タロット

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15世紀 に描かれた(?魔のカ?ドを除く) ヴィスコンティ?スフォルツァ版 デッキ

タロット :tarots [t?rou] 、 :tarocchi)、あるいは タロットカ?ド 遊? 占い タロット占い )などに使用される カ?ド のこと。78枚1組がもっとも一般的で、その??は ワンド カップ ソ?ド ペンタクル の4種類の ス?ト ごとにエ?ス(1)から10までの?札、4枚のコ?トカ?ドと呼ばれる札によって構成された56枚の 小アルカナ と、 寓意? が描かれた22枚の 大アルカナ に分けられる。

日本 では、 小アルカナは大アルカナに比べ比較的認知度が低く、一般語のタロットは大アルカナのみを指す場合が多い [ 要出典 ]

?史 [ 編集 ]

起源 [ 編集 ]

タロットの起源を 古代エジプト 古代ユダヤ に求める?もあるが?術的な根?は無く、?祥は不明である。記?上?れる限りでは 1392年 の「 シャルル6世のタロット 」が最古であるがこれは現存していない。これは シャルル6世 が?家 ジャックマン?グランゴヌ?ル (Jacquemin Gringonneur) [1] に作らせたもの [注 1] だが現存していないため現在のタロットとどの程度似ていたのか、あるいは全然違ったものだったのか、全く不明である。次いで古いのは、 1415年 フィリッポ?マリ?ア?ヴィスコンティ 公爵 が秘書トルトナに作らせたという「 ミンキア?テ版 」である。これも?時のものは現存していないが、後世に作られた複製が?っており、?容を知ることはできる。これによると配列順や名?、?柄が現在の大アルカナとは違っているところ [注 2] もあり、現在の大アルカナの「枚??順番?名???柄」は?時まだ確立されていなかったことがわかる [注 3]

現存するもので最古のものは 15世紀 半ばの北 イタリア で製作された「 ヴィスコンティ?スフォルツァ版 」である。これは、??な 博物館 ?書館 、そして世界中の個人コレクションに散らばる、約15デッキのタロットを??したものである。このうちには 1484年 の日付の入ったものもあるが、それよりも古いもので 1442年 から 1447年 の間に作られたと推測されているものも存在する。この「 ヴィスコンティ?スフォルツァ版 」はデッキごとにも微妙な違いがあるが、全?的にも後のいわゆる「マルセイユ版」とは?柄がかなり異なっており、番?がないためにいわゆる大アルカナに相?するカ?ドの配列順番も現在のタロットと同じなのかどうか不明 [注 4] である。しかし、現在の大アルカナ22枚に相?するカ?ドは少なくとも20枚はあった [注 5] ことはわかる。

ヴィスコンティ?スフォルツァ版とほぼ同時期のもので有名なものとしては「エステ家のタロット」と呼ばれるデッキがある [注 6] 1442年 の日付で、北 イタリア フェラ?ラ 侯であった「 エステ家 」の帳簿の中に「トリオンフィ(Trionfi トライアンフ と同義)のカ?ドパックを購入した」との記述に?き、その後も 1452年 ? 1454年 ? 1461年 の日付入りで「トリオンフィ」に言及した記?があり、 15世紀 半ば頃には?にタロットカ?ドが一般的に存在していたことがわかる。この頃、フェラ?ラでエステ家のために作られたと思われるデッキのうち15枚(うち大アルカナ8枚)がイェ?ル大?に所?されている [2] 。また パリ?立?書館 にも17枚(大アルカナは16枚)が?っており、これは1469年から1471年の間に上記の エステ家 ボルソ?デステ (Borso d'Este) 侯爵のためにフェラ?ラでつくられたものと推測されている [3] 。このデッキの?像は上記ヴィスコンティ?スフォルツァ版とも後述のマルセイユ版とも異なる?案がみられる [注 7]

