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「
?身?
」とは異なります。
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2017年7月
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?身成?
(そくしんじょうぶつ)は、
??
の
修行
者が「
密?
」の??を通じ、今生のうちに
成?
を達成すること。
大????
の中で、生きた
密?
の?統をつたえる地域に
チベット??
、
日本??
?
ネパ?ル??
の三系統があるが、それぞれにおいて、「さとりとは何か」についての理解に大きな相違があり、それにともない、「?身成?」の意義や意味?容にもおおきな差異がある。
?要
[
編集
]
一般??では、「三阿僧祇劫」という長期にわたり
六波羅蜜行
を休まず?けることにより、やうやく
成?
が達成されうるとされ
[1]
、これに?して密?の??がこの期間を大幅に短縮しうると位置付けるのが密?の?承を?える各地域における共通の位置付けである。
チベット??
の各派における「悟り」は、
- 菩提心
を起こす(
一切衆生
を救うため、自らの悟りを目指す心を起こす)
- 煩?の止滅
- 空性の直感的な理解
などの果てに獲得されるものとされ、一般??の修行では「三阿僧祇劫」の長期を要するところ、密?の行を通じ、「
利根
の者は今生にて、
鈍根
のものでも十六生
[注? 1]
のうちに成?が達成できる」と位置付けられる。
日本密?の「悟り」は、「われわれが父母から受けたこの現?の?をもって、??に目?めた者になることをいう」とされる
[2]
。日本密?における「?身成?」?の原点には
空海
の『?身成?義』がある
[3]
が、空海の衣鉢を?ぐ?言宗の各派では、空海とは別人が表した別バ?ジョン(『異本?身成?義』第三本)に記載されている「三種?身成?」が基本的な見解として取り入れられた
[3]
。
- 理具成?
:あらゆる人間の?には「六大?大」が?されており、かつ「四種の曼?羅」の?きを受けつつ「
三密
」にも??しており、したがって父母より生まれ出た身のままで、??きわまりなく、すでにホトケになっている。
- 加持成?
:しかし現?の世界では、
煩?
にさいなまれて
無明
の闇にさまよい、人間は生まれながらの??な?態を保ちえない。したがって本?の??な?態に回?するためには、いわゆる
三密加持
(手に印契を結び、口に?言を誦し、意は?妙な境地に入っホトケと一?化する)を行ずる必要がある。
- ?得成?
:しかしこの「加持成?」といえども、いったん三密加持の?境からでれば、とたんにもとの煩?と無明が支配する世界に立ち?らざるをえない。しかし三密加持を常にしつづけていれば、やがて日常のありとあらゆる行?のひとつひとつにホトケの境地を?現し、生ける身?そのままでホトケの知?と行動を獲得??現できるようになる
[4]
。
空海の「
御請?目?
」(806)にも、??ならば「三阿僧祇劫」、密?によるなら「十六生」,「十六大生」で成?を可能とする、という趣旨の記述が2箇所みられる
[注? 2]
[5]
[6]
。
空海の衣鉢を?ぐ?言宗の各派では、この「十六生」、「十六大生」について、『
?身成?義
』に「十六生とは
十六大菩薩
[注? 3]
を指す」と注記されている
[7]
ことを根?に、「十六回生まれ?わるように思われがちであるが、これは明らかに誤りである」
[8]
、『「十六大生菩薩生」(=「大日如?の特性を十六に分割することによって?れた金剛界の十六大菩薩を自身の中に生み出すこと」)という意味になる』
[8]
と解?しており、?言密?における成?には「?身成?」しかない。
日本密?
[
編集
]
日本密?では、この肉身のままで究極の
悟り
を開き、
?
になることを「?身成?」と?する。
?身成?という?語自?は
不空
?「菩提心論」等複?の?論儀軌に見られる。また『修行者が肉身のまま悟りの境地に達する行』は
?言密?
だけでなく、
天台密?
?
インド密?
?
チベット密?
も含んだ
密?
全般に?在している。その後、?身成?は多くの宗派に解?された。
本節以下では、主として
空海
に連なる
?言宗
やそれに影響を受けた天台宗などの密?系の宗派の?く?身成?について記す。
?言密?において「?身成?」の「?身」を視?的に表現する「四種曼?」のうちの「?磨曼?羅(立?曼?羅)」の一部である、大日如?と阿?陀如?(手前)。空海が手掛けた?時のものが
東寺
に現存する。
東寺の「大曼?羅」である、?界曼?羅(?言院曼?羅、西院曼?羅)のうち金剛界曼?羅
同じく東寺の大曼?羅である、?界曼?羅(?言院曼?羅、西院曼?羅)のうち胎?曼?羅
大???
などの
??
