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この項目では、兵庫?を流れる河川について?明しています。流域に位置する同名の自治?については「
加古川市
」をご?ください。
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加古川
(かこがわ)は、
兵庫?
中央部を流れる河川。全長、流域面積共に兵庫?最大の河川で、
一級河川
に指定されている。
?要
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]
本流(幹川)流路延長96km、
流域面積
1,730
km
2
。
集水域
が?く、
支流
?が多い。
兵庫?
に河口を持つ河川水系の中では、本流流路延長?流域面積ともに最大である。その流域は
東播磨
全域及び
丹波
南部だけでなく、
神?市
北?、
灘?
の一部(
六甲山
系北稜)、さらには?外の大阪府
能勢町
天王峠
周?の地域も含む(篠山川上流域
水無川
上流部)。
???海
の
明石海?
?
鳴門海?
以西に流れ?む水系としては、流域面積で
高梁川
、
吉井川
、
旭川
に次ぐ規模である。
加古川市
と
高砂市
の境として
播磨灘
に注ぐ。
市川
、
夢前川
、
揖保川
、
千種川
とともに、播磨灘に流れ?む「
播磨五川
」と??される。
本流の
河床勾配
は
日本列島
の河川としては緩い。このことにより上流から下流まで全川に渡って緩やかな流れに生息する生物が?く生息している
[1]
。
語源
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]
鎌倉時代
の中期には?に「かこ川」の名前が定着したと見られ
[2]
、古くは「賀古川」「鹿?川」などとも表記された。語源については「
加古郡
」の郡名と同じく諸?があり、定かではない
[3]
[4]
[5]
。
- 昔、
景行天皇
が
印南野
氷の丘(
日岡山
)より四方を望まれた時に、
河口
の
三角州
が
鹿
の背に似ているところから名付けたという。
- 『
播磨?風土記
』によると、日岡山の地形が「鹿の?」(しかのこ)に似ていたので、地域名は「鹿?の郡」(かこのこおり)と名付けられたという
??
がある。
- 加古川は
播磨
?陸部への重要な交通?路であったので、河口付近に集落が?達したとされる。多くの船が往?することにつれて?点
港
になり、「
水夫
」(かこ)が多く住んでいたとされる。
- 河口南側の大津村(現
加古川町?屋
)付近に港があり、港から望む風景は
湖
のように見えたから、「かこ」は湖のように「?む」
?
から名付けられたとも言われている。
- 日岡山の周?(現在の
加古川?
付近)に、多くの鹿が住みついたため、地域が「鹿の村」と名付けられた。
地理
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流域の自治?
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- 兵庫?
- 丹波市
、
丹波篠山市
、
西脇市
、
多可郡
多可町
、
加東市
、
小野市
、
三田市
、
三木市
、
神?市
、
加西市
、
加古川市
、
加古郡
?美町
、
高砂市
、
?路市
- 大阪府
- 豊能郡
能勢町
本流
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現在本流(幹川)と比定されている河流の源流は、
丹波市
の北西の粟鹿山(標高962m)付近に?する
一の?川
である。この河流は
大名草
で石風呂川と合流した後、
佐治川
と名を?え、
篠山川
合流点まではこの名で呼ばれてきた。近現代は、本流名を統一的に呼ぶことが一般的になったため、佐治川部分も加古川と呼びならわす場合が?えてきている。この?間の現地河川名表示板には「加古川(佐治川)」と記されている。
佐治川?篠山川合流点(谷川?付近)から美?川合流点(加古川?三木?小野の3市境付近)が中流域に?たる。中流域は一部急流が分布し、西脇市上比延町の急流は
津万?
(つまたき)、加東市の急流は
?龍灘
(とうりゅうなだ)、
??
と名付けられている。
現在の
感潮域
は河口から古新堰堤までである。
河口一?は
重要港?
かつ2010年8月に指定された
重点港?
