範?
[注 2]
『音を出すもの』全てが?器なのではなく、『音を出すためのもの』が?器であり、言い換えると、音を出すことを目的とするものが?器である、とも指摘されている。大抵のものは叩けば音がするが、それだけでそれを「?器」と言うことはない。例えばスプ?ンは(叩けば音がするが、それだけでは)?器ではない。だがアフリカにはそれを重ね合わせて?器とする例があり、『スプ?ン?カスタネット』と呼ばれる。また
法螺貝
は元?は貝の?であり、その時点では?器でないが、死んで(音を出す目的で)吹かれると?器になる。他の用途にも使える?器もあり、例えばステッキとして使えるフル?トなどが?在する。この場合、(ステッキとして使っている間はステッキであって)フル?トとして使っているときは?器だと言うことになる
[4]
。
桶?弓?鍋?釜?皿などを叩いて「音?の素材にする」こともできないわけではないため、?くは「音を出すことができるものはすべて?器(になりうる)」とみなすことができる。しかし、「音を出すために使われる(ことがある)が、(一般的に他の用途のほうがむしろ主で)?器とまでは言い難い道具は
音具
と呼んで?別する」という考え方もある。
?史
そもそも?器はいつ頃?明されたのか、??な?器がそれぞれいつ?明されたのかという問題は多くの人の?心を呼んできたが、初期の?器は今日的な意味で「?明」されたわけではなく、大地を踏み鳴らしたり、手で?を打ったりといった人間の??な動作衝動によって生み出されてきたに違いないのであって、おそらく
リズム
を刻む種類の?器が最初に作られたのであろうと
ザックス
は指摘した
[5]
。さらにはより大きな音や激しい音を得るために木や石を叩いた可能性も大きい。具?的には
?石器時代
に「
がらがら
」を作っていたことが知られ、これは音をより長く持?させるための工夫であったかも知れない。?器の種類としては
打?器
が最も早かったと考えられる。これは作るのが容易であると考えられること、それに現在の民族で
打?器
を持たないものがほとんど無いことから推察される。がらがらの他に木の棒を叩く「クラッパ?」などがもっとも初期のものと考えられる。なお、
笛
も、すでに?石器時代のそれと思われるものが?見されている
[6]
[注 3]
。
打?器は、全ての?器の中で一番古い?史をもっている。原始時代から存在していて、古代の人?は、?手を打ち合わせたり、木の枝でものをたたいて音を作り出した。
また山間の?行に、猛?毒蛇をさけるための打ち道具も、ダンスに利用すれば立派な?器となり、これがない場合には、拍手、足ぶみ、胸、腹、尻、腕、脚などを打つこともある。
管?器は、人間の?息によって?音される?器の??で、打?器に次いで構想されたと思われている。管でないものもあるので、?器?では空??器とか?鳴?器といわれている。 つまり、口笛や、こぶしを吹くような動作が、たまたま芦や竹の?や動物のつの、ほら貝を吹くようになった。そして?興的に興奮にまたは合?に用いられたのが?端であるといわれている。
たとえば、角を?く吹けばオクタ?ブや、5度、4度の音程がでることや、長い竹と短い竹とでは音程に差があることが、だんだん知られてきた。笛類も、最も古いものは、上から吹くもので、これを音階順に?べたものは「パンの笛」といわれ、中?の古?器「排簫(はいしょう)」はそれである。今日南米ペル?、ボリビアなどに民族?器として盛んに行われているものである。
管?器は芦や竹がその材料であることから、竹の特産である東アジア、東南アジア、芦の名産地である西南アジア、地中海東部がこれらの?器を育ててきたということができる。
打?器や管?器は、合?用から?展したものであるが、弦?器は、明らかに一層後期に、しかも意?のもとに作られたものである。狩りの弓はその起源であるにしても、あるときは武力の優勢を誇るために、弓の弦を一勢に鳴らして、相手側を?迫しようとしたことがあったと思われる。