が「三劫成?」「
三劫
」と呼ばれるとても長い時間の修行の末に?になれることを?くのに?し、日本密?においては「?身成?」、すなわちこの現世においてこの身のままに悟りを得て?になれることを?く
[9]
[
要追加記述
]
。
?身成?思想の元となるインドの中期密?は?典等の形で空海以前に日本にすでに持ち?まれていたが、初めて?系的に日本に持ち?んだのは、延?23年(804年)に
遣唐使
として唐朝に派遣された空海である。『
金剛頂?
』などの?典からこれを?んだ空海は大同元年(807年)に??、その??品の?容を『請?目?』に記して10月22日に朝廷に提出した
[10]
。その後『弁?密二?論』の段階では速疾成?との表現に留まっているが、
?一
などとの議論を?て、?言密?における?身成?は『?身成?義』として理論化された
[9]
。『?身成?義』における以下の詩文は、?言密?における?身成?の考え方を端的にあらわしたものとされる
[9]
。?言宗の?統的に前半4行が「?身」、後半4行が「成?」の?明であるとする
[9]
。
六大無碍にして常に瑜伽なり。
四種曼?各?離れず。
三密加持して速疾に?わる。
重?帝網なるを?身と名づく。
法然に薩般若を具足し、
心?心王刹塵に過ぎたり。
各?五智無際智を具す、
円鏡力の故に??智なり。
[11]
「六大」とは五大に加え識大を加えたもので、世界のあらゆるものの構成要素を示す。
「四種曼?」とはすなわち「大曼?羅」「三昧耶曼?羅」「法曼?羅」「?磨曼?羅」という4種類の
曼陀羅
で表現される
[12]
。空海は唐朝から曼?羅も持ち?り、?言密?の思想とともに全?に?めた
[10]
。弘仁14年(823年)に
嵯峨天皇
から
東寺
を給預された空海は、東寺においてこの四種曼?を表現させたが、これらは1200年の時を超えて現存している
[13]
。
「三密」とは?の身口意の三つである。
?身成?と?身?の違い
[
編集
]
?身?
(修行者が
瞑想
を?けて絶命し、そのまま
ミイラ
になること)と混同されがちであるが、
?身成?とは全く別物
である
[14]
。?身?は「(死んだ人間が)ミイラとして、物理的な身?が?になる」という、肉?的?物理的な意味合いが?いのに?して、(?言密?における)?身成?は「(生きた人間が)現世に存在しながら、
大日如?
と結合して?となる」という意味であり、?も我?も同じ構成要素から成っており、我?は本?悟りを開きうる存在であるため(これを??の用語では「
本?
」という)、?と衆生は相似であり合一されうる、というのが「?身成?」の思想の背景にある
[15]
。
修法
[
編集
]
我?は本?誰でも?となりうる可能性が有る(これを「本有」と言う)、というのが日本密?における?身成?の思想の背景にあるが、それでも?になるための修行(これを「修生」という)をしないと?になることはできず、可能性で終わってしまう
[
要出典
]
。インドや中?では密?が衰退してしまったのに?して、日本とチベットでは密?が現存し、?身成?するための修行の方法(「修法」)が保存されている
[
要出典
]
。特に
護摩
は、古代インドの祭祀に由?するものが現代の日本にまで?わったものであり、日本だけでなくチベット密?でも重視されている
[16]
。
?身成?するための修法には、他には「阿」という字を?じて瞑想する「
阿字?
」、「別尊曼?羅」という特別なご本尊が描かれた曼?羅を見て祈願する「別尊法」などがある
[16]
。
加行
と呼ばれる準備的な修行の最後に、曼?羅の上に花を投げて自分のご本尊となる?を選ぶ
灌頂
という儀式を行う
[
要出典
]
。空海が唐の?龍寺でこれを行った際、大日如?の上に花が落ちたという逸話がある。?言密?では大日如?を?主としている
[17]
。
日本密?における「密?の?主」
[
編集
]
?が描かれた曼?羅を用いて修法を行ずることは、日本密?における?身成?するための修行の一つである。大日如?以外の?を?想する場合の修法は「別尊法」という
[18]
。
大???の?だけでなくヒンドゥ??の神?なども「?」として密?に取り?まれたため、??な?を本尊とする修法が存在する。高野山などの?言密?の寺院で結?灌頂を行なった際は、すべての?が大日如?の一面であるという?義にのっとり、全員が大日如?の上に落ち、大日如?がご本尊と言うことになる
[16]
。
中期密?が主?となる日本の密?と、後期密?が主?となるチベットの密?では、含まれる?の種類が異なっており、日本には?わらない?がいる
[19]
[
要出典
]
。日本の密?とは違うチベット密?の特?として特にあげられるのが「
タントラ
」をよりどころとするタントリズムで、性的な修法を通じた聖俗一致などが有名である
[20]
。
?言密?