?時は、 貴族 や富豪のために?家が手描きで描いて作製していた。この頃のタロットは、まだ枚?や?柄などもどの程度確定していたのか不明ではあるが、上述の諸?のデッキの構成から、すでに後世でいう大アルカナと小アルカナが合?したものであることは推察できる [注 8] 。一般的には、ゲ?ム用として用いられその遊びの中の一つとして占いに使うこともあっただろうと考えられている。とはいえゲ?ム用でも占い用でもない寓意?として?賞されたのかも知れず、正確なところは不明である。

その後、 16世紀 頃から 木版? の量産品が出回るようになり、徐?に庶民へ、全 ヨ?ロッパ へと普及して行った。特にタロットゲ?ムによる ギャンブル は盛んで、風紀を?すという理由から何度も禁止令が出たという。確?なタロット占いの記?が文?に現れるのは 18世紀 (後述のエッティラ)以降のことである。

マルセイユ版タロットの誕生 [ 編集 ]

フランス最古のタロットは、 1557年 リヨン で作られた「 ケイトリン?ジョフロイ版 」(Catelin Geofroy) だが、このデッキのトランプ(いわゆる大アルカナ)は?像的にみるとかなり特?的で、のちの「マルセイユ版」の元祖とは言い難い [注 9]

いわゆる現在の「マルセイユ版」とほぼ同じ?像、?柄が確立したのは、 1650年 のパリで?行された ジャン?ノブレ フランス語版 の「 ジャン?ノブレ版 」が最初で、これが遡りうる限りでのマルセイユ版の元祖と言い得る [注 10] マイケル?ダメット によると、最古のタロット占いの記?は、 18世紀 前半のタロット占いのやり方を記した手書きのシ?トである。この記?によれば、タロットカ?ドにはそれぞれの意味が1枚ごとに割り振られていた [注 11] ようであるが、?初はもっぱらゲ?ムに使われていた。

マルセイユ版の隆盛と神秘主義的解?の創始 [ 編集 ]

この系統のタロットは、18世紀頃には ミラノ ?りでも生産されたが、?時一大生産地となった マルセイユ にちなみ「 マルセイユ版タロット 」と呼ばれる。この頃はまた、ちょうどフランス革命前後の不安定な社?を背景に、占い師エッティラが活躍していた頃に重なり、タロットを神秘的なものと見る風潮が高まって 占い にも多用されるようになっていく。

アントワ?ヌ?ク?ル?ド?ジェブラン フランス語版 が『太古の世界』を著し、タロットのエジプト起源?を唱える [注 12] と、それに??されて、最初の職業タロット占い師でもある エッティラ フランス語版 [注 13] が新解?のタロットを作り出した。エッティラは上記のカ?ド占いの方法をつかって最初の?系的なタロット占い術を編み出し、 1783年から1785年 にかけて『タロットと呼ばれるカ?ドのパックで?しむ方法』を出版した。かれはジェブランを信奉し、エジプト起源?によってタロットに神秘主義的な意味づけをした。またタロット占いに初めて「 逆位置 (リバ?ス)」という解?法を加えた他、小アルカナの4ス?トに、 四大元素 を?てはめるなどし、さらに、初めて タロットと占星術 を具?的に結びつけ、大アルカナから3枚を除いた19枚に 7惑星 12星座 との?連を?え「机上の占星術」という一面をもたらした [注 14] 。これらのタロット大革命により、エッティラは事?上、現代につながる神秘主義系タロットの開祖となった。また、それとは別に、タロットの順番が長い?史の間に誤って?わってきたと主張して、?自の考えに基づいて大幅なカ?ドの順番入れ替えと?柄の?更を行い、はじめて、占い?用でしかも美麗なオリジナルデザインの「 エッティラ版タロット 」デッキを作成した。このデッキは ヘルメス哲? ?金術 ?約聖書 ヌメロジ? なども取り?んだもので、のちに?多くの?創的なオリジナルタロットが創作される嚆矢となった。

神秘主義的タロットの展開 [ 編集 ]

