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"トドマツ"
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ニュ?ス
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書籍
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スカラ?
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CiNii
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J-STAGE
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NDL
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dlib.jp
·
ジャパンサ?チ
·
TWL
(
2010年12月
)
|
トドマツ
(
?松、
Abies sachalinensis
)は、
マツ科
モミ?
の樹木である。
形態
[
編集
]
樹高は通常20-25 m程度だが、大きいものでは35 mに達する場合もある。樹形は
トウヒ?
の
エゾマツ
(
Picea jezoensis
) や
アカエゾマツ
(
P. glehnii
) と似る。葉は長さ15-20 mm程度で先端は2裂する。球果は?褐色で5-8.5 cm程度で枝上に直立し、他のモミ?同?鱗片をばらばらに散らしながら種子を散布する。前述のトウヒ?の2種とは、葉の先端が裂けているか否か、および球果の構造(トウヒ?の球果は枝から垂れ下がり、
松かさ
のように鱗片を開閉させるだけで種子を散布し、モミのようにバラバラに分解しない)。
道央?道北?道東などに分布する個?群と道南に分布する個?群では種鱗の飛び出る程度や樹皮
[3]
などのいくつかの形態的な特?が違うという指摘がしばしばなされ、?種扱いとされることが多い。
生態
[
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]
他のマツ科針葉樹と同じく、
菌類
と樹木の
根
が共生して
菌根
を形成している。樹木にとっては菌根を形成することによって菌類が作り出す有機酸や
抗生物質
による?養分の吸?促進や病原微生物の?除等の利点があり、菌類にとっては樹木の
光合成
で合成された産物の一部を分けてもらうことができるという相利共生の?係があると考えられている。菌類の子??は人間がキノコとして認識できる大きさに育つものが多く、中には食用にできるものもある。土?中には菌根から菌?を通して、同種他個?や他種植物に?がる?大なネットワ?クが存在すると考えられている
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
適度に水分のある肥沃な土地を好む
本種は耐陰性が高い。明るすぎるところは好まないといい、陽光度50 -80%の場所が最適だという
[10]
。
北海道においてはエゾマツ、
ミズナラ
、
シナノキ
、ベニイタヤなどと混生するが、しばしば純林を形成する時もある
[3]
。
何種類もの昆?がトドマツを餌として利用している。若い苗木には
トドマツオオアブラムシ
(
Cinara todocola
) が群がり、汁を吸う。付着?が甚だ多い場合は枯死する場合もある。農?散布も一時的な?果に留まるという
[11]
。
木材を食べるものに
シラフヨツボシヒゲナガカミキリ
(
Monochamus urssovi
)の幼?がいる。このカミキリムシは?が少ないうちは被?木などの弱った木を利用して細?と暮らしているが、伐採跡地に?された丸太などで大量に?殖すると健全木にも積極的に産卵する(mass attack)ので造林上の害?となる時がある。本種の他にアカエゾマツ (
Picea glehnii
)、エゾマツ (
P. jezoensis
),
グイマツ
(
Larix gmelinii
var.
japonica
)、
カラマツ
(
L. kaempferi
) などにも産卵する。成?は羽化後、性成熟を行うために「後食」といい枝を食害する。本州以南で大きな問題になっているマツ?樹木の致死的な感染症である
マツ材線?病
(英:pine wilt、通?:松くい?)を媒介するマツノマダラカミキリ(
M. alternatus
)と近?であるが、病?が北海道に侵入した場合にどれほどかかわるのかについてはよくわかっていない。
菌根菌とは共生?係にあるが、一方的にトドマツを攻?する菌もおり樹病?的な?点から?究されているものもある。
子?菌
の一種、
Gremmeniella abientina
は
トドマツ枝枯病
と呼ばれる病?<を引き起こす。春先の針葉の落葉に?き、枝が枯れる、それが?年?くと個?の枯死まで招くこの病?は本種の特に重大な病?の一つである。病名には「トドマツ」と付くが、本種や本種が?するモミ? (
Abies
)に限らず病?を引き起こす多犯性の菌であり、?米ではむしろ
マツ?
(
Pinus
),
トウヒ?
(
Picea
)の樹木の病?として知られている。病?の英名は
en:Scleroderris canker
とされ、これは病原菌の
シノニム
Scleroderris lagerbergii
に由?し?名?更後も?く用いられている。病原菌の接種は樹皮?ぎや深い切り傷への接種よりも、
ドライアイス
による凍傷に接種した方が?病率が高く症?の進展も急であるという報告がある
[12]
。接種部位は冬芽よりも不定枝の時に高い?病率を示した
[12]
。トドマツ罹病木からの病原菌の再分離は落枝からのみ?出され、落葉した針葉からは?出されなかったという
[12]
。これに?し、同じくこの病?に感受性のある
ストロ?ブマツ
(
Pinus strobus
) 罹病木では針葉からも再分離されたといい樹種によって異なっているようである
[12]
。
生きている木(立木)を腐朽させてしまう菌がいくつか知られている。根株の心材腐朽を起こすものとして
マツノネクチタケ
類 (
Heterobasidion sp.