である
東播磨港
の中央部に?たる。
水系の主な河川
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- 支川(支流)
河口から源流に向かって記述する。
- 西川
- 曇川 - ?安川
- 美?川
- ?谷川
- 山田川(小野市)
- 前谷川
- 万勝寺川
- 万願寺川
- 東?川
- ?石川
- 出水川
- 千鳥川
- 野間川
- 杉原川
- 安田川
- 思出川(多可町)
- 山野部谷川
- 多田川
- 三谷川
- 市原谷川
- 丹治谷川
- 比延谷川
- 畑谷川
- 門柳川
- 篠山川
- 山田川(丹波市)
- 石?川
- 阿草川
- 大山川
- 宮田川
- 藤岡川
- 小枕川
- ?谷川
- ?地川
- ?川
- 藤坂川
- ?井川
- 岩屋谷川
- 牧山川
- 福田谷川
- 中河原川
- 柏原川
- 高谷川
- 葛野川
- 鴨?谷川
- 芦田川
- ??久谷川
- 倉町川
- ?土川
- 派川(分流)
篠山川
は加古川水系有?の規模をもつ支流で、佐治川と篠山川の合流点は、その水文上の重要性が民間にも認識されており、古くから「であい」と呼ばれてきた
[6]
。「であい」までが上流域、それより下流が中流域となる。この合流点が?丹波?(上流)と?播磨?(中下流)の分岐点ともなっている
[7]
。
篠山川源流から佐治川との合流点を?て加古川河口までの流路延長は、現在本流とされる部分の延長よりも長い。「合流点までの流路延長が、合流する河川より短くとも、合流する河川よりも流量が多ければ本流とする」という原則に?ったという建前だが、年間を通じて雨量が多く、流路延長と流量とが正比例するのが通例である日本列島の水系としては非常に珍しい
[8]
。いずれにせよ、加古川水系は?頭の形?を持っている、といえる。
上流部(佐治川)の支流である高谷川(丹波市)の水源付近には、
由良川
水系?
竹田川
の支流である
?井川
との
谷中分水界
がある。「
水分れ
」と呼ばれ、標高は94.5mで、
太平洋
側と
日本海
側を分かつ本州の
中央分水嶺
の中で最も低い地点である
[9]
。ここから下流、佐治川左岸沿いにのびる
?道175?
は篠山川合流点まで「水分れ街道」と愛?されている。
左岸に合流する
美?川
は篠山川と?ぶ大きな支流で、この合流点が加古川中流域と下流域の分岐点となっている。この支流は
志染川
などを通じて、
六甲山
北麓の水を集めており、流域は、
神?市
北?
の大部分を占めるほか、
神?市
灘?
の北部(
地獄谷
?
石楠花谷
)さえ含む。
隣接水系
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]
加古川水系の大きな特?の一つは、隣接水系との谷中分水界の多さである。隣接水系のうち、武庫川水系(①田松川、篠山市?野)、由良川水系(②「石生の水分れ」、③栗柄峠および鼓峠:篠山川支流宮田川と由良川水系竹田川及び友淵川、篠山市栗柄)、市川水系(④?垣峠:?方本流源流部)とはそれぞれの本?支流で谷中
分水界
を形成する。④以外の谷中分水界については、およそ一億年前を境とする長期間、
篠山層群
を形成し、
白?紀
前期の恐?、哺乳類、カエルなどの化石を輩出する主因となった大きな湖が
篠山盆地
に位置していたことによるところが大きい。「改訂?兵庫の貴重な自然-兵庫?版レッドデ?タブック-2003」地形?地質?自然景?部門では①がCランク、②がBランク、③がAランクに評?されている。③のように二つの異なる谷中分水界かつ本州中央分水界がわずかの距離に?ぶのは非常に珍しい。また、鼓峠の場合、一枚の小さな田圃から水が?水系に流れ出ている。
以下、加古川河口左岸(東岸)から順に
湖沼
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自然
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]
流域はその大部分が
照葉樹林
?に?するが、六甲山北稜などでは小規模の
ブナ
林も見られる。
魚類は、
オイカワ
や
アユ
の遡上が確認されている
[10]
。通常河床勾配の小さい下流域ほど種?が多いと推測されるが、中流に至るまで河床勾配の小さい加古川では種類の多い?域が中流上部まで?がる。兵庫?の???海流入河川としては種?が最も多い(純淡水魚41種 通し回遊魚15種)
[11]
。河床勾配が小さいため、緩やかな流れを好む魚類(
タナゴ
類などのコイ科、
メダカ
、
ナマズ
など)は上流域まで分布する
[12]
。上流でも夏期最高水?が25℃を越える地点があり、冷水性種の分布は限定される
[13]
が、冷水性で北方に分布の中心がある
ホトケドジョウ
の分布の西限は流域の丹波市?
