本日ご紹介する本は、チョ?ヘジンの小?『ロ?ギワンに?った』です。ソン?ジュンギ主演の映?『ロ?ギワン』が３月にネットフリックスで公開され、日本でも見たという方がたくさんいると思いますが、その原作の小?です。小?は2011年に出ていて、日本でも??出版されています。??は、KBS日本語放送「玄海灘に立つ虹」火曜日??の?田?美さんが??しました。ロ?ギワンは?北者で、北韓から中?を?てベルギ?に逃げた男性なのですが、私は映?を試??で見てすごくリアルな描?に驚いて、原作に興味を持ちました。小?を?んでみると、小?の主人公はロ?ギワンじゃなく、韓?人女性でした。

主人公の女性は放送作家で、ロ?ギワンの足跡をたどってベルギ?へ向かいます。ロ?ギワンの日記など資料をもとに、ロ?ギワンが行った場所に?際に行ってみて、ロ?ギワンがそこで何をして何を思ったかを想像するという?容でした。

それは現?逃避の旅でもありました。病?の少女ユンジュのドキュメンタリ?番組を撮っていて、自分のせいでユンジュの人生を台無しにしてしまったかもしれないという罪?感に襲われ、逃げるようにベルギ?へ飛びます。ロ?ギワンについての記事を?んだことがベルギ?へ向かったきっかけではありましたが、海外で別人の人生に思いを巡らせることで自身の韓?での出?事をしばし忘れたいという?持ちもあったようです。

?北者という本題とは離れますが、この主人公の放送作家としての苦?も印象的でした。というのも、私自身、韓?のテレビに出演しながら、放送作家とやり取りすることが多く、??日の前日夕方に台本が送られてきて、?日の朝修正版が?ることが多いんですね。徹夜したんだなと思って聞いてみると、案の定「??前日の睡眠は贅?です」と苦笑いしながら答えるので、ああ、ほんとに大?だなと思っていました。そういう苦?が小?にもありありと書かれていて、私の知る放送作家たちの顔が浮かびました。

そんな中で起きた不幸は、視?率のために放送日を?らせたがために、ユンジュの病?が致命的に?化したということで、因果?係ははっきりは分からないんですが、主人公は重い責任を感じます。番組は??な困難に?った人のドキュメンタリ?を通して寄付を募るというものだったので、人助けのための番組を作りながら、逆の結果を生んでしまい、その矛盾に耐えきれなくなります。

これは映?にも出てきましたが、ロ?ギワンはベルギ?で難民申請を試みます。ところが、ロ?ギワンが北朝鮮から?たという??がないと言って認めてもらえません。このあたりが日本の?客??者には分かりにくいところかなと思うんですが、ロ?ギワンは中?を?てベルギ?へ?たと言いましたが、具?的には中?の朝鮮族自治州で、中?だけども朝鮮語が使われている地域です。?北者なのか、中?の朝鮮族自治州出身者なのか、見分けがつかないということです。これは?際に私が?った?北者も同じ疑いをかけられたという話をしていました。朝鮮族なのに?北者のふりをして難民の地位を得ようとする人がけっこういるみたいです。

ロ?ギワンのお母さんは、北韓から?出する時に北朝鮮の身分?はすべて捨ててしまったんですね。ロ?ギワンはお母さんが中?で亡くなったのがきっかけでベルギ?に?たのですが、身分?もなく、難民としても認められないと、食べていくことすら難しい。ロ?ギワンが孤?に泣く姿を想像しながら、主人公はユンジュが泣く姿を思い浮かべます。結局現?逃避でベルギ?に?ても、頭の中の半分はユンジュのことです。

日本は特に難民認定が?しい?ですが、もちろん難民に?金を使うので簡?に認められないのも分かりますが、それによって命を落とす人がいるかもしれないと思うと、簡?に拒まないでほしいとも思います。『ロ?ギワンに?った』は、ロ?ギワンという?北者について知ろうとする韓?人女性の目を通して、?北者を含む難民について考えさせる小?でもありました。私自身は新聞記者として難民の取材をしたことがあり、命からがら逃げて?た人ほど、難民を?明する資料を持っていないという矛盾を感じていたので、小?や映?として、そういう現?にも目を向ける機?になればなと思いました。映?はラブスト?リ?が中心になっていましたが、小?はまたかなり違ったテイストなので、ぜひどっちも味わってみてほしいと思います。