[
編集
]
大日如?
を?主とする。
?部曼?羅(胎?曼?羅?金剛界曼?羅)を?想する。
天台密?
[
編集
]
久遠?成の?迦牟尼?
を?主とする。
チベット密?
[
編集
]
チベットでは、中?(そして日本)には??されなかった或いは重要視されなかった
後期密?
のテキストと行が極めて多種?えられており、テキストの?く?主、曼?羅の本尊にも多くの種類が有る。
「?身成?」各種
[
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]
空海の「十住心論」と「?身成?」の境地
[
編集
]
天台密?における悟り
[
編集
]
チベット密?における「生起次第」と「究竟次第」
[
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]
他宗での扱い
[
編集
]
日蓮系??
[
編集
]
日蓮
は一時期密?に傾倒し、日蓮によると、
五戒
を身に有する衆生が、この五戒が
十界
具足の
五戒
であることを知ることによりその我が身に
十界
を具足し、「我が身に十界を具す」と心得ることをいう。かかる
五戒
を身に有する衆生が、この知識を修得することが?の?身成?であり、?の?身成?には、一分の「行」も必要としない
[21]
。これが日蓮解?の、
?迦
の出世の本?である
法華?
の悟りとしての?身成?である。
?土?宗
[
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]
親鸞
に近い弟子が書いたとされる
歎異抄
では、?身成?は?言宗の?義であり、それは聖人ですら難しいことであるから、それよりも
阿?陀如?
に救ってもらうべきとしている。
脚注
[
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]
注?
[
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]
- ^
「十六回生死をくりかえすあいだ」の意。
- ^
- またそれ??はすなわち三大の遠劫を談じ、密?はすなわち十六の大生を期す。?速勝劣は猶し神通と跛驢のごとし(又夫顯?則談三大之遠劫、密?則期十六之大生。?速勝劣猶如神通跛驢仰善之客庶?其趣矣)。
- 定を修するに多途にして?あり速あり。一心の利刀を翫ぶは??なり。三密の金剛を揮うは密?なり。心を??に遊ばしむれば三僧祇、?かなり。身を密?に持すれば十六生甚だ促かなり。頓が中の頓は密?、これに?たれり(修定多途有?有速。翫一心利顯?也。揮三密金剛密藏也。遊心顯?三僧祇?焉。持身密藏十六生甚促。頓中之頓密藏當之也)。
- ^
#
大日
が
阿?
のために出生した
金剛薩?
?
金剛王
?
金剛愛
?
金剛喜
- 大日が
?生
のために出生した
金剛?
?
金剛光
?
金剛幢
?
金剛笑
- 大日が
無量?
のために出生した
金剛
?
金剛利
?
金剛因
?
金剛語
- 大日が
不空成就
のために出生した
金剛業
?
金剛護
?
金剛牙
?
金剛拳
出典
[
編集
]
- ^
北尾,2010,pp.8-9
- ^
松長,1991,pp.59?60
- ^
a
b
正木,2004,p.77
- ^
正木,2004,p.78
- ^
北尾,2010,p.19。
- ^
北尾,2010,pp.20-21
- ^
北尾,2010,pp.22-23
- ^
a
b
北尾,2010,p.22
- ^
a
b
c
d
?富本宏
『密?とマンダラ』 講談社〈講談社?術文庫〉 Kindle版、位置No.全3186中 1001 / 31%
- ^
a
b
空海
『御請?目?』 ?立???書館?。
- ^
空海 『?身成?義』
- ^
『密?とマンダラ』 Kindle版、位置No.全3186中 1045 / 33%
- ^
東寺 - 立?曼?羅 / 3D Mandala
東寺
- ^
『密?とマンダラ』 ?富本宏 講談社?術文庫 Kindle版、位置No.全3186中 942 / 30%
- ^
『密?とマンダラ』 ?富本宏 講談社?術文庫 Kindle版、位置No.全3186中 1183 / 37%
- ^
a
b
c
『密?とマンダラ』 Kindle版、位置No.全3186中 1213 / 38%
- ^
『密?とマンダラ』 Kindle版、位置No.全3186中 1281 / 40%
- ^
『密?とマンダラ』 Kindle版、位置No.全3186中 1233 / 39%
- ^
末木文美士『日本??史』新潮文庫、1996年、1081頁。
- ^
『密?とマンダラ』 Kindle版、位置No.全3186中 181 / 6%
- ^
平成新編、日蓮大聖人御書、大石寺版、戒??身成?義P10,L17-18
出典
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編集
]
?考文?
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]
?連項目
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]
外部リンク
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