雪山で遭難してしまった?生時代からの親友男性コンビ。もはやこれまでの命か…。そう?悟した１人が、過去に殺人を犯していたことを告白。ところが、その直後に山小屋を?見して命拾いをする。救助隊を待つ間、?い山小屋で２人きり。殺人の告白をバラされるんじゃないか。口封じのために殺されるんじゃないか。高山病や怪我の影響もあって、お互いの疑心暗鬼がどんどん肥大化。やがて血みどろの殺し合いへと?展する。原作コミックの映像化に際し、片方を韓?人と設定することで「言葉の壁」という障害要素も加味。よくよく考えると短絡的なご都合主義も少なくないが、しかし70分?という短い尺のおかげもあり、勢いとパワ?で見せ切る。

　山下敦弘作品としてはずいぶんとコンパクトな尺だが、彼が『死?のはらわた』を引き合いに出していたことを知って腑に落ちた。

　雪に閉ざされた?出不可能な山小屋で、親友同士と思われた男ふたりの思惑が交錯する。殺すか、殺されるかにまで?展する事態はブラックユ?モア?点。“死?”が地を這って迫ってくるような描?も織り?まれ、ついつい笑ってしまう。

　つまるところ、これは山下のジャンル映?へのラブレタ?。とはいえ、人間の小賢しさや不器用さを客?視する彼らしさも生きている。短い尺のなかで濃密な演技をみせる、生田斗?とヤン?イクチュンの演技合?にも見入った。

嵐の雪山で遭難した二人の男は命からがら山?に逃げ?む。そこで死を?悟したゆえに?した告白によって、親友だった二人は、一?してサバイバル劇を演じることになる…。シチュエ?ション設定がとにかく秀逸で、これは巧くやれば面白い映?になるだろうと思いましたが、山下敦弘監督が見事にやってのけました。あまりサスペンスの印象はなかった監督ですが、このジャンルでも腕利きぶりを堪能できます。もちろん生田斗?とヤン?イクチュンという二人が?ったからこそでもあります。74分という短い時間を一?に?け?けます。

上映時間74分は?感的にちょうどいい。というのも、中盤からかなりハ?ドな描?が相次ぐので、これ以上長かったら?力的にしんどいと察せられるから。言い方を?えれば、かなり「やり過ぎ」な仕上がり。ドッキリ演出はホラ?映?のノリなので、その方向で?しむべきかと。
メイン2人（プラス重要なもう1人）の?係性を、もうちょっと深く、じっくり突っ?んでたら、別アングルの?慄も喚起されたはず。

演技に?しては、特に生田斗?、あらゆる表現テクニックを?使できる役を存分に?喫している?子。
一夜のドラマなので、終わった後、すべてが夢の中の出?事だったようにも思える。映?とは、夢を現?として見せるものだと改めて…。