トトメス3世
Thutmose III
トトメス3世像（ルクソ?ル博物館?）
古代エジプト ファラオ
統治期間	紀元前1479年 頃 - 紀元前1425年 頃， 第18王朝
共同統治者	ハトシェプスト
前王	トトメス2世
次王	アメンホテプ2世
ファラオ名 ( 五重?? ) ホルス名:  Ka nakht Kha em Waset ?字: kA-nxt xa-m-wAst ??: The strong Bull, Arising in Thebes ネブティ名（二女神名）: Wah nesyt mi Ra em pet ?字: wAH-nsyt-mi-ra-m-pt ??: Enduring in kingship like Ra in heaven 注: ?位21年以前は"mi Ra em pet"が除かれた形であった。 ?金のホルス名: Sekhem-pehty djoser-khau ?字: sxm-pHti Dsr-xaw ??: Powerful of strength, holy of appearances 注: ?位21年以前は"sekhem pehty"が除かれた形であった。 ?位名: Men kheper Ra [1] ?字: mn-xpr-rA ??: Lasting is the Manifestation of Ra 誕生名: Djehutimes Nefer-kheper ?字: DHwti-msi(w) nfr-xprw ??: Thoth is born, beautiful of forms 注: ?位21年以前のトトメス3世の誕生名は"nefer kheper"が除かれた形であった。
配偶者	サトイアフ ネフェルラ? メリトラ??ハトシェプスト ネブトゥ　ほか3名
子息	アメンホテプ2世 アメンエムハト （ 英語版 ） ほか4名
子女	3名
父	トトメス2世
母	イシス （ 英語版 ）
出生	1481 B.C.
死去	1425 B.C.(56?)
埋葬地	KV34
記念物	テオドシウスのオベリスク （ 英語版 ）
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トトメス3世 ^{[注? 1]} （英:Thutmose III, ?:Thutmosis III., ?:Thoutmosis III）は、 古代エジプト 第18王朝 6代目の ファラオ （在位：紀元前1479年4月28日 - 紀元前1425年3月11日 ^{[注? 2]} ）。およそ54年のトトメス3世の統治の中での最初の22年間は、彼の?母であり叔母である ハトシェプスト との共同統治であった ^[5] 。?存している石碑にはトトメス3世の ?位名 の方が先に書いてあるものの、王としてふるまったハトシェプストも?位名が記され、?者は?等に扱われていたことがうかがえる。

ハトシェプストの死後はエジプト唯一の ファラオ になり、トトメス3世はエジプト史上最大の帝?を築いた。東と南への大出兵は17回以上 ^{[注? 3]} にも及び、南はナイルの第四急流、東はメソポタミアの?? ミタンニ王? の領土?張を阻み、同?をユ?フラテス川の東に封じ?めた ^{[1] [4] [5] [2]} 。トトメス3世は、エジプトのこの時代の他の王たちと同?に王家の谷に埋葬された。

また、治世の最後の2年間では、トトメス3世は息子の アメンホテプ2世 を共同統治者に任命した ^[1] 。

家族 [ 編集 ]

父は トトメス2世 、母は イシス （ 英語版 ） 。トトメス2世の 偉大なる王の妻 はハトシェプストであった。トトメス3世の父が?した時、彼は幼少であったためハトシェプストは彼の?政になり、トトメス3世の王?を否定することなく、自身がファラオであると宣言した。ハトシェプストは「統治者は男である」という原則に?い、儀式の時に付け?を用いた ^[1] 。若年のトトメス3世はエジプトに?してほとんど力を持っていなかったのに?し、ハトシェプストは正式なる王?を行使した。彼女の支配はエジプトを大いに繁?させ、進?させた。トトメス3世が適切な年?に達し、その能力を示したとき、ハトシェプストはトトメス3世に自分の軍隊を率いさせた。

トトメス3世には?人の妻がいた。

• サトイアフ( Satiah )：トトメス3世の 偉大なる王の妻 。トトメス3世は彼の長男で王位?承者であったアメンエムハトに先立たれているが、サトイアフはその母親であった可能性がある。別の?では、アメンエムハトはネフェルラ?の息子であったとされている。
• ネフェルラ?：トトメス3世は彼の異母姉妹と結婚した可能性があるが、決定的な??はない。
• メリトラ??ハトシェプスト：トトメスの後?者であったアメンホテプ2世は、メリトラ??ハトシェプストの息子だった。
• ネブトゥ：彼女はトトメス3世の墓の柱に描かれている。

