メディチ家??堂

出典: フリ?百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ド?ムに覆われたメディチ家??堂の「君主の??堂」。サン?ロレンツォ聖堂のなかで、もっとも大きな建物である。
サン?ロレンツォ聖堂の平面?。「2. 新聖具室」と「3. 君主の??堂」がメディチ家??堂である。

メディチ家??堂 （メディチけれいはいどう、 伊 : Cappelle medicee ）は、 フィレンツェ の サン?ロレンツォ聖堂 に付?する、「新聖具室」と「君主の??堂」と呼ばれる2棟の建物の??。

サン?ロレンツォ聖堂は、イタリア人建築家 フィリッポ?ブルネレスキ が トスカ?ナ大公家 で聖堂の パトロン でもあった メディチ家 の依?で 15世紀 に改築した??である。メディチ家??堂はこのサン?ロレンツォ聖堂の?張建造物として、 16世紀 から 17世紀 にかけて建設された。聖堂?部の新聖具室（ Sagrestia Nuova ）は、 ミケランジェロ の設計による建物である。君主の??堂（ Cappella dei Principi ）の建設計?は16世紀からあったが、メディチ家と建築家との協業で設計がなされた17世紀初めになるまで着工されることはなかった。

新聖具室 [ 編集 ]

新聖具室は [1] 、建築家および彫刻家としてのミケランジェロの最高傑作の一つに?えられる。ブルネレスキと ドナテッロ による「?聖具室」の?を成す形で計?された。

?史 [ 編集 ]

ヌム?ル公 ジュリア?ノ （ ロレンツォ?イル?マニフィコ の三男）とジュリア?ノの甥の ウルビ?ノ公 ロレンツォ （ジュリア?ノの兄 ピエロ?デ?メディチ の息子、マニフィコの孫）は、各? 1516年 と 1519年 に若くして?した。各?の兄であり叔父にあたる ロ?マ?皇 レオ10世 は、彼らの死を悼んでミケランジェロに彼らの墓廟をサン?ロレンツォ聖堂に造?するよう依?した。

?聖具室に新たな?飾を加えることは難しく、 地下聖堂 （クリュプタ）は委?主の意?する豪華な墓廟にそぐわないと判?された。また、マニフィコとその弟 ジュリア?ノ の墓廟も未だ建設されていなかった。このことから、新たな建造物を作る必要性が出てきた。

建築計? [ 編集 ]

ミケランジェロは、この建築計?以前にサン?ロレンツォ聖堂の ファサ?ド 建設をレオ10世の?弟ジュリオ?デ?メディチ ?機卿 （後の?皇 クレメンス7世 ）から受けていたが、??な要因により 1520年 3月 にその契約を取り消していた。これと同じ月に新しい??堂の建設計?は始まったようである。ブルネレスキによる?聖具室と?を成す形で、同じ形?の建物を建設することが意?された。工事に移るまでにミケランジェロは??な?飾計?を考え、最終的にヌム?ル公とウルビ?ノ公の墓廟を左右の壁面に設置し、マニフィコと弟ジュリア?ノの共同墓廟を祭壇に?面する壁面に設置するという考えに落ち着いた。しかし、 1521年 にレオ10世が?したことで、計?は一旦中?された。

最初の建設 [ 編集 ]

ジュリオ?デ?メディチ?機卿が 1523年 にクレメンス7世として?皇に選出されると、その年の 12月 にミケランジェロはメディチ家の墓廟建設のためサン?ロレンツォ聖堂に再び召喚された。この墓廟にレオ10世とクレメンス7世の墓廟も含めることも考えられたが、結局2人は ロ?マ の サンタ?マリア?ソプラ?ミネルヴァ?? に葬られることとなる。

1524年 の春にミケランジェロは模型を作り、秋には白大理石の産出地 カッラ?ラ から大理石を調達した。 1525年 から 1527年 の間に少なくとも4?の彫刻（その中には『 夜 （ 英語版 ） 』と『 曙 （ 英語版 ） 』が含まれる）を完成し、その他4?の模型も完成していた。

1526年 、マニフィコの墓が最初に壁面にはめ?まれた。

建設中?と再開 [ 編集 ]