フランス では一時期はタロットといえば「エッティラ版」が主流となり、一般の「マルセイユ版」をほとんど?逐してしまったこともあった。この後、 1854年 には、 エリファス?レヴィ が『高等魔術の?義と儀式』を著し、タロットと カバラ (ユダヤ神秘主義)との?係を?系化し、その中で大アルカナ22枚と ヘブライ文字 22文字の???係を改めて主張した [注 15] 。ナポレオン3世に仕え一世を風靡した有名な占い師 エドモン フランス語版 は、このレヴィの?に基づいたオリジナルタロットを使用していた [注 16] 。?いて 1889年 スタニスラス?ド?ガイタ フランス語版 とともに「薔薇十字カバラ?」を設立した パピュス フランス語版 は、カバラの基本文?である『 形成の書 』のヘブライ文字と世界の構成諸要素を??させる思想に基づき(各カ?ドを介して)ヘブライ文字を7惑星?12星座と??させた [注 17] 。小アルカナについてもカバラの象意を配?した。?ちワンド?カップ?ソ?ド?コインのス?トに、それぞれ ヤハウェ の名前Y?H?V?H、さらに各ス?トの1から10までの?札に 生命の樹 におけるケテルからマルクトまでのセフィラを?連付けた。またパピュスは神秘主義的タロット論『ジプシ?のタロット』を著した [注 18] が、同書に付された22枚のタロットはスタニスラス?ド?ガイタの弟子の オズヴァルド?ヴィルト の作?であった [注 19] 。これはレヴィやパピュス、ガイタ、そしてウィルトらの?に基づいてヘブライ文字と??させた最初のタロットでもあった。

ここまでの流れはすべてフランスにおける展開であったが、フランスでの潮流に刺激され、英?でもレヴィのカバラ的解?を?承する魔術結社「 ?金の夜明け? 」が生まれ、この系統から後にいくつかの名作タロットが生まれた。?金の夜明け?では、タロットとヘブライ文字との?係付け、タロットと7惑星?12星座との?係付けも改めて行った [注 20] 上、小アルカナについてもワンド?カップ?ソ?ド?ペンタクルにカバラの創世論におけるアツィルト?ブリア??イェツィラ??アッシャ?の四つの世界を、キング?クイ?ン?ナイト?ペイジにはコクマ??ビナ??ティファレト?マルクトのセフィラと四大元素の火?水?風?地を?てはめている。

ウェイト版タロットの出現とその影響 [ 編集 ]

タロット史の第二の革命は、 ア?サ??エドワ?ド?ウェイト の?金の夜明け?の解?を元にデザインした「 ウェイト版タロット [注 21] である。このデッキは?調な?札であった小アルカナすべてに?柄を?えるという創作を加えた。これが多くのタロット愛好家に受け入れられ、ちょうどかつてのフランスで一時期はタロットといえば「エッティラ版」をさしたように、一時期の英米ではタロットといえば「ウェイト版」をさすほどであった。現在の多くの創作タロットも?札に?柄を入れる場合はウェイト版のアイディアに準?することが多い [注 22] 。またこのデッキは大アルカナの8番と11番を入れ替えていた [注 23] 。またこれまで「愚者」のカ?ドは番?が?えられていないか、22番であったのを、0番の番?を?えた [注 24] 。しかしヘブライ文字の表記自?はカ?ドから消し去っている [注 25]

他に、?金の夜明け?の系統としては アレイスタ??クロウリ? がデザインした「 ト?ト?タロット 」も名作とされている。こちらは8番と11番のカ?ドの位置は?統的な配置のままである [注 26]

現代のタロット [ 編集 ]

タロット史の第三の革命は、 1972年 、英?の「 アルフレッド?ダグラス版 」とよばれるタロットの出現である。このデッキはライダ?版(ウェイト版)に準?しつつも、シンプルで力?い大?なデザインと原色を基調とした鮮やかな色彩で人?を博した。これより以前、エッティラの昔から、一家言をもった神秘家たちがおのおのの自?に基づくオリジナルタロットを出版することはよくあることだったが、現在のように、魔術系タロットのみならず、考えうるあらゆるものをモチ?フとし、自由なアイディアを盛り?んだ多くのオリジナルデザインのタロットカ?ドが無?に創作されるようになったのは、このアルフレッド?ダグラス版の大ヒットから始まったことである。これ以?、映?『 007 死ぬのは奴らだ 』の小道具として創作された「 007タロット 」、ヒンズ??のタントラに基づくタロット「 ダ?キニ??オラクル 」、日本風の「 浮世?タロット 」、不思議の?のアリスのタロット、 サルバド?ル?ダリ がデザインした巨大サイズのタロット、 ユング心理? に基づく「 ユングのタロット 」等、多くの名作タロットが誕生した。まさにアルフレッド?ダグラス版こそが現代タロット文化の繁?をもたらしたのであり、現在も珍奇で多彩かつ斬新な??のタロットが世界中で次?に生み出され?けている。