弦?器は特定の民族から起こって西東に?わったというよりも、狩?に弓を使っているうちに、いろいろな音の?果を知って、それぞれの弦?器を作ったものと思われる。
弦?器は振動の起こし方で3種類に分けられる。
?擦弦?器(さつげんがっき)…弦を弓でこすって振動させ、?音に響く?器でバイオリンや胡弓などがその?例
?撥弦?器(はつげんがっき)…弦をばちや指ではじいて、かき鳴らす?器で、ハ?ブやギタ?、三味線や箏など
?打弦?器(だげんがっき)…?弦をハンマ?などをたたいて鳴らす?器で、ピアノがその代表
鍵盤?器で一番古い?史を持つのは、 紀元前3世紀にエジプトで原型が?見されたオルガン(パイプに空?を送って音を作りだす操作を鍵盤でするもの)であった。 それから14~15世紀にかけて改良され、現在のような白と?の鍵盤が作られた。
今でこそ鍵盤?器は、?手と足でふむペダルを使って演奏するが、初期のオルガンは複?の鍵盤の音を出すこともできなかったし、早く演奏したりもできなかった
[7]
。
この節の
加筆
が望まれています。
(
2021年4月
)
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構造
物理的な側面から見ると、?器の多くは
の?方から成っているが、中には後者を持たないものもある。
?器の分類
今日、多種類の?器が知られているが、これらは以下のように??な見方で分類することができる。
??の慣用的分類
主に
西洋音?
の分野で?史的に用いられている分類。奏法を感?的に把握する上であるていど役立つ?用性をもつ反面
[注 4]
、
明確な分類基準に基づくものではない
ので、?器を?系的に分類するには適していない。
- 管?器
- 一般的には「管」の?部の空?を振動させて音を出す?器であるが、
オカリナ
のように「管?」でないものも含まれるから、?語としては「吹奏?器」の方が適切である。後述のHS分類では
?鳴?器
となる。管?の?器では、
音高
は筒の長さや形?によって決まり、
音色
は?器の作りによってかなり異なったものとなる。
- 金管?器
- 唇の振動によって管の?部の空?を振動させる?器。唇簧管?器。?義の
ラッパ
。音高を?えるために、
バルブ
などによって管の長さを?える仕組みを持つものが多い。「金?」で作られているかどうかは無?係である。
- 木管?器
- 金管?器以外の管?器すべて。唇の振動によらないもの。?義の
笛
。無簧(エアリ?ド)、?簧(シングルリ?ド)、複簧(ダブルリ?ド)に分けられる。一般に音高を?える側孔(
音孔
)を持つ。「木」で作られているかどうかは無?係である。
- 弦?器
- 張力を持たせて張った
弦
を?く、擦る、叩くなどして音を出す?器。音高は弦の長さや張力、?位長さ?たりの質量によって決まり、弦の材質、共鳴胴の形?、材質などによって??な音色のものがある。HS分類では弦鳴?器となる。
- 打?器
- ?器を手や
ばち
で打ったり?器同士を打ち合わせることによって音を出すものが多いが、振ったり擦ったりして出す?器もある。??な材料と形のものがあり、音や奏法も??である。HS分類では?鳴?器または膜鳴?器となる。
- 鍵盤?器
- 指や足で演奏するための
鍵盤
を有するもの。HS分類では?音原理次第で、?鳴?器、弦鳴?器、?鳴?器、電鳴?器のいずれかに該?することになる。
- 電??器
- 何らかの手段で作り出した物理的振動を、電?的、電子的に?幅?理して、最終的に電磁?力によって音を出す?器。振動源だけに着目すれば、HS分類の?鳴?器、膜鳴?器、?鳴?器、弦鳴?器のいずれかに?するわけであるが、いずれであってもHS分類では電鳴?器として分類される。
- 電子?器
- 振動自?を電子的手段で作成し、最終的に電磁?力によって音を出す?器。HS分類では電鳴?器となる。
- ?