ロ?マ劫掠 （1527年）により?皇クレメンス7世は?烈な打?を受けたうえ、この機?にフィレンツェ市民はメディチ家支配に反旗を?し、クレメンス7世の庶子でフィレンツェ僭主 アレッサンドロ?デ?メディチ を町から追放した。ミケランジェロは若年期からメディチ家と?い結びつきを持っていたものの、 フィレンツェ共和? 支持者の側について要塞の責任者として 1529年 から 1530年 の フィレンツェ包?? （ 英語版 ） を?った。この?いにフィレンツェ人は負け、ミケランジェロは町から逃亡したものの、重度の?罰を避けるため自主的に町に?った。クレメンス7世はサン?ロレンツォ聖堂での??堂建設を直ちに再開するという?件でミケランジェロを許した。

こうして 1531年 4月 に新聖具室の建設は再開され、夏までに2?の彫像が完成した。ウルビ?ノ公の肖像は1531年から 1534年 の間に制作され、ヌム?ル公の肖像は 1533年 に仕上げのため ジョヴァンニ?アンジェロ?モントルソリ （ 英語版 ） に託されたことが判明している。同時期にミケランジェロは2?の寓意像『天』と『地』を用意していたが、後に ニッコロ?トリボ?ロ （ 英語版 ） が完成し、ジュリア?ノの墓の?脇の 壁龕 （ニッチ）に設置されることになっていたが?現していない。 1532年 から1533年の間に ジョヴァンニ?ダ?ウ?ディネ が 丸天井 （ク?ポラ）にストゥッコ?飾を施したが 1556年 に ジョルジョ?ヴァザ?リ により消されている。

ミケランジェロは新聖具室の仕事への意欲を失っていたことに加え、フィレンツェの政治?況に耐えかねて、ロ?マで新しい仕事を獲得したことを機に1534年、遂にフィレンツェを去り、以?フィレンツェに?ることは一度もなかった。

未だマニフィコとジュリア?ノの墓に捧げられる壁面は全く手を付けられておらず、河の神?の像やその他の彫像、 フレスコ? など契約書にあった仕事は終わっていなかったが、この時点で新聖具室の仕事は完了と見做された。彫刻群が新聖具室に安置されたのは 1545年 のことで、トリボ?ロの指揮によるものだった [2] 。 メディチ家の守護聖人である聖コスマとダミア?ノの彫像はミケランジェロの模型をもとにそれぞれモントルソリと ラファエロ?ダ?モンテル?ポ （ 英語版 ） の手で彫られた。 1559年 になってようやくメディチ家の初代トスカ?ナ大公 コジモ1世 の命で、芸術家ヴァザ?リと建築家 バルトロメオ?アンマナ?ティ の指揮下で??堂は整備され、おおよそ今日の姿となった [3] 。

彫刻群 [ 編集 ]

ジュリアーノ・デ・メディチの霊廟。ミケランジェロの彫刻『夜（英語版）』と『昼（英語版）』の彫刻で装飾されている。 ロレンツォ・ディ・ピエロ・デ・メディチの霊廟。ミケランジェロの彫刻『夕暮（英語版）』と『曙（英語版）』の彫刻で装飾されている。
ジュリア?ノ?デ?メディチ の?廟。ミケランジェロの彫刻『 夜 （ 英語版 ） 』と『 ? （ 英語版 ） 』の彫刻で?飾されている。
ロレンツォ?ディ?ピエロ?デ?メディチ の?廟。ミケランジェロの彫刻『 夕暮 （ 英語版 ） 』と『 曙 （ 英語版 ） 』の彫刻で?飾されている。

ミケランジェロは新聖具室の設計と同時に、新聖具室に葬られるメディチ家の主要な一族の?廟のために『夜』と『 ? （ 英語版 ） 』、『 夕暮 （ 英語版 ） 』と『曙』の?飾彫刻も手がけていた [4] 。この4?の彫刻は、後世の彫刻家たちの同デザインの彫刻作品に多大な影響を?えることになった。聖堂右翼廊の新聖具室の隅には聖堂?部に通じる目立たない入り口があるが、現在この入り口は閉鎖されている [注 1] 。

新聖具室には?初メディチ家4名の?廟が設置されることになっていた。しかしながら計?通りに制作されたのはヌム?ル公とウルビ?ノ公の?廟だけで、?るフィレンツェ君主のマニフィコとジュリア?ノの?廟の制作は着手されることはなかった。制作されたヌム?ル公とウルビ?ノ公の?廟の構成はよく似ており、?飾彫刻はそれぞれ?をなした主題となっている。壁面にある聖母子像もミケランジェロの作品である。聖母子の??に配されたメディチ家の守護聖人である聖コスマスと聖ダミアンは、モントルソリとモンテル?ポの作品である [注 2] 。また、 1976年 には聖具室の下に、壁にミケランジェロの ドロ?イング がある?し廊下が?見された [5] [6] 。

君主の??堂 [ 編集 ]