カ?ドの種類 [ 編集 ]

大アルカナ Major Arcana 、22枚)と 小アルカナ Minor Arcana 、56枚)の2種類があるが、小アルカナはカ?ドゲ?ム以外では余り使用されないため、市販のカ?ドには大アルカナのみのセットも多い。 一組のタロットカ?ドのセットを、デッキという。

大アルカナ(22枚) [ 編集 ]

詳細については 大アルカナ を?照のこと。

※ 1:「0」は番?無表示の場合もある。元?は番?が割り?てられていないか「22」であった。英?の ウェイト が初めて愚者を0番としたとの?があるがこれは誤りで、正しくは ジェブラン である。

※ 2: マルセイユ版 など?統的な物の場合。 ウェイト版 の影響をうけたタロットでは「VIII」と「XI」が逆になっている。

※ 3:「XIII」 13 (忌み?) は無記名の場合あり。

小アルカナ(56枚) [ 編集 ]

項目 小アルカナ も?照。以下の4種類に大別され、それぞれ1?10?ペイジ(Page)?ナイト(Knight)?クィ?ン(Queen)?キング(King)で構成される。

ワンド (Wand)
バトン(Baton)とも。棍棒。 トランプ のクラブに相?。
ソ?ド (Sword)
?。トランプのスペ?ドに相?。
カップ (Cup)
杯または聖杯。トランプのハ?トに相?。
コイン (Coin)
ペンタクル(Pentacle)、またはディスク(Disk)とも。金貨又は護符。トランプのダイヤに相?。

ゲ?ムとしての現在のタロット [ 編集 ]

中央ヨ?ロッパのゲ?ム用タロットより愚者?切り札の21?切り札の1

ヨ?ロッパ大陸部では、タロットは現在でもゲ?ムに使用されている。 トランプ と同じく??な遊び方があるが、多くのゲ?ムではトランプの トリックテイキング のル?ルに?う。特定のカ?ドに得点がある、ポイントトリックゲ?ムである。

とくに フランス と、? ハプスブルク君主? 諸地域(中央ヨ?ロッパの オ?ストリア ? ハンガリ? などの諸?)で盛んであるが、?者でカ?ドのデザインやル?ルがかなり異なる。

フランスでは、78枚のカ?ドがそのまま使われる。切り札以外のス?トはトランプと同じスペ?ド?ハ?ト?ダイヤ?クラブで、ジャックとクイ?ンの間に騎士(cavalier、略?C)が加わるため、56枚になる。切り札は1から21の番?がついており、番?の大きいほうが?い。そのデザインはオカルト用の大アルカナとはまったく異なっている( 1=個人の狂?、2=幼年、3=?年、4=?年、5=老年、6=朝、7=?、8=夕方、9=夜、10=地?風、11=水?火、12=踊り、13=買い物、14=狩り、15=?、16=春、17=夏、18=秋、19=冬、20=遊び、21=集?の狂? )。ゲ?ムをプレイするにおいては番?のみに意味がある。愚者のカ?ドは「 l'Excuse 」と呼ばれ、通常はマンドリンを持った 道化師 として描かれている。ゲ?ムの上で切り札とは異なる?特の特?を持つ。

