パノティア大陸

パノティア大陸 （パノティアたいりく、 パノチア大陸 とも、Pannotia）は、約6億年前、先カンブリア時代の新原生代クライオジェニアンからエディアカランに存在した超大陸である。約5億3000万年前に分裂しイアペトゥス海を形成した。 ^[1]大多?のクラトンが南半球で合?して形成されたことから、ギリシア語の pan- 「全て」+ -notos 「南の」から命名された。

Pannotia was centred on the South Pole, hence its name

提唱から命名 [ 編集 ]

1976年にPiperが初めてパンゲア大陸形成以前の原生代に超大陸が存在することを提示した。これはロディニア大陸に相?する。 ^[2] 1981年にMcWilliamsが古地磁?のデ?タから、パンゲア大陸とは異なる原生代後期の超大陸の存在を指摘し ^[3]、1984年にBond、Nickeson、Kominzが6億2500万年前から5億5000万年前に分裂したと論文?表した。 ^[4] 1995年にPowelがこの大陸を「パノティア」と命名した。 ^[5]一方、1995年にYoungがさらに古い時代のロディニア大陸に相?する大陸を「カナティア(Kanatia)」と命名し、パノティア大陸に相?する"新原生代の超大陸"を"ロディニア大陸という名?のままとすると?表した ^[6]ため、Powelが反?した。

大陸の形成 [ 編集 ]

Pannotia 545 Ma, view centred on the South Pole; rotated 180° relative to the reconstruction of Rodinia above, after Dalziel 1997 ^[7]

超大陸の形成はロディニア大陸の反?側で行われた。約7億5000万年前にコンゴクラトンがロディニア大陸に衝突した。この時の造山運動は6億4000万年から6億1000万年前まで?いたが、カンブリア紀前記の5億3000万年前まで?いていた可能性がある。 ^[8]

ロディニア大陸の形成時、アフリカ、南アメリカ、アラビア、インド、マダガスカル、南極大陸、オ?ストラリアのクラトンが結合し、"元ゴンドワナ大陸"となった。一方、ロディニア大陸の中心にあったロ?レンシアクラトンはバルティカ、シベリアクラトンとともに"元ゴンドワナ大陸"と?峙する位置で合?していた。後にこれらのクラトンがゴンドワナ大陸から分離し、さらにこの3つのクラトンが分裂しイアペトゥス海が生まれた。南半球にクラトンが集合して生じたパノティア大陸だが、後の中?大陸および中央?東南アジアを形成するテレ?ンは"元ゴンドワナ大陸"の東の北半球に存在した。"元ゴンドワナ大陸"西側では後に西ヨ?ロッパ、ブリテン島、アメリカ西海岸からフロリダ半島となる付加?が形成された。この付加?形成はバルテイカ大陸北部まで及んでいた可能性がある。 ^[1]

パノティア大陸形成の痕跡は、クラトンの衝突による造山運動によって見いだされる。現在の西アフリカにあるサハラ?()は12億年前から7億年前に誕生したトゥアレグ楯?地とサハラメタクラトンの衝突によって生じた。ブラジルで見つかる6億年前から5億年前の?成岩はアマゾニアクラトンと西アフリカクラトン、 Sao Francisco-Congo-Kasaiクラトンの衝突で生じた。?成岩は9億5000万年前から8億5000万年前に生じた苦?質岩と、若い弧?列島由?の岩石からなる。