君主の??堂?部。19世紀に撮影された??。

八角形の君主の??堂は、ド?ム?の屋根を持つ高さ59mの建物である。遠くからでも目立つ特?的な建造物で、後陣の??堂という聖堂身廊のなかでも重要な場所に位置している。君主の??堂にはマドンナ?デッリ?アルドブランディ?ニ?場に面した入り口があり [7] 、 ベルナルド?ブオンタレンティ （ 英語版 ） が設計した円天井の地下聖堂へと?いている [注 3] 。

豪奢な君主の??堂の設計原案は初代トスカ?ナ大公コジモ1世によるもので、第3代トスカ?ナ大公 フェルディナンド1世 がこの原案を引き?いだ。トスカ?ナ大公の原案を容れて君主の??堂を設計したのは、建築家 マッテオ?ニゲッティ （ 英語版 ） である。ニゲッティが選ばれたのはコジモ1世の息子ドン?ジョヴァンニが 1602年 に非公式に行ったコンペを?てのことで、すでに老?に達していたブオンタレンティの設計をやり直す目的でニゲッティに設計が一任された [8] 。

壁面を大量の彩色大理石と 半貴石 で飾り立てるために、トスカ?ナ大公家は?門の加工工房を設立している（現在の ピエトレ?ドゥ?レ博物館 （ 英語版 ） 。完成した君主の??堂はフィレンツェでは「商?人（ commessi ）」の芸術品と呼ばれ、全ての壁面が大理石や半貴石が織りなす複?な文?で埋め?くされていた。18世紀、19世紀の訪問者たちからの評判は?かったが、現在では?時好まれた?式の一例として再評?されている [9] 。??堂?部には6個の 石棺 が安置されているが中は空である。これは、??殿完成後もメディチ一族が地下聖堂に埋葬され?けたためだった。16枚に?分けされた?飾羽目板 ( en:Dado (architecture) ) には、メディチ家支配下時のトスカ?ナの紋章が表現されている。壁龕にはメディチ一族の有力者たちを記念する肖像彫刻があり、そのうちフェルディナンド1世の彫刻と コジモ2世 の彫刻は ピエトロ?タッカ （ 英語版 ） の作品である。

脚注 [ 編集 ]

[ 脚注の使い方 ]

注? [ 編集 ]

  1. ^ 現在メディチ家??堂への入場は有料で、君主の??堂にある入り口が入場者用のエントランスとして使用されている。
  2. ^ メディチ家の祖は?師あるいは?師だったといわれており、?師と??師の守護聖人である聖コスマスは?療箱を手にした姿で表現されている。
  3. ^ 聖堂身廊の地下聖堂には コジモ?デ?メディチ と ドナテッロ の墓がある。

出典 [ 編集 ]

  1. ^ Charles de Tolnay, Michelangelo , vol. III "The Medici Chapel" (Princeton, 1948); James S. Ackerman, The Architecture of Michelangelo
  2. ^ Avery, Charles (1970). Florentine Renaissance Sculpture . John Murray Publishing. p. 190  
  3. ^ Antonio Paolucci. The Museum of the Medici Chapels and the Church of San Lorenzo . Sillabe Publishing 1999.
  4. ^ Michelangelo left no note of his "allegories" as he called them; the identification as Night and Day , Dawn and Dusk was first offered by Benedetto Varchi, 1549
  5. ^ Peter Barenboim, Sergey Shiyan, Michelangelo: Mysteries of Medici Chapel , SLOVO, Moscow, 2006 . ISBN   5-85050-825-2
  6. ^ Peter Barenboim, "Michelangelo Drawings ? Key to the Medici Chapel Interpretation", Moscow, Letny Sad, 2006 , ISBN   5-98856-016-4
  7. ^ A sequence of small spaces leads from the Sagrestia Nuova also.
  8. ^ Touring Club Italiano, Firenze e dintorni (Milan, 1964) p. 285f.
  9. ^ TCI, Firenze e dintorni 1964:286: "indeed, conceived according to the Baroque aim of arousing stupefaction" ( concepita gia secondo il fine barocco di destare stupore ).

?考文? [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]

ウィキメディア?コモンズには、 Medici Chapel (Basilica of San Lorenzo) に?するメディアがあります。

座標 : 北緯43度46分31秒 東?11度15分13秒  /  北緯43.7751444444度 東?11.2535722222度  / 43.7751444444; 11.2535722222

彫刻
??
素描
建築
?連項目
カテゴリ カテゴリ
「 https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=メディチ家??堂&oldid=92121238 」から取得