中央ヨ?ロッパ でもス?トはフランス式のスペ?ド?ハ?ト?ダイヤ?クラブになっているが、 トランプのスカ?ト と同?、低位の?字札が存在しない。また、愚者は最?の切り札として扱われ、フランスでのような特殊な役割は持っていない。オ?ストリアでは通常54枚で、切り札22枚とそれ以外32枚(?札16枚と高位の?字札16枚)よりなる。?字札は、?いス?ト(スペ?ド?クラブ)では?字が大きいほど?く(K > Q > C > J > 10 > 9 > 8 > 7)、赤いス?ト(ダイヤ?ハ?ト)では?字が小さいほど?い(K > Q > C > J > 1 > 2 > 3 > 4)。これは うんすんカルタ にも見られる古い特?である。40枚しか使わない地域もある(切り札の2?3を使用せず、?字札は?いス?トの10と赤いス?トの1しかない)。「 ケ?ニヒル?フェン 」というゲ?ムでは、切り札の1?2?3?4は「 Vogel(鳥) 」と呼ばれ、特別な役割を持っている。

イタリア ではラテン式ス?トが保たれており、?札は中央ヨ?ロッパと同?にス?トによって?弱の順序が異なる。切り札のデザインも?統的なデザインに近いが、順序はかなり異なっていて、 天使 ( = 審判)がもっとも?い。フランス式と同?に、愚者は通常の切り札とは別の特?を持つ。

以下はフランスの公式ル?ルにしたがって述べる [4]

原則として4人で遊ぶ。ゲ?ムは反時計回りに進行する。競りと最初のトリックのリ?ドはディ?ラ?の右隣からはじめる。ディ?ラ?はプレイごとに反時計回りに移動する。

手札は18枚で、?り6枚は伏せておく。この6枚を「 chien(犬) 」と呼ぶ。競技者は順に競りを行う。すなわち自分が立つことを宣言するか、パスする。宣言の種類は以下の4つのレベルがある。レベルの高い宣言はそれ以前のレベルの低い宣言に勝つ。

  1. prise (ふつうの宣言、chienを使用する。chienの点?は宣言者のものになる)
  2. garde (priseと?件は同じだが、勝っても負けても点?が倍になる)
  3. garde sans chien (chienを使用しない。chienの点?は宣言者のものになる。点?は4倍になる)
  4. garde contre chien (chienを使用しない。chienの点?は宣言者の敵側のものになる。点?は6倍になる)

競りに勝った宣言者は、ひとりで?り3人の連合軍と?う。chienを使用する契約の場合、宣言者はchienを表返してから手札に加え、かわりに不要な6枚を裏返しに出し(切り札は出してはならない)、それからプレイをはじめる。?際のプレイは通常のトリックテイキングのル?ルに?うが、リ?ドと同じス?トのカ?ドを持っておらず、かつ切り札を持っている場合は、切り札を出さなくてはならない。また、切り札を出す場合は、場に出ているすべてのカ?ドに勝てる切り札を持っている場合、それを出さなければならない。勝てる切り札がない場合は、どの切り札を出してもよい。切り札もない場合は、任意のカ?ドを出してよい。

愚者はトリックテ?キングのマストフォロ?のル?ルに?わず、いつでも出せる。愚者は通常もっとも低いカ?ドなので、トリックに勝つことはできないが、愚者のカ?ドはそのトリックに勝利した人ではなく、カ?ドを出した人のものになる。

各カ?ドはランクにより異なる点?を持っている。切り札の1?21および愚者の3枚は「 oudlers 」と呼ばれ、1枚あたり4.5点。それ以外はキングが4.5点、クイ?ンが3.5点、騎士が2.5点、ジャックが1.5点、それ以外が0.5点となる。全部のカ?ドの点?を合計すると91点になる。

最終トリックで切り札の1が出た場合は、追加点10点がそのトリックに勝利した側に?えられる。

取らなければならないカ?ドの点?には基本点があり、oudlersがなければ56点、1枚なら51点、2枚なら41点、3枚なら36点になる。宣言者が基本点以上の点?を取ったら宣言者の勝ちとなり、?り3人が点を宣言者に支?う。点?が基本点未?ならば、宣言者が?り3人に点を支?う。支?う点?は (25 + 基本点との差の絶?値 + 最終トリックで切り札の1が出た時の追加点)×(宣言により1?2?4?6のいずれか) となる。

