『
海道記
』(かいどうき)は、
貞?
2年(
1223年
)成立と考えられる
紀行文
。?容は貞?2年(1223年)4月4日、白河の侘士なる者が
京都
から
鎌倉
に下り、17日鎌倉に着き、
善光寺
?りの予定をやめて、さらに?京するまでを描いている。中世三大紀行文(ほかに『
東?紀行
』、『
十六夜日記
』)のうちの一つ。
作者は、
近世
、
?文
4年(1664年)に本書が『鴨長明海道記』として、
慶長
2年(1597年)の
細川幽?
の跋を加えて上梓されていることから、古くから
鴨長明
と考えられてきたが、鴨長明の?年(1216年)と本書の成立に齟齬をきたすため、鴨長明?は否定されている。作者は漢籍や和歌の道に通じた人物であることから、
源光行
を作者とする?もあるが、その??と齟齬することから、?疑的な見方が大勢を占めている。ただし、本書の一部に?構を想定するならば、源光行であってもおかしくはない。また、
藤原秀能
を作者とする?もある。近年では、
承久の?
で?牲になった
葉室宗行
を特に悼み、さらに承久の?により落魄したかのような記述から、宗行の兄弟である下野守?五位下
藤原行長
を作者とする?もでている。下野守?五位下行長は、『
平家物語
』作者とされる信濃前司行長に比定されている人物で、本書の作者であってもおかしくはない。いずれの?にせよ、作者を特定するには決め手に欠けるため、とりあえずは作者未詳とする他なく、今後の?究が待たれる。
本書は、四六
?儷?
で、?句を頻用している。漢文の古訓による特殊な用語などが多くみえる。『
和漢朗詠集
』や『
本朝文?
』さらには
??
語などが頻出しており、紀行文の?を越えた思想性を含んでいる。東?は?心修行の適地であるとする。
また作者の意?した一つに
歌枕
の探訪をあげる事が出?よう、特に『
伊勢物語
』ゆかりの故地を尋ね、
在原業平
の跡を?んだ感銘を記している。また東海一の?峰
富士山
や、天中川(
天?川
)等各地の景勝の?子を活?している。
- 『東?紀行?海道記』
岩波書店
〈
岩波文庫
〉 1935年
- 『海道記?東?紀行?十六夜日記』
朝日新聞社
〈日本古典全書〉 1951年
- 『海道記?索引』
明治書院
1976年
- 『日本紀行文集成』第三? 日本?書センタ? 1979年
- 『海道記の?究 本文編?究編』
笠間書院
1979年
- 『海道記全?』 笠間書院 1990年
- 『中世日記紀行集』 岩波書店〈
新日本古典文?大系
〉 1990年
- 『中世日記紀行集』
小?館
〈
新編日本古典文?全集
〉 1994年