) などが知られている。この菌はトドマツに限らずマツ? (
Pinus
)、トウヒ? (
Picea
)、モミ? (
Abies
) などの各種針葉樹を侵し、?米では特に問題視されている菌である。本種においても感染が問題になっている。
[13]
[14]
。なお、北海道のマツノネクチタケは?米産のものと同一視され
Heterobasidion annousum
の名前が?えらて?たが、?米種よりも病原性が低く形態的な特?も異なるとして再?討の結果2000年代以降別種に分類された
[15]
[16]
他にも
ナラタケ
(
Armillaria mellea
) なども腐朽を引き起こす。
トドマツは後述のように
水食い
と呼ばれる木材?部の水分過多?態となっていることが多く、これが冬の寒さで凍結し裂けてしまう凍裂を起こしやすい
[10]
。これが腐朽菌侵入の門?の一つとなる。
分布
[
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]
北海道
のほぼ全土と
千島
列島南部、
樺太
、
カムチャツカ半島
の針?混交林から?寒?林にかけて分布する。
人間との?係
[
編集
]
本種は日本産のモミ?樹木では??的に最も重要なものである。特に自生地でもある北海道においては全樹種の蓄積の3割弱を占める最も蓄積の多い樹木であるとされている
[17]
。北海道においては本州のような
ヒノキ科
針葉樹(
ヒノキ
、
スギ
など)は道南の一部を除いて適地ではなく、より寒冷地に耐える本種のようなマツ科モミ?や
トウヒ?
の
アカエゾマツ
が針葉樹や各種の落葉?葉樹が林業の主役となっている。
木材
[
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]
トドマツの木材は我?にとって有用である。材は
パルプ
や
チップ
の原料としての比較的低級な使い方だけではなく、製材されて使われることも多い。
スギ
の自生しない北海道では主要な建材とされ、さらに
アカマツ
や
クロマツ
の代用として
松飾り
に用いられる。
材はほぼ白色から淡?白。本種の心材
[注? 1]
と?材
[注? 2]
の色には違いがほとんどなく、?者を見た目で?別することは難しい
[18]
。このような心材を
無色心材
、
淡色心材
、もしくは
熟材
と呼び、モミ?やトウヒ?の木材では普通に見られる
[18]
。
この?な樹種では?材部と心材部の違いを含水率の差から判?することが出?る。一般に針葉樹では?材部が高く心材部が低くなる
[18]
。ところが、トドマツの材ではこの?係が逆?して心材部が異常なほど高い含水率を示すことがしばしばおこり、
水食い材
(wetwood) と呼ばれる
[18]
[10]
。トドマツの水食いはかなりの確率で起こり、北海道各地で15000本余りの個?を調査した結果平均すると約4割、場所によっては9割以上の個?が水食い?態であったという
[19]
。
前述の通り、色では見分けがつかないと言ったが、これは心材と?材の含水率が同じ?態での話である。水分濃度の違いは色の濃淡に表れる。水食いのトドマツの心材部は?材部以上に濃い色を示す。なぜ心材部が異常なほどの水を蓄え、「水食い」?態になるのかはよくわかっていない
[18]
[20]
。
水食い材は業者が製材用としては引き取りたがらず、より安いパルプ?チップ用として買い叩くので、林家や生産事業?にとって??的な打?となる。
水食い材の?度について、乾燥??潤という2種類の含水率で健全材と力?的な?度を比較したところ、どちらの含水率でも?者の?度に差はなかったという報告がある
[21]
。
材の?乾比重は0.32 - 0.48、乾燥と加工は容易だという
[18]
。
他のモミ?同?、腐朽に?する耐性は低く腐りやすい。しかし、水に?れるような場所で使用した場合、エゾマツ(トウヒ?)よりも持ちが良いという
[3]
。
カナダバルサム
は
バルサムモミ
Abies balsamesa
の樹脂を原料とするが、本種のそれは代用になるという
[3]
。
食料
[
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]
トドマツを直接食べるという方法は知られていないが、トドマツと菌根を形成し?養をやり取りするキノコを食べるということは間接的にトドマツを食べているともいえ、トドマツ林はこれらの菌根性キノコを栽培する場所ともいえる。トドマツの根は多種の菌類と共生し多?なキノコが?生する。
トドマツが多い地域ではアカモミタケ(
Lactarius laeticolor
、
ベニタケ科
)というキノコが有名である。この種はほかのキノコと見分けやすく紛らわしい有毒種が知られていないこと、まとまった?量が見?めること、味が良いことなどが人?に評?されている。ヨ?ロッパにおいてもこの種に極めて近?で形態も酷似、生態面もモミ?樹木と共生するという
Lactarius salmonicolor
が親しまれている。
名前と分類
[
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]
マツと付くものの、いわゆる?義のマツ(松、
英語
:pine)が?する
マツ?
(
Pinus
)ではなく、モミ? (
Abies
) に分類される。
?名
Abies sachalinensis
の
種小名
sachalinensis
は
サハリン (樺太)
に由?し産地を表す。漢字表記では
?松
と記す。北海道においては他の針葉樹も含めて
?木
と呼ばれるという
[3]
。
一般に以下の2つの?種が知られている
[2]
。
- アカトドマツ
Abies sachalinensis
var.
sachalinensis
(基?種)
- アオトドマツ
Abies sachalinensis
var.
mayriana
これに加えてさらに以下の2?種を認める場合がある
[3]
- ネムロトドマツ(エゾシラビソ)
Abies sachalinensis
var.
nemorensis
- オニハダトドマツ
Abies sachalinensis
var.
corticosa
シラビソ
(
Abies veitchii
)にごく近?とされる。最終氷期あるいはそれ以前の氷期に本州まで南下したトドマツが、氷期の終わりとともに隔離されて分化した集?がシラビソと考えられる。現在の
東北地方
には、南部を除いてトドマツもシラビソも分布しないが、
最終氷期
には本種が東北地方にも?範?に分布していたことが、化石資料から知られている。
脚注
[
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]
注?
[
編集
]
- ^
材の中心部分にあり、死んだ細胞から構成されている
- ^
材の??部にあり、生きた細胞から構成される
出典
[
編集
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2261/22523
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