氷上町
?にある
[14]
。
流域の降水量は全般的に少なく、集水域の?さに比べ
流量
は多くない。このため、下流では古代より農業用水のための
ため池
が非常に多く作られた。
人間とのかかわり
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]
?史
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]
- 人類史以前
篠山川の河床で、
丹波?
と命名された
ティタノサウルス
類と推定される恐?化石が?見されている。
- 古代
『
播磨?風土記
』に、「
印南別?
」(いなみのわきいらつめ)の遺骸が川に沈んだ、という?話があり、この川が加古川とされる。
607年
(
推古天皇
15年)、
聖?太子
によって用水路が整備されたとされる。かつては日本最古の取水施設?五ヶ井堰が長らく存在した
[15]
ほか、測量の基準点となったと?えられる「太子岩」と呼ばれる岩石が現在も?る。
- 中世
加古川の渡河に
渡船
が利用されるようになる。川幅が?く、流れが急な加古川は
山陽道
における難所であった。
- 近世
1594年(
文?
3年)、?野の
阿江?助
ら3人が
豊臣秀吉
配下の奉行?
生駒玄蕃
の命を受け、?野?洗川尻間の
河川舟運
路を完成させた。その後、中流域の岩場が徐?に開削され、?龍灘を中?地点として、上流の丹波から河口までの
高?舟
を用いた舟運が?達した。この舟運は物流幹線を?う地域??の背骨として
明治時代
まで?く。
上流から下流にいたるまで、その水資源を利用した各種?多?な工程の手工芸産業が立地した。?維製品では
丹波布
(佐治布)、
丹波木綿
、
播州織
、陶器には
立杭?
、その他の手工芸品では
杉原紙
、
播州毛鉤
、
三木金物
(
?
、
肥後守
など)、
播州鎌
、
播州そろばん
などが?えるに至った。
1606年
(慶長11年)より、
?路藩
主
池田輝政
による治水のための大規模な流域改修工事が始まった。このとき今より東側(加古川町?屋周?)にあった河口が西へと付け替えられ、現在の形になったと考えられている
[16]
。明治になり
町村制
が施行されると流路に合わせる形で
加古郡
と
印南郡
の境が西に移動した。
- 近現代
水を利用した各種工業の近代化がすすんだ。加古川市の
日本毛織
や
オ?ミケンシ
、
神?製鋼所
などは東播地域における工業地?化の先鞭をつけた。とりわけ、靴下やタオル等の毛織物の縫製は加古川市の主力産業であり、靴下は生産高日本一を誇る。
農業?工業用水確保のための施設(
用水路
や
堰
など)が近代化し、洪水を防ぐための
ダム
?
放水路
といった治水施設が新たに作られた。これらの整備は河口部における流量の低下を招き、播磨灘での漁業に?影響を?えている
[17]
[18]
。
中流域は日本有?の
ゴルフ場
集中地?となっており、グリ?ンに投下される
農?