また、他に Menhet、Menwi、Merti （ 英語版 ） という3人の外?人の妻がいた。

統治期間 [ 編集 ]

エジプト?者のピ?タ??デル?マニュリアンによると、アメンエムヘブ(Amenemheb)という役人の墓の?記には、トトメス3世がエジプトを"53年10ヶ月と26日"支配した後、在位54年,ペレト ^{[注? 4]} の第3月,30日目に死亡したことを?明する記述がある。これからハトシェプストやアメンホテプ2世との共同統治を差し引くと、およそ30年?を??のファラオとして統治していたことになる。

軍事作? [ 編集 ]

?略 [ 編集 ]

?く軍事の天才と見なされているトトメス3世は、20年間で少なくとも15回の周?諸?への軍事攻勢を?施した。彼は?張主義(expansionist)のファラオであり、「古代エジプトにおいて最も偉大な征服者」、または ジェ?ムズ?ブレステッド （ 英語版 ） によって「エジプトのナポレオン」と呼ばれた。 彼は敵?の350の都市を占領し、17の?知の軍事作?中に ユ?フラテス川 から ヌビア までの近東の多くを征服したと記?されている ^[1] 。なお、この作?の中には、貢租??のための示威活動も含んでいた ^[7] 。また彼は トトメス1世 の後で、 ミタンニ王? に?する攻勢においてユ?フラテス川を越えて領土の?張を行った最初のファラオであった。彼の軍事攻勢の記?は、「トトメス3世年代記」として、 カルナック にあるアメン神殿の壁に??され保存されている ^[7] 。 なお、この大攻勢はハトシェプストの平和な治世の中で?力が充?したからこそ成しえたものであるとの見方も存在する ^[7] 。

背景 [ 編集 ]

ハトシェプストがなくなり、トトメス3世がエジプトの支配者となった時、すでにアジアの情勢はエジプトにとって予?を許さない?況であった ^[2] 。ハトシェプストの平和な外交政策の時代 ^[1] に、エジプトによるアジアへの進出に危機を?えたミタンニ王?は、 カデシュ王 を中心とする?エジプト同盟を結成し、エジプトに備えていた。エジプトにとってこのミタンニによる外交は、 ヒクソス による異民族統治であった 第15王朝 を想起させ、緊張が高まっていた ^{[7] [2]} 。そこで、トトメス3世は?位後すぐさま、ハトシェプストの時代に失われた西アジアの領土を奪回し、周?諸?のエジプトに?する攻勢の危機をなくすべく立ち上がった ^{[1] [2]} 。エジプトの征服地を植民地としてエジプトの?家?制の中に本格的に組み?むことによって、エジプトに?する侵略の危?を減らすという作?である ^[7] 。

?術?方針 [ 編集 ]

トトメス3世が好んだ?術は、?家が完全に屈服し投降するまで、その最も弱い都市または州を1つずつ狙い?ちして征服していくことだった。よって、彼の作?のほとんどにおいて、敵?は都市ごとに各個?破され、服?されるまで攻?され?けた。

彼の軍事方針は、東にシリア南部とカナンのアジア地域、南にヌビアに?がる?を造ることであったとされ、?際に征服したことによってエジプトを?際的な超大?に?えた。

エジプトがこれよりも多くの地域を支配していたかどうかは不確かであるが、古いエジプト?者の中には、トトメス3世が エ?ゲ海 の島?にも影響を?えていたと信じているものもいる。 しかし、この?は今日ではもはや支持されていない。メソポタミアがエジプトに服?していたとは考えられなく、さらにアラシア（キプロス）に?しては疑わしいままである。

第一次攻勢（メギドの?い ^{[注? 5]} ） [ 編集 ]

ハトシェプスト女王がトトメス3世の治世21年6か月10日に?した時、ヒエロポリスの南部から出土した石碑によると、 カデシュ の王はパレスティナ北部の メギド に彼の軍隊を進めたという ^[7] 。これに?してトトメス3世は?位わずか半月にも拘わらず軍隊を召集してエジプトを出?し、遠征から8か月目の25日目にチャル（ 希 :シル）の?境の要塞を通過した。ハトシェプストの統治時代に軍の指揮官であった??が幸いしたと言えよう。彼は海岸平野を通ってジャムニアまで軍隊を行進させ、その後?陸に向かってメギド近くの小さな都市イェヘムに向かい、9か月目の半ばに到着した。メギドの?いで?軍は激突したが、これはトトメス3世史上最大の?いであったと言われる。

