?ド?ケネディ
上院議員らは「いかなる理由でも堤防爆?に反?する決議案」を議?に提出したが否決された
[37]
。
?際連合
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]
1977年
に採?された
ジュネ?ヴ諸?約追加議定書
(第56?)では、堤防は
原子力?電所
、
ダム
と?び「危?な力を??する工作物及び施設」として位置づけられ、武力による攻?が禁止される?象となった
[38]
。
脚注
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]
?考文?
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]
?連項目
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]
ウィキメディア?コモンズには、
堤防
に?連するカテゴリがあります。
外部リンク
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