連載時の題名は『
梟のいる都城
』。
京の都
で暗躍し闇に生きる忍者を、
夜行性
で??生活をする
フクロウ
に喩えている。こちらの方が作品?容の意味が通るとも指摘があるが、語呂が?かったのか、?行本刊行に際し「梟の城」に改題されている。
それまで新聞記者であった司馬が作家となる契機となった作品である。司馬が初期に多く手がけた忍者小?の1つで、?自の?史解?を交えた後年の
?史小?
群とはかなり趣が異なっている。組織のなかで生き、
豊臣秀吉
の暗殺を狙う葛籠重?と、伊賀を捨て
武士
として立身出世しようとする風間五平の2人の生き方を描く。
?川家康
や
服部半?
、
石川五右衛門
など、?在人物も巧みに配置されている。
忍者
同士のアクションシ?ンの描?が評?され、
1963年
(昭和38年)、
1999年
(平成11年)の2度にわたり
映?
化された。
1960年
(昭和35年)に
テレビドラマ
化されている。また、
1973年
(昭和48年)に司馬作品の『
??り物語
』が
大河ドラマ
化された際には、原作の一部となった。
1963年
(昭和38年)には
久松文雄
の作?で東邦?書出版社から漫?版が出版されている。
織田信長
による伊賀侵攻である
天正伊賀の?
から10年後、
伊賀忍者
?葛籠重?(つづらじゅうぞう)は?遁生活を送っていた。仇としていた信長はすでにこの世の人ではなくなり、生きる希望を失っていたが、かつての師匠?下?植次?左衛門から、信長の後を?ぐ形で天下人になった
太閤
秀吉を暗殺するという依?を受ける。忍者としての生涯を華?しく終えることのみを考えていた重?は依?を引き受け、秀吉暗殺に?り出す。
堺の豪商?
今井宗久
のもとへ向かう途中、小萩という、宗久の養女が現れ、ふたりは通じ、密かに愛し合うようになる。だが、彼女は重?を見張る役目を持った
くノ一
だった。重?は木さる、?阿?らとともに、伊賀を裏切った風間五平らと?決し、秀吉の居城
伏見城
へ?入する。
- 『梟の城』(
講談社
、1959年)、新版1980年
- 『梟の城』(講談社 ロマン?ブックス、1961年)
- 『梟の城』(
新潮文庫
解?
村松剛
、1965年)、改版 1989年、同2002年
- 『梟の城』(
春陽文庫
、1967年)、新版 1996年
- 『司馬遼太?全集 1 梟の城、
上方武士道
』(
文藝春秋
、1973年)