- 人間の?は一種の?器として取り扱われることもあり、その場合は
??
が振動源、
口腔
が共鳴部ということになるが、一般的には「
??
」は「
器?
」の?語であり、?は?器とみなさない。HS分類でも?器に含めない。
?器分類?における分類
音域による分類
機能による分類
西洋音?の3要素である
リズム
、
メロディ
、
ハ?モニ?
に注目した分類。
?者の境界線は曖昧である。例えば、一見すると不完全?器である
ヴァイオリン
も、和?伴奏部を
アルペジオ
で崩して?いたり、
バッハ弓
を使うなどの裏技を?使すれば、完全?器に近い演奏が可能である。
音の安定性による分類
- 定音?器 - ピアノのような鍵盤?器など、?器の構造上、鳴らすだけで正確な高さの音が出る?器。
- 作音?器 - ヴァイオリンのような弦?器や、尺八のような管?器など、?器の構造上、奏でるだけでは正確な音程が出ず、演奏者が音の高さを調整して作らねばならない?器。
作音?器は人?のように、ピアノでは出せない微妙な高さの音も奏でることができる。
音の持?性による分類
- 減衰?器 - ピアノやギタ?、ハ?プ、三味線など。
- 持??器 - 笛やヴァイオリン、オルガン、
コンサ?ティ?ナ
、人?(?器と見なす場合)など。
減衰?器は構造上、熟練奏者であっても持?音を出すことはできない
[注 5]
。持??器は意?的に?音を?減させることができるので、表現力豊かな演奏が可能である。
地域による分類
- 民族?器
(
民俗?器
) - 西洋音?に用いる?器以外の?器。世界的には、日本人だけが用いている?統的?器も「民族?器」に分類される。ただし、日本語で書かれた日本人だけに向けた?科書類で「民族?器」と言った場合にはそれ(和?器)を含まず別格にしたがる傾向がある。
- 和?器
- 日本の?統的な?器。
- 洋?器
- ?義では上記以外の?器全て。?義では「明治時代以降に西洋から日本に??した?器」。
地域による?器分類の境界線は曖昧である。例えば
バラライカ
や
バグパイプ
、
カンテレ
などは?義の洋?器だが、?義ではヨ?ロッパの民族?器である。また一般人が日本語で漠然と「洋?器」と言うと結果として
古?器
は含んでいないことが多いが、これも?門家だと異なる用い方をすることがある。
その他の分類
?器製造業
脚注
注?
- ^
英語で「instrument」だけでも?器を指しうるので、たとえば歌詞カ?ドでも「All Other Instruments(その他全ての?器)」「All Instruments(全ての?器)」「Other Instruments(その他の?器)」といった表記がされることになる。
- ^
「?器は一般的には「音?のための道具であり、そのために音を出すもの」である。ただし?器は必ずしも音?のためだけに使われるものではない。合?を?するため、あるいは猛?を避けるために音を鳴らすのも?器である。したがって?器とは『音を?するための道具』とするのが妥?である。」
[
要出典
]
- ^
ちなみに、日本の古代を?究する
考古?
領域では、
近畿地方
を中心とする
遺跡
から出土する
銅鐸
について、「
祭祀
に用いられる
鐘
のような?器であった」とする?が有力である。
- ^
例えば(ピアノ式の手鍵盤をもつ)「鍵盤?器」の指遣いはどの?器でも同じであるため、ピアノの奏者は、HS分類では異なる種類に分類されるオルガンや鍵盤ハ?モニカ、電子キ?ボ?ドなども問題なく?ける。「金管?器」であれば、呼吸器が弱い人は不利だと想像できる。
- ^
ただし、電?を用いる?器ではこれを可能にする例も存在する。
出典
?考文?
?連項目
外部リンク