全部のトリックを取った場合(グランドスラム)、200点のボ?ナス点がはいる。あらかじめ宣言しておけば倍の400点になるが、宣言しておいて失敗した場合は200点を支?わなければならない。

最初に配られたカ?ドの中に切り札および愚者が10枚以上あったら20点、13枚以上なら30点、15枚以上なら40点のボ?ナス点がはいる。このボ?ナス点を得るには最初のトリックで自分の番が?た時にあらかじめカ?ドをさらして宣言しておく必要がある。なお、カ?ドをさらしておきながらプレイに負けた場合は、カ?ドをさらした側のメンバ?はそれぞれボ?ナス点を逆に相手に?う必要がある。

名? [ 編集 ]

フランス語 英語 では tarot の語尾の t を?音せず 日本語 の「 タロ(?) 」に近い?音となるが、日本語では語尾の t を?音し「タロット」と呼ぶのが一般的である。因みに他言語では イタリア語 : tarocchi (タロッキ、??形は「tarocco」)、 ドイツ語 : Tarock (タロック)となっている。 tarot の語源は不明である。

派生品 [ 編集 ]

タロットは占いとしての完成度の高さから、??な派生品を生み出す要因にもなっている。

  • Osho Zen Tarot: The Transcendental Game of Zen 1995/04 Ma Deva Padma.St Martins Pr; Tcr Crds

脚注 [ 編集 ]

注? [ 編集 ]