複?の行軍ル?ト [ 編集 ]

カルメル山 から?陸に突き出た山の尾根は、トトメス3世とメギドの間に立っており、彼には敵軍が待ち受ける場所に行くのに3つのル?トがあった。ともに山を一周する北ル?トと南ル?トは、軍議によって最も安全であると判?されたが、反面距離が長かった。一方、中央ル?トは危?を伴っていたがより短い距離であった。このル?トが危?なのは、軍隊は一列でしか移動できない?谷の中を進まねばならないため、敵が?谷の終わり部分で待っていた場合、エジプト軍は少しずつ倒される可能性があったためだった。よって?軍らはより安全な北か南のル?トを取るようにと彼に進言したが、トトメス3世は自分の?軍が安全なル?トを取るように言うならば、敵軍も?然それを想定し北と南のル?トで待ち構えるだろうと思ったので、敵軍が予期しない中央ル?トを取ることに決めた。なお、カデシュ王は、より可能性の高い北と南のル?トには大規模な軍隊を?したが、中央ル?トは事?上無視していた。

この出?事はトトメス3世の記?の中では、彼は大いなる勇?を持って行動したとされているが、エジプトの記?においてファラオによる自己賞?は普通であるため、?際のところは定かでない。

?い [ 編集 ]

カルナックのアメン神殿にあるトトメス3世の年表によると、?いは"(?位)23年、シェムウの月 ^{[注? 6]} の第21日、新月の祝祭の日"に行われたとされている（なお太陰?）。この日はトトメス3世の?位が紀元前1479年とすると、紀元前1457年5月9日に等しい。

?方の軍隊はおよそ10,000人であったが、 ほとんどの?者は、エジプト軍の?はさらに多かったと信じている。トトメス3世はこの?いで勝利し、その後軍隊は略奪のため立ち止まったため、敵軍はメギドまで逃げ延びてしまった。そのため、トトメス3世は都市を長期間包?することを?いられたが、最終的に7か月の包?ののち、都市を征服することに成功した ^[7] 。

影響 [ 編集 ]

この勝利により、トトメス3世はパレスティナのほぼ全域を征服し、地域をいくつかの管?に分け監督官を置き、植民地化政策をすすめた ^[7] 。また、これは古代オリエントの政治情勢を劇的に?えた。シリアの王子たちはエジプトに貢物と、人質として自身の息子を送る義務を課せられた。この王の長子はエジプト式の?育を施され、彼らの父が死亡すると??し、新たなエジプトに?順な支配者となった ^{[7] [5] [2]} 。この政策が有?であることは、のちのアマルナ文書に見られる親エジプト諸侯の?子から明白である。ユ?フラテス川を越えた、 アッシリア 、 バビロニア 、 ヒッタイト の王たちはトトメス3世に贈り物を送ったが、トトメス3世はカルナックの壁?の中でこの行動は 朝貢 であると主張している。唯一近隣?家では、ミタンニ王?がエジプトに何も送らなく反抗的であった。 ^[2] 。

この?いにより北シリアの反エジプト勢力はほぼ粉?されたが、ミタンニとその同盟であるカデシュは依然として反?の機?をうかがっており、トトメス3世はこの他にも多?の軍事攻勢を行った。第7回遠征で フェニキア に海上輸送基地を確保し、第8回で アレッポ 及び カルケミシュ の?いで勝利をおさめ、同軍をユ?フラテス川の東岸まで追跡。西岸にトトメス1世の境界碑と?べて境界碑を建て、ユ?フラテス川を?境とする意志を明確にする。しかしこれでもなお、反エジプト勢力による策謀は止まず、度重なる9度のアジア遠征ののち、第17回遠征(?位42年)のカデシュの占領によって、カデシュを含む オロンテス 河中流以南のエジプトによる支配がようやく確立する。ここにおいて、トトメス3世は、北はユ?フラテス川から南はナイルの第四急流までの?大な帝?の支配者となった ^[2] 。

