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加糖練乳

出典: フリ?百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
加糖練乳

加糖練乳 (かとうれんにゅう)とは、 牛乳 に糖分を加えて濃縮させた、粘度の高い 液? の食品である。日本においては英語に由?する コンデンスミルク の名で一般に呼ばれている [1] 。糖分を加えていないものは 無糖練乳 と呼ばれるが、?に 練乳 (れんにゅう)と呼ぶ場合はこちらの加糖練乳を指すことが多い。

名??表記 [ 編集 ]

英語の condensed milk (直?的には「凝縮された牛乳」)は濃縮乳全般を指す?念である [2] [3] 。日本では「コンデンスミルク」が加糖全脂練乳の通?として用いられており [2] 、砂糖を加えないで精製した 無糖練乳 (エバミルク、 : evaporated milk に由?)とは?別されている [3]

英語の condensed は /k?ndenst/ と?音し [4] 、カナ?記としては「コンデンストミルク」表記が近いが [1] 、「コンデンスドミルク」とも表記される [5] 。「コンデンスミルク」という表記は1872年( 明治 5年)の『 新聞?誌 』記事に用例が見られる [6]

なお 漢字 表記する場合、「加熱精製した乳」という意味を含む「 乳」が本?の用字であるが、「煉」が 常用漢字 に含まれていないことから、法令では「れん乳」、新聞等では「練乳」と書かれる。

?要 [ 編集 ]

成分は 乳等省令 で「乳脂肪分8%以上?乳固形分28%以上?全ての糖分58%以下」(加糖れん乳)と定義されており、一般的な製法は、原料の牛乳に 砂糖 を加えて煮詰め、液?に光?が現れたら加熱を止めて冷却し、しばらく?かせた後に チュ?ブ に詰める。

牛乳に砂糖を加えるのは、甘みをつけるのが第一の目的ではなく、液?化した ショ糖 を濃厚にすることで 細菌 の繁殖を防ぎ、保存性を高めるためであり、ショ糖が結晶せず 乳糖 が最小限の結晶となる限度まで加えられている。これは容器への充?後に 殺菌 するのを省くことを?ったものである。この製法は 1835年 イギリス のニュ?トンが考案したのち、 1856年 アメリカ ゲイル?ボ?デン 英語版 が工業化に成功し製品として?り出した。最近の製品は加熱殺菌して出荷されている。

用途 [ 編集 ]

加糖れん乳は、?初は新鮮な牛乳を得にくい場所で、湯で薄めて?用にしたり、 コ?ヒ? 紅茶 などに加えて?むために用いられた。現在も、 ベトナム ではコ?ヒ?に加糖れん乳を入れて?むのが一般的で、この?用法は日本でも ベトナムコ?ヒ? として知られつつある。日本では一部のコ?ヒ??料にも使われていて、 マックスコ?ヒ? に代表されるような濃厚な甘みとミルク感を持つコ?ヒ??料を作り出したりしている。また、 香港 では 香港式ミルクティ? の一種の「茶走」(チャ?ザウ)や 鴛鴦茶 の一種の「鴦走」(ヨンザウ)として紅茶などに用いられている。

現在の日本では、?用よりも イチゴ かき氷 にかける、 パン に塗る、 菓子 アイスクリ?ム を作る時の材料として用いるなどの用途が多い。

一時期、 母乳 が得られない時に育?用に用いられたこともあるが、乳?が分解しづらいショ糖や乳脂肪が多く含まれ、逆に 核酸 などの不可欠な成分が不足するため、?用の育?用 粉ミルク が開?された現在では避けられている。

加糖れん乳にまつわる話 [ 編集 ]

  • ?脂乳を使った 加糖?脂れん乳 も製造されている。
  • 加糖れん乳に カルシウム を加えて薄く板?に固形化した菓子があり、「 ミルクケ?キ 」という商品名をつけられている事が多い。
  • ミルクジャム という名?の商品もあるが、多くは糖分によって少し キャラメル 風味を持たせた加糖れん乳である。
  • 加糖れん乳の缶詰を?時間茹でることで糖分が メイラ?ド反? を起こし ドゥルセ?デ?レチェ となる。 中南米 でよく作られる。
  • アイスクリ?ムのブランド「 レディ?ボ?デン 」(2018年現在、日本では ロッテ が生産?販?している)の名は、加糖れん乳を工業化したゲイル?ボ?デンに由?する。もともとは米?の ボ?デン 社の商標で、ボ?デン社はゲイル?ボ?デンが興した企業をル?ツとする。
  • 日本の乳業史においても、加糖れん乳の生産は大きな役割を果たした。牛乳を保存のきく商品にする加糖れん乳の生産は、産業化?企業化の出?点となったためである。 森永乳業 は「日本煉乳」として創立された企業で、昭和?前期には「森永煉乳」と?していた。また、 明治乳業 (現? 明治 )のル?ツも「房?煉乳」や「極東煉乳」といった企業に求められる。
  • 沖?? では「ワシミルク」ともいわれる。これは米軍統治時代から親しまれてきたイ?グルブランド( Eagle Brand 、ゲイル?ボ?デンが創始したブランド)の缶デザインに由?する。
  • 第二次世界大?中の日本では、天皇?皇后から救護施設や託?所等への下賜品に加糖練乳が用いられることがあった(1942年8月8日) [7]

製造者 [ 編集 ]

日本 [ 編集 ]

日本以外 [ 編集 ]

脚注 [ 編集 ]

  1. ^ a b コンデンスミルク ”. 百科事典マイペディア(コトバンク所?) . 平凡社. 2020年3月10日 ??。
  2. ^ a b 新沼杏二 . “ コンデンスミルク ”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所?) . 平凡社. 2020年3月10日 ??。
  3. ^ a b 新沼杏二 ? 和仁皓明 . “ 練乳 ”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所?) . 平凡社. 2020年3月10日 ??。
  4. ^ condensed ”. 小?館 プログレッシブ英和中?典(goo?書所?) . 小?館. 2020年3月10日 ??。
  5. ^ 二村一夫 . “ (4) コンデンスミルク ”. 食の自分史 . 2020年3月12日 ??。
  6. ^ コンデンスミルク ”. 精選版 日本?語大?典 (コトバンク所?) . 小?館. 2020年3月10日 ??。
  7. ^ 富山市史編纂委員?編『富山市史 第二編』(p1075)1960年4月 富山市史編纂委員?

?連項目 [ 編集 ]