  1. ^ かつては後述の「エステ家のタロット」がこのシャルル6世のカ?ドだと誤認されており、「グランゴヌ?ル版」等と呼ばれていたが、全く別のものである。
  2. ^ 現在 [ いつ? ] でいう大アルカナに相?するカ?ドが41枚もあり、そのうち20枚は現在 [ いつ? ] のタロットには含まれていないカ?ドである。
  3. ^ ただし後世の複製なので、現在と同系の後世のタロットからどれぐらい影響を受けた上で作られたのか不明であり、これが 1415年 ?時のそのままの完全な複製なのかどうかも確認の手段がない。
  4. ^ 前述の「ミンキア?テ版」にしろ、15世紀中頃より少し遡った頃に作られたと推定される「 ボロ?ニャ版 」(これも現存するものは後世の複製)にしろ、大アルカナに相?するカ?ドの配列は現在のタロットとかなりの違いがみられる。またヴィスコンティ?スフォルツァ版には現在のタロットカ?ドにはない3枚のカ?ドが含まれる他、小アルカナのコ?トカ?ド(人物札)も各ス?トごとに6枚もあった。
  5. ^ ?魔 」と「 」の凶札2枚が欠けており、最初から無かったのか、紛失によって欠損したのか、凶意を排除するために意?的に?棄されたのかは、今でも?究家の間で意見が分かれている。ただし、ほぼ同時期の後述の「エステ家のタロット」には「塔」が含まれている。
  6. ^ かつてはこれが1392年にシャルル6世が?家グランゴヌ?ルに作らせたものと推測とされ、「 シャルル6世のタロット 」とも「 グランゴヌ?ル版 」とも呼ばれ、最古のタロットとされていたが、現在 [ いつ? ] では否定されている。シャルル6世がグランゴヌ?ルに作らせたのは未?見の別のカ?ドであり、これはエステ家のカ?ドとされている。
  7. ^ イェ?ル大?のものとパリ?書館のものを照合して重複を除くと大アルカナはなお4枚が未?見で、18枚の?柄が判明している。またこれも番?が付されてないので配列順が不明なだけでなく、もともと大アルカナは18枚だけで構成されていたのか他のカ?ドもあったのかも不明である。
  8. ^ プレイング?カ?ド(日本でいうトランプ)とタロットの?係については、占いに使われるタロットの小アルカナに愚者(フ?ル)の札を加えてトランプが?生したと言う?や、ゲ?ムをより複?で面白くするためにトランプに?札を加えていって、最終的にトランプがタロットになったという?、その他にもいろいろな?があるが、いずれもその??について信憑性を欠いており、詳しい?緯はよくわかっていない。
  9. ^ 現存する38枚(うち大アルカナ12枚)のみが フランクフルト クンストハンドヴェルク博物館 に所?され、カ?ド番?は、現在のマルセイユ版と同じである。これまでの「ヴィスコンティ?スフォルツァ版」等には番?はなかった。奇術師のカ?ドには複?の客が描かれる等、エステ家のタロットに似ているところもある。
  10. ^ 「ジャン?ノブレ版」と同時期に同じパリで作られた「 ジャック?ヴィ?ヴル版 フランス語版 」(Jacques Vieville) もあるが、こちらは?像が特?的で、大アルカナのうち6枚ほどが典型的なマルセ?ユ版とは?案が異なる。そのうち星と月のカ?ドは?測をする人物が描かれ「エステ家のタロット」などと似ている。またこの「ジャック?ヴィ?ヴル版」は大アルカナに相?するカ?ドの配列順が通常と違っている(上述の「ボロ?ニャ版」と同じではないがかなり似た配列順になっている)のも特?。
  11. ^ 【?考】タロットでなくカ?ド(日本でいうトランプ)の話であるが、一般的な印象と異なり、トランプ占いとタロット占いでは、トランプ占いの方が古い。トランプ占いの最古の記?は1540年にフェラ?ラ公ヘルキュ?レ?エステに?じられた占いの書物に記されたものである。なお、カ?ド(日本でいうトランプ)による占いの方法は、古い時代には、あらかじめカ?ドに意味が割り?てられているタイプのものではなく、易占いやサイコロ占いのように、出た?枚のカ?ドの組み合わせに?して、それぞれ解?が割り?てられているという方式のものであり、いわばカ?ド自?は、偶然性を提供する役をしているにすぎなかった。現在に通じる、カ?ドに予め意味が割り?てられているタイプのカ?ド占いを確立したのは、エッティラが著した1770年の書物である。この本の初版でエッティラは逆位置による意味の?化、カ?ドに予め意味を割り?てる、といった点をトランプ占いに導入した。ただし、こうした占いの方法が、彼以前の?十年程度の範?であれば、記?に?らないところで、すでに民間で生まれていた可能性もある。
  12. ^ ジュブランは 1781年 にタロットを?行しているがこれはオリジナルではなく?時の普通のものをそのまま?行しただけである。また、このエジプト起源?は根?のあるものではなく、?時、?史的な箔付けのためにオカルト?係事の起源をエジプトに求めることが多かったことから、タロットもこれに倣って、神秘的な魔術用具として起源をエジプトに求めたものと考えられている。また、カ?ド占いを生業とする者が多かった流浪の民が ジプシ? (エジプトからの流民)と呼ばれていたことも、エジプト起源?の一因となっている。しかし、現在ではジプシ?はエジプトではなく西アジアからの移民である?が有力である。また、ジプシ?の占いは、元?は手相占いが主であり、カ?ド占いが行われるようになるのは、それがひろまってからのことである。