のち、トトメス3世の後?者である アメンホテプ2世 , トトメス4世 もまた有能な?軍であり、王位交代の時の混?に?じた叛?は容易に??され、帝?の支配?制は?るがなかった。さらに、トトメス4世の時代、 ヒッタイト の進出に脅威を感じたミタンニ王 アルタタマ1世 との間の平和?約が結ばれ、??は共通の敵をもったことがきっかけとして長年にわたる敵??係に終止符を打ち、以後ミタンニ王?が滅亡するまでもこの同盟?係が?く。植民地の叛?は以後もなく、アメンホテプ3世の時に、第18王朝ではエジプトの繁?は頂点に達した ^[2] 。

文化 [ 編集 ]

トトメス3世は多くの建造物を建築したファラオであり、50を超える神殿を建設したが、これらのいくつかは失われており、文?でのみ確認できる。 彼はまた貴族のために、これまで以上に優れた職人技で作られた多くの墓の建設を依?することも行った。 彼の治世はまた、ハトシェプストの時代に始まった大規模な建設を伴う彫刻や??、レリ?フが?化した時期でもあった。トトメス3世の建築と工芸法は、前王であるハトシェプストのスタイルとの?連性が示されているが、いくつかの技術の?展により、彼女とは一線を?している。

建築 [ 編集 ]

トトメス3世の柱の用い方は前例のないものであった。彼はエジプトの?史の中で唯一知られている、?飾としての柱を作った。屋根を支えるための柱ではなく、2本の大きな柱が?立して存在しているのである。行事を祝う記念ホ?ルのスタイルも革命的であり、おそらく??堂のような?式で作成された最も初期の?知の建物である。

工芸 [ 編集 ]

また、トトメス3世の職人は??技法の新たな段階に踏み?むことに成功し、彼の時代以降の墓などはヒエログリフや人物などの特定のレリ?フのみが塗?されているのではなく、柱などすべてが塗?されるスタイルでの建築が行われた。彼のモニュメントとは直接?係はないが、トトメス3世の職人は、ガラスの?用容器を作成することもできたようである。

ハトシェプストの記?抹消 [ 編集 ]

トトメス3世は、?政であったハトシェプストの死後、彼女の像や壁に刻まれた名前を根こそぎ消し去った。ハトシェプストの記念碑や像の多くは、デイル?アル＝バハリにある ハトシェプスト女王葬祭殿 を含め、汚損されたり破?されたりした。この行動については、大きく「恨みによるもの」とした?と「女王の前例を?さないよう、?位した事?を抹消する?」という二つの?がある。

怨恨? [ 編集 ]

?統的には、このトトメス3世の行動は、古代ロ?マで言う ダムナティオ?メモリアエ ^{[注? 7]} と同等の命令が執行されたことであると解?されてきた。この考えに基づき、近年までの一般的な理論は、ハトシェプストが自身の夫であるトトメス2世の死後、トトメス3世から王位を奪い、??を握ったというものであった。この時期、彼女は表向きにはトトメス3世の?政であったが、トトメス3世が彼の治世の最初の22年間、ほとんど?力を持っていなかったことでハトシェプストを決して許さなかったのではないかという?がある。日本でも、以下の引用の通りの考え方がされてきた。

積年の恨みをはらすかのように、ハトシェプスト女王の像や名前を徹底的に消し去ることもおこなっています。

— 松本(1994)、古代エジプト文字手帳、 ^[1]

慣例化防止? [ 編集 ]

しかし、ハトシェプストが、自分に恨みを持っているはずのトトメス3世が軍隊を支配することを許可したのはなぜなのか、という疑問が起こり、怨恨?は近年では否定されている。軍を統制している者は容易にク?デタ?を起こすことができるので、もし?者が反目しあっていた場合、?然ハトシェプストはトトメス3世に軍の統帥?を持たせなかったはず、ということである。

この見解は、トトメス3世が王?を主張したことを示す有力な??が見つからなかったという事?によって裏付けられている。彼は確かに、ハトシェプストが宗?的および行政的に指導者であることを肯定していたのだ。これに加えて、ハトシェプストの記念碑は、トトメス3世の治世の後半、彼女の死後少なくとも25年が?過まで損傷を受けなかったという事?がある。また、トトメス3世の遺?安置所はハトシェプストのすぐ隣に建てられているという事?がある。これはトトメス3世が彼女に恨みを抱いた場合には起こりえない。

最近の像などの再調査を行った?究によると、日付が確認できるものから判?すると、トトメス3世の治世の46年または47年のある時期にのみ、抹消行?は行われた（紀元前1433または1432年頃）。?に、ハトシェプストとトトメス3世の?方に仕えた、?大な?力を持った宗?および行政官僚が死ぬまでこの措置を講じることができなかった可能性もある。