による
水質汚染
が懸念されている。
2003年
(平成16年)には河川敷に
フルマラソン
のできる「?立加古川河川敷マラソンコ?ス(加古川みなもロ?ド)」が整備され、?年
12月23日
には
加古川マラソン
が開催されている。
河川名と同名の都市?加古川市はとりわけ加古川とのかかわりを意識してきた。1995年夏には第4回
全?川サミット
が、2010年9月には同第19回サミットが加古川市で開催された
[19]
。また、1998年から2010年まで(財)加古川ウェルネス協?から
川の??大賞
が贈られていた
[20]
。
加古川の河川舟運
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- 物流
加古川の河川舟運は、?路藩による河川改修や都市開?によって大きく?展し、?遷を遂げてきた。沿岸各地域からの農作物や、織物、刃物などの工芸品などの物資は河口部に新たに造成された計?都市?
高砂
に集められ、ここから海運で大坂と中?することで?域物流ル?トを形成するにいたった。そのため、加古川流域は
上方
との結びつきが?く、生活文化でも大きな影響を受け、播磨?の中でも特?的な地域となっていた。
?龍灘は高?舟が通るには水の流れが激しすぎるため、途中で荷物の積み下ろしを行う必要があり、舟運にとってのネックであった。これを解消するべく
1873年
(明治6年)に最後の開削工事が行われた。1913年(
大正
2年)、中流から下流にかけて川と?行するように線路が敷設された
播州?道
(現
JR西日本
加古川線
)の開通以後、物流構造が?化し、舟運は?道に代替され姿を消した。
- 渡船
- 船町の渡し跡
- ?田の筏場
- 畑?の渡し跡
- 福地と蒲江の川わたり(??)
- 大門舟着場跡
- 太閤渡し跡
- 嘉市渡し跡
- 市場舟着場跡
- 下?住舟着場跡
- ?包の渡し跡
道路
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- 本流に渡された橋梁
佐治川に架かる主な橋は、上流側より次の通り(すべて丹波市?)。
- 山の神橋(一の?川)、* 宮橋、* ?荷橋、* 万世橋、* 古川橋、* 梅の木橋、* 竹端橋
- 佐治大橋(?道427?線)、* 神?橋、* 菊ヶ下橋、* 東角橋
- ?垣大橋(
兵庫?道7??垣柏原線
)
- 中オツケ橋、* 下オツケ橋、* 中川原橋、* 芦田橋
- 東福橋(
京都府道?兵庫?道109?福知山山南線
)
- 船?橋(兵庫?道282?沼市島線)、* 幸世橋(兵庫?道7??垣柏原線)、* ?昌寺橋
- 柳町橋、* 天神橋(
兵庫?道285?賀茂春日線
)
- 幸科寺橋、* 京橋(
兵庫?道78?丹波加美線
)
- ?橋、* 犬岡橋、* 本?橋、* ??大橋、* 錦橋
- 佐野橋、* 夫婦橋(兵庫?道109?福知山山南線)、* 小野橋、* ?地橋、* 和田橋(兵庫?道109?福知山山南線)
- 船?橋(
?道86?多可柏原線
)
- 井原橋(
?道175?
「水分れ街道」終点。下流側に篠山川合流点を見渡せる)
篠山川合流点より下流の加古川幹川渡河橋は、上流より順に以下の通り。
- 西脇市
- 加東市
- 加東市?小野市境
- 小野市
- 加古川市
- 加古川市?高砂市境
主な河川施設
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]
- ダム?堰
- 藤岡ダム
- 八幡谷ダム
- 鍔市ダム
- ?石ダム
- 川代ダム
- 大川?ダム
- 呑吐ダム
- 鴨川ダム
- ?屋ダム
- ?現ダム
- 平?ダム
- 喜多前坂?田井堰
- 大伏の井堰
- 津万井堰
- 西部井堰(??三ヶ村井堰)
- 加古川大堰
- 河合頭首工(河合井堰)
- 古新堰堤
- 加古川堰堤(高砂市上水取水場)
- 用水路?導水路
脚註
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?連項目
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外部リンク
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ウィキメディア?コモンズには、
加古川
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