  13. ^ 本名ジャン?バプティスタ?アリエット。エッティラは本名を逆に綴ったもの。ただし英語?みであり、?語ではエテイヤと?音する。日本では英語?みのエッティラまたはエッティ?ラで親しまれている。なお、一般にエッティラの前職が理?師またはカツラ職人であったとされるがこれは誤解で、?際の前職は商人であった。
  14. ^ ただしタロットと占星術の???係については、後世の「?金の夜明け?」等の?とは異なっているが、現代の創作タロットでもフランスや中米産のものにエッティラ?を踏襲しているものが存在する。
  15. ^ 大アルカナとヘブライ文字の???係を主張したのはレヴィが最初であるとの?があるが誤りで、上記のジェブランの同時代人 メレ の?が最初である。ただし、メレの?は「世界」のカ?ドがヘブライ文字のアレフ、「審判」がベ?ト、というようにカ?ドと文字の順番を逆向きに??させるもので、レヴィの新?とは異なっていた。
  16. ^ エドモンタロットは1950年代の占い師ベリ?ヌが?見し「 グラン?タロ??ベリ?ヌ 」という名で復刻されている。
  17. ^ ヘブライ文字を介して 各カ?ドと占星術が結びついている」と誤解した?があるが、正しくは「 カ?ドを介して 占星術とヘブライ文字が結び付けられた」のである。パピュスは大アルカナとヘブライ文字との???係についてはレヴィの?を踏襲し、大アルカナと7惑星?12星座との???係についてはエッティラの?を微修正した上で踏襲し、その上で?者を組み合わせ、カ?ドとヘブライ文字と占星術の3者の???係を一?にしたのであって、『形成の書』には3者を具?的に??させる記述はない。
  18. ^ パピュスはタロットと占星術の???係についてほぼエッティラを踏襲したがわずかに?更を加えている。またレヴィが考えたヘブライ文字との??に?って、ヘブライ文字のアルファベット順にカ?ドを?べかえ、愚者のカ?ド(?時は0番ではなく番?がなかった)に21番の番?を?え、通常なら21番とされる「世界」のカ?ドを22番に?更した。
  19. ^ ウィルトはタロットと占星術の???係についてはエッティラやパピュスとも、また?金の夜明け?の?ともまったく異なる?を立てた。彼のタロットはその後何度か出たが 1927年 に『中世版?師のタロット』と題する?金に輝く絢爛たるカ?ドとして決定版が出された。これは早くから復刻された名作である。
  20. ^ ただし、?金の夜明け?では、「愚者」のカ?ドにアレフ、「魔術師」にベ?トを?てはめ、以下、タロットの番?順にヘブライ文字を?てはめるという方式になっており、上記のレヴィの?とは異なっている。大アルカナと占星術との???係もエッティラ以?の?統的な?とはまったく異なっている。
  21. ^ ウェイト版タロットを出版した「ライダ?版」、イラストを??したパメラ?コ?ルマン?スミスの名を入れた「スミス?ウェイト版」と呼ばれることもある
  22. ^ ただしこれらの小アルカナに?柄を付けるアイディアは必ずしもウェイトの?創ではなく16世紀の?柄付きタロット「 ソラ?ブスカ版 英語版 」を?考にしたものである。
  23. ^ タロットと占星術の???係についての?統的な?では星座の順番通りに配列されているが、?金の夜明け?の新?では特定の星座だけカ?ドの?柄との類似にこだわって天秤の描かれたカ?ドである「正義」に 天秤宮 を、獅子の描かれたカ?ドである「力」に 獅子宮 を?てはめたため、?統的なタロットの?び順からすると、天秤座と獅子座の位置に入れ替わりが生じてしまう。そこでこれを修正しようとして8番と11番の順番を入れ換えて12星座の配列順に合わせる?がでた。「ウェイト版」もこの入れ替え?に?ったものであるが、ウェイト自身の創案というわけではない。
  24. ^ 愚者のカ?ドを0番としたのはウェイトのオリジナルではなく元?はジェブランの創案である。
  25. ^ 消した理由は、ウェイトは、ヘブライ文字との??に?してはレヴィ、パピュスやウィルトの?を?承し「?金の夜明け?」の公式見解とは異なっていたためである。またこれまで「愚者」のカ?ドは冒頭か末尾に置かれていたのをウェイトが最初に20番と21番の間に置いたとの?があるが誤りで、ウェイトは「愚者」を冒頭に置いた。最初に20番と21番の間に置いたのはパピュスである。
  26. ^ ?金の夜明け?の公式見解とは別に、それぞれの自?をもったメンバ?の?紛もあり、ウェイト版は世間では大ヒットしたが?の?部では必ずしも評判のよいものではなかった。?金の夜明け?の系統に?する現代の魔術結社にも、自前のオリジナルカ?ドを製作せず、 アストラル?ネットワ?ク ?を根?にマルセイユ版を推?する人がいるほどである。ウェイト自身の著作も、個人的な?を述べているところと自?は抑えて?の公式見解を述べているところが混在しているので注意が必要である。?って、一般的にウェイト版に分類されて?金の夜明け?の系統とされる諸?のデッキも、必ずしもすべてが同一の?に基づいてはいるわけでもなく?然ながら?柄も同じではない。

出典 [ 編集 ]

?考文? [ 編集 ]

?連項目 [ 編集 ]

外部リンク [ 編集 ]