しかし、もう1つの見過ごされがちな事?は、この抹消行?を受けたのはハトシェプストだけではなかったということである。彼女の支配?制と密接に?係していた宰相Senenmutの記念碑は、同?に抹消されていた事?がある。これらの??から考えると、トトメス3世が彼の王位?承直後に、ハトシェプストに?する積年の恨みを晴らすために破?を命じたという??の?は重大な誤りを含むように考えられる。 よって、最近では女性君主の?位が慣例化するのを防ぐ?という?が有力である。

「資材再利用」? [ 編集 ]

これにはまた他の?もある。トトメス3世はいかなる?意をもってしても、ハトシェプストの過去的存在とその地位を抹消したのではないというものである。「カルナック神殿の大?的な?改築のため、前女王の築いたものを解?し?大再建築する?」といった名分があり、その下でなされた現場作業上の再利用?置であったのではないか、としている者もいる。したがって、トトメス3世は、何らかの下心をもって抹消すべき指示を下したものではないと見る見方も存在する。 財政の節約などの理由で過去の王の建築物から資材を流用する事は、古代エジプトではしばしば見られる行?である。

「円滑なる王位?承のため」? [ 編集 ]

ハトシェプストの記?の意?的な破?は、ハトシェプストの親戚が持つ、トトメス3世と等しいか彼より正?性のある王位?承? ^{[注? 8]} に?抗し、トトメス3世と彼の息子であるアメンホテプ2世との間で、円滑な?承を確?にするため施された措置であるとする?もある。

死と埋葬 [ 編集 ]

墓 [ 編集 ]

トトメス3世の墓（KV34）は、1898年にヴィクトル?ロレによって王家の谷で?見された。また、この墓は古代に略奪され、その場所がわからなくなっていた。この墓は、第18王朝時代における典型的な建造方式を採用しており、通路は埋葬室の前で大きく曲がっている。入口の間には2つの階段と2つの通路があり、その前には4角形のシャフトがある。なお、アクエンアテン王の時代以降の墓では、通路はまっすぐに造るようになった。

埋葬室の前には、新王?時代の重要な葬送文書である「アムドゥアト」が欠損なく描かれており、エジプト?者がこの文書の完全版を?見した最初の墓となった。2本の柱で支えられた埋葬室はカルトゥ?シュの形をした楕円?で、天井にはソカル(Sokar)神を象?する星の?飾が施されている。部屋の中央には、カルトゥ?シュの形をした、大きな赤い石英でできた棺が、墓荒らしの被害に遭いつつもそのままの形で置かれている。

部屋の中央にある2本の柱のうちの1本には、ファラオと融合したラ?神を?える「ラ?に捧げる連?」の文書が描かれている。なお、もう1本の柱には、木の姿をした女神イシスがトトメス3世に乳を?えている?子を描いたユニ?クな壁?が描かれている。

壁面の?飾は、他の王墓の壁面に見られるような豪華なものではなく、古くなったパピルスを模した、人物をその輪郭だけで描くような、パピルス文字（ヒエラティック）のスタイルで描かれている。このような質素な?飾は大?珍しい。 壁の?飾はファラオが神?を助けて混沌の象?である蛇、アペプを倒し、それによって?日の太陽の存在とファラオ自身の復活を保?する?子を描いている。

脚注 [ 編集 ]

注? [ 編集 ]

出典 [ 編集 ]

?考文? [ 編集 ]

• 『日本大百科全書（ニッポニカ）』小?館、2014年。  
• 『ブリタニカ?際大百科事典（小項目電子?書版）』ブリタニカ?ジャパン、2016年。  
• 大貫 良夫, 前川 和也 et al.『世界の?史I 人類の起源と古代オリエント』中央公論社、1998年。  
• 松本　?『??　古代エジプト文字手帳』株式?社　?呂久、1994年。 ISBN   4946482075 。  
• 吉村　作治『古代エジプト文女王?』新潮社、1984年。 ISBN   4106002523 。  
• 小川　英雄『ビジュアル版　世界の?史2　古代のオリエント』講談社、1990年。 ISBN   4061885022 。  
• 杉 勇, 川村 喜一 et al.『岩波講座　世界?史1』岩波書店、1969年。  

?連項目 [ 編集 ]

• エジプト第18王朝の家系?

先代 ハトシェプスト

古代エジプト王 127代 前1479 － 前1425年

次代 アメンホテプ2世